本覚讃
本覚讃(ほんがくさん)は、本覚思想を要約した56文字の偈である。
妙法蓮華三昧秘密三昧耶経[注釈 1]の冒頭の偈から抜粋し作られた[要出典]。本覚思想を要約したものなので、天台宗の勤行で唱えられる[要出典]。また、修験道でも般若心経や真言、不動経など並んで修行時によく唱えられる[要出典]。真言宗醍醐派の当山方の勤行でも唱える[要出典]ほか、高野山真言宗でも金剛峰寺奥の院の御廟橋を渡る際に唱える[1]。
本覚讃の解釈本として、良源著と伝わる「本覚讃 註本覚讃」や源信著と伝わる「本覚讃釈」がある[要出典]。
全文[編集]
天台宗の公式サイトによれば、以下の通り[2]。
帰命本覚心法身(きみょうほんがくしんぽっしん)
常住妙法心蓮台(じょうじゅうみょうほうしんれんだい)
本来具足三身徳(ほんらいぐそくさんじんとく)
三十七尊住心城(さんじゅうしちそんじゅうしんじょう)
普門塵数諸三昧(ふもんじんじゅしょさんまい)
遠離因果法然具(おんりいんがほうねんぐ)
無辺徳海本円満(むへんとくかいほんえんまん)
還我頂礼心諸仏(げんがちょうらいしんしょぶつ)
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ サンスクリット原典は発見されていないので、偽経という説がある。
出典[編集]
- ^ 「本覚讃 解説」、天台宗長保寺
- ^ 天台宗. “檀信徒のお勤めの作法と心得”. 天台宗. 2022年11月15日閲覧。