日本選手権オートレース

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日本選手権オートレース(にほんせんしゅけんオートレース)とは、オートレースSG競走の1つである。

概要[編集]

オートレース界で最も歴史の古いトップタイトルレースで、各場持ち回りで開催されるこの大会の最大の特徴は、全レースがオープンレースで行われる点である。言わばオートレース界のダービーとでも言うべきレースであり、このレースで優勝することは、掛け値なしの実力日本一のレーサーとなることを意味する[1]

現在の優勝賞金は、1,700万円[1]

歴史[編集]

第1回大会は1965年3月23日川口オートレース場で開催され、翌1966年の第3回大会まではダートで行われた。1968年大井オートレース場で開催された第4回大会以降は舗装路で行われている。

飯塚オートレース場で開催された第8回大会まではハンデレースも行われていたが、浜松オートレース場で開催された第9回大会以降は全てのレースがオープンレースで行われるようになった。

出場選手選抜方法[編集]

こちらを参照

  • 前回優勝者
  • 適用ランクS級48名[注 1]
  • 競走成績上位者48名[注 2]

勝ち上がり[編集]

こちらを参照

初日 2日目 3日目 4日目 最終日
1次予選(1R~9R)
1着~2着の18名が特別予選へ
3着~8着の54名が2次予選へ

選抜予選(9R~12R)
1着~4着の12名と
5着上位の2名が特別予選へ
5着下位の1名と
6着~8着の9名が2次予選へ
2次予選(1R~8R)
1着~5着の40名が準々決勝戦へ

特別予選(9R~12R)
1着~2着の8名がスーパーライダー戦へ
3着~8着の24名が準々決勝戦へ
準々決勝戦(4R~11R)
1着~3着の24名が準決勝戦へ

スーパーライダー戦(12R)
1着~8着の8名が準決勝戦へ
準決勝戦(9R~12R)
各レース上位2着の8名が優勝戦へ
優勝戦(12R)

過去の優勝者[編集]

