木下勝寿

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きのした かつひさ

木下 勝寿
生誕 (1968-10-12) 1968年10月12日(55歳)
日本の旗 日本兵庫県神戸市
国籍 日本の旗 日本
出身校 関西大学経済学部
職業 実業家
マーケッター
作家
著名な実績 著書『売上最小化、利益最大化の法則』
著書『ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング』
著書『時間最短化、成果最大化の法則』
著書『チームX(エックス)』
影響を受けたもの 坂本龍馬
テレビドラマ北の国から
テレビ番組ガイアの夜明け
肩書き 北の達人コーポレーション(東証プライム上場企業)代表取締役社長
株式会社FM NORTH WAVE取締役会長
株式会社SALONMOON取締役
公式サイト 木下勝寿🔥東証プライム社長兼現役マーケッター (@kinoppirx78) - X(旧Twitter)
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木下 勝寿(きのした かつひさ、1968年10月12日 - )は、日本実業家マーケッター作家。株式会社北の達人コーポレーション東証プライム上場代表取締役社長、株式会社FM NORTH WAVE取締役会長。兵庫県神戸市出身。関西大学在学中に学生企業を経験し、卒業後は株式会社リクルートで勤務。2002年、eコマース企業「株式会社北の達人コーポレーション」設立。独自のWEBマーケティングと管理会計による経営手法で東証プライム上場を成し遂げ、一代で時価総額1000億円企業に。フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」を4度受賞。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」1位。日本政府より紺綬褒章8回受章。著書に『売上最小化、利益最大化の法則』『ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティング』『時間最短化、成果最大可の法則』『チームX』があり、著作累計20万部を超える。

経歴[編集]

兵庫県神戸市生まれ。関西大学経済学部を卒業[1][2]

学生時代から起業を志す。坂本龍馬が好きで、竜馬のように時代の変わり目で大きな役割を果たしたいと考える。またテレビドラマ北の国から』が好きで北海道に住みたいと思う。そこで真田哲弥(東証1部のKLab社長)が作った学生企業株式会社リョーマに参画。後に当時の仲間のうち半分程が上場企業の経営者となっている[3][2]

1992年平成4年)4月、株式会社リクルートに入社[4]

紙媒体の求人情報誌の頃で、5年間あらゆる業界へ営業する。経済の仕組みや業界の流れを理解し、独立して起業することを決意[3][2]

1999年(平成11年)12月、合資会社サイマートを設立[4]。ノープランで独立したものの、最初はプランナーとして仕事も順調だったが、2年目で食えなくなる。財布の中に50円しか入っていない状態で電車にも乗れず、廃業して肉体労働のアルバイトをしながら、もう一回起業の機会を待つ。その後「ビジネスはリピートが必須」との結論に至り、自身が北海道に20回以上旅行して北海道好きだったので、北海道の商品は必ず売れると感じメロンなど北海道の特産品を扱うネットショップの出店を構想する[3][2]

2000年(平成12年)5月、北海道特産品販売サイト「北海道・しーおー・じぇいぴー」を立ち上げる[4]。当時のネット通販の規模は小さく、検索エンジンでどうすれば上位に行くか研究して、スタート半年で月10万円の売上げになり、1経って月100万円の売上げになった。当時は実質1人でやっていたが、2年で給料が取れるようになり、起業して2年経って大阪から北海道に移住する[3][2]

2002年(平成14年)5月、株式会社北海道・シーオー・ジェイピー(2009年株式会社北の達人コーポレーションに商号変更)を設立し、代表取締役社長に就任[4]。蟹でも足の欠けたものや規格外品の農畜産物を扱うネット通販『わけありグルメ』でマスコミから多くの取材を受けた[3][2]

その後、アイデア勝負のネットビジネスは長続きしないと実感。「この商品が気に入った」「また買いたい」というオンリーワンの自社商品がないと、ブームは一過性で終わることに改めて気づかされる。『北の快適工房』では、オリゴ糖ポリフェノール砂糖など道産原料を使ったブームに影響されぬ健康食品化粧品を扱う形とし、ブームと関係のないオリジナル商品を軸として目立つことは一切せずに骨太に事業を進めていこうと決めた[3][2]

