杉乃井ホテル

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杉乃井ホテル

杉乃井ホテル(すぎのいホテル)は、大分県別府市別府八湯のひとつ観海寺温泉にある大型リゾートホテルである。客室総数592室、収容宿泊客数2,636名で、別府市では最大の規模を持つ。オリックスグループ。

歴史[編集]

1944年8月開業。1966年に新館(現HANA館)、1967年にスギノイパレス(劇場や大浴場を備えたレジャー施設)、1971年に本館を建設し、収容客数で別府一の巨大ホテルとなった。団体旅行客を主なターゲットとし、関西地区を中心にテレビCMを盛んに流すなどの積極的な広告宣伝戦略により、高度成長期には経営的に大きな成功を収めた。

1980年代以降、団体旅行客の減少や、施設の陳腐化などにより収益が悪化した。また、労使紛争の泥沼化で1990年ロックアウトが発生して、対外的な信用を大きく損なった。このため経営が行き詰まり、2001年5月に137億円の負債を抱えて民事再生法の適用を申請するに至った。再建にあたっては、所有と運営の分離が図られ、運営については加森観光がスポンサーとなり新設された「杉乃井リゾート株式会社」が行い、土地や施設はオリックス不動産が出資する「株式会社杉乃井ホテル」が所有することとなった。しかし、2008年9月1日、加森観光は保有していた「杉乃井リゾート株式会社」の全株式をオリックス不動産に売却し、杉乃井ホテルの所有及び運営はオリックス不動産グループに一元化された。

2003年以降、老朽化した施設の更新が行われ、展望露天風呂「棚湯」、高齢者対応客室「Good Time Floor」、スパ施設「Spa the Ceada」などが新設されている。2003年11月にオープンした「棚湯」は、スギノイパレス内の旧「夢の大浴場」・「花の大浴場」を取り壊し、その跡地に新たに建設された日本最大級の露天風呂である。高台にある地形を活かして棚田状に広がる露天風呂からは、別府湾を一望することができる。2004年頃からは韓国台湾からの団体客を積極的に誘致し、観光事業の国際化のビジネスモデルのひとつとして注目されている。2010年12月、新温泉施設「ザ アクアガーデン」がオープンした。2012年6月にはウエディングホールも完成。

富山県黒部市宇奈月温泉にある「宇奈月ニューオータニホテル」をオリックス不動産が買収し、2015年3月14日に「宇奈月杉乃井ホテル」としてリニューアルオープンした。杉乃井ホテルとしては初の系列施設で、本州でも初めてとなる。

主要施設[編集]

  • 本館 - 14階建て
  • hana館 - 13階建て
  • スギノイパレス - 棚湯、ザ アクアガーデン、ウエディングホール
  • アクアビート - 全天候型レジャープール(夏季期間のみ営業)
  • ゲームコーナー
  • スギノイボウル - ボウリング
  • ひかりホール

杉乃井地熱発電所[編集]

1981年11月に自家発電用地熱発電所として運転を開始し、第2期工事によって出力が3,000kWとなった[1]。その後、発電設備の更新により2006年1月に旧設備を廃止し、同年4月1日に認可出力1,900kWの新設備の運転を開始している[2][3]

当初はホテルでの使用電力よりも発電量が多く電力会社に送電していたが、その後、ホテル施設の増設や発電設備の老朽化によって自給率は1/2程度となった[1]。新設備への更新後も自給率は同程度を保っている。

2007年4月にはソニー株式会社との間で地熱発電委託契約を締結し、年間1,000万kWhを基準量として、本発電所の電力の全量をグリーン電力証書化してソニーに発行している[4][5]

施設の見学は団体申込のみ可能で[6]京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設が提供するジオツアーのコースにも組み込まれている[7]

アクセス[編集]

  • 鉄道及びバス
    • JR九州日豊本線別府駅西口より
      • 無料シャトルバスを15分又は30分間隔で運行(別府駅西口前にあるホテルフジヨシの駐車場から乗車)[8]
      • 亀の井バス 「スギノイパレス」行き(8番路線)で「スギノイパレス」停留所下車(約10分)。本数は1日5本。
    • かつては広島方面からの高速バス「別府ゆけむり号」(2017年1月9日をもって運行休止(路線廃止))に別府国際観光港で接続するシャトルバスを1日1往復運行していた。
  • 車 - 大分自動車道別府ICより車で約5分[8]

脚注[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯33度16分59.3秒 東経131度28分32.5秒