開催日 開催場 優勝者 年齢 競走タイム 競走車呼名 競走車車名 走路形態 距離
1 1965年3月23日 川口オートレース場 広瀬登喜夫 24 3.74 ダートオー トライアンフ ダート800m 8200m
2 1965年11月4日 浜松オートレース場 磯部稔 31 3.88 マチステ キョクトー(2級車) ダート800m 8200m
3 1966年10月25日 飯塚オートレース場 広瀬登喜夫(2) 26 4.12 トキオー トライアンフ ダート600m 7950m
4 1968年3月31日 大井オートレース場 戸田茂司 30 3.59 ユートピアATS トーヨー(2級車) 舗装500m 4800m
5 1970年3月24日 飯塚オートレース場 二田水潤太郎 27 3.51 トーヨービーチ トーヨー(2級車) 舗装500m 5100m
6 1972年3月21日 山陽オートレース場 福永勝也 30 3.55 GアンドG トライアンフ 舗装500m 5100m
7 1973年2月6日 浜松オートレース場 伊藤力示 24 3.73 アタック トーヨー(2級車) 舗装500m 5100m
8 1976年4月27日 飯塚オートレース場 加納好和 27 3.95 ガイ トライアンフ 舗装500m 5100m
9 1977年10月11日 浜松オートレース場 飯塚将光 27 3.45 ホージョウ トライアンフ 舗装500m 5100m
10 1978年10月10日 船橋オートレース場 飯塚将光(2) 28 3.50 ホージョウ トライアンフ 舗装500m 5100m
11 1980年3月24日 山陽オートレース場 宮地良 29 3.51 TRデビルマン トライアンフ 舗装500m 5100m
12 1980年10月14日 川口オートレース場 阿部光雄 31 3.92 シビア トライアンフ 舗装500m 5100m
13 1981年11月3日 伊勢崎オートレース場 且元滋紀 33 3.49 プリンス トライアンフ 舗装500m 5100m
14 1982年11月3日 飯塚オートレース場 秋田敬吾 38 3.42 ザ・ガッツ トライアンフ 舗装500m 5100m
15 1983年10月10日 浜松オートレース場 飯塚将光(3) 33 3.42 ホージョウ トライアンフ 舗装500m 5100m
16 1984年11月5日 山陽オートレース場 進藤敏彦 32 3.445 チャンピオンM メグロ(二気筒) 舗装500m 5100m
17 1985年11月5日 伊勢崎オートレース場 篠崎実 36 3.425 クールリッチ メグロ(二気筒) 舗装500m 5100m
18 1986年10月24日 船橋オートレース場 飯塚将光(4) 36 3.418 ホージョウ トライアンフ 舗装500m 5100m
19 1987年10月7日 川口オートレース場 飯塚将光(5) 37 3.431 ホージョウ トライアンフ 舗装500m 5100m
20 1988年11月3日 飯塚オートレース場 田代祐一 29 3.424 ナンバーワン トライアンフ 舗装500m 5100m
21 1989年11月6日 浜松オートレース場 飯塚将光(6) 39 3.365 ウィンザー フジ 舗装500m 5100m
22 1990年11月6日 山陽オートレース場 片平巧 25 3.351 クランツ フジ 舗装500m 5100m
23 1991年11月4日 伊勢崎オートレース場 岩田行雄 34 3.396 ミステリアス フジ 舗装500m 5100m
24 1992年11月5日 船橋オートレース場 島田信廣 42 3.363 ウォリアーズ フジ 舗装500m 5100m
25 1993年11月4日 川口オートレース場 片平巧(2) 28 3.384 キブロワイト セア 舗装500m 5100m
26 1994年11月7日 浜松オートレース場 片平巧(3) 29 3.376 キブロワイト セア 舗装500m 5100m
27 1995年11月7日 飯塚オートレース場 福田茂 44 3.620 ユートピアS セア 舗装500m 5100m
28 1996年11月6日 山陽オートレース場 島田信廣(2) 46 3.322 ウォリアーズ3 セア 舗装500m 5100m
29 1997年11月25日 伊勢崎オートレース場 高橋貢 26 3.329 ウルフ セア 舗装500m 5100m
30 1998年11月5日 船橋オートレース場 高橋貢(2) 27 3.343 ウルフ セア 舗装500m 5100m
31 1999年11月4日 川口オートレース場 池田政和 26 3.337 カイザー セア 舗装500m 5100m
32 2000年11月5日 浜松オートレース場 高橋貢(3) 29 3.332 ラウンダー セア 舗装500m 5100m
33 2001年11月7日 飯塚オートレース場 浦田信輔 28 3.335 パンジャA セア 舗装500m 5100m
34 2002年11月27日 山陽オートレース場 濱野淳 27 3.316 セオス セア 舗装500m 5100m
35 2003年11月26日 伊勢崎オートレース場 池田政和(2) 30 3.312 アイコネリ セア 舗装500m 5100m
36 2004年11月3日 船橋オートレース場 高橋貢(4) 33 3.351 Fニーナ セア 舗装500m 5100m
37 2005年11月6日 川口オートレース場 岡部聡 40 3.729 フラッグシップ セア 舗装500m 5100m
38 2006年11月5日 浜松オートレース場 田中茂 29 3.324 S・アーロン セア 舗装500m 5100m
39 2007年11月4日 飯塚オートレース場 山田真弘 35 3.320 ナノ・111 セア 舗装500m 5100m
40 2008年11月3日 山陽オートレース場 田中茂(2) 31 3.325 S・アーロン セア 舗装500m 5100m
41 2009年11月3日 伊勢崎オートレース場 木村武之 32 3.312 クロム セア 舗装500m 5100m
42 2010年11月3日 飯塚オートレース場 永井大介 33 3.355 ダビド・ビジャ セア 舗装500m 5100m
43 2011年11月6日 船橋オートレース場 永井大介(2) 34 3.571 ビズビム セア 舗装500m 5100m
44 2012年11月4日 川口オートレース場 永井大介(3) 35 3.331 ビズビム セア 舗装500m 5100m
45 2013年11月4日 伊勢崎オートレース場 木村武之(2) 36 3.402 ワント セア 舗装500m 5100m
46 2014年11月3日 飯塚オートレース場 中村雅人 33 3.382 Kモンソン セア 舗装500m 5100m
47 2015年11月3日 川口オートレース場 永井大介(4) 38 3.355 ビズビム セア 舗装500m 5100m
48 2016年11月6日 浜松オートレース場 鈴木圭一郎 22 3.355 カルマ3K セア 舗装500m 5100m
49 2017年11月5日 浜松オートレース場 鈴木圭一郎(2) 23 3.355 カルマ3K セア 舗装500m 5100m
50 2018年11月4日 川口オートレース場 青山周平 34 3.392 ハルク・73 セア 舗装500m 5100m
51 2019年11月4日 飯塚オートレース場 青山周平(2) 35 3.357 ハルク・73 セア 舗装500m 5100m
52 2020年11月3日 川口オートレース場 森且行 46 3.375 ハカ セア 舗装500m 5100m

