早稲田大学社会科学部

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新14号館

早稲田大学社会科学部 (School of Social Sciences 略称SSS)は、早稲田大学が設置する社会科学部である。

1966年に第二政治経済学部第二法学部第二商学部を統合し設立された。

1998年に13時から開講する昼夜開講学部に、2009年に昼間学部へ移行した[1]

本学部入試において、英語、日本史・世界史問題は私大文系最難関といわれており、入試実質倍率も毎年10倍を超えるなど、早稲田大学を代表する人気学部である。

教育・研究の特徴[編集]

早稲田大学社会科学部の開設科目は、「社会科学総合学部」として【政治経済法律経営会計 】から【国際、環境、都市、社会、近現代史、言語文化、情報、コミュニケーション】といった科目に加え、【地域研究国際関係論平和学環境政策マーケティング、メディア・スタディーズ】といった「学際複合領域」の科目まで多岐にわたる。

ゼミは、大学2年次の春学期から始まり、60以上のテーマ〜「臨床性」の深い、ケーススタディやフィールドスタディを重視したテーマが多く含まれる〜から学生が自由に選べるのも特徴である。大学2年次では「専門的学習への導入」、大学3年次では「専門的・総合的学習」、大学4年次では「専門的・総合的学習の完成」という流れで社会科学部の学生はそれぞれの専門分野の知識を深めていく。

社会科学部には多くの海外協定校があり、海外を身近に感じるコーディネートされたプログラムも充実している。学習戦略をデザインし、自分主体の学びを実践するための科目「ラーニング・コミュニティ」や、英語で専門を学ぶ「グローバルラーニング」、現代社会が直面しているテーマについて、多角的な切り口から問題を分析する「社会科学総合研究」、その他1,000科目以上の講義科目を通じて新しい問題意識を開拓し、学びのモチベーションをアップしながら、新しい自分を拓くことができる。

※教職に必要な科目を履修することで、高等学校教諭・一種免許状(地理歴史公民 (教科)商業 (教科)情報 (教科))、中学校教諭・一種免許状(社会 (教科))の資格取得が可能 社会科学部 科目登録

1992年~94年、早稲田大学社会科学部長岡澤憲芙は、21世紀を見据えた、社会科学部の目指すビジョンを明確にし、「国際性:Transnationality」と「学際性:Interdisciplinarity 」という二本の柱を社会科学部の学部理念に掲げた。比較政治学者でもある岡澤憲芙は、社会科学部の求める学生像を『心に地球儀を持った学生』と再定義した。また社会科学部の学部カリキュラムを刷新し、「国際化」と「情報化」という環境変化を見据え、教授陣の充実、新校舎「新14号館」の建設といった、大規模な投資を行った。

早稲田大学社会科学部の教授陣には多様なバックグラウンドを有する研究者が加わった。 特に、「地域研究:Area studies」と様々な領域において国境を越えた「比較研究:Comparative research」に取組む研究者が多く着任し、ダイバーシティという観点からも、女性の研究者、外国人の研究者、とりわけ外部(早稲田大学以外)からの研究者の占める割合が高まったことにより、多様性の高い体制がこの時期に築かれることとなった。語学の教員を除いて、早稲田大学で初めて外部から外国人の研究者を専任教員として迎えた学部である。中国人の教授が「中国研究」を講じ、ベトナム人の教授が「国際貿易論」を講ずる。

校舎・設備の特徴[編集]

早稲田大学社会科学部の新校舎「新14号館」は、本部キャンパスで最初に、情報化時代に対応した校舎として建設された。校舎内での円滑な移動を可能にするため、エレベーターをはじめ、学内初となるエスカレーターの設置が行われた校舎でもある。晴天時には上層階から東京スカイツリーのほか、遠く富士山を望むこともできる。

