日本国憲法第25条

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日本国憲法 第25条は、日本国憲法第3章にあり、社会権のひとつである生存権と、国の社会的使命について規定している。

条文[編集]

  1. すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
  2. 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。[1] 

沿革[編集]

大日本帝国憲法
なし
GHQ草案[2]
  • (日本語)
第二十四条 有ラユル生活範囲ニ於テ法律ハ社会的福祉、自由、正義及民主主義ノ向上発展ノ為ニ立案サラルヘシ
自由、普遍的且強制的ナル教育ヲ設立スヘシ
児童ノ私利的酷使ハ之ヲ禁止スべシ
公共衛生ヲ改善スべシ
社会的安寧ヲ計ルヘシ
労働条件、賃銀及勤務時間ノ規準ヲ定ムヘシ
  • (英語)
Article XXIV. In all spheres of life, laws shall be designed for the promotion and extension of social welfare, and of freedom, justice and democracy.
Free, universal and compulsory education shall be established.
The exploitation of children shall be prohibited.
The public health shall be promoted.
Social security shall be provided.
Standards for working conditions, wages and hours shall be fixed.
憲法改正草案要綱[3]
第二十三 法律ハ有ラユル生活分野ニ於テ社会ノ福祉及安寧、公衆衛生、自由、正義並ニ民主主義ノ向上発展ノ為ニ立案セラルベキコト
憲法改正草案[4]
第二十三条 法律は、すべての生活分野について、社会の福祉及び安寧並びに公衆衛生の向上及び増進のために立案されなければならない。
帝国憲法改正案[5]
第二十三条 法律は、すべての生活部面について、社会の福祉、生活の保障及び公衆衛生の向上及び増進のために立案されなければならない。
日本国憲法
第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

第25条は二つの条項により二重に国民に対する国家責任を明示している特殊な条文であるがその出自を以下に記載する。

第1項は、旧日本社会党議員であった鈴木義男らが、ドイツのワイマール憲法第151条第1項を参考に起案したことをNHKが証明し、第2項は、GHQ民生局行政部所属C.F.サムス准将が、マッカーサーの命により起案した。

1919年8月11日制定のワイマール憲法第151条第1項の内容は以下の通りである。

第151条(経済生活の秩序、経済的自由)

①経済生活の秩序は、すべての人に、人たるに値する生存を保障することを目指す正義の諸原則に適合するものでなければならない。各人の経済的自由は、この限界内においてこれを確保するものとする。

高田敏・初宿正典編訳『ドイツ憲法集第5版』(信山社、2007年8月5日)

最高裁判例[編集]

学説[編集]

関連条文[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 「日本国憲法」、法令データ提供システム。
  2. ^ 「GHQ草案」、国立国会図書館「日本国憲法の誕生」。
  3. ^ 「憲法改正草案要綱」、国立国会図書館「日本国憲法の誕生」。
  4. ^ 「憲法改正草案」、国立国会図書館「日本国憲法の誕生」。
  5. ^ 「帝国憲法改正案」、国立国会図書館「日本国憲法の誕生」。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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