日産・アルメーラ

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アルメーラAlmera)は、日産自動車が海外で製造・販売を行っている小型乗用車。日本ではこれまでパルサー(5代目・N15型)ブルーバードシルフィ(初代・G10型)ラティオ(2代目・N17型)などの車名で販売されていた。

初代 N15型 (1995年-2000年)[編集]

日産・アルメーラ(初代)
N15型
セダン フロント
Nissan Almera Sedan (4675174780).jpg
セダン リア
Nissan Almera rear 20070518.jpg
乗車定員 5 人
ボディタイプ 3/5ドア ハッチバック
4ドア セダン
エンジン GA14DE型 1,392 cc 直列4気筒DOHC
GA16DE型 1,597 cc 直列4気筒DOHC
SR20DE型 1,998 cc 直列4気筒DOHC
CD20型 1,973 cc 直列4気筒SOHC ディーゼル
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
変速機 4速AT / 5速MT
サスペンション 前:ストラット
後:マルチリンク
全長 4,120 mm
全幅 1,690 mm
全高 1,395 mm
ホイールベース 2,535 mm
車両重量 1,035 kg
別名 日産・パルサー
-自動車のスペック表-
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ヨーロッパで1995年発売。日産・パルサーの欧州仕様車であるが、車名が先代(N14型)の「サニー」から改称された。日本仕様のパルサーとは別のエンジンが搭載されたが、他はN15型パルサーとほぼ同一であった。

エンジンは、1.4リットルGA14DE型、1.6リットルGA16DE型ガソリンエンジン及び、2リットルCD20型ディーゼルエンジンが搭載された。さらに、1996年からは、2リットルSR20DE型エンジンを搭載したGTiが追加された。

GTiは3ドアのみのラインアップとなり、他のモデルには3/5ドアハッチバックおよび4ドアセダンが用意された。なお、イギリスではハッチバックモデルが、アイルランドなどではセダンモデルが主力となっていた。

また、パワーステアリングや運転席エアバッグ、ステレオが全車に標準装備され、装備は充実していた。

1996年5月、5ドアモデルにRV風装飾を施した「S-RV」を発売。

1998年、英国・ラリー・選手権 (BRC) と世界ラリー選手権(WRC)のF2クラスに、NMEから3ドアハッチバックのN15型アルメーラをベースにした「アルメーラ・キットカー」が試験的に参戦。

エンジンはSR20DEをベースにチューニングされたもので、タイヤはヨコハマタイヤだった。 翌1999年には、ドライバーにライバルチームであるセアト(F2)からトニ・ガルデマイスターを迎える計画だったが、シーズン開幕前のテスト中に活動休止を発表。WRC関連の全プログラムが凍結され、NMEはラリー活動を縮小する。3月にはゴーン体制が成立し、アルメーラキットカーによるワークス参戦が再開される事はなかった。

1998年にはマイナーチェンジが行われ、前後バンパーのデザインなどが変更された。

2000年、生産終了。

2代目 N16型(2000年-2006年)[編集]

日産・アルメーラ(2代目)
N16型
フロント
Nissan Almera front 20071212.jpg
リア
Nissan Almera rear 20071212.jpg
乗車定員 5 人
ボディタイプ 3/5ドア ハッチバック
4ドア セダン
エンジン QG15DE型 1,497 cc 直列4気筒DOHC
QG18DE型 1,769 cc 直列4気筒DOHC
K9K型 1,461 cc 直列4気筒SOHC ディーゼルインタークーラーターボ
YD22DDTi型 2,184 cc 直列4気筒DOHC ディーゼル直噴ターボ
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
変速機 4速AT / 5速MT
サスペンション 前:ストラット
後:マルチリンク
全長 4,197 mm(ハッチバック)
4,436 mm(セダン)
全幅 1,706 mm(ハッチバック)
1,695 mm(セダン)
全高 1,448 mm(ハッチバック)
1,445 mm(セダン)
ホイールベース 2,535 mm
別名 日産・ブルーバードシルフィ
日産・パルサーオセアニア
ルノーサムスン・SM3
プラットフォーム 日産・MSプラットフォーム
-自動車のスペック表-
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ヨーロッパで2000年1月発売。ラインアップは先代同様、3/5ドアハッチバックと4ドアセダンが用意された。オセアニアでは引き続きパルサーの車名で販売が行われた。一方、日本ではパルサー、およびプレセアの後継車種としてブルーバードシルフィが投入された。G10型ブルーバードシルフィはN16型アルメーラセダンをベースにフロントグリルなどのデザインが変更されている。また、プラットフォームは日産・MSプラットフォームを採用した。なお、同プラットフォームをベースとした派生車として、「アルメーラ・ティーノ」(日本名:ティーノ)が販売された。

