未来のミライ

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未来のミライ
Mirai no Mirai
監督 細田守
脚本 細田守
原作 細田守
製作 齋藤優一郎
伊藤卓哉
足立雄一
川村元気
製作総指揮 高橋望
ナレーター なし
出演者 上白石萌歌
黒木華
星野源
麻生久美子
吉原光夫
宮崎美子
役所広司
福山雅治
音楽 高木正勝
主題歌 山下達郎
オープニングテーマ「ミライのテーマ
主題歌「うたのきしゃ」
編集 西山茂
制作会社 スタジオ地図
配給 東宝
公開 日本の旗2018年7月20日
中華民国の旗2018年8月17日
香港の旗2018年8月22日
上映時間 98分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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未来のミライ』(みらいのミライ)は、スタジオ地図制作による日本アニメーション映画 [1]2018年7月20日東宝配給で公開された。

キャッチコピーは「ボクは未来に出会った。」。

概要[編集]

バケモノの子』に続く細田守監督による長編オリジナル作品第5作である[2]横浜の「兄妹」をテーマに、甘えん坊の4歳の男児・くんちゃんと未来からやってきた彼の妹・ミライちゃんの冒険が描かれる[2]

第71回カンヌ国際映画祭(2018年5月8日 - 19日)の「監督週間」に選出される[3]。上映後、ル・モンドは本作を「繊細な観察が出来ている」と評し、フランス・アンフォは『未来のミライ』を「美しく感覚的」と述べ、「細田守が本作で取り組んだ建築や都市装飾における描写は驚嘆するべきものである」と評した[4]

アヌシー国際アニメーション映画祭2018(6月11日 - 16日)の長編部門コンペティションに選出される[5]

製作[編集]

スタジオ地図のプロデューサーである齋藤優一郎は、「2017年5月のカンヌ国際映画祭で、映画は未完成だというのに世界57ヵ国から配給させてもらえることが決まっている。日本国内では、前作『バケモノの子』の458スクリーンと同等、もしくはそれ以上のスクリーンで公開する見込みだ」と述べた[6]。上白石萌歌はくんちゃん役、黒木華はミライちゃん役のオーディションに参加していたが細田守監督は上白石にくんちゃんの泣き声、犬の鳴き声を演じさせくんちゃんのイメージに合うと上白石をくんちゃん役に決定した[7]

本作の舞台となる主人公の自宅は横浜市磯子区の設定で、劇中の住宅は建築家の谷尻誠が設計した。斜面に建てられており、中庭が特徴的な2LDKである[8]

ストーリー[編集]

出産のため、暫く入院していたおかあさんが帰ってきた。主人公のくんちゃんは始めて見る妹に興味を示し、おかあさんに「仲良くしてね」「守ってあげてね」と言われ、約束する。しかし、おとうさんとおかあさんは「未来」と名付けられた赤ちゃんの育児に追われるため、どうしてもくんちゃんのことを後回しにしてしまいがち。そんな日々が続いたことで、未来に嫉妬感を覚えたくんちゃんは、動物の形をしたクッキーを未来ちゃんの顔に並べたり、ほっぺたを引っ張ったり、指で鼻を押したりと未来の顔で遊び、おかあさんから怒られる。その腹いせにオモチャの新幹線で未来の頭を敲くなどして余計に怒られる。疎外感を感じ、家に自分の居場所が無いように感じたくんちゃんは、庭に逃げる。すると、一人の男がくんちゃんに話しかけてきた。

登場人物[編集]

劇中では、登場人物は妹の未来ミライ)と飼い犬のゆっこを除き、主人公のくんちゃんを筆頭に全員が愛称・渾名・俗称で呼ばれており、本名は不明。ただし、くんちゃんは原作小説などにて本名が確認できる。なお、「ヨウイチ[9]」という人物の存在が劇中で語られており、おかあさんの弟であることが判っているが、劇中には登場しない。