また新14号館は、海外の著名政治家、世界の第一線で活躍する知識人を招いた講演会の他、内外の著名経済人が出席するビジネスフォーラム、国際シンポジウムの会場にも利用されることが多い。過去には、29歳で文部大臣に就任し、「世界一の学力」と評された、フィンランドの教育政策及び情報化時代への政策転換を担ったオッリペッカ・ヘイノネン運輸・通信大臣(当時)や、Albert Carnesaleハーバード大学ケネディスクール元学院長/UCLA (University of California, Los Angeles) 総長(1997-2006年)、ジョージ・H・W・ブッシュ 第41代アメリカ合衆国大統領コリン・パウエル 第65代国務長官・第12代統合参謀本部議長ヨシュカ・フィッシャー元ドイツ副首相(兼外務大臣)・元緑の党党首、中村修二 カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授などの講演がこの新14号館で行われている。さらに、早稲田大学で初めて実施された秋入学式の式場にも利用された。

年表[編集]

  • 1966年(昭和41年) - 社会科学部開設。15時50分(土曜14時10分)から授業開始。
  • 1987年(昭和62年) - 14時30分(土曜13時)から授業開始。
  • 1989年(平成元年) - 全国自己推薦入試創設。
  • 1998年(平成10年) - 13時から授業開始。新14号館が竣工。
  • 2009年(平成21年) - 9時(1時限)から授業開始。専門性と学際性をより重視した新カリキュラム開始。センター試験(現 共通テスト)利用入試創設。
  • 2011年(平成23年) - 英語学位プログラム創設。
  • 2016年(平成28年) - 社会科学部創設50周年。
  • 2019年(平成31年) - グローバル入試(ソーシャルイノベーションプログラム〜TAISI Transnational And Interdisciplinary Studies in Social Innovation 、一般プログラム)創設。※2023年度より英語学位プログラムAO入試 TAISI Admission(9月入学)に改編。
  • 2021年(令和3年) - ソーシャルイノベーション・アクセラレートプログラムが文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」メニューⅢ「インテンシブ教育プログラム」に採択。

学科[編集]

  • 社会科学科
    • 2019年度入学者637名[2][2]

大学院[編集]

 早稲田大学社会科学総合学術院 

 大学院社会科学研究科 

  地球社会論専攻  

  現代日本学研究、グローバル市民社会研究、

  国際協力研究         

  政策科学論専攻

  サスティナブル開発研究、公共・社会政策     

  研究

 先端社会科学研究所

 Global Asia Research Center

専任教員(抜粋)[編集]

社会諸科学の相関性を重視する学部の立場から、在籍する教員は以下のように各専門領域での研究に加え、学際複合領域で研究を行う教員も多く、社会科学から人文科学、自然科学まで広い領域にまたがる。