2012年(平成24年)5月29日、札証アンビシャスに上場する。上場を意識したキッカケは、2000年頃にサイバーエージェントが創業2年で上場したのを知って衝撃を受けたから。さらに同時期、ホリエモンこと堀江貴文オン・ザ・エッヂの上場をしたときテレビの会見で「27歳で上場するなんて、すごいですね」という記者の質問に堀江が「すごくない。皆上場しようと思っていないから上場できないだけ。上場基準を知っていますか」と答えていたのがとても印象に残った[5][2]

2013年(平成25年)札幌証券取引所本則市場(通常市場)上場[6]

2014年(平成26年)東京証券取引所の市場第二部(東証二部)上場[6]

2015年(平成27年)東京証券取引所の市場第一部(東証一部)上場[6]

2017年(平成29年)時価総額が1000億円を達成[6]

2019年令和元年)「市場が評価した経営者ランキング」第1位(東洋経済オンライン)に選出[6]

2021年(令和3年)3月、株式会社FM NORTH WAVE取締役会長に就任[4]

2021年(令和3年)4月、ダイヤモンド社から初の著書『売上最小化、利益最大化の法則──利益率29%経営の秘密』を出版。

2021年(令和2年)4月23日、紺綬褒章を受章。地域支援が評価された[7]

2021年(令和3年)5月、株式会社ASHIGARU(現 株式会社SALONMOON)取締役に就任[8]

2022年(令和4年)6月、実業之日本社から『ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング ーWebマーケティングの成果を最大化する83の方法』を出版。『2021年 スタートアップ・ベンチャー業界人が選ぶビジネス書大賞』を受賞[9]。 

2022年(令和4年)11月、ダイヤモンド社から『時間最短化、成果最大化の法則─1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』を出版。TBSテレビがっちりマンデー』にてニトリ似鳥会長と、食べチョク秋元代表が「2022年に読んだオススメ本3選」に選抜[10]

2023年(令和5年)11月、ダイヤモンド社から『チームX(エックス)── ストーリーで学ぶ1年で業績を13倍にしたチームのつくり方』を出版。

著作累計20万部を超える。日本政府より紺綬褒章8回受章。「びっくりするほどよい商品ができたときにしか発売しない」という高品質の健康食品・化粧品で絶対に利益が出る通販モデルを確立。「北の快適工房」ブランドで、機能性表示食品「カイテキオリゴ」やギネス世界記録認定[11]・世界売上No.1(3年連続)[12]となった化粧品「ディープパッチシリーズ」などヒットを連発させる[6]。史上初の4年連続上場。株価上昇率日本一(2017年、1164%)、社長在任期間中の株価上昇率ランキング日本一(2020年、113.7倍、在任期間8.4年)[13]

書籍[編集]

CD[編集]

受賞歴[編集]

  • 紺綬褒章8回受賞[14]
  • 市場が評価した経営者ランキング 第1位(東洋経済ONLINE 2019年)[14]
  • Japan Venture Awards 2017「eコマース推進特別賞」受賞[14]
  • EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2015ジャパン 日本代表候補ファイナリスト[14]
  • フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞

ビジネス論[編集]

  • 人生が変わる「ピッパの法則」- ピッと感じたら、後でじっくりやろうと考えるのではなく、パッとやること。パッとできないときは、できる日をその場でスケジュールに組んでしまう[15][16]
  • 好きな言葉は「成功するまでやめなければ必ず成功する」[17]
  • 起業家にとって大切な素養は「ホットハート(Hot heart)」「クールヘッド(Cool head)」「タフネスマインド(Toughness mind)」[17]
  • 社員を守るための手元資金は確保しておく[18]
  • 固定資産を持ち過ぎない[18]
  • 98%ボツにしても納得できるものしか商品化しない[18]
  • 成果=スキル×思考アルゴリズム(考え方の手順)[16]
  • あとでじっくり考えない法則[16]
  • タスクを書き込むのではなく、その場でこなす[19]
  • すぐにやることで、物事が動くことを実感する[19]
  • 10回本気でチャレンジすれば、誰でも1回は成功する。1回でも成功すれば、失敗しているあいだも評価は下がらない[20]

