本能寺の変を題材とした作品
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ここでは本能寺の変を扱ったフィクションを中心とした文芸作品又映像作品・その他について説明する。
文芸作品・映像作品[編集]
小説[編集]
- 池宮彰一郎『本能寺』毎日新聞社、2000年5月。
- 上巻:ISBN 4620106135 / 下巻:ISBN 4620106143
- 津本陽『本能寺の変』講談社、2002年5月。ISBN 4062106825
- 加藤廣『信長の棺』日本経済新聞社、2005年5月。ISBN 4532170672
- 加藤廣『秀吉の枷』日本経済新聞社、2006年4月。
- 上巻:ISBN 4532170699 / 下巻:ISBN 4532170702
- 加藤廣『明智左馬助の恋』日本経済新聞出版社、2007年4月。ISBN 4532170761
- 内田康夫『地の日 天の海』角川グループパブリッシング、2008年7月。
- 上巻:ISBN 404873864X / 下巻:ISBN 4048738666
- 半村良『戦国自衛隊』 戦国時代にタイムスリップした自衛隊員が、自らの把握していた歴史とは異なる歴史に疑問を抱くが、物語の終盤にて自らが信長の役を演じさせられていたことに気付かされて、物語のエンディングとなる。本作において自衛隊員たちが襲撃されたのは「本能寺」ではなく「妙連寺」であるが、主人公の伊庭義明3等陸尉は自害のための銃の引き金を引いた瞬間に、その場所が「本能寺」にあたることを悟る。
川柳[編集]
- 「本能寺 端の歩をつく 暇もなし」(『誹風柳多留』三篇)- 緊急事態を将棋になぞらえたもの。
映画[編集]
- 『本能寺合戦』(1908年)
- 日本初の時代劇とされている映画。
- 『旧劇 太功記十段目 尼ヶ崎の段』(1908年)
- 『敵は本能寺にあり』(1960年)
- 『時空の旅人』(1986年)
- 『GOEMON』(2009年)
- 信長暗殺の連判状が存在、秀吉と光秀の名前があるが、秀吉と光秀の共謀ではなく、秀吉が光秀をそそのかしたようになっている。また、五右衛門の出自や人間関係など史実とはかなり違う内容になっている。
- 『信長協奏曲』(2016年)
- 『本能寺ホテル』(2017年)[1]
- 『映画刀剣乱舞-継承-』(2019年)
ドラマ[編集]
- 『信長の棺』(2006年11月5日、テレビ朝日)
- 『明智光秀〜神に愛されなかった男〜』(2007年1月3日、フジテレビ系列)
- 信長とは違い民衆と仲良く平和に天下を統一したいと考える秀吉、光秀両人の意思が疎通し合い、光秀が謀叛することを秀吉は察知しており、光秀も自ら秀吉に自分を討たせ、秀吉に天下を取らせたという設定で、秀吉・光秀共謀説のように描かれた。また、信長が朝廷を滅ぼす意思を光秀に語った件から光秀の様子がおかしくなっており、朝廷を守護するために信長を討ったというテイストも見え隠れする。
- 『敵は本能寺にあり』(2007年12月16日、テレビ朝日)
大河ドラマ[編集]
- 『太閤記』(1965年)
- 『国盗り物語』(1973年)
- 『黄金の日日』(1978年)
- 『おんな太閤記』(1981年)
- 『徳川家康』(1983年)
- 『春日局』(1989年)
- 『信長 KING OF ZIPANGU』(1992年)
- 当時話題になっていた過労死の問題と光秀の苦悩が重ね合わされ、信長を討ったあと光秀は「これで、眠れる」とつぶやく。明智光秀の謀反に対して信長は「有りそうなことじゃ」と言う。
- 『秀吉』(1996年)
- 『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』(2002年)
- 黒幕が誰であるかよりは光秀の苦悩と秀吉の野望を中心に形成。主人公の前田利家は全く関与せず。信長以外は赤い流星群や燃え上がる安土城の幻を見て、すべて本能寺の変が起こることを事前に知っていたという変わった内容となっている。
- 『功名が辻』(2006年)
- 『天地人』(2009年)
- 『江〜姫たちの戦国〜』(2011年)
- 『軍師官兵衛』(2014年)
- 『真田丸』(2016年)
- 『麒麟がくる』(2020年~2021年)
その他[編集]
- 『時空警察』(2001年12月30日、日本テレビ)
