木村敏

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木村 敏
(きむら びん)
生誕 木村 敏
(きむら びん)
(1931-02-15) 1931年2月15日
朝鮮慶尚南道
居住 日本の旗 日本
ドイツの旗 ドイツ
国籍 日本の旗 日本
研究分野 精神医学
精神病理学
研究機関 京都大学
ミュンヘン大学
ハイデルベルク大学
名古屋市立大学
龍谷大学
立命館大学
出身校 京都大学医学部医学科
医学博士京都大学
主な受賞歴 シーボルト賞1981年
エグネール賞1985年
国際哲学・精神医学学会表彰(1999年
和辻哲郎文化賞2003年
毎日出版文化賞2010年
プロジェクト:人物伝

木村 敏(きむら びん、1931年2月15日 - )は、日本医学者精神科医。専門は精神病理学京都大学名誉教授。元名古屋市立大学医学部教授。元日本精神病理学会理事長。河合文化教育研究所所長。医学博士[1][2]

来歴[編集]

1931年朝鮮慶尚南道生まれ。旧制岐阜県斐太中学校第三高等学校を経て、1955年京都大学医学部卒業。1964年京都大学にて医学博士。1961-1963年ミュンヘン大学精神科。1969-1971年ハイデルベルク大学精神科1974年名古屋市立大学医学部教授1986年京都大学医学部教授1994年京都大学名誉教授。その後は河合文化教育研究所主任研究員[2]、京都博愛会病院顧問、龍谷大学国際文化学部教授[3]を歴任し、2001年龍谷大学を定年退任。2004年立命館大学文学部客員教授、2006年退任。2008年に河合文化教育研究所所長となる。

人物[編集]

笠原嘉中井久夫宮本忠雄安永浩らと共に日本の精神病理学第2世代を代表する人物である。処女論文「離人症の現象学」はミュンヘン留学中に書かれ、『ネルフェンアルツト』に掲載され、これによって木村の仕事はまずヨーロッパで注目を浴びた。その後「あいだ」を軸にした独自の自己論を展開して国内外に大きな影響を与えてきたが、近年は環境に相即する身体主体を唱えて生命論へとその研究の射程をのばしている。

人間の心理的時間感覚を「祭りの前(アンテ・フェストゥム)」「祭りの後(ポスト・フェストゥム)」「祭りの最中(イントラ・フェストゥム)」の三つに分類し、現代思想界から注目された。「祭りの前」が統合失調症的、「祭りの後」が躁うつ病的、「祭りの最中」がてんかん的と考察された。

毎年暮に、木村敏主宰の河合臨床哲学シンポジウムが、精神科医と哲学者を招いて開催されている。また西洋音楽にも造詣が深く、ピアノを弾く。学生時代に香川県の毎日新聞主催の音楽コンクールのピアノ部門で1位をとったこともある(『精神医学から臨床哲学へ』)[3]。弟の木村淳は、京都大学名誉教授、アイオワ大学教授、国際臨床生理学会・世界神経学会理事長。息子の木村元はクラシック音楽書編集者で、出版社アルテスパブリッシング代表取締役。

受賞歴[編集]

学会[編集]

学職
先代:

日本精神病理学会理事長
1992年 - 2001年
次代:
松本雅彦

2002年 - 2004年

著書[編集]

共編著[編集]

  • 分裂病の精神病理 3 東京大学出版会 1974年
  • てんかんの人間学 東京大学出版会 1980年8月
  • 躁うつ病の精神病理 4 弘文堂 1981年6月
  • 私は本当に私なのか 自己論講義 金井美恵子対談 朝日出版社 1983年 (Lecture books)
  • 文化における〈自然〉- 哲学と科学のあいだ 日独文化研究所シンポジウム 芦津丈夫、大橋良介共編 人文書院 1996年、新装版2006年
  • 生命の文化論 日独文化研究所シンポジウム 芦津丈夫大橋良介共編 人文書院 2003年10月
  • 生命と現実 木村敏との対話 檜垣立哉聞き手 河出書房新社 2006年10月、新装版2017年2月
  • 文化における〈歴史〉日独文化研究所シンポジウム 芦津丈夫、大橋良介、高橋義人共編 人文書院 2006年
  • 文化における〈時間〉日独文化研究所シンポジウム 大橋良介、高橋義人、谷徹共編 日独文化研究所 2010年
  • 臨床哲学の知 臨床としての精神病理学のために 今野哲男聞き手 洋泉社 2008年10月/言視舎 2017年4月
  • 木村敏対談集1 臨床哲学対話 いのちの臨床 青土社 2017年4月
  • 木村敏対談集2 臨床哲学対話 あいだの哲学 青土社 2017年7月

翻訳[編集]

  • ベートーヴェンのピアノソナタ エドヴィン・フィッシャー 佐野利勝共訳 みすず書房 1958年
  • 精神分裂病 第1・2 ルートヴィヒ・ビンスワンガー 新海安彦、宮本忠雄共訳 みすず書房 1960-1961年、新版2001年
  • フランクル著作集 7 識られざる神 佐野利勝共訳 みすず書房 1962年、新版2002年、2016年
  • 脳波学入門 その理論と実際 ヨハン・クーグラー 菊知竜雄共訳 文光堂 1965年
  • 音楽と言語 ミサの作曲に示される西洋音楽のあゆみ T・G.ゲオルギアーデス 音楽之友社 1966年。講談社学術文庫 1994年
  • 現象学的人間学 講演と論文 第1 ビンスワンガー 荻野恒一、宮本忠雄共訳 みすず書房 1967年
  • ゲシュタルトクライス 知覚と運動の一元論 V.v.ヴァイツゼッカー 浜中淑彦共訳 みすず書房 1975年、新版「― 知覚と運動の人間学」1997年ほか
  • メランコリー フーベルトゥス・テレンバッハ みすず書房 1978年6月
  • 自明性の喪失 分裂病の現象学 W・ブランケンブルグ みすず書房 1978年7月
  • ツォリコーン・ゼミナール ハイデッガーメダルト・ボス村本詔司共訳 みすず書房 1991年9月、新版1997年
  • 病因論研究 心身相関の医学 V.vヴァイツゼッカー 大原貢共訳 講談社学術文庫 1994年9月
  • 生命と主体 ゲシュタルトと時間/アノニューマ ヴィクトーア・フォン・ヴァイツゼッカー 人文書院 1995年5月
  • 病いと人 医学的人間学入門 ヴィクトーア・フォン・ヴァイツゼッカー 新曜社 2000年4月
  • パトゾフィー ヴィクトーア・フォン・ヴァイツゼッカー みすず書房 2010年

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d 主任研究員紹介:木村敏(きむら・びん)精神病理学”. 河合文化教育研究所. 2009年11月15日閲覧。
  2. ^ a b c d e 木村敏 『自己・あいだ・時間 現象学的精神病理学』 筑摩書房、2006年5月。ISBN 9784480089694右そで 著者紹介
  3. ^ a b People Chase:木村敏”. PHP研究所. 2009年11月15日閲覧。
  4. ^ 日本精神病理学会 - 当学会について 2013年1月25日閲覧

関連人物[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]