出演[編集]

テレビ[編集]

ラジオ[編集]

インターネット放送[編集]

雑誌[編集]

出典[編集]

  1. ^ 株式会社北の達人コーポレーション 木下勝寿 誰にも真似できない商品と、サービスを創り続ける | JOBSHIL”. JOBSHIL [ジョブシル]. 2021年6月23日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 学生新聞「株式会社北の達人コーポレーション 代表取締役社長 木下 勝寿」
  3. ^ a b c d e f 札証セミナーで北の達人コーポレーション木下勝寿社長が「金なし、コネなし、たった一人で北海道に来て10年で上場した秘話」を披露~その①
  4. ^ a b c d e “株式会社北の達人コーポレーション 第20期有価証券報告書”. (2021年5月28日). https://www.kitanotatsujin.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/rep_20210528.pdf 
  5. ^ 札証セミナーで北の達人コーポレーション木下勝寿社長が秘話披露その②「ファンづくりは矢沢永吉や松山千春のようなミュージシャンを参考にしている」
  6. ^ a b c d e f ダイヤモンド社「木下勝寿|著者ページ」
  7. ^ 北の達人コーポレーション代表取締役社長 木下勝寿 「紺綬褒章」受章のお知らせ
  8. ^ 連結子会社の役員の異動に関するお知らせ
  9. ^ 『売上最小化、利益最大化の法則─利益率29%経営の秘密』が「2021年 スタートアップ・ベンチャー業界⼈が選ぶビジネス書」⼤賞を受賞
  10. ^ 圧倒的に仕事がデキる人が「速さ」より大切にしていること
  11. ^ 【ギネス世界記録™認定】「北の快適工房」のマイクロニードル化粧品が売上シェア世界一。『ディープパッチシリーズ』が世界No.1*¹ブランドに
  12. ^ 3年連続【ギネス世界記録™認定】マイクロニードルパッチ化粧品『ディープパッチシリーズ』売上シェア世界一*¹
  13. ^ プレジデント・オンライン「木下 勝寿(きのした・かつひさ)」
  14. ^ a b c d 代表者挨拶”. 株式会社 北の達人コーポレーション. 2021年6月23日閲覧。
  15. ^ 仕事がうまくいっていない人が実践したい、できる人の「思考アルゴリズム」とは――北の達人コーポレーション代表・木下勝寿インタビュー
  16. ^ a b c 最速で仕事をする人の “考え方のクセ” とは? 確実に周囲に差がつく2つの「思考アルゴリズム」
  17. ^ a b マインドだけでは成功しない 起業家が陥りがちな「お金の失敗」
  18. ^ a b c スーパーCEO列伝「EC界の巨人 北の達人に学ぶ不況に強い会社の条件」
  19. ^ a b “市場が評価した経営者ランキング1位”の社長が「手帳がタスクでびっしりな人には期待しない」と語る理由。
  20. ^ 10回本気でやって1回も成功しない人はいない。「失敗しても評価が下がらない人」のシンプルな行動原則
  21. ^ 札証セミナーで北の達人コーポレーション木下勝寿社長が「金なし、コネなし、たった一人で北海道に来て10年で上場した秘話」を披露~その①
  22. ^ 臥竜清談第8回 木下勝寿さん (2013.8.18放送)
  23. ^ 【北海道テレビ】「北の達人コーポレーション」の木下勝寿社長
  24. ^ #26 社長を目指すきっかけの一つは「巨人の星」!?イノベーター
  25. ^ 日経ウーマン「木下勝寿」
  26. ^ プレジデント「木下 勝寿」の記事一覧
  27. ^ ダイヤモンド・オンライン - 木下勝寿 | 著者ページ
  28. ^ 国立国会図書館「インタビュー 木下勝寿社長 「理にかなったこと」をしているだけ」
  29. ^ 国立国会図書館「確実に黒字化する自信のある商品を、数は少なくとも吟味して販売」

関連項目[編集]

外部リンク[編集]