- 「光秀=南光坊天海説」を採用し、黒幕を光秀・秀吉・家康の3人が行ったと結論を出した。家康と秀吉は各々が独立し光秀に協力したとある。
- 『日本史サスペンス劇場』(日本テレビ)
- 『古舘トーキングヒストリー〜戦国最大のミステリー 本能寺の変、完全実況〜』(2018年1月6日、テレビ朝日)
演劇[編集]
浄瑠璃[編集]
- 『絵本太功記』
- 武智(明智)光秀が主君小田春長(織田信長)を討つ過程とその後の悲劇を描く。十段目「尼崎閑居の段」が有名
- 『仮名写安土問答』
- 『三日太平記』
歌舞伎[編集]
- 『時桔梗出世請状』
- 四代目南北作の史劇。通称「馬盥の光秀」
- 『時桔梗出世請状』
- 信長(芝居では春長)は、気にいらぬ者を執拗にいたぶるサディスティックな性格に描かれている。対して、光秀は実直一方でひたすら苛めに耐え続ける人物とされ、本能寺で自分の忌まわしい過去を主君に暴かれて謀反を決意するという筋である。
落語[編集]
- 『本能寺』
- 登場人物が芝居がかりになる「芝居噺」とは異なり、この演目は芝居小屋での上演そのものを再現するもの。
ミュージカル[編集]
- 『本能寺が燃える』
- エフエム愛知、2011年。脚本・作詞 あおい英斗、作曲 なかむらたかし、山本雅士
漫画[編集]
- 『信長を殺した男〜本能寺の変431年目の真実〜』
- 『へうげもの』
- 千宗易(後の利休)が秀吉を煽動し、2人が光秀を謀叛に追い込んで信長を抹殺した、という説をとっている(表面上はすべて史実通りの展開)。作中、光秀はツメが甘く信長を殺せないのでは、と危惧した秀吉が自ら本能寺に潜入して信長を斬殺する、という珍しいシーンがある。
- 『瑪羅門の家族』
- 信長が天下獲りに魔修羅一族の力を借りていたとされ、それを阻止すべく当時の瑪羅門一族が光秀を「聖なる力(チャクラ)」で操り謀反を起こさせたことになっている。瑪羅門の介入に気付いた魔修羅は早々に信長を見捨てて撤退し、また光秀もなぜ自分が意志と無関係に主君を討つのか理解できないまま攻撃を指揮するなど、両者とも操り人形と化している。
- 『夢幻の如く』
- 『TENKA FUBU信長』
- 信長の暴走を止めたいなら謀反を起こせと、信長自身が光秀に諭している。また作中では投降した武田氏家臣団を光秀の面前ですべて殺害した件がある。
- 『MISTERジパング』
- 決起直前に、光秀が「朝廷から示唆された」ことを示唆している。なお、この作品では切腹の直前に主人公がタイムスリップで帰還し、そのまま信長も別の時代にタイムトリップするという結末になっている。
- 『織田シナモン信長』
- 本編では犬に転生した豊臣秀吉(豊臣セイヤ秀吉)によれば、前世で秀吉が光秀を討った随分後に本能寺の変の黒幕を知ったため光秀には悪いことをしたと後悔している。その反面、秀吉の軍師であった黒田官兵衛と二人で本能寺の変の首謀者が明智光秀であるという説を流布し通説化させたとされている。
- 『陸奥圓明流外伝 修羅の刻(信長編)』
- 本編では理由は語られていないが、あとがきで作者は、「天下がとれそうだったから謀反を起こしたのではないか」と書いている。
- 『戦国自衛隊』(田辺節雄版)
- 『戦国自衛隊』(森秀樹版)
- 原作小説や田辺版とは異なるオリジナルストーリー。タイムスリップした自衛隊は、そこが「本能寺の変」の起こる直前の時代であることを知り、自分たちが歴史に大きく介入すればそれに対する修正力が働いて現代に戻れるのではないかと考え、明智光秀の織田信長襲撃の現場に介入し、命を落とすはずの信長を救い出すことに成功する。しかし現代には戻れず、助け出した信長と戦うことになってしまう。
ゲーム[編集]
- 『信長の野望シリーズ』
- 『下天の華』
- 本能寺の変の黒幕は光秀ではなく信長の弟の信行であり、光秀は信長に完全に心酔している等完全なフィクションとして描かれている。ただし史実の信行も信長に対して謀反を企てている。
- 『戦国大戦』
- 『戦国大戦 - 1582 日輪、本能寺より出ずる -』以降の群雄伝にて本能寺の変のシナリオが登場する。
インターネットコンテンツ[編集]
- 『「本能寺の変」踊る授業シリーズ【踊ってみたんすけれども】』(参照)
脚注[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 織田信長の最後-本能寺の変- - ウェイバックマシン(2008年1月27日アーカイブ分)