日本テコンドー協会

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日本テコンドー協会
Japan Taekwondo Association
略称 JTA
設立 2001年7月
設立者 河明生
種類 スポーツ組織
本部 日本の旗 日本
東京都大田区
ウェブサイト http://www.jita.jp/
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日本テコンドー協会(にほんテコンドーきょうかい、: Japan Taekwondo Association, JTA)は、2001年に創設された日本のテコンドーの新興国内競技連盟。「日本テコンドー」を傍受し、「フルコンタクトテコンドー」を標榜している。

突き技・蹴り技はITFテコンドーをルーツとして継承している。

一方、型はJTA独自に創造されたものであり、その名称は日本の歴史上の人物に因んだものになっている。

空手拳法などの他武道の有段者に無審査で公認段位を認定する事 (ギフト有段者) は認めないとしているが、上層部は離脱前のITFの段位を継承した上で昇段している[要出典]

なお、公式ウェブサイトでの創立年は1984年となっているが、これは前身団体にあたる日本国際テコンドー協会 (ITF-JAPAN) 城南支部の創立年であり、団体自体の創設年ではない。

歴史[編集]

  • 1983年 - 河明生、日本国際テコンドー協会 (ITF-JAPAN) 本部専任指導員に就任。
  • 1984年 - 河明生、JTA の前身団体にあたるITF-JAPAN城南支部を創立。
  • 2001年 - 河明生、ITF-JAPANより退会。自らが率いる支部組織を「日本テコンドー協会」に改名・再組織し、会長に就任。「蹴美 (シュウビ)」概念創造。JTA独自の約束組手を体系化。
  • 2002年 - 第13回全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会を後楽園ホールで開催。初の全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会であるが、それまでに開催された ITF-JAPAN の全日本大会の開催回を継承する形で、初回を第13回としている。
  • 2005年 - 河明生、「蹴武 (シュウブ)」概念創造。JTA独自の型の体系化に着手。

目的[編集]

  1. 「日本テコンドー」を社会教育事業として日本全国に普及し、日本人および在留外国人の心身充実に貢献する。
  2. 青少年に礼儀礼節の精神を涵養し、健全なる青少年の育成に貢献する。
  3. 全日本大会、世界大会、オリンピック等に出場し、活躍する選手を輩出し、日本のスポーツ・武道振興に貢献する。
  4. ITFやWTF(のちのWT)との親睦・交流を推進し、テコンドー界の連帯と団結をはかる。

哲学[編集]

JTAは、克己精神涵養・文武両道・礼儀信義・孝・公益等を重視した七つの精神を掲げている。

七大精神[編集]

  • 一、我々は、克己の精神を涵養すること。
  • 一、我々は、文武両道を志すこと。
  • 一、我々は、礼儀と信義を重んじること。
  • 一、我々は、家族に感謝し、孝を心がけること。
  • 一、我々は、社会に感謝し、公益を心がけること。
  • 一、我々は、神仏を尊び、奉仕の精神を忘れざること。
  • 一、我々は、日本跆拳道の道を全うすること。

蹴武の型[編集]

有級者の型

  • 四方型(しほうがた) 四方への防御、突きの基本動作の型
  • 南 洲(ナンシュウ)   前蹴りの型     【西郷 隆盛】
  • 青 淵(セイエン)  回し蹴りの型    【渋沢 栄一】
  • 龍 馬(リョウマ)   横蹴りの型     【坂本 竜馬】
  • 武 蔵(ムサシ)   後ろ横蹴りの型  【宮本 武蔵】
  • 謙 信(ケンシン)   後ろ回し蹴りの型 【上杉 謙信】
  • 清 衡(キヨヒラ)  捻り蹴りの型    【藤原 清衡】
  • 義 家(ヨシイエ)   踵落とし蹴りの型 【源  義家】

有段者の型 

  • 柳 韓(ユーハン) 飛び踵落としの型  【柳 一韓】
  • 忠 武(チュンム) 飛び捻り蹴りの型  【李 舜臣】
  • 若 光(ジャッコウ) 飛び後回し蹴りの型 【高麗 若光】
  • 乙 支(ウルチ) 飛び後横蹴りの型  【乙支 文徳】
  • 関 羽(カンウ) 飛び横蹴りの型   【関羽】
  • 張 良(チョウリョウ) 飛び回し蹴りの型  【張良】
  • 聖 徳(ショウトク) 飛び前蹴りの型   【聖徳 太子】

所属選手[編集]

外部リンク[編集]