新潟市立中央図書館

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Japanese Map symbol (Library) w.svg 新潟市立中央図書館
Niigata City Chuo Library
Niigata City Chuo Library 20131023.jpg
施設情報
愛称 ほんぽーと
前身 新潟市立沼垂図書館
事業主体 新潟市
管理運営 新潟市
建物設計 岡田新一設計事務所
延床面積 9,132[1] m2
開館 2007年10月1日
所在地 950-0084
新潟県新潟市中央区明石2丁目1-10
ISIL JP-1001376
統計情報
蔵書数 457,905冊[1](2018年4月1日時点)
貸出数 1,093,896冊[2](2017年度)
貸出者数 294,435人[2](2017年度)
条例 新潟市立図書館条例
公式サイト 新潟市立図書館
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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新潟市立中央図書館(にいがたしりつちゅうおうとしょかん)は、新潟県新潟市中央区明石2丁目1-10にある公共図書館である。愛称はほんぽーとであり、「本の港」という意味を持つ[3]。新潟市立沼垂図書館を引き継ぎ、2007年(平成19年)10月1日に開館した。新潟市立図書館の中央館である。

歴史[編集]

図書館の敷地内にある「長嶺小学校跡」碑

開館までのいきさつ[編集]

1965年(昭和40年)に竣工した新潟市東地区総合庁舎には、新潟市の中核的な図書館として新潟市立沼垂図書館があった[4]。しかし、図書館部分の延床面積は936m2と狭隘であり、蔵書収容能力は約16万冊と少なかった[4]。図書館のみではすべての蔵書を収容しきれず、体育館の倉庫や学校の空き教室にも蔵書を置く有様だった[4]

1991年(平成3年)12月に、新潟市の中央図書館建設推進懇談会が、中央図書館の早期建設を提言、1994年(平成6年)3月には、中央図書館建設基本計画検討委員会の報告書が提出された[5]。しかし、建設場所の問題などで具体的な計画作りに入らないまま、宙に浮いた状態が続いていた[4]。1996年(平成8年)には「新潟市立図書館の充実と発展を願う会」から、中央図書館の早期建設などを訴える市長への要望書が提出された[4]

1996年(平成8年)、新潟市は新潟市立万代小学校新潟市立長嶺小学校を統合する方針を示し、片方の跡地に統合学校を、もう一方の跡地に図書館を建設するとした。しかし、両地域の住民同士が対立し、合意を得ることができなかった。しかし、1997年(平成9年)に長嶺小学校区の住民が、跡地は図書館になってもいいと譲歩した[6]。そして、2000年(平成12年)2月、万代小学校と長嶺小学校の統合についての地元合意があり、長嶺小学校跡地に中央図書館を建設することになった[5]。なお、2001年(平成13年)4月には両小学校が統合されて新潟市立万代長嶺小学校が開校している。

2007年(平成19年)1月 図書館の愛称が「ほんぽーと」に決定された。愛称の募集には全国から1,219件の応募があったが、その中で、”本の港”、”日本海側初の政令市にふさわしい図書館“という意味を込めたこの愛称が、覚えやすく親しみやすくもあるということで選ばれたものである[7]

新潟市立中央図書館[編集]

2007年(平成19年)3月に新図書館が竣工し、同年5月31日に沼垂図書館が閉館[8]、同年10月1日に新潟市立中央図書館が開館した[8]。2009年(平成21年)4月には新潟市立図書館新潟県立図書館新潟大学附属図書館が連携し、相互利用制度「新潟地域図書館ネットワーク『めぐるくん』」を発足させた[9]。2011年(平成23年)4月には新潟市全域でブックスタート事業を開始した[10]

2014年(平成26年)5月にはブックスタート事業や学校図書館支援センターなどの取り組みが評価され[11]、中央図書館が「子ども読書活動優秀実践図書館」として文部科学大臣表彰を受けた[12]。2017年(平成29年)10月には開館10周年記念式典を挙行した[13]。2019年(平成31年)4月13日には、新潟県初のウィキペディアタウンである「Wikipedia新潟ローカルタウンプロジェクト」が新潟市立中央図書館で開催され、参加者はウィキペディアの編集を通じて地域情報の発信を体験した[14]

特色[編集]

特別コレクション室[編集]

地域資料を体系的に収集・保存・提供するため、郷土資料コーナーの一角に特別コレクション室が設けられている。会津八一鷲尾雨工吉屋信子中田みづほ坂口安吾の5人の資料を重点的に展示するほか、特別コレクション展示として短期間特定のテーマの資料展示が行われている[15]

健康医療情報コーナー[編集]

