排煙脱硫
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排煙脱硫(はいえんだつりゅう)とは、排ガスから硫黄酸化物(SOx)を除去する技術である[1]。
石炭火力発電所、ごみ焼却施設のほか、船舶にも用いられる[2]。
方法
[編集]アルカリ性の物質と中和させる湿式法の使用が主流である[1]。
湿式法
[編集]海水をワンパスさせる方法(オープンループ法)とアルカリ性の薬剤を溶かした液を循環させる方法(クローズドループ法)の2つに大別される。海水を使えば薬剤コストを節約できるが、排出規制により広い海域の船舶しか使うことが出来ない[3][4]。
薬剤には水酸化ナトリウムや石灰、水酸化マグネシウムなどが用いられる。
排煙脱硫以外の方法
[編集]→詳細は「脱硫」を参照
あらかじめ水素化脱硫などを通して燃料自体から除去し、硫黄酸化物の発生を未然に防ぐ。航空機など脱硫装置を搭載する余裕がない機械にとっては特に重要。
脚注
[編集]- ^ a b “排煙脱硫技術 - 環境技術解説|環境展望台:国立環境研究所 環境情報メディア”. tenbou.nies.go.jp. 2025年3月15日閲覧。
- ^ “SOxスクラバ|船舶用排ガス浄化システム SaveBlue”. 富士電機. 2025年3月15日閲覧。
- ^ “P_TITLE”. www.sanwadock.co.jp. 2025年3月14日閲覧。
- ^ “メガコンテナ船向け舶用 SOx スクラバー実設計”. 三菱重工技報. (2019) .