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曽我啓菜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曽我 啓菜
Haruna Soga
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (2001-03-25) 2001年3月25日(23歳)
出身地 日本の旗 新潟県長岡市
ラテン文字 Haruna Soga
身長 172cm[1]
体重 64kg[1]
血液型 A[2]
選手情報
愛称 ハルナ[1]
ポジション OH
指高 226cm[1]
利き手[2]
スパイク 306cm[1]
ブロック 286cm[2]
獲得メダル
日本の旗 日本
U20世界選手権大会
2019 メキシコ
アジア選手権
2019 ソウル
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曽我 啓菜(そが はるな、2001年3月25日 - )は、日本の元女子バレーボール選手[3]

来歴

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新潟県長岡市出身。バレーボール経験者の母の元、7人兄弟の4番目[4]として生まれ、小学1年生のとき姉と一緒にバレーボールを始めた[2]

地元の秋葉中に進学したものの、バレーボール部員が5人になったことで新潟市にある下山中に転校[4]。それをきっかけに全日本中学選抜メンバーに選ばれ、第29回JOCジュニアオリンピックカップでは優秀選手賞に選ばれる[5]。県外の高校への進学を考えていた中、中学選抜で金蘭会中学校の選手たちと親しくなったことで、同校へ進学[4]。1年生からレギュラーとなり、同期の西川有喜水杉玲奈らと共に、2016年の第71回・2017年の第72回の国体、2017年の第70回 ・2018年の第71回の春高バレーを、いずれも連覇した同校躍進の原動力となる。なお同校ではミドルブロッカーだった[6]

また2017年1月に第11回アジアユース選手権大会(U-18)の代表メンバーに選出され、アウトサイドヒッターとして6試合にスタメン出場[7]するなど、高校1年生ながら早くも国際舞台でも活躍を見せている。その後もユース・ジュニア代表では2019年7月に開催された第20回U20(ジュニア)世界選手権大会の代表メンバー12名に選出され、キャプテンとして今大会の全8試合にスターティングメンバーとして出場。自身もベストアウトサイドヒッターを受賞する活躍をみせ、チームの優勝に大きく貢献した[8][9]

続く8月には日本B代表[注 1]にチームメイトの山田二千華、そして高校時代のチームメイトの西川、水杉、中川つかさ宮部愛芽世と共にアジア選手権と共に選出され[11]、全7試合にスタメン出場。準決勝でキム・ヨンギョン擁する韓国を破るなど若手主体のチームながら優勝という快挙を成し遂げ[12][13]、自身もベストオポジットに選ばれた[14]

高校卒業後の進路にあたってオファーが寄せられる中、高校時代に施設を使っていたりチームの雰囲気がよかったことを理由に[4]2019年、1月NECレッドロケッツに入団(内定)する[15]。上述のようにVリーグデビュー前の代表での活躍などで期待され、2019/20シーズンのレギュラーラウンド開幕戦・デンソーエアリービーズ戦(2021年10月19日)にスタメン出場[16]。その後も同ポジションの柳田光綺廣瀬七海山内美咲とレギュラーを争う中、チームの主力として出場機会を増やしている。

日本代表では2020年にシニアに初選出されたが[17]、足首に負傷を抱えていたことや[4]、新型コロナウイルスの関係で試合がほとんどなかったことから、出場はなかった。目指していた東京五輪には選ばれなかったが[4]、2022年に再び選出され[18]パリ五輪出場を目指していた。

2022年7月、チームより本人のメッセージと共に勇退が発表され[19]、9月に任意引退が公示された[20]

選手としての特徴

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  • NEC入団時は「運動能力が素晴らしく、驚異のジャンプ力とパワー、そしてスイングスピードを備えている」「将来が楽しみな選手」とチームから紹介されている[15]
  • 監督の金子隆行は、2021/22シーズンの彼女について「あれだけライトで機動力があるオフェンス力を持っている選手は、今、日本の中でもそんなに多くはない」「彼女の良さはまずオフェンスとブロック。あの身長ですけど身体能力は非常に高くて、高さという部分でも世界と戦うとしてもいい選手だと思う」と期待を寄せている[21]
  • 迫田さおりは「落ち着きがあって、プラス思考という印象」「ミスをしたとしても、弱気からくるものではなく、意図や狙いを感じるミスが多く見られます」と評している[22]
  • 自身は2022年2月の試合後会見で「自分はオフェンスが得意なので、機動力や速さで存在感を出していきたい」と分析している[23]

