普門院 (奈良県平群町)

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普門院
所在地 奈良県生駒郡平群町福貴1504
位置 北緯34度37分54.8秒 東経135度41分34.6秒 / 北緯34.631889度 東経135.692944度 / 34.631889; 135.692944座標: 北緯34度37分54.8秒 東経135度41分34.6秒 / 北緯34.631889度 東経135.692944度 / 34.631889; 135.692944
宗派 聖徳宗
本尊 観音菩薩
創建年 平安時代
開山 道詮
普門院 (奈良県平群町)の位置(奈良県内)
普門院 (奈良県平群町)
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普門院(ふもんいん)は、平安時代僧侶である道詮法隆寺の再興に尽力した後、現在の奈良県生駒郡平群町福貴に、三論宗(昭和25年以降は聖徳宗)の隠居寺として建立した(聖徳太子の建立説もある[1])慈尊山福貴寺の塔頭の一つ(盛時には七町四方の寺域があり、普門院の他、藤ノ坊・高ノ坊・中ノ坊・西ノ坊・本坊・三明院など六十坊を数えた)。[2]重要文化財である木造聖観音立像[3]は、現在、法隆寺に保管されている[4]

現在は、朽ちて門と石碑(「六十坊ありしを虫の坊一つ」の句碑)が残る以外は、跡地から徒歩2分(細い山道)の場所に弥勒堂が残る他、神宮寺(神仏分離令以後は鎮守社)の白山神社(祭神:伊弉諾命 伊弉冉命、境内摂社:若宮社、境内末社:淡嶋社)がある[5]

弥勒堂は、白山神社の境内にあり、その裏を10数メートル登ると、近世の道詮律師の供養墓(貞観十八年十月二日寂)がある[6]

なお、同地区(白山神社から徒歩7分)にある地蔵寺(大和北部八十八ヶ所霊場第44番札所、本尊:阿弥陀如来座像)も、もと福貴寺の一塔頭であったが、元禄九年頃に融通念仏宗になった[7]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]