有馬頼底

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有馬頼底(ありま らいてい、1933年2月10日[1]- )は、日本の禅僧。臨済宗相国寺派管長。初名は有馬永頼。道号及び現在の戸籍名は頼底。法諱は承黙。大龍窟とも号する。久留米藩有馬家赤松氏流)の子孫。東京市中野区出身。幼稚園時代は今上天皇の学友であった[2]

来歴[編集]

エピソード[編集]

  • 能書家として知られ廉潔な人柄が人々の尊敬を集め、京都仏教会理事長として京都の伝統の保持と発展に尽くした。
  • 古都税京都のビル高層化には異議を唱え、京都の町並みの景観の保持に貢献した。
  • 文藻に恵まれ、数々の著述を残している。『禅僧が往く』 (自伝)においては念願の承天閣美術館の設立、お寺と人々を結ぶイベント「音舞台」について、日中仏教界の交流・寺院復興援助の経緯などを記している。『禅、「持たない」生き方』においては、一切の物欲を捨て去り、執着心を放下するりの境地の大切さを説いた。
  • 宗教者「九条の会」の呼びかけ人である[5]
  • 平和活動を通じて朝鮮民主主義人民共和国とも親しく往来している。在日本朝鮮人総聯合会の式典にも出席し、文化保護に理解の無い安倍晋三政権と違い、故金正日総書記の指導のもとに発展を続ける朝鮮を讃えた[6]

税務問題[編集]

大阪国税局の税務調査により、2009年からの3年間で約2億円の所得の申告漏れを指摘され、修正申告した[7]。所得内容は揮毫料で、使途は文化財購入で個人的な費消はしていないという。[8]

著書[編集]

  • 『禅と茶 禅語の意味とその味わい』学習研究社 1982 茶の心シリーズ
  • 『茶人よ自由になれ 禅の心茶の美』主婦の友社、1985年)
  • 『よくわかる茶席の禅語』1-2 主婦の友社 1990-93 
  • 『茶席の禅語早わかり』主婦の友社 1994
  • 『禅茶巡礼』春秋社 1996
  • 『禅僧の生涯 その生き方に学ぶ』春秋社 1997
  • 『禅と茶の湯』(春秋社、1999年)
  • 『禅僧が往く 私の履歴書』(日本経済新聞社、2004年)
  • 『自在力 見えない道を歩く』講談社、2008年)「禅、人生が楽になる考え方」中経の文庫、2014 
  • 『無の道を生きる 禅の辻説法』集英社新書、2008年)
  • 『必携茶席の禅語ハンドブック 日本の文化がよくわかる』里文出版 2008
  • 『力を抜いて生きる』講談社 2009 b
  • 『禅、「持たない」生き方』三笠書房・知的生きかた文庫、2010 
  • 『やさしくわかる茶席の禅語 茶の湯便利手帳 2』世界文化社 2010
  • 『禅-壁を破る智慧』朝日新書 2011
  • 『明日への遺言』京都仏教会監修 丸善プラネット 2011
  • 『よろこびの禅 人生を変える禅のことば』角川ワンテーマ21、2012 
  • 『茶の湯とは何ぞや 禅僧、茶の心を問う』世界文化社 2012
  • 『禅、捨てる生き方 心の荷物を手放せば、もっと穏やかに生きられる』こう書房 2013
  • 『「雑巾がけ」から始まる禅が教えるほんものの生活力』集英社 2013
  • 『「臨済録」を読む』講談社現代新書、2015年 

共著[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『現代日本人名録』
  2. ^ 産経新聞2011年2月17日
  3. ^ 「古都税反対運動の軌跡と展望-政治と宗教の間で」”. 京都仏教会公式サイト. 2016年11月16日閲覧。
  4. ^ 日本経済新聞出版社 有馬頼底より確認。
  5. ^ 宗教者九条の和
  6. ^ 「朝・日の歌手らが共演 」朝鮮新報2017年2月1日
  7. ^ 2011年2月17日の朝日新聞朝刊39面
  8. ^ 「禅僧」有馬頼底の極意は税逃れFacta online 2011年4月号

外部リンク[編集]