日本の言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
日本の旗 日本の言語
公用語 日本語(事実上)
少数言語 アイヌ語
主な移民言語 朝鮮語
中国語
主な外国語 英語
中国語
ロシア語
手話 日本手話
一般キー配列

日本の言語(にほんのげんご)は、日本国土で使用されている言語について記述する。日本#言語も参照。

概要[編集]

現在の日本で最も広く使用されている言語は日本語であり、様々な方言に分かれている(日本語の方言参照)。そのうち、東京方言を母体とした標準語(全国共通語)が実質的な公用語である。

沖縄県および鹿児島県奄美群島で話されてきた言語は、日本本土の日本語と同じ系統(日本語族)であるものの違いが大きいため、日本語とは別の言語であるとして「琉球語」と称する立場と、日本語の方言の一つであるとして「琉球方言」と称する立場がある。また、島々の方言差は本土の方言差よりも激しいため、「琉球諸語」と称する立場もある。

北海道を中心にアイヌの間で話されてきたアイヌ語は、系統不明の言語であり、日本語とは異なる言語である。しかし明治以降、アイヌの間でも日本語の使用が広まり、アイヌ語はユネスコから危機に瀕する言語として最高ランクの「極めて深刻」の区分に分類されている。

そのほか、かつて日本領であった南樺太で話されてきた言語にはツングース諸語であるウィルタ語エヴェンキ語、言語系統が不明なニヴフ語がある。それらの言語の話者のなかには、ソビエト連邦による南樺太占領後、日本本土に移り住んだ者やその子孫がわずかながら存在する。

アジア諸国との交流から、アジアの言語である中国語朝鮮語および朝鮮語の派生である在日朝鮮語の話者もいる。

聴覚障害者などが用いる手話は、2011年の改正障害者基本法において、独自の言語としての地位が明記された[1]。日本国内で広く通用する日本手話およびその方言のほか、村落手話英語版(ビレッジサイン)やホームサインと呼ばれるいくつかの局所的に発達したサインが知られている[2][3]

歴史[編集]

日本列島には旧石器時代の早期から人類がいた形跡があり、当時から言語が話されていたと推測されるが、どのような言語が話されていたかは不明である。石器時代の遺跡からは文字に類似したものが見つかっているが、どのような言語であったかは諸説ある。

どのような言語が話されていたかを示す文献が出てくるのは2世紀を過ぎてから中国の歴史書にでてくるのが始まりである。その後中国から漢字が伝来したことで日本で話される言語が記録できるようになり、万葉仮名を経て、音節文字の平仮名片仮名が成立することで日本語が比較的正確に表せるようになった。

詳しい日本語の歴史については、日本語#歴史もしくは日本語の方言#歴史を参照。

琉球語[編集]

琉球語については、中国から漢字が伝わるのが13世紀になってからであり、それ以前の言語に付いては詳しいことはわかっていない。また14世紀に琉球から中国への贈呈物に記載してあった文字は平仮名であり、当時から日本語との密接なつながりはある[要出典]

アイヌ語[編集]

アイヌ語については、アイヌ語に由来する地名が東北地方などに存在することから、蝦夷地はもちろん、本州東部でもかつては使用されていたと考えられている。文字としての記載は16世紀ごろからであり、依然として独自の文字は持たなかった。19世紀頃から片仮名を利用したアイヌ語仮名で本格的に表記することが始まった。

ウィルタ語[編集]

ウィルタ語は紀元前ごろに発生し、江戸時代後期には蝦夷地にて使用されていた記録があるが、現在の話者は数人しかいない。また、文字を持たない[4]

ニヴフ語[編集]

ニヴフ語は、アムール川流域から樺太を通じて蝦夷地でも使用されていたとされるニヴフ族の言語で、文字は持たない[5]。現在日本にニヴフ語の話者がいるかは不明である。

ヨーロッパの言語[編集]

中世以降、ヨーロッパ人が日本に来訪するようになったため、一部の単語が外来語として日本語などにも定着したが、言語自体の定着は発生しなかった。

言語系統[編集]

日本語族の方言区画例。ここでは日本語を本土方言、琉球語は琉球方言とする。

手話[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 手話の言語性 法規定なる! 障害者基本法改正案7月29日に成立、8月5日公布”. 全日本ろうあ連盟. 2020年2月14日閲覧。
  2. ^ Yano, Uiko; Matsuoka, Kazumi (2018). “Numerals and Timelines of a Shared Sign Language in Japan: Miyakubo Sign Language on Ehime-Oshima Island”. Sign Language Studies 18 (4): 640–665. doi:10.1353/sls.2018.0019. ISSN 1533-6263. https://muse.jhu.edu/article/702987. 
  3. ^ 神田和幸「日本手話の源流と変種の拡大」『〈不思議〉に満ちたことばの世界―中島平三教授退職記念刊行物』開拓社、2017年、113-117頁。ISBN 9784758922401
  4. ^ ウイルタ語(サハリン島)
  5. ^ ロシア・日本の共同による ウイルタ語・ニヴフ語の記録と保存

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]