エピソード[編集]

  • 完全優勝(全競走1着)は、第14回大会、第16回大会、第21回大会、第22回大会、第24回大会、第28回大会、第48回大会と7回達成されている。なお第14回大会で優勝した秋田敬吾は、SG史上初の完全優勝を達成した。
  • 第9回大会および第10回大会で優勝した飯塚将光は、これによりSG史上初の連覇を達成した。
  • 第37回大会では、当時川口オートレース場のイメージキャラクターを務めていたGacktが優勝戦の試走先導およびプレゼンターとして登場。表彰式では優勝した岡部聡に優勝杯とは別のカップとシャンパンを渡した[2][3]。またこの時、Gackt作曲の優勝戦ファンファーレ『Sanctuary -幻想の彼方に-』がお披露目され、以後、川口でのSG開催時を中心に優勝戦で使われている。
  • 第42回大会で優勝した永井大介は、これにより片平巧に次ぎ2人目のSGグランドスラムを達成した。
  • 第44回大会で優勝した永井大介は、これにより日本選手権史上初の3連覇を達成した。
  • 第50回大会に出場した佐藤摩弥は、女子選手初のSG優勝戦進出を果たす(優勝戦の結果は8着)[4][5]
  • 川口オートレース場で開催された第52回大会では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から各日先着9,000名と入場制限された[6][注 3]
  • 第52回大会で優勝した森且行の1997年6月27日の選手登録から23年4ヶ月8日でのSG制覇と46歳でのSG初優勝は、オートレースのデビュー最遅SG制覇記録の更新[注 4][7]と、SG最年長初優勝記録[注 5]に並んだ[9]。また、第28回大会に当時46歳で優勝した島田信廣の大会最年長優勝記録にも並んだ。
  • 第52回大会優勝戦での3連勝単式の配当金が、SG優勝戦史上最高の57万8,880円となった[9]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 前回優勝者とS級上位者が重複する場合、競走成績上位者に1名分加算する
  2. ^ 選考タイムは前年7月から当年6月までの競走成績。各オートレース場の平均タイムを算出し、タイム格差を是正しているため、実際の競走タイムとは異なる
  3. ^ 開催期間中、制限を超えることは無かった。
  4. ^ これまでの記録は、小林啓二(引退)の21年1ヶ月(1970年3月30日登録、優勝日:1991年4月29日※第10回オールスターオートレース
  5. ^ 先に、46歳でのSG最年長初優勝記録を達成したのは、稲垣国光(引退)(優勝日:1966年4月13日※第2回オールスターオートレース)だった[8]

出典[編集]

  1. ^ a b 電子BOOK(オートレース辞典) ビッグレース”. オートレースオフィシャルサイト. 2020年4月24日閲覧。
  2. ^ 日本選手権5日目Gackt降臨 写真アップ!!”. オートレースオフィシャルサイト インフォメーション (2005年11月18日). 2020年5月28日閲覧。
  3. ^ 日本選手権の優勝戦はGacktさん一色でした~”. オートレースオフィシャルサイト インフォメーション (2005年11月6日). 2020年5月28日閲覧。
  4. ^ 佐藤摩弥が女子レーサー史上初のSG優勝戦進出”. サンケイスポーツ (2018年11月3日). 2020年4月24日閲覧。
  5. ^ 佐藤摩弥、初のSGファイナルで健闘も8着/川口”. 日刊スポーツ (2018年11月4日). 2020年4月24日閲覧。
  6. ^ 【重要】SG日本選手権 入場制限のお知らせ 川口オートレース オフィシャルサイト - ウェイバックマシン(2020年11月1日アーカイブ分)
  7. ^ オートレースの記録 SGレース記録集”. オートレース オフィシャルサイト. 2020年11月27日閲覧。
  8. ^ オートレースの記録 SGオールスターオートレース優勝戦成績選手”. オートレース オフィシャルサイト. 2020年11月12日閲覧。
  9. ^ a b 元SMAP・森且行「いやあ、神様はいましたね~!」46歳史上最年長SG初V”. スポーツ報知 (2020年11月4日). 2020年11月5日閲覧。