望月衣塑子
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もちづき いそこ[1] 望月 衣塑子[1] | |
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生誕 | 1975年[1] |
出身校 | 慶應義塾大学法学部[1] |
職業 | 会社員(中日新聞社記者)[1] |
影響を受けたもの |
吉田ルイ子 清水潔 (ジャーナリスト)[2] |
配偶者 | 会社員(全国紙記者)[2] |
子供 | 2人[1] |
公式サイト | 望月衣塑子 (@isoko_mochizuki) - Twitter |
望月 衣塑子(もちづき いそこ、1975年 - )は、日本の新聞記者。中日新聞社の社員。2018年10月現在、東京本社社会部記者。
目次
経歴[編集]
東京都生まれ[1]。父親は記者、母親は演劇関係者の家庭に生まれる[2]。 東京学芸大学附属大泉小学校、中学校、東京学芸大学附属高等学校を経て、慶應義塾大学法学部卒業。大学卒業後、中日新聞社に入社。東京本社へ配属[1]。 千葉支局、横浜支局を経て社会部で東京地方検察庁特別捜査部を担当。その後東京地方裁判所、東京高等裁判所を担当。経済部などを経て、2017年10月現在社会部遊軍[1]。2人目の育児休業後の2014年4月から武器輸出や軍学共同の取材を開始。このテーマで講演活動も続けている。
2017年3月から森友学園、加計学園の取材チームに参加し、前川喜平文部科学省前事務次官へのインタビュー記事などを手がけたことや、元TBS記者からの準強姦の被害を訴えた女性ジャーナリスト伊藤詩織へのインタビュー、取材をしたことで、「告発している2人の勇気を見ているだけでいいのか」と思い立ち[2]、2017年6月6日以降、菅義偉内閣官房長官の記者会見に出席して質問を行うようになった[3][4]。内閣官房長官の記者会見を選んだ理由について本人は、「森友学園、加計学園などの問題を取材する中で政権の中枢に問題意識を持ち、国民の疑問や怒りを自分で直接ぶつけてみようと思った」[5]「私にできることは、政府のスポークスマンである官房長官に質問することだった」[2]などと語っている。
2017年12月、日本における武器輸出の拡大や軍事研究費の増加について報じた「武器輸出及び大学における軍事研究に関する一連の報道」が「第23回平和・協同ジャーナリスト基金賞」の奨励賞に選ばれた[6][7]。
2018年、菅との会見での質問をまとめた動画と単著が「マスコミの最近のありように一石を投じるすもの」として、2017メディアアンビシャス賞の特別賞に選ばれた[8]。
2019年11月15日、望月の活動を追ったドキュメンタリー映画『i-新聞記者ドキュメント-』(監督:森達也)が公開された[9]。
新聞記者として[編集]
日本歯科医師連盟に対する取材[編集]
日本歯科医師連盟のヤミ献金事件をスクープした[2][10]。
前川喜平に対する取材[編集]
加計学園問題で「官邸から総理の意向という圧力があった」と主張する前川喜平前事務次官が在職中に出会い系バー通っていたという報道について、望月は前川に取材を重ね、前川の「女性の貧困について実地の視察調査だった」という主張が「本音であろうと推察するに至った」とし、「出会い系バーに通う普通の男性の目的と前川氏の目的意識には雲泥の差がある。」と述べている[11]。
6月6日午前の官房長官記者会見で望月は10回の質問を行った[12]。
伊藤詩織に対する取材[編集]
伊藤が2017年5月29日にした記者会見の記事の扱いが小さく、東京新聞社内の反応が鈍いと感じたことから本人取材を決意し、2017年6月6日に約3時間にわたりインタビュー[2]。6月8日の官房長官記者会見で「当時の刑事部長の判断で(逮捕をせず)任意に切り替えた」「刑事部長の判断で覆ったことなどない」などと質問した。伊藤は、他の記者が連絡を絶つなかコンタクトを続けてきた望月について「聞いて終わりじゃなくて事件の本質を見いだそうとしている」「信頼に足る」と感じたという[10]。
官房長官記者会見での取材[編集]
通常の官房長官記者会見では記者の質問は1人が2~3問で10分程度だが、2017年6月8日で望月は加計学園問題と伊藤詩織の訴えに関して、40分の時間をかけて23回の質問を繰り返したことで注目を浴びるようになる[4][13]。望月は「私は政治部でなく、社会部の記者です。社会部で警察や検察の幹部とやりとりをしてきたなかで、執拗に質問しないと、肝心なことを答えないことを、身に染みて知っています。答えをはぐらかし、時にはウソもつかれます。」と意義を説明している[14]。
