本郷中学校・高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
本郷中学校・高等学校

Hongo Junior and Senior High School.JPG

巣鴨門と5号館
過去の名称 本郷中学校(旧制)
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人本郷学園
校訓 強健・厳正・勤勉
設立年月日 1923年
創立記念日 10月27日
創立者 松平賴壽
共学・別学 男女別学(男子校)
中高一貫教育 併設型(外部混合有)
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科(中学校6学級・高等学校8学級)
学期 3学期制
高校コード 13696E
所在地 170-0003
東京都豊島区駒込四丁目11番1号
公式サイト 本郷中学校・本郷高校(本郷学園)公式サイト
Portal.svg ウィキポータル 教育
Project.svg ウィキプロジェクト 学校
テンプレートを表示

本郷中学校・高等学校(ほんごうちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、東京都豊島区駒込四丁目に所在し、中高一貫教育を提供する私立男子中学校高等学校。高等学校では、中学校から入学した内部進学の生徒(中学入学生・中入生)と高等学校から入学した外部進学の生徒(高校入学生・高入生)との間で、第2学年から混合して学級を編成する併設混合型中高一貫校である[1]。 本郷中学校と本郷高等学校を合わせて、本郷学園(ほんごうがくえん)とも呼ばれる。また、本郷中学校の校章には「本中」(ほんちゅう)、本郷高等学校の校章には「本高」(ほんこう)の略称が用いられており、これらの略称でも呼ばれる。

概要[編集]

高松松平家第12代当主である松平賴壽が設立した。当時は中等教育が急速に普及していたが、官公立の中学は旧制東京府立第一中学校(現・東京都立日比谷高等学校)など学校数が少なく、地元の本郷区立誠之小学校から多くの子弟の進学が困難であったし、また教育界が知育偏重・画一的な教育に大勢を占められていた。松平はこうした状況を憂え、1923年に旧制本郷中学校を設立した。現在は、中学校と高等学校を併設し、中高一貫教育を推進している。

高等学校ではクラブ活動が盛んだった時代があり、ラグビー部やサッカー部は全国を代表する名門だった。ラグビー部は1985年第65回全国高等学校ラグビーフットボール大会では準優勝をしており、花園の常連校だった時代もあるが、難関国立大学をめざすコースの設定をはじめとする、大学進学指導体制の強化など学力養成を重視した教育方針への転換を期に、相対的な実力は低下し、近年は全国大会への出場も少なくなったが、2007年度は4年ぶりに全国大会へ出場した。2010年度は3年ぶり9回目の出場。

過去には、普通科の他に理数科機械科デザイン科の4学科を設置していたが、前述の通り教育理念の改変による科の統廃合のため、現在は普通科のみの編成となっており、特進コースが設置されるなど、中高一貫体制へと転換している。

なお、本校敷地内のもみじ幼稚園も、学校法人本郷学園によって運営されている。

校風[編集]

建学の精神は「個性を尊重した教育を通して、国家有為の人材を育成する」である。教育目標は、強健(心身両全にして、困難に耐えうる)、厳正(志操堅固にして、自らに厳しく中正な判断をなしうる)、勤勉(責任を重んじ、誠心誠意つねに自己の務めに精励する)である。文武両道を旨とする方針の下、生徒の自発的な学習すなわち自学自習を促す傍ら、クラブ活動を強く奨励し中学全体で94%、高等学校全体で73%の生徒が部活動に参加している。

沿革[編集]

