指導棋士

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指導棋士(しどうきし)は、日本将棋連盟による奨励会退会者の救済制度のひとつである。(1993年までは準棋士と呼ばれていた)

混同されやすいが、指導員とは棋力面で大きな違いがあり、全く別の存在である。

なお、将棋の強さを数値で表す『レーティング』において、奨励会員(主に三段のもの)の公式戦数値は約1500、棋士の最下位者の数値は1200台である。

名簿への掲載申請[編集]

  • 奨励会において初段以上に昇格した後に退会
  • 日本将棋連盟に申請をおこない受理されること

日本将棋連盟のウェブサイトにて紹介される扱いであり、普及功績によって昇段をおこなう。ただし連盟の正会員である「棋士」とちがって棋士志望者の師匠になることはできず、棋士総会に出席することもできない。

指導棋士になると、アマチュアの将棋大会には参加することができない。

活動内容[編集]

プロ棋士を「指導する棋士」とプロ棋士のさらにうえの棋士と勘ちがいしている人がいるがそうではない。 構造的には正式に連盟に登録され、連盟から許可された業務内容は「連盟から依頼された将棋普及・振興のための諸活動をおこなうこと」と規定されている。

具体的には

  • 将棋教室の助手
  • 将棋関連イベントでの助手(棋士を補助)

等である。

現状[編集]

現在将棋人口のなかで正規のプロ棋士でない者のレッスンまで希望するアマチュアの数が多くないこと、またプロの棋士のなかでもレッスンに重きをおいた者や、奨励会と関係ない棋道指導員、普及指導員といった将棋の指導の専門家がほかにも数多くいることもあり、指導のみで生計をたてるのはむずかしいのが現状である。

そのため将棋ライターや将棋雑誌などの編集者として将棋界に関わる者、本業の合間に活動する者、登録のみで実際にはほとんど活動していない者など様々である。

おもな指導棋士[編集]

  • 谷川勝敏 - あだ名のひとつに「男前のほうの谷川さん」関西を中心に普及活動で活躍している。
  • 成田英二 - 大崎善生の小説『将棋の子』の主人公。
  • 小田切秀人 - こども将棋教室などに関与。
  • 後藤元気 - 渡辺明の兄弟弟子。将棋ライター
  • 藤内忍 - 師匠は内藤國雄、大師匠は藤内金吾
  • 古澤耕二 - 古沢太穂の息子、観戦記者(ペンネーム・木屋太二
  • 田中誠 - 田中寅彦の息子、囲碁・将棋チャンネルに所属、現在フリー、映像プロデューサー棋士を使ったCM等を制作、他に将棋漫画監修等を多数
  • 加藤昌彦 - 文筆業。村山聖を主人公とした漫画『聖 -天才・羽生が恐れた男-』の脇役・加瀬伸治のモデル
  • 小池裕喜 - 1989年3月2日、新人王戦で島竜王(当時)から奨励会員のタイトルホルダーからの公式戦初勝利をあげる。三段リーグ次点二回取得(制度設立前のためフリークラス入りは適用されず)。同門の後輩に永瀬二冠加藤桃子、瀬川晶司他。2018年4月1日付で指導棋士六段。2019年豊島区議会議員選挙立候補。複数の新手のネット将棋での元祖。
  • 池田将之 - 観戦記者としても活動。妻は女流棋士村田智穂
  • 中嶋克安 - 二上達也の最初の弟子。師範代として主宰する「八王子将棋クラブ」にて羽生善治を小学校1年から6年まで指導。

外部リンク[編集]