2017年8月25日午前の官房長官記者会見において、学校法人加計学園の獣医学部新設の可否を検討する大学設置・学校法人審議会の答申をめぐり望月が不適切な発言をしたとして首相官邸報道室は東京新聞に対し9月1日に書面で抗議を行った。抗議の理由は「未確定な事実や単なる推測に基づく質疑応答がなされ、国民に誤解を生じさせるような事態は断じて許容できない」というものだった[15]。
記者会見での記者の質問に官邸報道室が注意喚起をすることはあったが、文書で抗議するのは異例な事態であり[16]、産経新聞は9月2日に「官邸報道室 東京新聞を注意 『不適切質問で国民に誤解』」という記事を掲載した。この抗議文書は東京新聞官邸キャップの了承のもと内閣記者会の常駐各社に配られたものだが、望月は「産経新聞になぜかリークとして記事が出た」と主張し、菅官房長官に「その結果、(望月に対する)ネット上の誹謗中傷や言論弾圧が行われている。政府としては今、どのように受け止めているのか」と迫ったが「ネットにいろいろ書くというのは、それはいろんな方の自由であるということも事実じゃないでしょうか。政府としてはコメントすることは控えるべき。」と退けた[15]。
9月15日、官房長官会見の場で望月は「(文書は内閣記者会に常駐する)全社に出していて誤りだった。撤回して謝罪したい」と「産経新聞になぜかリーク~」発言の誤りを認め謝罪した[17]。翌9月20日、東京新聞は望月のリーク発言に対し「事実ではありませんでした。抗議を真摯に受け止め、発言を撤回いたします」と19日付の文書で回答した[18]。また、抗議の内容についても、望月は「文科省の正式発表後と印象を与えたとすれば、落ち度があった」などと取材に答えた[19]。
日刊ゲンダイは、事情通の話として、9月4日夜、東京新聞本社に中年男性の声で「ネットニュースに出ている(望月)記者は、なぜ政府の言うことに従わないのか」「殺してやる」との予告電話があったと報じている[20]。
菅官房長官は2018年11月27日、出入国管理法改正案について質問した望月に対し「全く事実と違うことの質問はすべきでない」と述べた。[21]。
辺野古土砂投入の質問と官邸の「制限」要請[編集]
望月は2018年12月26日の官房長官記者会見で、基地移設工事にともなう沖縄・辺野古沿岸への土砂投入について「現場では今、赤土が広がっております」「埋め立てが適法に進んでいるか確認ができておりません」などと指摘し、政府の対処を尋ねた。この質問について、官邸は12月28日、報道室長名で「汚濁が広がっているかのような表現は適切でない」「特定の記者が事実に基づかない質問を繰り返している」と反論。記者クラブ「内閣記者会」に対し、問題意識の共有と事実に基づく質問を求め、文書で申し入れた[22][23]。
この申し入れについて、新聞労連や日本ジャーナリスト会議(JCJ)が「官邸の意に沿わない記者を排除する」「司会役が数秒おきに(質問を)妨げている」などして抗議声明を出し[24][25][26]、朝日新聞と北海道新聞が社説で「質問制限を求めるようなやり方は不当で、記者の排除、選別にもつながりかねない」「『事実誤認』と言うには、根拠が乏しい」などと批判した[27]
[23]。
菅官房長官は2月8日の会見で「質問妨害はやっていない。正確な事実に基づく質問を心掛けて頂けるように協力を依頼した」と答えた[28]。
講演活動[編集]
2017年9月25日、望月は新潟県平和運動センターで「武器輸出と日本企業-安倍政権の危険なねらい」と題した講演を行ったが、講演直前になり主催者が「望月記者が話したいことを話せないので、産経だけは駄目だ」として、報道各社が加盟する新潟県の県政記者クラブで会の告知を行いながら取材拒否を行った[29]。望月は取材拒否について「私が断ったのではなく、主催者側が記事の内容で脅迫的なことや、妨害的なことが私自身に及ぶということを懸念して、主催者判断でお断りした」と説明している[30]
評価[編集]
肯定的な評価[編集]
- ノンフィクション作家の吉永みち子は毎日新聞の7月の第三者機関「開かれた新聞委員会」で「聞くべきことを聞いてくれた」と望月を評価した[16]。
- TBSの金平茂紀顧問は「チャキチャキの江戸っ子風の潔さがあるように感じた。いい意味での社会部記者の記者魂を保持している人だ。」と望月に好意を寄せており[31]、その取材姿勢に対しても「政権と記者とのなれ合いの空気を一変させた」と評価している[32]。
- ジャーナリストの青木理は「会見で率直にただすのは当然で、こういう記者が増えれば日本のメディア会見もずいぶん風通しがよくなるのでは」とコラムで評価している[33]。
否定的な評価[編集]
- 評論家の石平は、中華人民共和国の民主化運動に深く関わり後に日本に帰化した自身の経緯を踏まえて、「彼女のやっていることは、何のリスクもない民主主義国家で意地悪質問で政府の記者会見を妨害するだけだ。そんなのを『権力と戦う』とは、吐き気を催すほどの自惚れだ!」と批判している[34]。
