日立ビルシステム

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株式会社 日立ビルシステム
Hitachi Building Systems Co., Ltd.
種類 株式会社
略称 HBS
本社所在地 日本の旗 日本
101-0063
東京都千代田区神田淡路町二丁目101番地(ワテラスタワー
設立 1956年10月1日
業種 建設業
法人番号 2010001027031
事業内容 昇降機の設計開発・製造・販売・メンテナンス、ビルの防犯・防災・設備機器点検・清掃など総合管理他
代表者 取締役社長 佐藤寛
資本金 51億509万1千円
売上高 2,534億円(2015年度実績)
従業員数 約7,600名
主要株主 日立製作所 100%
外部リンク http://www.hbs.co.jp/
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株式会社日立ビルシステム(ひたちビルシステム、Hitachi Building Systems Co., Ltd.)は、東京都千代田区神田淡路町に本社を置く[1]日立グループ昇降機エレベーターエスカレーター)の設計開発・製造・販売・メンテナンスを軸に、建物の総合管理等を行っている企業。

日立グループ内ではHBSと呼ばれており、インターネットドメイン名も「hbs.co.jp」となっている。

マーケティングブランドは「BUIL CARE」(ビルケア)。

事業内容[編集]

  • エレベーター、エスカレーター、駐車場設備、冷凍空調装置、電気設備、自動ドア、その他ビル設備に必要な機器の販売、据付、保守、改造修理、更新及び設計
  • 各種ビル設備の監視、制御並びにビル管理
  • 土木及び建築工事業
  • 冷凍空調設備並びにそれらの運転制御盤、遠隔監視装置、冷媒回収装置の製造
  • 建築物の設計、監理
  • ビル設備機器、防犯・防災機器、駐車場設備の賃貸及びリース
  • 不動産賃貸業
  • データベース、ダイレクトメール、テレマーケティング、インターネットを構成要素とするダイレクトマーケティング手法を用いたセールスプロモーションの企画・立案・実践代行及び各種市場調査
  • 損害保険代理店業
  • 上記各号に関連又は附帯する一切の事業

歴史[編集]

  • 1956年 日立ビルディングサービス株式会社として日立製作所からエレベーターの保守及び修理業務を継承し設立される。
  • 1972年 株式会社日立エレベータサービスに商号変更。
  • 1985年 マーケティングブランド「BUIL CARE」制定。
  • 1991年 株式会社日立ビルシステムサービスに商号変更。
  • 1996年 日立東ビルシステム販売株式会社、日立西ビルシステム販売株式会社と合併し、現商号に変更。
  • 2012年 東京スカイツリーにて、日本最高の高さ(450m)にある天望回廊行きのエレベーターなど7基納入。
  • 2014年 日立製作所より日本国内における昇降機の設計・製造・販売を継承する[2]

テレビCM[編集]

以前は日立グループ提供番組『世界・ふしぎ発見!』(TBS)のミステリーハンターとして知られる竹内海南江を起用していた(現在は不明)。TBSの『サンデーモーニング』と『世界・ふしぎ発見!』(不定期)でのみ放送されている。テレビCMは公式ウェブサイトの「テレビCM」ページにてFlash Video形式とWindows Media Video形式で公開されている[3]2011年までは「BUIL CAREの日立ビルシステム。」CMを締めていたが、翌年から「HITACHI Inspire the Next」で締めている。

機種[編集]

エレベーター[編集]

到着アナウンスは旧機種からアーバンエース第6期目前半まで一貫して中村啓子が担当していたが、同機種後期以降の到着アナウンスは音声合成を使用したアナウンスになった。男性アナウンス(仙台市営地下鉄のエレベーターなど)は、村山明が担当している。代表的な商標については以下の通り。

標準型[編集]

