新潟県民エフエム放送

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新潟県民エフエム放送株式会社
Niigata Kenmin FM Broadcast Co.,Ltd.
JOWV-FM.JPG
入居先のコズミックスビル
種類 株式会社
略称 FM PORT
本社所在地 日本の旗 日本
950-8579
新潟県新潟市中央区万代二丁目1番1号
コズミックスビル 3階
設立 2000年平成12年)5月17日
業種 情報・通信業
法人番号 6110001004207 ウィキデータを編集
事業内容 放送法に基づく超短波放送事業
代表者 破産管財人 弁護士法人ユナイテッド法律事務所 中村崇
資本金 10億6000万円(2019年3月31日時点)[1]
発行済株式総数 2万1200株(2019年3月31日時点)[1]
売上高 5億1668万円(2019年3月期)[1]
営業利益 2962万円(2019年3月期)[1]
経常利益 2857万円(2019年3月期)[1]
純利益 1594万円(2019年3月期)[1]
純資産 △5745万円(2019年3月期)[1]
総資産 2億2043万円(2019年3月期)[1]
従業員数 19名(臨時1名含む)(2019年4月1日時点)[1]
支店舗数 1(東京支社)
決算期 3月
主要株主 エヌ・ティー・アソシエーション 52.2%
中越運送 20.4%
関係する人物 出口和浩(閉局時社長)
中山修(設立時社長)[2]
特記事項:2020年6月30日24時をもって、放送事業を終了[3]
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新潟県民エフエム放送
Niigata Kenmin FM Broadcast Co.,Ltd.
種別 FMラジオ放送
放送対象地域 新潟県
系列 独立
略称 なし
愛称 FM PORT
コールサイン JOWV-FM
放送期間 2000年12月20日 - 2020年6月30日
本社 950-8579
新潟県新潟市中央区万代2-1-1 コズミックスビル3階
演奏所 本社と同じ
親局 / 出力 新潟(弥彦山) 79.0MHz / 1kW
主な中継局 送信所・周波数・出力を参照
特記事項:5大都市圏以外の地域では初の2局目の民間FM局
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コズミックスビルを万代橋方向から。屋上右側に弥彦山送信所向けの送信アンテナが見える。左側のテレビ・FM受信アンテナが同じ方向を向いている点に注意

新潟県民エフエム放送株式会社(にいがたけんみんエフエムほうそう、Niigata Kenmin FM Broadcast Co.,Ltd.)は、かつて新潟県放送対象地域として超短波放送(FMラジオ放送)を実施していた特定地上基幹放送事業者である。

通称は「FM PORT」(エフエムポート)[4]。港のように(港町新潟で)様々な情報を発信できるようにという願いがこめられて命名された。地元では「PORT」(ポート)と略されることが多かった。

概要[編集]

基本的に、自社制作番組のみを放送している独立FM放送局であった。新潟県域放送でテレビ・ラジオ通じて唯一の平成新局である。開局時点ではJAPAN FM LEAGUEに加盟していたがのちに離脱。

本社のあるコズミックスビルの場所にはかつて新潟トヨタ自動車の本社があった。現在も土地を所有する同社をはじめとする一部を除く新潟県のトヨタ自動車系ディーラー、運送会社の中越運送中越通運をはじめとする中越グループなどと関係が深く、PORTが取材・営業に用いる車はトヨタ車あるいは系列のダイハツ工業日野自動車車であり、新潟県内に所属する中越グループの車両にはステッカーやPORTのロゴが入った「がんばろう!新潟・中越」という新潟県中越地震復興キャンペーンステッカーが2005年10月頃まで貼られていたこともある。これら各社の提供番組も多いが、トヨタ系ディーラー提供番組は2005年12月いっぱいで全て終了した。

スポンサー不足による経営悪化で債務超過に陥る状態が続き放送事業を断念、2020年6月30日に閉局することを同年3月31日に発表した[5][3][6]総務省によると県内全域を対象とするラジオ局としては、全国初の廃局となる[7][注釈 1]。閉局後は放送免許を返上し清算手続きに入り、従業員も全員解雇となった。2020年12月に予定されていた開局20周年を迎えられなかったことについて、社長の出口和浩は断腸の思いだと語った[7]