人物・エピソード

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  • 幼少期は自然の中で育ち、小学生の頃は一山越えて登校していた。特に冬は1時間以上かかっており、それで足腰がかなり鍛えられたと思うと語っている[4]
  • 同期は古谷ちなみ澤田由佳吉田あゆみ[24]
  • ジュニア代表などでチームメイトだった石川真佑とは中学時代の強化合宿からの仲。高校時代はチームを越えて悩みなどを相談しあっていた[25]
  • チームでは外国人選手に日本語を教える役割を担っており、英語でやり取りすることが多い[26]
  • 選手が床拭きをする際に使用する床拭きタオルのデザインを、小中高生から公募することを発案。12月5日にの試合前に行われた「ロケッツ床拭きタオル」グランプリ授与式で、自ら表彰した[27]
  • Vリーグ公式の「もしもチームが1つの家族だったら」企画で、「すっ飛んでくるのが可愛い」との理由でペットに選ばれている[28]

所属チーム

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球歴

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高等学校大会

ユース / ジュニア代表

日本代表

受賞歴

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個人成績

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V.LEAGUEの個人成績は下記の通り(ファイナルステージ、VCup含む)[32]

大会 チーム 出場 アタック バックアタック アタック
決定本数
ブロック サーブ サーブレシーブ 総得点























































V1 2019-20 NEC 20 53 376 136 24 36.2 30 8 1 26.7 2.57 7 0.13 110 2 1 7 35 9.1 158 50 47 46.5 136 7 3 146
V1 2020-21 26 68 423 161 28 38.1 22 6 0 27.3 2.37 13 0.19 199 1 3 15 58 7.4 330 116 83 47.7 161 13 4 178
V1 2021-22 33 94 638 223 29 35.0 37 7 7 18.9 2.37 31 0.33 322 2 5 27 75 5.9 632 262 153 53.6 223 31 7 261
通算:3シーズン 79 215 1437 520 81 36.2 89 21 8 23.6 2.42 51 0.24 631 5 9 49 168 6.9 1120 428 283 50.8 520 51 14 585

脚注

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注釈

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  1. ^ 2019年アジア選手の日本女子代表は、相原昇監督指揮の下で若手中心で編成されたチームであった[10]

