昭和50年台風第6号

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台風第6号(Rita・リタ)
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台風6号
台風6号
発生期間 1975年8月19日0時(UTC)- 8月24日0時(UTC)
寿命 5日間
最低気圧 965 hPa
被害総額 340億円
平均速度 24.3 km/h
移動距離 2,917 km
上陸地点 徳島県阿南市蒲生田岬
死傷者数 死者33人・負傷者51人
被害地域 日本の旗 日本(四国~北海道)
プロジェクト : 気象と気候災害
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昭和50年台風第6号(しょうわ50ねんたいふうだい6ごう、国際名:Rita / リタ[1])は、1975年8月に西日本に上陸した台風である。

概要[編集]

進路図

1975年8月9日に南シナ海熱帯低気圧が発生。しばらくは中国華南付近で複雑な動きをし、その後東進。台湾を通過した後に、今度は南西諸島付近で複雑な進路を示した。その後、熱帯低気圧は沖縄付近において台風6号となった。台風は次第に勢力を強めながら北東方向に進み、23日午前1時過ぎに、徳島県阿南市蒲生田岬付近に上陸[2]兵庫県淡路島を経て、神戸市付近に再上陸し、近畿地方を縦断後に一度日本海へ抜けるが、東北地方に再上陸してそのまま北東に進んでいった。そして24日9時、北海道択捉島の南で温帯低気圧へと変わった[3]

影響・被害[編集]

この台風はいわゆる「雨台風」であり、各地に大雨による被害をもたらした[4]

台風が付近を通過した徳島県の剣山を中心に800mmを越す大雨となり[4]、特に一宇村では大きな被害が出たことから、災害救助法の適用を受けて激甚災害地に指定された。そのほか徳島県内では山腹崩壊などが発生し、死傷者が多数出た[5]

またこの台風は、北海道にも洪水等による大きな被害を出した。台風が北海道付近を通過した8月23日、サハリンの北部付近へ進んだ低気圧から南へのびる寒冷前線が、沿海州から北海道へと近づき北海道付近で停滞していた[3]。このため北海道の南岸を台風が停滞前線と一体化しながら通り、道北道央で22日から24日にかけて大雨となったほか、道南道東の沿岸では23日夜から24日朝にかけ北寄りの風が強く吹いて暴風が吹き荒れた[3]。22日から24日にかけての3日間降水量は、札幌市で175mm、岩見沢市で199mm、旭川市で193mmに達するなど、広い範囲で200mm前後となった。また23日から24日にかけ、函館市で24.7m/s、広尾町で29.8m/sの最大瞬間風速を記録した[3]。道内各地で大雨による河川の氾濫が相次ぎ、十勝川石狩川などで溢水氾濫が発生している[6][7]

この台風の影響により、死者33人・負傷者51人の人的被害が確認されたほか、住家損壊711棟、浸水48,832棟、被害総額340億円などとなっている[8]

外部リンク[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ デジタル台風:台風197506号 (RITA) - 総合情報(気圧・経路図)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年4月30日閲覧。
  2. ^ 昭和50年の台風6号 | 四国災害アーカイブス”. www.shikoku-saigai.com. 2020年4月30日閲覧。
  3. ^ a b c d 昭和50年8月水害(後半) | ほっかいどうの防災教育”. kyouiku.bousai-hokkaido.jp. 2020年4月30日閲覧。
  4. ^ a b 昭和50年の台風6号 | 四国災害アーカイブス”. www.shikoku-saigai.com. 2020年4月30日閲覧。
  5. ^ 昭和50年の台風6号 | 四国災害アーカイブス”. www.shikoku-saigai.com. 2020年4月30日閲覧。
  6. ^ 帯広開発建設部, 国土交通省北海道開発局. “十勝川洪水年表(昭和50年8月 台風6号による大洪水)” (日本語). 帯広開発建設部. 2020年4月30日閲覧。
  7. ^ 橘治国「洪水時における水質と水質成分の流出特性」『水文・水資源学会誌』第6巻第3号、水文・水資源学会、1993年、 254-267頁、 doi:10.3178/jjshwr.6.3_2542020年5月26日閲覧。
  8. ^ デジタル台風:台風197506号 (RITA) - 災害情報”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年4月30日閲覧。