2020年6月30日23:50 - 23:58まで前/現職問わずFMPORTのDJ・レポーター(一部電話出演)から視聴者に向けたコメントが放送され、クロージングは特別版を放送し19年の放送局としての幕を閉じた(詳細は#放送最終日の編成を参照)。公式サイトは閉局の案内が設置された「thankyou.html」のみとなり、トップメニュー以外の閲覧ができなくなった[8]。なお、新潟県民エフエム放送の閉局時に、新潟日報社が撮影した写真を産経新聞社の記者が2020年12月1日付の産経新聞ウェブサイト「産経ニュース」において無断引用したことを新潟日報社から指摘[9][10][11]。産経新聞社は、紙面・ウェブサイトの掲載を削除したうえで、無断引用した記者を2か月の懲戒休職処分とした[12]

沿革[編集]

放送局概要[編集]

コールサイン
本社・演奏所
東京支社

送信所・周波数・出力[編集]

親局 周波数 出力 ERP 備考
新潟 79.0MHz[17] 1kW[17] 4.9kW[17] 20m四角鉄塔双ループ3段3面

放送機FBN-15K01SD(NEC)局舎鉄筋コンクリート2階縦5m横5m

中継局 周波数 出力 ERP 備考
高田 83.2MHz[18] 30W[18] 57W[18] 26m四角鉄塔(TeNY共有)八木3素子1段2面

放送機HV1032(OKI)局舎整形コンクリート2階縦3m横3m(TeNY共有)

堀之内大和 87.9MHz[19] 500W[19] 1.45kW[19] 28m四角鉄塔 八木3素子1段2面

放送機TH4666A(東芝)局舎鉄筋コンクリート2階縦3m横4m

魚沼市守門方向、小千谷方向、南魚沼市六日町地区方向へ指向性がつけてある。


スタジオ[編集]

3階の本社内に生放送対応スタジオが2つある。

  • リバーサイドスタジオ
  • シティサイドスタジオ

また、本社ビル1階に公開放送用のオープンスタジオ「ポートスクエア」があったが、2008年11月に廃止。

2005年10月から、一部の番組は東京都内の番組制作会社スタジオで制作されている。当初は「中目黒 GO GO スタジオ」と通称された目黒区中目黒地区にあるとされたスタジオから、その後2009年11月後半からは港区赤坂にあるといわれる「赤坂レクシムスタジオ」に移行している。

資本構成[編集]

企業・団体は当時の名称。[20][21][22][23]

概要[編集]

筆頭株主は新潟トヨタグループのエヌ・ティー・アソシエーション。

2018年4月1日[編集]

株主 比率
エヌ・ティー・アソシエーション 52.2%
中越運送 20.4%

過去の資本構成[編集]

放送編成[編集]

開局当初はJAPAN FM LEAGUEの加盟局であったが、すぐにネットワークを解消して以来は独立局であった。

ほとんどの番組が自社制作番組であるものの、独立局である特性を生かしてNACK5[注釈 2]K-mix[注釈 3]アール・エフ・ラジオ日本[注釈 4]など系列にとらわれず様々な番組を放送したり、アイドルやアニメソング歌手をメインとする番組を放送するなど、バラエティに富んだ編成を組んだ。

放送時間:平日は6:00(月曜日は5:53)を起点とした24時間放送、土曜日は6:00(起点)- 翌日1:00、日曜日は5:53(起点)- 翌日1:00

  • 24時間放送でも6:00直前に一旦開始告知を行い、その後6:00の時報に移る。日・月曜日は開始告知アナウンスの流れでその日の最初の番組を放送する。

閉局時の放送番組[編集]

