杉の溝腐病

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杉の溝腐病(すぎのみぞくされびょう)は、にとって深刻な樹病の1つである。病気にかかると造林木の幹に縦長の溝が形成されて凹凸が目立ちはじめ、さらに溝が発達すると幹がねじれて奇形になる。

病原体は糸状菌に属する杉赤枯病菌 Cercospora sequoiae で、杉苗(特に実生苗)の赤枯病を起こす菌と同一である。この菌が杉苗の緑色主軸を激しく犯した場合は枯死する。枯死に至らなかった場合はそこに形成された胴枯型病斑が年を経て溝病症状に移行していく。溝が形成されるのは地上1メートル位までのところが多い。

なお、千葉県特産のサンブンスギには赤枯病菌によらない溝腐症状があり、非赤枯性溝腐病と呼ばれる。病原体は担子菌に属するチャアナタケモドキ Phellinus punctatus。この病気による被害は全国的ではなく、千葉県茨城県の一部に限られる。

防除法としては赤枯病に感染した苗を林地などに植栽しないことが重要である。

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