くんちゃん
声 - 上白石萌歌
本作の主人公。本名は「おおた くん(太田訓)」。甘えん坊な4歳の男の子。生まれてきた妹に両親の愛情を奪われ、戸惑う。
ある日、飼い犬のゆっこと庭にいた時に「ミライ」と言う少女と出逢い、時空を超えた冒険の旅に出る。電車が大好きで電車の名前を覚えている。お父さんに妹の名前は何が良いと聞かれた際は「のぞみ」、「つばめ」の名前を挙げている。いつも電車のおもちゃで遊んでいて、度々このおもちゃに関するトラブルも発生する。オレンジ色の201系をデフォルメしたイラストが描かれた服を持っている。
尚、原作小説にはくんちゃん誕生の際に「命名 訓」という漢字が当てられている。また、幼稚園の名札には「おおた くん(太田訓)」と書かれている。
ミライちゃん
声 - 黒木華(青年期)、本渡楓(幼少期)
庭に現れ、くんちゃんを「お兄ちゃん」と呼ぶ、未来から来たくんちゃんの妹[10]。右手の手首側近くに小指の付け根の下にアザ火傷の痕がある。
おとうさん
声 - 星野源
在宅の建築家。仕事と育児の両立を目指すも失敗ばかり。抱っこが苦手。
おかあさん
声 - 麻生久美子
家事や育児で大忙しだが、ベストを尽くそうとする。片付けが苦手。
ゆっこ
声 - 不明
太田家のペットでクリーム色のイギリスミニチュアダックスフント
くんちゃんが産まれるより前から夫婦と一緒にいる。くんちゃんのおかあさんがペットショップで一目惚れし、おとうさんは渋々承諾した。
謎の男
声 - 吉原光夫
くんちゃんが庭先で出逢った、奇妙ないでたちをした男。愛情に飢えているらしく、「自分はかつてこの家の王子だった」と話す。実は、飼い犬のゆっこである。
ばあば
声 - 宮崎美子
くんちゃんの祖母。二人目を出産するおかあさんの代わりにくんちゃんとゆっこの面倒をみる。おとうさんの設計した自宅のデザインが好きではない。
じいじ
声 - 役所広司
くんちゃんの祖父。ひなまつりの日に孫に会いに来る。未来の写真を撮ろうとするも、くんちゃんに邪魔される。
青年
声 - 福山雅治
くんちゃんが時空の旅先で出逢った若者。ある理由から足を引きずって歩く。くんちゃんに大きな影響を与える。実は、若き頃のくんちゃんの曽祖父である。
少女[11]
声 - 雑賀サクラ [12]
くんちゃんが時空の旅先で出逢う少女。部屋を散らかすのが好き。実は、幼き頃のくんちゃんの母である。
男子高校生[11]
声 - 畠中祐
くんちゃんが時空の旅先であるJR根岸線磯子駅の待合室で出逢う、ぶっきらぼうな話し方をする男子高校生。実は、未来のくんちゃんである。
東京駅の遺失物受付センターのロボット[11]
声 - 神田松之丞
くんちゃんが時空の旅先である東京駅で出逢うロボット

スタッフ[編集]

公開[編集]

  • 2018年8月26日(日)時点で、興行収入26.3億円、観客動員数208.7万人[13]

タイアップ[編集]

SCRAP主催の体感型謎解きイベントであるリアル脱出ゲームとのコラボで『ミライからの手紙』が東京歌舞伎町にある常設アミューズメントスポット・東京ミステリーサーカスにて約1ヶ月のロングランで開催される。参加者は各々のペースで手紙に書かれている様々な謎を頼りに、新宿近辺を散策しながらくんちゃんを保護することがクリア条件。

CM[編集]

サントリー『グリーンダカラ』のCMで、くんちゃんと未来が登場するアニメーションCMが制作・放送されている。

脚注[編集]

  1. ^ 細田守の最新作は「未来のミライ」、2018年夏に公開”. 映画ナタリー. 2017年12月28日閲覧。
  2. ^ a b 細田守監督最新作は「未来のミライ」!4歳の男児が主人公で7月20日公開”. 映画.com (2017年12月13日). 2017年12月28日閲覧。
  3. ^ “細田守『未来のミライ』カンヌで公式上映!監督週間に選出”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2018年4月17日). https://www.cinematoday.jp/news/N0100221 2018年4月24日閲覧。 
  4. ^ “細田守監督『未来のミライ』が一足早くカンヌで上映 現地の反応は?”. エキサイト. (2018年5月18日). https://www.excite.co.jp/News/bit/E1526587086361.html 2018年5月23日閲覧。 
  5. ^ “細田守監督作品「未来のミライ」がアヌシー映画祭の長編部門に選出”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年4月24日). https://natalie.mu/comic/news/279431 2018年4月24日閲覧。 
  6. ^ 「おおかみこどもの雨と雪」監督の新作「未来のミライ」は早くも世界からひっぱりだこ”. 産経ニュース. 2018年1月16日閲覧。
  7. ^ 日テレプラス2018年7月20日放送「映画「未来のミライ」公開スペシャル!〜豪華キャストが語る細田守の世界〜」
  8. ^ 建築家ならではの一軒家 プロダクションデザイン 谷尻誠”. CINEmadori. 2018年8月8日閲覧。
  9. ^ 漢字表記は不明。
  10. ^ くんちゃんの前に現れた未来の彼女の姿が、暗い色の茶色のボブヘアと、冬服の場合は紺色の無地と白のラインと赤いスカーフに、夏服の場合は白の無地と紺色のラインと赤いスカーフの、セーラー服という出立ちで、中学生なのか高校生なのか不明。
  11. ^ a b c 公式サイトには紹介欄が無い。
  12. ^ 「未来のミライ」パンフレット
  13. ^ 活況を呈した夏休み映画No.1は『コード・ブルー』 ポストジブリの行方はoricon news(2018年8月31日), 2018年9月1日閲覧。

外部リンク[編集]