★は中目黒GOGOスタジオより放送された番組、☆は赤坂レクシムスタジオから放送される番組。

月曜日 - 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
6 6:00 PORT WAVE 6:00 PORT WAVE 6:00 PORT WAVE
6:30 PORTA~思いをカタチに~
- 近藤のぞみ
6:50 MORNING GATE - 遠藤麻理
7 7:00 GOOD MORNING PORT CITY Saturday[24]
- 立石勇生
7:00 Ladybird
- 小方恵子
8
9
10 10:00 Mint Condition[24] - 立石勇生[24]
11
11:30 CINEMA PORT
- 中村ちひろ
12 12:00 Weekend fun! fun!
- 野村涼花
- 星泰華
12:00 ☆PORT COUNT DOWN 40
- 島村仁
13 13:00 four seasons - 佐藤智香子 13:00 LIKEY
- 新井翔
- 八木志芳
▽16:00 ヒトつなぐ、ココロつなぐ“はずのみ”
- 羽豆史郎
- 立石勇生
▽16:15 ACTIVE plus
- 騰川美和
14 14:00 WEEKEND COLOR
- 千葉ひろみ
15 15:00 in style - 海津ゆうこ
16 16:00 BEAT COASTER - 島村仁 16:00 ようこそ夢街名曲堂へ!K-mix
17 17:00 VIP GROUP presents 久住小春 こはっぴーTIME
- 久住小春
17:00 横澤夏子のじょんのびラジオ
- 横澤夏子
18 18:00 in style(再放送) 18:00 朝日山ライフステーション
- 遠藤麻理
18:30 Bitter & SweetのGOLDEN SOUNDay♪
- Bitter & Sweet
19 19:00 ECHIGORIAN ~トキめき新潟人~(再放送)[注釈 5] 19:00 サブカルチャーはじめました
- 小山紗季
20 20:00 ☆TOKYO→NIIGATA MUSIC CONVOY 20:00 ☆純情のアフィリアおたく部
- カオリ、クロエ
20:00 クリス松村の「いい音楽あります。」RF 20:00 NIGHT i
- 松本愛
21 21:00 ☆ゆよゆっぺ・八王子Pのハンドメイドラジオ
- ゆよゆっぺ八王子P
21:00 Rafveryの『ラフな時間』
22 22:00 RADIO MANIART
  • 月曜:『A Laid-back Life』[注釈 6]- SWAMP
  • 火曜:『はみ出し!S-POPゴールデンアワー20世紀』
  • 水曜:『あなたと星空の下で』 - 石田燿子
  • 木曜:『メイドが私服にきがえたら』
22:00 矢島舞美のI My Me まいみ〜
- 矢島舞美
22:00 クラシック ホワイエ
- 飯尾洋一
22:00 松山千春 ON THE RADIONACK5
23 23:00 S-POPゴールデンアワー 23:00 S-POPゴールデンアワーインターナショナル 23:00 クラシック ホワイエ ~アンコール~ 23:00 PORT Tasting Music 23:00 THE BEATLES 10(RF)
0 0:00 ギャラクシー 0:00 Radio XY - 遠藤洋次郎
SHOW! presents 『GGラジオ』[注釈 6](毎月最終週)
0:00 PORT Sound Market
1 1:00 PORT MUSIC CRUISING 放送休止[注釈 7]
2
3
4
5
その他

この二つは土曜もしくは日曜に組まれることが多く、その場合はレギュラー番組の時間を短縮・休止などして中継する。

LIFE INFORMATIONは土曜・日曜の6時台を除いてすべてワイド番組に内包される形で放送する。ニュースと天気予報はインフォメーションアナウンサーが担当するが、MORNING GATEおよび週末の番組ではナビゲーター自らが担当する。交通情報は日本道路交通情報センターが担当する。

放送最終日の編成[編集]

放送最終日の2020年6月30日は、1:00 - 6:00に『SPECIAL THANKS TO YOU リクエストナイト』(ナビゲーター:遠藤洋次郎)を放送、6:00 - 20:00は『PORT WAVE』から『BEAT COASTER』までレギュラー番組を放送後、20:00 - 24:00には最終番組『Many Thanks from FM PORT』(ナビゲーター:遠藤麻理・松本愛)を放送した。

23:50頃に、遠藤麻理「私たちは47歳でした」松本愛「違います」遠藤麻理「嘘だろ…」とやり取りをし遠藤・松本によるフリートークは終了。その後サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」をBGMに歴代ナビゲーターによるコメントを放送。

次いで23:58頃より遠藤・松本による局名告知、コールサイン、周波数読み上げと19年半に渡るリスナーへの感謝が流され、24:00に停波した[4]。radikoについても24:00過ぎにFM PORTの項目が削除され、配信終了した。

