新しい生活様式
新しい生活様式(あたらしいせいかつようしき)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防止するために厚生労働省が公表した行動指針である[1][2]。
新型コロナウイルスの感染拡大を長期的に防ぐためには、飛沫感染や接触感染、さらには近距離での会話への対策を、これまで以上に日常生活に定着させ、持続させなければならない[3]。
2020年5月4日における新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の提言を受け、新型コロナウイルスの感染者数が減少し感染者が少なくなった地域においても、再び感染が拡大するのを防ぐために、日常生活(感染防止や移動、買物や食事、働き方など)で実践すべきものとして示され、様々な実践例が公表された[4]。
実践例[編集]
各自の基本的感染対策[編集]
感染防止の基本は以下の3つである[5]。
具体的な対策として以下のようなものがある[5]。
- 人との間隔は、できるだけ2m(最低1m)空ける。
- 会話をする際は、可能な限り真正面を避ける。
- 外出時や屋内でも会話をするとき、人との間隔が十分とれない場合は、症状がなくてもマスクを着用する。ただし、夏場は、熱中症に十分注意する。
- 帰宅したらまず手や顔を洗う。人混みの多い場所に行った後は、できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる。
- 手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う(手指消毒薬の使用も可)。
- 高齢者や持病のあるような重症化リスクの高い人と会う際には、体調管理をより厳重にする。
移動に関する感染対策として以下のようなものがある[5]。
- 感染が流行している地域からの移動、感染が流行している地域への移動は控える。
- 発症したときのために、誰とどこで会ったかをメモにする。接触確認アプリの活用も。
- 地域の感染状況に注意する。
日常生活を営む上での基本的生活様式[編集]
- まめに手洗い・手指消毒
- 咳エチケットの徹底
- こまめに換気(エアコン併用で室温を28°C以下に)
- 身体的距離の確保
- 「3密」(密集・密接・密閉)の回避
- 各自の健康状態に応じた運動や食事、禁煙等、適切な生活習慣の理解・実行
- 毎朝の体温測定、健康チェック。発熱又は風邪の症状がある場合は無理せず自宅で療養[5]
日常生活の各場面別の生活様式[編集]
買い物[編集]
娯楽・スポーツ等[編集]
- 公園はすいた時間、場所を選ぶ[5]
- 筋トレやヨガは、十分に人との間隔を(もしくは自宅で動画を活用)
- ジョギングは少人数で
- すれ違うときは距離をとるマナー
- 予約制を利用してゆったりと
- 狭い部屋での長居は無用
- 歌や応援は、十分な距離かオンライン
公共交通機関の利用[編集]
- 会話は控えめに
- 混んでいる時間帯は避けて[5]
- 徒歩や自転車利用も併用する
食事[編集]
- 持ち帰りや出前、デリバリーも[5]
- 屋外空間で気持ちよく
- 大皿は避けて、料理は個々に
- 対面ではなく横並びで座ろう
- 料理に集中、おしゃべりは控えめに
- お酌、グラスやお猪口の回し飲みは避けて
イベント等への参加[編集]
働き方の新しいスタイル[編集]
脚注[編集]
- ^ 日本放送協会. “特設サイト 新型コロナウイルス 専門家会議「新しい生活様式」の実践例|NHK”. www3.nhk.or.jp. 2020年10月21日閲覧。
- ^ “新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の定着にご協力ください - 福岡県庁ホームページ”. www.pref.fukuoka.lg.jp. 2020年10月21日閲覧。
- ^ “新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)”. www.mhlw.go.jp. 2020年10月21日閲覧。
- ^ “新型コロナウイルス用語集 | 生活”. Voista Media (2020年4月19日). 2020年8月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 「新しい生活様式」の実践例 (PDF) - 厚生労働省
外部リンク[編集]
- 新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例を公表しました - 厚生労働省
- 「新しい生活様式」の実践例 (PDF) - 厚生労働省
- 特集-「新しい生活様式」を身につけましょう。 - 政府広報オンライン
- 『新しい生活様式』 - コトバンク