2010年7月に設置された。健康管理に役立つとされる図書や病気について調べる図書など、問い合わせの多いものが項目別、病名ごとに並べられている[16]

団体貸出制度[編集]

新潟市立の22の図書館は、1か月に最大100冊まで借りられる団体貸出制度を実施している。対象は地域の茶の間や子ども食堂、NPO法人など。2015年から坂井輪図書館でモデル実施されていたが、2017年10月より対象を拡大し、中央図書館(ほんぽーと)を始め、22館で受け付けている[17]

キャラクター[編集]

新潟市出身である絵本作家・イラストレーターの黒井健が、こどもとしょかんのシンボルキャラクター「るーぽん」のデザインを考案した[18]。黒井は、2010年(平成22年)ほんぽーとこどもとしょかん名誉館長に就任している[18][19]

なお「るーぽん」の名前の由来は、「カンガルー」の"るー"と「ほんぽーと」と本の"ぽん"からきている [18][20]

建築[編集]

建物の設計は岡田新一設計事務所。2010年(平成22年)には日本図書館協会による第26回日本図書館協会建築賞優秀賞を受賞した。2012年(平成24年)には公共建築協会による第13回公共建築賞優秀賞を受賞した[21]

友の会[編集]

「新潟市立中央図書館友の会」は、ボランティア団体として現在4つの部門(部門名:配架部、美化部、研修部、広報部)で活動している。友の会ニュースを発行しており、2019年3月26日付で119号となっている。2017年9月現在では約270人が活動している。

利用案内[編集]

  • 開館時間[22]
    • 平日・土曜日 : 10:00-20:00
    • 日曜日・祝日 : 10:00-17:00
  • 休館日[22]
    • 第2金曜日、図書整理日(第1水曜日)、年末及び年始、蔵書点検期間

脚注[編集]

  1. ^ a b 『図書館要覧 平成30年度(平成29年度実績)』新潟市立中央図書館、2018年、p.1
  2. ^ a b 『図書館要覧 平成30年度(平成29年度実績)』新潟市立中央図書館、2018年、p.52
  3. ^ 中央図書館(ほんぽーと) 新潟市中央区
  4. ^ a b c d e 山下洋子「新潟市民の身近な学びと情報の拠点を目指して - 新潟市立図書館の取り組み」『日本生涯教育学会年報』第34号、2013年
  5. ^ a b 『ほんぽーと新潟市立中央図書館開館10周年記念誌』新潟市立中央図書館、2018年
  6. ^ 『新潟日報』2007年9月29日
  7. ^ 『ほんぽーと新潟市立中央図書館開館10周年記念誌』. 新潟市立中央図書館. (2018). p. 17. 
  8. ^ a b 『図書館要覧 平成30年度(平成29年度実績)』新潟市立中央図書館、2018年、p.66
  9. ^ 『ほんぽーと新潟市立中央図書館開館10周年記念誌』新潟市立中央図書館、2018年、p.20
  10. ^ 『ほんぽーと新潟市立中央図書館開館10周年記念誌』新潟市立中央図書館、2018年、p.24
  11. ^ 『ほんぽーと新潟市立中央図書館開館10周年記念誌』新潟市立中央図書館、2018年、p.30
  12. ^ 『図書館要覧 平成30年度(平成29年度実績)』新潟市立中央図書館、2018年、p.67
  13. ^ 『図書館要覧 平成30年度(平成29年度実績)』新潟市立中央図書館、2018年、p.68
  14. ^ 県内初のWikipedia新潟ローカルタウンプロジェクトが開催される」『にいがた経済新聞』2019年4月13日
  15. ^ 『ほんぽーとBメール』新潟市立図書館、2012年、p.3。
  16. ^ 『ほんぽーとBメール』新潟市立図書館、p.3。
  17. ^ 『新潟日報』2017年10月13日、新佐-10版、19貢、朝刊
  18. ^ a b c 図書館要覧 平成23年度 (PDF)”. 新潟市立図書館 (2011年11月). 2019年4月13日閲覧。
  19. ^ 『図書館要覧平成29年度』新潟市立図書館、p.68-69。
  20. ^ 『ほんぽーとBメール』新潟市立図書館、p.2。
  21. ^ 第13回公共建築賞 受賞建築物 公共建築協会
  22. ^ a b 『図書館要覧 平成30年度(平成29年度実績)』新潟市立中央図書館、2018年、p.4

参考文献[編集]

  • 『図書館要覧 平成30年度(平成29年度実績)』新潟市立中央図書館、2018年
  • 『ほんぽーと新潟市立中央図書館開館10周年記念誌』新潟市立中央図書館、2018年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]