過去に在籍した専任教員

  • 浦田秀次郎(国際経済学、開発経済学、アジア経済論) 元世界銀行エコノミスト。 元早稲田大学アジア太平洋研究科教授。
  • 岡沢憲芙政党システム研究、北欧政治・社会制度研究) 早稲田大学名誉教授、元早稲田大学社会科学部長。総合研究開発機構(NIRA) 「政策研究 東畑精一記念賞」 受賞、 日本比較政治学会会長(初代)。NHK教育テレビ高校講座―《地理》」元講師。
  • 掛下栄一郎(哲学) 早稲田大学名誉教授、元早稲田大学社会科学部長。
  • 佐藤紘光(会計学、管理会計) 早稲田大学名誉教授、元早稲田大学社会科学部長。『日本管理会計学会 学会賞』 受賞。早稲田大学ビジネススクール企業価値の評価と経営系」兼担教授。
  • 田村正勝社会哲学) 早稲田大学名誉教授、元早稲田大学社会科学部長。一般社団法人 社会科学総合研究機構(RISS)名誉会長。
  • 木村時夫(政治史学、日本ナショナリズム史論) 早稲田大学名誉教授、元早稲田大学社会科学部長。元早稲田大学社会科学研究所(現 早稲田大学先端社会科学研究所)所長。
  • 田中由多加(マーケティング) 元早稲田大学社会科学部長。
  • 大畑弥七(国際貿易論、国際経済学) 早稲田大学名誉教授、元早稲田大学社会科学部長。
  • 山之内光躬(財政学) 元早稲田大学社会科学部長。
  • 大畠英樹(国際政治学) 早稲田大学名誉教授。
  • 田村貞夫(経済学) 早稲田大学名誉教授。
  • 常田稔(社会システム工学、経営科学) 元早稲田大学社会科学部長。
  • 那須政玄(哲学) 元早稲田大学社会科学部長。
  • 輪湖博(生体生命情報学、生物物理学) 元早稲田大学社会科学部長。
  • 照屋佳男(英文学) 早稲田大学名誉教授。
  • 清水敏(労働法) 早稲田大学名誉教授、元早稲田大学社会科学部長。
  • 大西泰博(民法) 元早稲田大学社会科学部長。
  • 多賀秀敏(平和学、国際関係論) 早稲田大学名誉教授、元早稲田大学社会科学部長。
  • 土方正夫(情報システム論、社会工学) 早稲田大学名誉教授。早稲田大学先端社会科学研究所研究員。
  • 成富正信(現代社会学、社会福祉学) 早稲田大学名誉教授。
  • 辻義昌(経済政策) 早稲田大学名誉教授。
  • 霜田美樹雄(宗教政治学) 早稲田大学名誉教授。『マルコ・ポーロ賞』受賞。『勲三等瑞宝章』受章 。
  • 池島宏幸(商法、企業法)
  • 林正寿(財政学、アメリカ財政政策) 早稲田大学名誉教授。日本財政学会名誉会員
  • 大畑末吉(アンデルセン翻訳家)
  • 西原博史(憲法学、比較憲法学、教育法) 元早稲田大学社会科学部長。元早稲田大学総長西原春夫の子息、2018年交通事故で逝去。

出身者[編集]

政治[編集]

経済[編集]

文化・教養・学際[編集]

