援助行動

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援助行動(えんじょこうどう、英:Helping behavior)とは他人を助ける行動を言う。

概要[編集]

援助行動は他者が困難に陥っている場合に自らの多少の犠牲を覚悟した上でその他者を助ける行動である。仮に恩を売る目的や相手の印象をよくして最終的に自分の利益を得ようとする目的があったとしても、その行動自体が他者の助けになるならばそれも援助行動に含まれて理解される。また社会的なルールに従って行われる援助行動は向社会的行動(順社会的行動)と呼ばれる。

援助行動の動機となるもの[編集]

社会心理学の高木修は、人が援助行動を取る動機となるものについて以下の要素をあげている[1]

資格・義務・必要性
消防士による救助活動など
責任の分散ができない状況
他に人がいない状況で交通事故に遭遇したときなど
先行経験の有無
以前の経験が活かせる状況など
性格・気分(個人の内的特性)
人助けによって自己効力感を得ることを好む、助けられる人に対し共感を得るなど
社会の規範
互恵規範社会的責任規範など
たすけられる人との個人的関係
仲の良い人が困っているときなど

逆に、人を助けない決定をする動機として以下の要素があげられる[1]

  • 無関心・社会的規範の欠如
  • 内的抑制や気分(個人の内的特性)
  • たすけられる人との不仲など、個人的関係
  • 他に人がいるなど、責任の分散ができる状況 (傍観者効果を参照)
  • 能力・資格・コスト

脚注[編集]

  1. ^ a b 太田仁 『たすけを求める心と行動:援助要請の心理学』 金子書房 2005 ISBN 9784760828234 pp.88-92.

関連項目[編集]