新三種混合ワクチン

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新三種混合ワクチン(しんさんしゅこんごうワクチン)とは、麻疹流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、風疹の三種の生ワクチンが混合されたワクチンで、MMRワクチンとも呼ばれる。

概要[編集]

MMRとは、麻疹(measles)、流行性耳下腺炎(mumps)、風疹(rubella)の頭文字を取った物である。

日本では、1988年から1993年まで実施されていた。しかしムンプスワクチンによる無菌性髄膜炎発生率が高い事が問題となり、中止となった。 2006年4月から、副反応が問題となったムンプスワクチンを除いた、麻疹・風疹混合(MR)ワクチンの接種が開始された。 2016年現在、日本ではMMRワクチンは未承認であるため、国産製品は無い。輸入MMRワクチンを接種することは可能で、日本の救済制度は適応されないが、輸入ワクチン副作用被害者補償制度(輸入商社による補償制度)の対象となる。

アメリカ合衆国においては、1971年から一般的に行われており、現在では改良されたワクチンが利用されている。さらに2005年米国食品医薬品局(FDA)は、麻疹・流行性耳下腺炎・風疹・水痘-帯状疱疹混合ワクチンMMRV(Vはvaricella-zosterの頭文字)を認可している。

ランセットでの自閉症論文掲載と取消[編集]

1998年、新三種混合ワクチンの接種と自閉症発症との間に「関係性があると指摘する論文」が、医学雑誌『ランセット』に発表され[1]イギリスアメリカ合衆国カナダオーストラリアニュージーランドにおいて、ワクチン接種が激減、麻疹 に感染する子供が増加した。2010年1月、イギリスの医事委員会(General Medical Council)は、論文に問題があることを指摘し、ワクチンと自閉症の関連性が全否定された[2]

『ランセット』は、捏造された虚偽のデータに基づく科学における不正行為であるとして、同論文を撤回し[3][4]、主著者であるイギリスの元医師アンドリュー・ウェイクフィールド医師免許剥奪という結末に至った[5]

2011年に追調査が行われ、詐欺であったことを裏付ける論文が発表されている[6]

脚注[編集]

  1. ^ Wakefield AJ, Murch SH, Anthony A et al. (28 February 1998). “Ileal-lymphoid-nodular hyperplasia, non-specific colitis, and pervasive developmental disorder in children”. Lancet 351 (9103): 637–41. doi:10.1016/S0140-6736(97)11096-0. PMID 9500320. http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140673697110960/fulltext. 
  2. ^ “英医学誌、自閉症と新三種混合ワクチンの関係示した論文を撤回”. AFPBB News (フランス通信社). (2010年2月3日). http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2690341/5270873 2013年1月18日閲覧。 
  3. ^ Harris, Gardiner (2010年2月2日). “Journal Retracts 1998 Paper Linking Autism to Vaccines”. The New York Times. オリジナル2010年12月1日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20101201165958/http://www10.nytimes.com/2010/02/03/health/research/03lancet.html 2011年1月6日閲覧。 
  4. ^ “Medical journal retracts study linking autism to vaccine”. CNN. (2010年2月2日). http://www.cnn.com/2010/HEALTH/02/02/lancet.retraction.autism/index.html?section=cnn_latest 2010年2月2日閲覧。 
  5. ^ Meikle, James; Boseley, Sarah (2010年5月24日). “MMR row doctor Andrew Wakefield struck off register”. The Guardian (London). オリジナル2010年5月27日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20100527003931/http://www.guardian.co.uk/society/2010/may/24/mmr-doctor-andrew-wakefield-struck-off 2010年5月24日閲覧。 
  6. ^ Godlee F, Smith J, Marcovitch H (2011). “Wakefield's article linking MMR vaccine and autism was fraudulent”. BMJ 342: c7452. doi:10.1136/bmj.c7452. PMID 21209060. http://www.bmj.com/content/342/bmj.c7452.full. 

関連項目[編集]