- 産経新聞は2017年9月14日の記事で「根拠が定かでない情報や私見を織り交ぜた質問も多い」と評している。記事は望月が官房長官会見の場で発言した「官房長官が出会い系バーに行って、女の子たちの実態を聞かないのか?」や「米韓に金正恩委員長側の要求に応えるよう冷静に対応するように働きかけることをやっているのか」等を取り上げた[12]。
著書[編集]
- 単著
- 望月衣塑子 『武器輸出と日本企業』 角川書店〈角川新書〉、2016年7月10日。ISBN 978-4-04-082086-6。
- 望月衣塑子 『新聞記者』 角川書店〈角川新書〉、2017年10月12日。ISBN 978-4-04-082191-7。 ※2019年に映画化。『新聞記者 (映画)』を参照。
- 共著
- 池内了; 古賀茂明; 杉原浩司; 望月衣塑子 『武器輸出大国ニッポンでいいのか』 あけび書房、2016年9月23日。ISBN 978-4-87154-148-0。
- 古賀茂明; 望月衣塑子 『THE独裁者』 ベストセラーズ、2018年1月26日。ISBN 978-4-58413-840-3。
- 望月衣塑子; 森ゆうこ 『追及力』 光文社新書、2018年1月17日。ISBN 978-4-334-04330-8。
- 望月衣塑子; マーティン・ファクラー 『権力と新聞の大問題』 集英社新書、2018年6月15日。ISBN 978-4-087-21037-8。
- 永田浩三; 望月衣塑子 『フェイクと憎悪 : 歪むメディアと民主主義』 大月書店、2018年6月18日。ISBN 978-4-272-33094-2。
- 望月衣塑子; 伊藤詩織; 三浦まり; 平井美津子; 猿田佐世 『しゃべり尽くそう!私たちの新フェミニズム』 梨の木舎、2018年9月。ISBN 9784816618055。
- 望月衣塑子; ぼうごなつこ; 佐々木 芳郎 『「安倍晋三」大研究』 ベストセラーズ、2019年5月26日。ISBN 978-4584139059。
- 望月衣塑子; 前川喜平; マーティン・ファクラー 『同調圧力』 角川書店〈角川新書〉、2019年6月8日。ISBN 978-4040823027。
寄稿[編集]
- 望月衣塑子「世界の潮 武器輸出の旗振り役誕生 : 防衛装備庁発足」『世界』第876号、岩波書店、2015年12月、 25-28頁、 ISSN 0582-4532、 NAID 40020635122。
- 望月衣塑子「国策化する武器輸出 : 防衛企業関係者は何を思うか (特集 死の商人国家になりたいか)」『世界』第883号、岩波書店、2016年6月、 90-99頁、 ISSN 0582-4532、 NAID 40020811318。
- 望月衣塑子「安全保障技術研究推進制度と共同研究協定 (特集 軍事研究と学術)」『科学』86第10号、岩波書店、2016年10月、 1037-1043頁、 ISSN 00227625、 NAID 40020939258。
- 望月衣塑子「メディアは政権の支配を脱したか 萎縮・忖度からあるべき姿へ」『Journalism』第328号、朝日新聞出版、2017年9月、 ISBN 9784022811073。
- 南彰(朝日新聞)・望月衣塑子「安倍政権ファクトチェック100 五年九カ月の言葉で振り返る」『世界』第913号、岩波書店、2018年10月、 44-53頁、 ISSN 0582-4532。
出演番組[編集]
テレビ[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f g h i 紀伊國屋書店. “角川新書 武器輸出と日本企業”. 2017年6月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g 紀伊國屋書店. “角川新書 新聞記者”. 2017年10月13日閲覧。
- ^ “AERA 2017年6月26日号”. 2017年8月7日閲覧。
- ^ a b “文春オンライン 「私が菅官房長官に「大きな声」で質問する理由 東京新聞・望月衣塑子記者インタビュー#1」”. 2017年8月11日閲覧。
- ^ “メディアは政権の支配を脱したか 萎縮・忖度からあるべき姿へ 論座#WEBRONZA 2017年9月25日”. 2017年9月26日閲覧。
- ^ “平和・協同ジャーナリスト基金賞 東京新聞・望月記者に奨励賞”. 東京新聞. (2017年12月2日) 2018年1月2日閲覧。
- ^ 大賞にRKB毎日放送の映画「抗い 記録作家林えいだい」 2017年度の基金賞が決定、12月9日に贈呈式平和・協同ジャーナリスト基金
- ^ 2017年メディアアンビシャス大賞 受賞一覧 2018年3月9日閲覧。
- ^ 石川智也 (2019年11月12日). “望月衣塑子はタブーなのか? 森達也、新作『i』でメディアの忖度に迫る”. 朝日新聞 2019年11月26日閲覧。
