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有徳人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

有徳人(うとくにん、有得人)は、中世日本社会における富裕層の呼称。領主的な身分・農業民的身分を持つ人々に対して、本来は社会的に低い身分でありながら致富に至った商人荘官などを指した。

「有徳」とは本来、が備わっているという意味の仏教用語で、徳の備わった人のことを「有徳人」と呼んでいたが、“徳”と利益・財産を意味する“得”が同音で通じること、富裕層に属する人々が神仏からその貪欲さを責められる事を恐れ、あるいは功徳を得るために寺社への喜捨行為を積極的に行ったことから、富裕層を指して「有徳人」と呼ばれるようになった。中世から近世にかけて書かれた仮名草子浮世草子などでも「有徳」「長者」としてしばしば登場した。

有徳人が登場した背景には、鎌倉時代後期より貨幣経済の発展によって土倉酒屋問丸をはじめとする商人層が台頭し、その富裕ぶりと喜捨活動が人々の注目を集めたことによる部分が大きい。

参考文献

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関連項目

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