  • 乃南アサ - 小説家、第115回直木賞『凍える牙』、第6回中央公論文芸賞『地のはてから』、第66芸術選奨文部科学大臣賞『水曜日の凱歌』
  • 杉元伶一 - 小説家、漫画原作者、第49回小説現代新人賞『東京不動産キッズ』、邦画『就職戦線異状なし』原作者
  • 織田淳太郎 - ノンフィクション作家、スポーツライター
  • 松瀬学 - スポーツジャーナリスト、日本体育大学准教授
  • 生島淳 - スポーツジャーナリスト、スポーツライター、主な著書『エディー・ジョーンズとの対話』『箱根駅伝』他
  • 大岡啓之 - ホテルエッセイスト、オフィス大岡 代表
  • 潮凪洋介 - エッセイスト、イベントプロデューサー、ハートランド社長
  • 津田大介 - ジャーナリスト、元早稲田大学文学学術院教授、ネオローグ社長、一般社団法人インターネットユーザー協会代表理事、あいちトリエンナーレ2019芸術監督
  • 萩尾信也 - ジャーナリスト、毎日新聞社会部長、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞『生きる者の記録』、日本記者クラブ賞『三陸物語』
  • 岩上安身 - ジャーナリスト、ノンフィクション作家、講談社ノンフィクション賞、Independent Web Journal(IWJ)代表
  • 島野清志 - ジャーナリスト、経済評論家
  • 末延吉正 - ジャーナリスト、東海大学教授、元テレビ朝日政治部長
  • 加藤正人 - 脚本家、東北芸術工科大学教授、日本シナリオ作家協会理事長
  • 坂口香津美 - 映画監督、TVドキュメンタリー ディレクター、2015文化庁映画賞『抱擁』、2008ギャラクシー賞7月度月間賞『血をこえて〜我が子になった君へ』他
  • 雑賀俊郎 - 映画監督、金鶏百花映画祭国際映画部門最優秀作品賞・最優秀監督賞『カノン』、サーフ・エンタテインメント社長
  • 寺田靖範 - 映画監督、日本映画監督協会新人賞、おもしろ制作社長
  • 森山敦 - 映画プロデューサー、キングレコード上席執行役員
  • 井上博貴 - 映画監督、脚本家、演出家
  • 草野翔吾 - 映画監督、脚本家
  • 伊東潤 - 歴史小説家、ノンフィクション作家、吉川英治文学新人賞『国を蹴った男』、山田風太郎賞『巨鯨の海』
  • 桃江メロン - 作家、プロデューサー、ランダムハウス講談社新人賞『表参道Exit A4』
  • 長谷川勤 - 松蔭大学客員教授、「吉田松陰論」、NHKラジオ『歴史再発見』講師
  • 井戸智樹 - 『歴史街道』総合プロデューサー、松下政経塾出身
  • 川嶋直 - 環境教育アドバイザー、日本環境教育フォーラム(JEFF)理事長、元立教大学異文化コミュニケーション研究科特任教授
  • 中田安彦 - 国際政治研究家
  • 佐賀由彦 - フリーライター、映像クリエイター、医療・介護ライター『月刊ケアマネージャー』編集者
  • 西谷格 - ノンフィクションライター
  • 本村のり子 - フリーライター、ファンタシウム(楠田枝里子事務所)出身
  • 塚田智恵美 - フリーライター、エディター、元ベネッセコーポレーション編集者
  • 増田和芳 - キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、富士みらいクリエイション代表
  • 林英恵 - 行動科学者、パブリックヘルスストラテジスト、マッキャンパブリックヘルス アジアパシフィックディレクター、東京医科歯科大学医学部非常勤講師、渋谷教育学園幕張高校出身
  • 林田レジリ浩文 - 翻訳家、主な訳書『やり抜く人の9つの習慣』他
  • 小泉祐一郎 - 元駿台予備学校・元代々木ゼミナール講師(公民科・政治経済)
  • 小熊弥生 - 同時通訳者、ブリッジインターナショナル代表
  • 小島孝子 - 経理実務セミナー講師、税理士
  • 石井里沙 - 大学受験ワークショップ塾長
  • 柳井麻貴 - 生田流箏曲師範、柳井伝統音楽・文化院 主宰
  • 重松壮一郎 - ピアニスト、作曲家、即興演奏家
  • 和多利浩一 - 美術館ディレクター、現代アート美術館『ワタリウム美術館』キュレーター、第1回ヨハネスブルグ・ビエンナーレ日本代表コミッショナー
  • 亀ケ谷豊 (Yutaka Michael Maria KAMEGAYA) - 芸術家、キリスト教抽象芸術、第90回新構造展三枝賞 他
  • 市川大翔 - インハウスデザイナー、ネオンサインアート、LUMINE meets ART AWARD 2020-21オーディエンス賞『Life Line』
  • 香月七海 - 印象派絵画コーディネーター
  • 伊藤正道 - 絵本作家、商業デザイン、イラストレーター
  • 南雲英則 - 陶芸作家、窯元「吉兵衛窯」、第35回栃木県美術展大賞
  • 江田智昭 - 浄土真宗本願寺派僧侶、『お寺の掲示板』著者、『輝け!お寺の掲示板大賞』企画者
  • 尾崎大輔 - 写真家、日本視覚障碍者芸術文化協会(Art for the Light)副会長
  • 水上ただし - SDGs(Sustainable Development Goals)ソーシャルデザイン協会講師、コンサルタント、クリエイティブディレクター
  • 碓田琢磨 - カイロプラクター、虎ノ門カイロプラクティック院院長、早稲田大学オープンカレッジ講師
  • 近藤正樹 - IFA:独立系ファイナンシャルプランナー、マネースクール「お金の小学校」代表
  • 菅慎太郎 - 味覚コンサルタント、コピーライター、口福ラボ 主宰、味香り戦略研究所フェロー

マスコミ[編集]

研究[編集]

芸能[編集]

アナウンサー[編集]

スポーツ[編集]

その他[編集]

予備校進学資料での取扱い[編集]

最大の母集団を抱える全国統一模擬試験を実施する河合塾の進学資料や偏差値表においても社会科学部は、「社会・国際学系」の学部として分類される。―全統模試での学部系統分類

脚注[編集]

  1. ^ 学部概要
  2. ^ a b [1] 早稲田大学

外部リンク[編集]