出典

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  1. ^ a b c d e f 曽我啓菜|選手詳細| Vリーグ オフィシャルサイト”. Vリーグ オフィシャルサイト. 2021年7月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 日本文化出版『V.LEAGUE WOMEN チームの顔 2021-22』より引用
  3. ^ 曽我啓菜|所属チームプロフィール”. NECレッドロケッツ. 2021年7月7日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g 東京五輪目指す 女子アスリートの履歴書 女子バレー曽我啓菜の武器は雪山で鍛えた強靭な下半身”. 日刊ゲンダイ (2020年12月16日). 2022年6月19日閲覧。
  5. ^ JOCジュニアオリンピックカップ 第29回全国都道府県対抗中学バレーボール大会特別表彰選手(女子)”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月19日閲覧。
  6. ^ 春高直前までバラバラの金蘭会が、女子3校目の連覇を達成できた理由。”. Number Web (2019年1月17日). 2022年6月19日閲覧。
  7. ^ 第11回アジアユース 女子選手権大会(U-18)”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月19日閲覧。
  8. ^ a b c d 第20回女子U20(ジュニア)世界選手権大会”. 日本バレーボール協会 (2019年7月12日). 2022年6月19日閲覧。
  9. ^ U20女子、2セットダウンからの大逆転でイタリアを下し、全勝で初優勝。MVPに石川真佑 第20回女子U20世界選手権大会”. バレーボールマガジン (2019年7月22日). 2022年6月19日閲覧。
  10. ^ "アジア女子選手権/世界のトップを知る機会に". 月バレcom. 日本文化出版. 7 August 2019. 2021年2月21日閲覧
  11. ^ 第20回アジア女子選手権大会”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月19日閲覧。
  12. ^ 第20回アジア女子選手権大会 2大会連続5度目の優勝”. 公益財団法人日本バレーボール協会 (2019年8月25日). 2022年6月13日閲覧。
  13. ^ 全日本女子Bチーム、韓国やタイを破りアジア選手権で優勝”. バレーボールマガジン (2019年8月25日). 2022年6月13日閲覧。
  14. ^ a b アジア女子選手権/タイ破り2連覇!MVPに石川真佑”. 月バレ.com (2019年8月26日). 2022年6月19日閲覧。
  15. ^ a b 2019年度内定選手のお知らせ”. NECレッドロケッツ (2021年1月1日). 2021年7月16日閲覧。
  16. ^ NECレッドロケッツ対デンソーエアリービーズB帳票”. Vリーグ機構 (2019年10月19日). 2022年6月19日閲覧。
  17. ^ a b 2020年度女子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月19日閲覧。
  18. ^ a b 2022年度女子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 公益財団法人日本バレーボール協会. 2022年6月19日閲覧。
  19. ^ 勇退選手のお知らせ”. NECレッドロケッツ公式サイト (2022年7月15日). 2022年7月15日閲覧。
  20. ^ 移籍公示・登録追加リスト”. バレーボール Vリーグ オフィシャルサイト (2022年9月5日). 2022年9月5日閲覧。
  21. ^ NEC・井上琴絵「もっとコンディションを上げて、チームに貢献したい」、トヨタ車体・大川愛海「フロントで点数を取り切れず、悔しい」 V1女子会見”. バレーボールマガジン (2022年2月25日). 2022年6月19日閲覧。
  22. ^ 「石川真佑世代」が超有望。迫田さおりが注目する女子バレー新戦力”. web Sportiva (2021年2月20日). 2022年6月19日閲覧。
  23. ^ NEC・山田二千華「自分たちのリズムを活かしたオフェンスができた」、埼玉上尾・山崎のの花「サーブで相手を崩せなかったことも勢いに乗れなかった原因」 V1女子会見コメント V1女子会見”. バレーボールマガジン (2022年2月24日). 2022年6月19日閲覧。
  24. ^ 2019新人座談会!”. NECレッドロケッツ (2019年7月26日). 2022年6月19日閲覧。
  25. ^ 3度目頂上決戦へ「最後の春高、絶対勝つ」ライバルが闘志”. 産経ニュース (2019年1月4日). 2022年6月19日閲覧。
  26. ^ NEC・曽我啓菜「サーブレシーブは課題だったが、今日は自信につながった」、岡山・宮下遥「3セット通して、相手のリズムにしかならない試合だった」 V1女子会見”. バレーボールマガジン (2021年11月15日). 2022年6月19日閲覧。
  27. ^ NECレッドロケッツ 曽我啓菜発案『ロケッツ床拭きタオル』グランプリ受賞者決定!【バレー/Vリーグ】”. PR TIMES (2020年12月7日). 2022年6月19日閲覧。
  28. ^ Vリーグ公式ツイッター「もしもチームが1つの家族だったら」”. 2022年6月19日閲覧。
  29. ^ Player Statistics - FIVB Volleyball Girls' U18 World Championship 2017”. u18.girls.2017.volleyball.fivb.com. 2021年9月8日閲覧。
  30. ^ Player Statistics - FIVB Volleyball Girls' U18 World Championship 2017”. u18.girls.2017.volleyball.fivb.com. 2021年9月8日閲覧。
  31. ^ News detail - Mayu Ishikawa of Japan named Women’s U20 World Championship Most Valuable Player - FIVB Volleyball Women's U20 World Championship 2019”. en.volleyballworld.com. 2021年9月8日閲覧。
  32. ^ 曽我啓菜|選手別成績|Vリーグ オフィシャルサイト”. Vリーグ機構. 2022年4月13日閲覧。