旧函館博物館1号・2号
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旧函館博物館1号・2号(きゅうはこだてはくぶつかん1ごう・2ごう)は、函館市青柳町の函館公園内にある、現存する日本最古の博物館施設である。
概要
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旧函館博物館1号(開拓使博物場・北緯41度45分23.6秒 東経140度42分54.9秒)
旧函館博物館1号は、開拓使函館支庁が1879年(明治12年)、E.S.モースから寄贈された採集物を展示・収蔵することと、開拓使製造物の見本陳列する目的で建てられた。左右対称、内部1室の木造平屋建で、施工者は田中善蔵。北海道指定の有形文化財に指定されている。春と夏に年2回限定で一般公開[1]。また4月から10月までの市立函館博物館本館開館日に5名以上の団体であるならば予約制で内部を見学ができる[2]。

旧函館博物館2号(函館県博物館・北緯41度45分22秒 東経140度42分54.8秒)
旧函館博物館2号は、東京にあった開拓使東京出張所仮博物場が閉鎖する際、その収蔵物を収める目的で建てられ、博物館として1884年に開館した。木造平屋建で、玄関や、窓上部にアーチ型の欄間を配している。施工者は浜谷新助、1号館と同じく北海道指定有形文化財に指定されている。
年表
[編集]- 1号
- 1878年(明治11年)
- 1882年(明治15年) - 函館県博物場(第一館)と改称[3]
- 1892年(明治25年) - 庁立函館商業学校附属商品陳列場と改称[3]
- 1895年(明治28年) - 函館水産陳列場(第一館)と改称[3]
- 1932年(昭和7年)8月 - 水産館と看板が掲げられる[3]
- 1966年(昭和41年) - 市立函館博物館本館開館に伴い閉館[3]
- 2号
- 1881年(明治14年) - 開拓使東京仮博物場廃止。資料が移管され1号が手狭になる[4]
- 1883年(明治16年)
- 1884年(明治17年)8月11日 - 函館県博物場第二博物場として開館[4]
- 1891年(明治24年) - 庁立函館商業学校附属商品陳列場と改称[4]
- 1895年(明治28年)に函館水産陳列場(第二館)と改称[4]
- 1932年(昭和7年)8月 - 先住民族館と看板が掲げられる[4]
- 1966年(昭和41年) - 市立函館博物館本館開館に伴い閉館[4]
脚注
[編集]関連項目
[編集]- 市立函館博物館 - 現・本館
- 市立函館博物館郷土資料館(旧・金森洋物店)
- 函館市文学館
- 函館市北方民族資料館
- 函館市北洋資料館
- 市立函館博物館五稜郭分館 - かつてあった分館