エンジンは、1.5リットルQG15DE型、1.8リットルQG18DE型ガソリンエンジンおよび、2.2リットルYD22DTi型 直噴ターボディーゼルエンジン、2.2リットルYD22DDTi型 コモンレールターボディーゼルエンジンが搭載された。また、一部のモデルにはルノー製の1.5リットルK9K型 コモンレールターボディーゼルエンジンが搭載された。

2003年、マイナーチェンジ。ブラックアウトされたプロジェクターヘッドライトの採用やフロントバンパーの変更など、外装の変更が行われたほか、サスペンションが改良され、ディーゼルエンジンが改良された。

2006年、オセアニア向けN16型パルサーの販売が終了し、後継車種としてティーダが発売された。

2006年11月29日、生産終了。生産は英国日産自動車製造会社サンダーランド工場。後継車種として2007年3月からクロスオーバーキャシュカイが発売開始された。

ロシアやウクライナでは「アルメーラクラシック」の名称で販売されている。

B10型(2006年-2010年)[編集]

日産・アルメーラクラシック
B10型
フロント
Nissan Almera Classic 01.jpg
リア
Nissan Almera Classic 02.jpg
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン
エンジン 直4 1.5リットルQG15DE
直4 1.6リットルQG16DE型
駆動方式 FF
変速機 4AT/5MT
全長 4,510mm
全幅 1,710mm
全高 1,440mm
ホイールベース 2,535mm
別名 日産・アルメーラクラシック
日産・サニー
ルノーサムスン・SM3
ルノー・スカラ
-自動車のスペック表-
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2006年4月にロシアで、5月に中東諸国で、8月にラテンアメリカで順次販売が開始された。韓国ルノーサムスン自動車が製造しているルノーサムスン・SM3バッジエンジニアリング車である。SM3は2002年に発表され、N16型アルメーラ/G10型ブルーバードシルフィをベースとしていたが、2005年に大幅なフェイスリフトが行われて差別化が図られた。

以上の経緯より、プラットフォームはN16型同様MSプラットフォームとなる。

エンジンは1.5リットルQG15DE型と1.6リットルQG16DE型が搭載され、4速オートマチックトランスミッションおよび5速マニュアルトランスミッションが組み合わせられる。

なお、パナマやエクアドルではN17型アルメーラ、中東諸国ではN17型サニーとして販売されている。

生産はルノーサムスン自動車釜山工場。

3代目 N17型(2011年-)[編集]

日産・アルメーラ(3代目)
N17型
前期型(マレーシア仕様)
2013 Nissan Almera 1.5L V Sedan (with opt. Impul bodykit) in Cyberjaya, Malaysia (01).jpg
前期型(マレーシア仕様・リア)
2013 Nissan Almera 1.5L V Sedan (with opt. Impul bodykit) in Cyberjaya, Malaysia (02).jpg
後期型 VL4ATブラックエディション(マレーシア仕様・2018年モデル)
2018 Nissan Almera VL 4AT Black Edition in Penang, Malaysia (2).jpg
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアセダン
エンジン 直3 1.2リットルHR12DE
(タイ)
直4 1.5リットルHR15DE型
(オーストラリア・マレーシアなど)
駆動方式 FF
変速機 5MT/4速AT/CVT
全長 4,425mm - 4,455mm
全幅 1,695mm - 1,700mm
全高 1,495mm - 1,500mm
ホイールベース 2,600mm
別名 日産・サニー
日産・ヴァーサ
日産・ラティオ
-自動車のスペック表-
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2011年10月7日タイ王国にて発売開始[1]2012年5月15日にはオーストラリアでも発表され[2]、同年8月24日から発売開始された[3]ティーダラティオの後継車種となる日産・Vプラットフォームベースのセダンであり、中国やインドではサニー、アメリカ大陸ではヴァーサ、日本国内においてはラティオとして販売されている(販売されていた)車種である。エンジンはオーストラリア仕様車とアフリカ仕様がHR15DE、タイ仕様車には小排気量にして3気筒のHR12DEが搭載される。トランスミッションは5速MTと、タイ仕様車にはエクストロニックCVT、オーストラリア仕様車には4速ATが用意される。

