新杵屋

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有限会社新杵屋
米沢駅前の本店
種類 特例有限会社
略称 新きねや
本社所在地 日本の旗 日本
992-0026
山形県米沢市東3-1-1
設立 1965年
業種 食料品
法人番号 8390002012939 ウィキデータを編集
事業内容 駅弁製造・販売
代表者 代表取締役 舩山百栄
従業員数 60名
外部リンク http://www.shinkineya.com/
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有限会社新杵屋(しんきねや)は、山形県米沢市米沢駅駅弁などを製造・販売する会社。

沿革[編集]

  • 1921年(大正10年) - 創業。当時は菓子の製造販売業者であった[1]
  • 1947年(昭和22年) - 駅弁の販売を開始[1]
  • 1965年(昭和42年) - 「有限会社新杵屋」設立。
  • 1992年(平成4年) - 山形新幹線開業をきっかけに、「牛肉どまん中」を発売[1][2]

駅弁[編集]

牛肉どまん中[編集]

牛肉どまん中
牛肉どまん中 カレー味
  • 米沢名物 牛丼弁当「牛肉どまん中」
    • デパ地下等で開催の「全国駅弁まつり」常連駅弁。元祖有名駅弁と全国うまいもの大会では、2000年の初登場以来、毎回10位以内に入っている[3]。年間60万食を売り上げる[2]。かつては「つばさ」上り全列車の米沢以南で車内販売されていた。「どまん中」とは、駅弁としての「どまんなか」を目指す意味と、山形県で栽培されているコメの銘柄「どまんなか」を使用している意味がこめられている[1]
    • 原材料名には、牛肉そぼろに国産和牛が使われているとあるものの、米沢牛使用の記載はない。
    • JR東日本が展開する「大人の休日倶楽部」のCMに登場した。
  • 「牛肉どまん中 しお味」 - 包装は
  • 「牛肉どまん中 みそ味」 - 包装はマルーンブラウン
  • 「牛肉どまん中 カレー味」 - 包装はカレーイエローと茶のツートンカラーグレービーボートのシルエット。
    • 「三味 牛肉どまん中」 - 醤油・しお・みその三味セット。おかず(玉子焼き、にしん昆布巻き、小芋土佐煮、人参煮〆、蒲鉾、桜漬け大根)と合わせ四つに仕切られている。
    • 「味くらべ 牛肉どまん中」 - 五つに仕切られ、おかず(玉子焼と桜漬け大根)が中央で醤油・しお・みそ・カレーの四味セット。
  • 「牛肉どまん中 百選」(海鮮どまん中) - ハーフサイズの「牛肉どまん中」と「海鮮どまん中」(いくら、棒カニ足、帆立煮、鮭フレーク、錦糸卵、茎わかめ)のコンビ。容器は二つに分離できる。
    • 「牛肉どまん中 百選」(うなぎどまん中) - 同上。「うなぎどまん中」はたれ、香の物などが付いている。
    • 「牛肉どまん中 百選」(牛たんどまん中) - 同上。「牛たんどまん中」には青唐辛子の味噌漬けが別枠入り。
  • 「米沢牛 焼肉どまん中」 - 「米沢牛」が使われていることを示すステッカーあり。包装はに城の石垣を思わせるデザイン。
    • 「牛肉どまん中 百選」(焼肉どまん中) - 「牛肉どまん中」と「米沢牛 焼肉どまん中」のコンビ。他のラインナップと同様、容器は二つに分離できる。 

他の牛肉駅弁[編集]

  • 元祖「牛肉弁当」 - 包装はに中身の写真[4]。昭和32年より販売開始。糸こんにゃくの煮つけと牛肉煮がのっている。
    • 特製「牛肉弁当」 - 発熱体を容器下部に入れ、温かさを4時間保温。
    • あったか「牛肉弁当」 - 特製容器のひもを引き数分待つ事により、温かくして食べられる弁当。
  • 牛三昧弁当「栄太郎」 - 卵のそぼろととびっこ、そして黒毛和牛の焼肉がのった焼肉弁当の一種。数量限定。
  • 米沢名物「牛そぼろ弁当」 - タレで味付けした牛そぼろと卵そぼろがのった弁当。