  • 1923年大正12年) - 本郷中学校開校。初代校長松平賴壽、教頭永井道明が就任。
  • 1925年(大正14年) - 鉄筋コンクリート3階建校舎が落成(旧校舎)。
  • 1936年昭和11年) - 永井体育館落成。
  • 1944年(昭和19年) - 初代校長・松平賴壽逝去、第2代校長に徳川宗敬が就任。
  • 1945年(昭和20年) - 空襲によって永井体育館1棟を残し他校舎が全焼。
  • 1947年(昭和22年) - 校舎復旧工事の開始。
  • 1948年(昭和23年) - 学制改革に伴い、「本郷中学校・高等学校」となる。
  • 1949年(昭和24年)- 第3代校長に内山静一が就任。
  • 1958年(昭和33年) - 新制本郷中学校の生徒募集を中止。第4代校長に松平頼明が就任。
  • 1959年(昭和34年) - 機械科の併設。
  • 1960年(昭和35年) - 鉄筋コンクリート2階建の機械科実習工場が落成。
  • 1961年(昭和36年) - 鉄筋コンクリート3階建の理科特別教室が落成。
  • 1963年(昭和38年) - 鉄骨平屋建の第2実習工場と鉄筋3階建校舎が落成。
  • 1966年(昭和41年) - デザイン科の併設。
  • 1967年(昭和42年) - 鉄筋地下1階、地上2階建のデザイン科実習室が落成。
  • 1973年(昭和48年) - 50周年記念館(50館)が落成。生徒ホール、図書室、視聴覚教室、芸術科教室の新設。
  • 1984年(昭和59年) - 60館の落成。
  • 1985年(昭和60年) - 理数科の併設。
  • 1986年(昭和61年) - 63館の落成。本郷中学校を再開。
  • 1990年平成2年) - 第5代校長に新井勲夫が就任。
  • 1993年(平成5年) - 鉄筋コンクリート4階建の本館・体育館が落成。
  • 1995年(平成7年) - 第6代校長に松平頼武が就任。
  • 1998年(平成10年) - デザイン棟が視聴覚教室・美術室・選択教室に改修。
  • 1999年(平成11年) - 機械科実習工場(35館)が多目的ホール・選択教室に改修。
  • 2002年(平成14年) - 第7代校長高橋雄が就任。 理数科募集の停止。中庭改修。別館にトレーニングルーム・シャワー室、MM(マルチメディア)教室を設置。50館3階を視聴覚大教室に改修。高等学校に特進コースを設置。
  • 2004年(平成16年) - 第1回海外研修実施。
  • 2008年(平成20年) - 第8代校長北原福二が就任。校庭グラウンドが全面人工芝に改修。
  • 2011年(平成23年) - 4月より35館の建て替えを開始。校舎名称を改称。
  • 2012年(平成24年) - 1月に4号館(旧35館)の建て替え完了。食堂を改修。太陽光パネルを4号館屋上に設置。4月より2号館(旧別館)の建て替えを開始。
  • 2014年(平成26年) - 3月に2号館(旧別館)の建て替え完了。
  • 2016年(平成28年) - 第9代校長佐久間昭浩が就任。

交通アクセス[編集]

進学指導[編集]

生徒の進学に対する志望に真摯に対応するため、以下のコースを設置している。このコースの在籍生徒は入学試験時に選抜された生徒ではなく、入学後の学業成績・素行等、および本人の希望を踏まえて選抜された生徒である。一般コース(進学コース)においても、難関私立に対応したカリキュラムの下で授業が進められる。

特進コース[編集]

高等学校では、東京大学京都大学一橋大学東京工業大学の入学を目標とする特進コースが設けられている。このクラスでは以上の大学の入試対策として通常のコース(進学コース)とは別のカリキュラムで授業を展開している。高1では中学入学生(中入生)のみが所属することができる。高2からは高校入学生(高入生)も所属することができる。なお、1学年につき特進コースは2学級で、他の6学級は進学コースである。進学コース・特進コースともに、高2で、文系と理系に学級が分けられる。

カリキュラム[編集]

授業は中高一貫教育の利点を生かして高1の段階で高2までの単元をすべて消化し、その後それぞれの志望大学に向けて選択授業制となる。なお、高入生は中入生に進度を合わせるため、高1では別々に学級が編成されるが、高2からは中入生・高入生を混合の上、文系と理系を分けて学級が編成される。

行事[編集]

本郷数学基礎学力試験(本数検)[編集]

毎年度4,9,1月(毎学期初め)に中学校と高等学校の校内で行われている数学検定試験。これは8級から参段までの単位の取得を目指すもので、上位級を取得した生徒は全校集会等で表彰される。また、合格者は、氏名や取得級などが廊下に掲示される。なお、文系の生徒で受験に数学を使わない生徒は、高3の1学期および2学期は本数検の受験を辞退し社会の試験を受けることができる。

本郷英単語力検定試験(本単検)[編集]