閉局前に終了した番組[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 経営難で閉局したRADIO-i→本局と同日に経営難で閉局したRadio NEOは中京広域圏でも外国語放送対象地域、BS集約のために地上波を停止した放送大学は関東広域圏でも授業実施予定地域。
  2. ^ RADIO-X』『松山千春 ON THE RADIO
  3. ^ JFN系列。『ようこそ夢街名曲堂へ!
  4. ^ クリス松村の「いい音楽あります。」』『THE BEATLES 10
  5. ^ 2009年11月30日から2018年3月までの月曜 - 金曜 6:30 - 6:50(再放送は2016年5月より、金曜 23:00 - 0:00に1週間放送分を再構成したものを放送)に放送されていたが、2018年10月より再放送として復活し、過去の本放送の中から1週間分の放送を1時間に再構成したものを放送。
  6. ^ a b 閉局後BSNへ移行。
  7. ^ 基本的にはフィラー音楽が放送されている。
  8. ^ 1時間の音楽番組を毎日5本、ローテーションしながらオンエア。番組の多くが、デジタルラジオ用に作られた番組を繰り返し、オンエアしていた。
  9. ^ 2018年1月から3月までは土曜 12:00 - 13:30に放送。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑2019』コーケン出版、2019年11月25日、324頁。 
  2. ^ a b c 電波監理審議会(第833回)会長記者会見資料(平成12年3月24日会見)- 総務省(旧郵政省)郵便事業庁ホームページ 2021年2月6日閲覧
  3. ^ a b c d FMPORTこと新潟県民エフエム、経営難で6月30日に停波”. AV Watch (2020年3月31日). 2020年4月5日閲覧。
  4. ^ a b c d “「ありがとう」最後に無音 新潟のラジオ局、最後の1日”. 朝日新聞デジタル. (2020年7月2日). オリジナルの2020年8月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200827191835/https://www.asahi.com/articles/ASN716KH8N6ZUOHB01K.html 2021年8月5日閲覧。 
  5. ^ a b c 停波のお知らせ (PDF)”. 新潟県民エフエム放送 (2020年3月31日). 2020年6月29日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2021年8月5日閲覧。
  6. ^ a b c 新潟のFM局、放送終了へ 経営悪化で6月末”. 共同通信 (2020年3月31日). 2020年7月1日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2021年8月5日閲覧。
  7. ^ a b c d FMポート 6月末に閉局 全県網羅の放送停止は全国初”. 新潟日報モア (2020年3月31日). 2020年4月1日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2021年8月5日閲覧。
  8. ^ a b FM PORTは2020年6月30日を以て停波・閉局いたしました。2020年6月30日(新潟県民エフエム放送) at the Wayback Machine (archived 2020年7月1日)
  9. ^ “産経新聞社が本紙写真を無断引用”. 新潟日報モア. (2020年12月24日). https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20201224589228.html 2021年8月5日閲覧。 
  10. ^ “本紙、新潟日報の写真 無断引用 記事を取り消し、謝罪”. 産経ニュース. (2020年12月24日). https://www.sankei.com/article/20201224-NED5WRGCYRLBHPKEOECRITHDRY/ 2021年8月5日閲覧。 
  11. ^ “産経新聞記者が新潟日報の写真を盗用 サイトから転載か”. 朝日新聞デジタル. (2020年12月24日). オリジナルの2020年12月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201225004549/https://www.asahi.com/articles/ASNDS4Q1GNDSUTIL013.html 2021年8月5日閲覧。 
  12. ^ “写真盗用した産経記者を懲戒休職 新潟日報から無断転載”. 朝日新聞デジタル. (2021年2月19日). オリジナルの2021年2月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210220154815/https://www.asahi.com/articles/ASP2M5S6KP2MUTIL02G.html 2021年8月5日閲覧。 
  13. ^ 新潟県民エフエム放送株式会社に放送局の免許(郵政省 信越電気通信監理局) Archived 2004年8月27日, at the Wayback Machine.
  14. ^ FM PORT 放送最終日について”. 新潟県民エフエム放送. 2020年6月29日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2021年8月5日閲覧。
  15. ^ FMポートの破産手続開始”. にいがた経済新聞 (2020年7月15日). 2020年7月16日閲覧。
  16. ^ TSR速報(大型倒産情報・注目企業動向) 新潟県民エフエム放送(株)”. 東京商工リサーチ (2020年7月22日). 2021年8月5日閲覧。
  17. ^ a b c FMPORT新潟・無線局免許状
  18. ^ a b c FMPORT高田・無線局免許状
  19. ^ a b c FMPORT堀之内大和・無線局免許状
  20. ^ 総務省 電波利用ホームページ”. 総務省. 2019年1月23日閲覧。
  21. ^ 日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑2003』コーケン出版、2003年11月、293頁。 
  22. ^ 日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑2015』コーケン出版、2015年11月20日、310頁。 
  23. ^ 日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑2016』コーケン出版、2016年11月25日、317頁。 
  24. ^ a b c “新潟のFM局が19年半歴史に幕、担ったアナの感謝”. 日刊スポーツ. (2020年6月17日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202006170000420.html 2021年8月5日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]