- ^ a b AERA 2017年12月4日号 52〜57頁「現代の肖像」望月衣塑子
- ^ 「メディアは政権の支配を脱したか 萎縮・忖度からあるべき姿へ」(望月衣塑子 東京新聞社会部記者) WEB論座 2017年9月25日
- ^ a b “東京新聞・望月衣塑子記者 私見や臆測織り交ぜ、的外れの質問を連発 「官房長官は出会い系バーで女の子の実態聞かないのか?」”. 産経新聞. (2017年9月14日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ “菅官房長官を狼狽させた東京新聞女性記者の“聞く力”週刊ポスト 2017年6月30日号”. 2017年9月23日閲覧。
- ^ 会見で食い下がった東京新聞記者 菅官房長官を動揺させた突破の質問 AERA 2017年6月21日
- ^ a b “東京新聞・望月衣塑子記者の「リーク」発言に産経新聞が抗議 「事実無根だ」 ネット上の誹謗中傷は「言論弾圧を助長している」のか?”. 産経新聞. (2017年9月14日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ a b “異例、東京新聞抗議 解禁前情報基に記者会見で質問” (2017年9月21日). 2017年9月23日閲覧。
- ^ “東京新聞・望月衣塑子記者が産経記事「リーク」発言を撤回 官房長官会見で「まず初めに」と切り出して一方的に…”. 産経新聞. (2017年9月15日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ “望月衣塑子記者「官邸リーク」発言に東京新聞編集局「抗議を真摯に受け止め発言撤回します」 文書で回答”. 産経新聞. (2017年9月20日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ “加計疑惑めぐる安倍官邸の抗議に東京新聞の望月記者が反論 AERA dot. 2017年9月9日”. 2017年9月9日閲覧。
- ^ “官邸が誘発 菅長官追及の東京新聞女性記者に「殺害予告」 日刊ゲンダイ 2017年9月13日”. 2017年10月19日閲覧。
- ^ “菅官房長官、東京新聞記者に「事実と違う質問すべきでない」”. 産経新聞. (2018年11月28日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ “東京記者の質問に「事実誤認」 官邸報道室が再発防止要請”. 産経新聞. (2018年12月28日) 2019年2月11日閲覧。
- ^ a b “[1] 北海道新聞社説 官邸の質問制限 「知る権利」狭める恐れ 2019年2月10日]”. 2019年2月11日閲覧。
- ^ “本紙記者質問に「誤認、問題」 新聞労連、官邸に抗議 東京新聞 2019年2月6日”. 2019年2月11日閲覧。
- ^ “官邸、記者質問「制限」申し入れ JCJも抗議声明 東京新聞 2019年2月9日”. 2019年2月11日閲覧。
- ^ “新聞労連が首相官邸に抗議-「東京新聞記者の質問制限」 共同通信 2019年2月5日”. 2019年2月11日閲覧。
- ^ “(社説)官房長官会見 「質問制限」容認できぬ 2019年2月8日”. 2019年2月11日閲覧。
- ^ “「質問制限」文書問題、菅長官「質問妨害していない」朝日新聞 2019年2月8日”. 2019年2月11日閲覧。
- ^ “本紙の取材を拒否 東京新聞・望月衣塑子記者の講演 新潟県平和運動センター「話したいこと話せない」と説明”. 産経新聞. (2017年9月25日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ “産経記者の取材「私ではなく、主催者判断で断った」 東京新聞・望月衣塑子記者がラジオ番組で説明”. 産経新聞. (2017年10月18日) 2019年2月28日閲覧。
- ^ 漂流キャスター日誌53 民進党が終わった日 WEB論座 2017年10月10日
- ^ 「安倍政権の大罪 メディア支配」『週刊金曜日』1155号、金曜日、2017年、31-33頁
- ^ “理の眼 無用の“お貸し下げ舞台””. 毎日新聞. (2017年9月19日) 2017年10月15日閲覧。
- ^ “東京新聞の望月衣塑子記者を、中国民主化運動に身を投じた石平氏が痛烈批判 「権力と戦うとは…彼女のやってるのは吐き気を催すうぬぼれだ!」”. 産経新聞. (2017年9月9日) 2019年2月28日閲覧。
外部リンク[編集]
- 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) - Twitter
- Isoko Mochizuki (isokomochizuki) - Instagram