新ピチカートポルカ

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新ピチカート・ポルカ』(独語Neue Pizzicato-Polka作品449は、ヨハン・シュトラウス2世作曲したポルカ。『新ピツィカート・ポルカ』と表記されることもある。

概要[編集]

1869年から1870年頃に弟ヨーゼフとの共作で作曲された『ピツィカート・ポルカ』は現在でも演奏される有名な曲であるが、対してこの『新ピツィカート・ポルカ』はヨハン2世単独で1893年に、オペレッタ『ニネッタ侯爵夫人』の第3幕の冒頭3曲目に弦楽器のピッチカート奏法で演奏される間奏曲(インテルメッツォ)として1892年の春頃に作曲された。作曲の経緯については『ピツィカート・ポルカ』の後を受けて作られたと言われているが、詳しい経緯は不明なところが多い。

演奏時間3分弱ほどの、軽快でユーモラスなタッチの曲想の佳作小品である。とは言え、1869年夏に弟ヨーゼフと編作した、より単純な曲想の質素で地味な響きに覆われた「ピッチカート・ポルカ」より音楽的内容の度合いは応用化されている。中間部のトリオで、鉄琴とトライアングルの演奏が加わる点は、基本的に既作「ピッチカート・ポルカ」の雰囲気とそう相変わらず、むしろそれを踏襲した平易な作品構成となっている。現在では本来のオペレッタ中の間奏曲としてよりも、単独で演奏会などでコンサート・ピースとして演奏・録音される例が多く目につく。

『新ピツィカート・ポルカ』は『ピツィカート・ポルカ』より演奏されることは比較的少ないが、1992年カルロス・クライバー指揮と2006年マリス・ヤンソンス指揮のニューイヤーコンサートで演奏されたことがある。2006年ではバレエの振付けに合わせて踊られ演奏された。

構成[編集]

『ピツィカート・ポルカ』と同じゆっくりとしたポルカであり、弦楽器奏者は弓を置いて、ピツィカートだけで演奏する。弦を弾く軽やかな効果と、テンポの動かし方の妙で気の効いた作品となっている。