日本国内販売[編集]

タイ日産から日本へ輸出されて先述の通り「ラティオ」の名称で2012年10月に発売を開始した。本モデルは日本国内の小型セダンとしてはタイ仕様のN17T型アルメーラ同様、全車に3気筒のHR12DEが搭載された。しかし日本国内では発売当初は月に1,200台の販売目標を設定していたが、当初から月平均600台前後と販売は低迷し、また、発売2年目の2013年以降よりそれが深刻化しており、末期には月数100台ペースまでに落ち込んでいた。尤も、発売当時、既存の競合車種の2代目トヨタ・カローラアクシオが既に販売台数で圧倒的に気を吐いていたことから2014年10月にテコ入れとしてマイナーチェンジを実施するものの販売台数が増えることなく先述の通り、結果的に販売当初から不人気車種のまま2016年12月末を以ってそのまま輸入販売を終了。企画の段階から北米や新興国市場での販売を意識したデザインは、月平均5,000台以上と安定した売り上げを保持していた北米や新興国市場に反して全くの対照的な販売実績となった。なお、日本国内における日産の一連のセダン型乗用車としては最後の小型ノッチバックセダンとなった。

B11型[編集]

B11型アルメーラ(ロシア仕様車)

2012年8月29日モスクワ国際モーターショーにてロシア向けアルメーラが発表された[4]。同モデルはG11型シルフィをベースに開発されており、Dセグメントの室内空間をBセグメントの価格で提供することをセールスポイントとしている。外観は中国仕様シルフィクラシックに概ね準ずるが、内装は欧州仕様ダチア・ロガンの部品を流用した専用のダッシュボードが与えられたうえ極東地域向けとして各部に大幅な補強が加えられ(剛性確保の問題からアームレストスルー機構が削除される代わりに欧州の安全基準対応のため中央席ヘッドレスト及び3点式シートベルトが新設)、走破性向上のため最低地上高がいくらか上げられるなど内容はベース車と似て非なる。エンジンは最高出力102PS (75kW)、最大トルク145Nmを発揮する1.6リットル16バルブエンジンが搭載される。トランスミッションは5速MTまたは4速ATとなる。

ロシア向けアルメーラはラインが新設されたアフトヴァーストリヤッチ工場にて製造が行われ、2013年初頭から発売を開始する。

4代目 N18型 (2019年-)[編集]

日産・アルメーラ(4代目)
N18型
2020 Nissan Versa SR front NYIAS 2019.jpg
ボディタイプ 4ドア セダン
同台車 日産・マイクラ(K14)
日産・キックス(P15)
別名 日産・ベルサセダン
プラットフォーム 日産・CMF-Cプラットフォーム
-自動車のスペック表-
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  • 2019年4月12日、アメリカフロリダ州「Rock the Ocean's Tortuga Music Festival」において4代目アルメーラがニューヨーク国際自動車ショーで公開される1週間前に発表された。プラットフォームは従来のN17型がVプラットフォームだったのに対し、新型のN18型では新開発のCMF-Cプラットフォームが採用され事実上、フルBセグメントからCセグメントにサイズアップする形となる。販売は2019年3四半期を予定している。

脚注[編集]

  1. ^ 日産、エコカー第2弾投入:初のセダン「アルメーラ」[車両]”. NNA.ASIA (2011年10月10日). 2012年5月22日閲覧。
  2. ^ NISSAN ALMERA SET TO HIT SHOWROOMS IN AUGUST (PDF)”. 豪州日産自動車 (2012年5月15日). 2012年8月2日閲覧。
  3. ^ NEW ALMERA BEGINS RENEWAL OF NISSAN PASSENGER CAR LINE-UP (PDF)”. 豪州日産自動車 (2012年8月24日). 2012年8月31日閲覧。
  4. ^ NISSAN ALMERA: RAISING THE STANDARD”. NISSAN NEWSROOM EUROPE (2012年8月29日). 2012年8月31日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]