A型エレベーター
1961年(昭和36年)より発売された、標準型エレベーターの商標。
新A型エレベーター
1968年(昭和43年)より発売された、標準型エレベーターの商標。
BUIL-ACE - ビルエース
1970年代より用いられていた標準型エレベーターの商標。第1期目は、新A型エレベーターの最終ロットに準じたもので、操作ボタンは白地に丸形のものになっていて、操作盤上にあるプレートが「日立A形エレベータ」から亀の子マークと「HITACHI」の表記に変更されている。1972年にマイナーチェンジされたものは、操作ボタンが長方形に変更された。ボタンの表記が面積に比して小さめになっているのが特徴。開閉ボタンはボタンいっぱいに漢字で表記されていたが、後期のものは小さめに表記されている。非常ボタンの横には「ビルエース」または「油圧エレベーター」と書かれている。
BUIL-ACE ASTRO - ビルエースアストロ
1978年に発売された、ビルエースのモデルチェンジ機種。ボタンの大きさと文字の大きさがやや拡大されたほか、ビルエース後期型までは操作ボタンが出っ張る形になっていたが、この世代より、操作盤がややフラットになった。
BUIL-ACE QUALITY 80 - ビルエースクオリティ80
1979年発売。この機種よりロープ式はマイコン制御化された。デザインはビルエースアストロに準じているが、操作盤に「Conputer Control」の文字が追加されている。
BUIL-ACE QUALITY 80 Ⅱ - ビルエースクオリティ80 Ⅱ
1981年に発売されたビルエースクオリティ80のマイナーチェンジ機種。意匠などが大幅に変更され、かご・乗り場ボタンは白地から網目模様入りの黒地に変更されたほか、インジケーターがLED化されボタンそのものが点灯する方式ではなく、横にあるランプが点灯する様式に変更された。かごの階数表示は数字の上にあるランプが点灯する様式となり、ロープ式のみ走行中は点滅するようになっている。1985年よりロープ式はVVVF制御化され、1986年には油圧式のマイコン制御化と意匠関係のモデルチェンジが行われている[4]
BUIL-ACE PULIDO - ビルエースプリード
1989年より発売されていた標準型エレベーターの商標。ロープ式では巻き上げ機にヘリカルギアを採用。油圧式は発売当初はバルブ制御式だったが、のちにインバーター制御化される。階数表示は行灯式が標準だが、オプションで16セグメント(7セグメント)式も選択できた。ドア装置はクオリティ80 Ⅱまではリンク式だったが、この機種以降ベルト駆動式となっている。ボタンは黒色だが、網目模様はなくなり、再びボタンそのものが点灯するようになった。
BUIL-ACE NewPULIDO - ビルエースNEWプリード
1996年より発売されていた標準型エレベーターの商標で、ビルエースの最終型。階数表示がドット式・16セグメント式となる他、ボタンなどのデザインも変更された。また、この機種より呼びボタンと進行方向の上と下の表記も三角形から矢印に変更された。
URBANACE - アーバンエース
1999年4月より発売されている標準型エレベーターの商標。この機種より機械室レス化され、第1期目は操作盤などのデザインはビルエースNEWプリードに準じていたが、2002年5月頃発売された第2期目は操作盤のデザインが変更され、ボタン数字のフォントが変更されたほか、ボタンの色は白に戻った。2005年4月頃発売された第3期目からボタンが四角から丸型に戻り、第4期目で巻上機の設計が変更され、静音化が図られた。2006年12月頃発売された第5期目より、三菱と同様に呼びボタンを押して搭乗した後に行き先ボタンを押さずにドアが閉まると「行き先ボタンを押してください」というアナウンスがなるようになり、アナウンスも新しいものに変更された。2012年頃発売された第6期目から液晶インジケータなど採用。発売当初はピット下に円筒型巻き上げ機が設置されていたが、第2期目途中より薄型巻き上げ機が最下階乗り場付近に設置されるレイアウトになった。また、到着する階になるとその行先のボタン・インジケータが点滅する。2014年5月頃発売された第7期目の後期以降の機種は、昇降中に矢印の動きが変化し、アナウンスの担当が変更されたほか、セーフティシューの形状が大幅に変更されて以前の機種よりも細形になった。
WIDE URBAN - ワイドアーバン
大容量エレベーター向けの機種で、2014年4月に発売された。仕様を限定することでオーダーアーバンよりも価格を抑えた。
See-Through URBAN - シースルーアーバン
シースルー型エレベーター向けの機種で、2014年4月に発売された。ワイドアーバンと同様、仕様を限定することでオーダーアーバンよりも価格を抑えた。
HF-1
2015年9月7日に発売された日立製作所と日立ビルシステムが共同開発した新世代エレベーター。
現在は南青山にある日本交通公社ビル置されている
デザイナーに深澤直人氏を採用。
2015年グッドデザイン金賞 受賞
2017年iFデザイン賞 受賞

公共施設用[編集]

PUBLIC ACE - パブリックエース
この機種はエレベーターのない医療施設や歩道橋など、エレベーターを必要とする施設に向けた機種で、医療施設や歩道橋など、国と地方公共団体から補助金を受給できる場所に限られる。2001年に発売された。
Station ACE - ステーションエース
駅舎向けの機種であり、出入口が2か所あり、かご内で方向を転換する必要がない。直線タイプとかご内で直角に曲がるタイプの2種類が存在し、パブリックエースと同時期に発売された。

4人乗り[編集]

ハイドロ4
4人乗りの小型油圧エレベーター。操作盤が側壁に設置されている。
Family ACE - ファミリエース
ビルエースクオリティ80 IIの4人乗りバージョン。駆動方式がドラムにロープを巻き付けてかごを上下する「巻胴式」、「閉」ボタンとかご内インジケーターが付いていないほか、乗り場インジケーターは1箇所のみで他の階は呼びボタンのみの設置となっているのが特徴である。後のマイナーチェンジ機種は、巻上機のVVVF制御化・かご内インジケーターと「閉」ボタンの追加、乗り場インジケーターが全階に設置されている。
miniURBANACE - ミニアーバンエース
アーバンエースの4人乗りバージョンである。初期は自社開発だったが途中から三菱のOEM機種に変更された。また、三菱とはボタンの色やフォントが異なる。
Residence Ace - レジデンスエース
miniアーバンエースの中低層共同住宅用。操作盤はminiアーバンエースと同一。

特注型[編集]

ORDER URBAN - オーダーアーバン
アーバンエースとほぼ同じ頃より発売されている、特注型機械室レスエレベーターの商標。

リニューアル[編集]

G_Select - ジーセレクト
2012年より発売されたエレベーター制御リニューアルの商標。
G_Select+U - ジーセレクト プラスユー
2017年4月24日より発売された制御リニューアルの商標。1986年以降製造の「ビルエースクオリティ80 Ⅱ」が対象で、リニューアル工事中でもエレベーターが使用できるようになった。

エスカレーター[編集]

エスカレーターアナウンスは、エレベーターと同じく、男性アナウンスは、村山明が担当している。

エスカレーン
かつて販売されていた規格型エスカレーター。
クリスタレーン
かつて販売されていた規格型エスカレーター。サイドのパネルがガラス製。
VXシリーズ
現在の標準型エスカレーター。
VXSシリーズ
省スペース型エスカレーター。

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]