幕の内・一般駅弁[編集]

  • 「栗めし弁当」 - 昭和の頃は牛肉の駅弁に次ぐ、米沢駅の駅弁ロングセラー。
  • 「幕の内弁当」 - 俵の型押しのゴマ振り日の丸ご飯に、マス塩焼、ウインナー、ひじき、蒲鉾、玉子焼、高野豆腐、うぐいす豆と牛肉煮など。
  • 手ごねハンバーグで「はらくっち」 - 置賜を含め、山形の郷土料理を厳選した弁当。数量限定。

期間限定[編集]

やまがた花回廊キャンペーン(2007年4月 - 6月販売)
  • 「米沢ぎゅうぎゅう弁当」 - 米沢の名産を使った幕の内弁当。
山形新幹線開業30周年記念弁当(2022年販売)
  • 「やまがた肉三昧どまん中」 - 米沢牛、天元豚、さくらんぼ鶏、赤かぶなどを使った弁当[5]

その他販売商品[編集]

  • 米沢牛肉
  • 米沢牛肉加工品
  • さくらんぼ
  • 漬け物
  • 揚げ煎餅「牛肉どまん中」 - 駅弁の「牛肉どまん中」の風味を再現した揚げ煎餅[6]茨城県のまるせん米菓との共同開発[7]
  • 牛肉どまん中ピザ - 米の「どまんなか」を100%使用した米粉の生地に「牛肉どまん中」の牛肉・そぼろを載せたピザ[8][9]新型コロナウイルス感染症の流行による行動制限で、米の「どまんなか」が大量に余ったことから、道の駅米沢と共同開発した[8][9]

直営店[編集]

販売箇所[編集]

かつては山形新幹線つばさ」車内(下り列車は要望があるときのみ、米沢駅で積込む)でも、「米沢名物 牛丼弁当『牛肉どまん中』」を販売していたが、「つばさ」での車内販売縮小に伴って2019年3月15日をもって終了した[11]

テレビ出演[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 杉山淳一 (2016年10月22日). “米沢駅の人気駅弁「牛肉どまん中」直球ネーミングの由来は?”. マイナビニュース. マイナビ. 2023年6月11日閲覧。
  2. ^ a b <Eパーソン>「牛肉どまん中」の新杵屋/舩山栄太郎会長”. 河北新報 (2022年7月16日). 2023年6月11日閲覧。
  3. ^ 辻岡大助 (2022年6月22日). “米沢のあったか駅弁、「甲子園」の頂点に 山形新幹線とともに30年”. 朝日新聞. 2023年6月11日閲覧。
  4. ^ 松阪に同名の駅弁があるが、こちらは梱包が
  5. ^ 山形新幹線 開業30周年記念弁当第2弾 販売”. 鉄道コム. 朝日インタラクティブ (2022年9月8日). 2023年6月11日閲覧。
  6. ^ 井川加菜美 (2021年4月16日). “米沢・新杵屋「牛肉どまん中」 名物駅弁が揚げ煎餅に コロナ禍で新商品開発”. 2023年6月11日閲覧。
  7. ^ 有限会社 新杵屋との共同開発商品「牛肉どまん中 揚げ煎餅」発売のお知らせ”. まるせん米菓 (2021年4月26日). 2023年6月11日閲覧。
  8. ^ a b 石井力 (2020年11月20日). “駅弁「牛肉どまん中」のピザ発売 「米沢の新名物に」”. テツの広場. 朝日新聞. 2023年6月11日閲覧。
  9. ^ a b 駅弁ナンバーワンにも選ばれた「牛肉どまん中」、ピザに変身…山形・米沢で発売へ”. 読売新聞 (2020年11月20日). 2023年6月11日閲覧。
  10. ^ 新杵屋”. 米沢牛のれん会. 2023年6月11日閲覧。
  11. ^ 新幹線・在来線特急列車の車内販売サービスの一部列車の終了と取扱品目の見直しについて JR東日本 2019年2月18日

関連項目[編集]

  • 松川弁当店 - 米沢駅のホーム立売や車内販売を行っているもうひとつの駅弁製造業者。新杵屋にとってはライバルにあたる。

外部リンク[編集]