毎年度4,9,1月(毎学期初め)に中学校の校内で行われている英単語力検定試験。本数検同様、成績優秀者は表彰のほか、廊下にて氏名や取得級などが掲示される。

マラソン大会[編集]

11月に荒川河川敷で行われている。中学生は7km、高校生は11.5kmを走る。

スキー教室[編集]

中1または中3の希望者を対象に、長野県湯の丸高原スキー場で実施される。事前にスキー経験を調査し、初級・中級・上級のレベル別に現地インストラクターが指導する。

情操教育[編集]

年に2回実施される。学校全体で通常授業を中断して、オーケストラ狂言演劇などを見学する。内容は毎年変わる。

競技大会[編集]

体育祭とは別に校内競技大会を年に中学校と高等学校のそれぞれ1回ずつ行っており、サッカードッジボールなどの団体競技を、学年ごとに学級対抗で行う。

年間行事予定一覧
4月 入学式、クラブ紹介、学力診断テスト、オリエンテーション、校外授業、本数検
5月 生徒総会、生徒会選挙、中間考査、校内競技大会
6月 総合検診、情操教育、体育祭
7月 期末考査、夏期講習、教養講座
8月 林間学校、海外研修(中3生、高1生の内希望する生徒のみ)、夏期講習
9月 課題テスト、本数検、本郷祭(文化祭)
10月 中間考査、修学旅行、情操教育
11月 マラソン大会、生徒総会、生徒会選挙
12月 期末考査、校内競技大会、スキー教室
1月 課題テスト、本数検、受験生壮行会、高等学校推薦入学試験
2月 中学校入学試験、高等学校一般入学試験、到達度テスト
3月 学年末考査、合唱コンクール(中学生のみ)、修了式、卒業式

学校施設[編集]

校門[編集]

  • 駒込門(正門)
    • 駒込門を入るとすぐに1号館がある。
    • もみじ幼稚園の園舎および園庭は駒込門側にある。
  • 巣鴨門(裏門)
    • 巣鴨門を入るとすぐに5号館およびグラウンドがある。

校舎[編集]

現校舎名は、2011年の校舎名改称後のもの。便宜上、これ以後に建て替えが実施された校舎についても、旧校舎名を併記する。3号館・4号館・5号館・6号館の旧校舎名の2桁の数字は、落成時に本校が創立何周年だったかに由来すると思われる。

校庭[編集]

学園全体の面積にしてはグラウンドの敷地は東京23区内でも有数の広さである。2008年にグラウンド全面が、明治神宮野球場で使われているものと同様の人工芝となった。

入学試験[編集]

本校は、併設混合型中高一貫校であるため、中学校と高等学校の両方で入学志願者の募集があり、中学校と高等学校の両方の入学試験により、入学者の選抜が行われる。高校の1学年(8学級)につき、概ね4分の3(6学級)を中学入試で、4分の1(2学級)を高校入試で募集する。また、中高一貫校であるため、中学入試を経て本郷中学校に入学した生徒は、原則として、高校入試を受験することなく本郷高等学校に進学できる。但し、中学卒業時に本郷高等学校以外の高等学校を受験する場合は、本郷高等学校への進学を辞退しなければならない。

なお、入学試験期間中は、在校生は中学・高校ともに自宅学習日とされ、登校は禁じられる。

中学入試[編集]

各年度3回に分けて実施される。それぞれ、国語算数理科社会の4教科の筆記試験の合計得点により合否が判定される。いずれも、平成19年度の倍率は最高で約8倍だった。

高校入試[編集]

各年度、単願の推薦入試と一般入試が各1回ずつ実施される。併願推薦・併願優遇の制度は無い。それぞれ、国語英語数学の3教科の筆記試験の合計得点により合否が判定される他、面接が実施される。なお、推薦入試においても筆記試験の合計得点により合否が判定される。

著名な出身者[編集]

学術[編集]

美術・漫画[編集]

スポーツ[編集]

その他[編集]

脚注および参照[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 本郷高校の学校情報(高校受験パスナビ)旺文社)の「ワンポイント情報」の冒頭には「●内部進学生とは2年次から混合クラス。」と掲載されている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]