投書欄 (ポルカ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

投書欄』(とうしょらん、ドイツ語: Eingesendet作品240は、ヨーゼフ・シュトラウスが作曲したポルカ・シュネルドイツ語版。『短いことづて』という題名でも知られる。

解説[編集]

原題の≪Eingesendet≫とは、「短い」と「ことづて」の合成語で、「新聞の投書欄」を意味するものである[1]。このことから、文字通りの『短いことづて』と意味を重視した『投書欄』の二つの邦題が並立している。

1868年2月4日ウィーンジャーナリストと作家による協会「コンコルディア」がゾフィエンザールで催した「コンコルディア舞踏会」で初演された[2]。同日、兄ヨハン・シュトラウス2世がワルツ『ジャーナリスト英語版』(op.321)、 弟エドゥアルト・シュトラウス1世がポルカ・フランセーズ『追伸』(op.35)を初演している[2]

シュトラウス兄弟の作品の中で新聞に関連した曲名を持つものは、大抵の場合は「コンコルディア」に関連している。ちなみに、兄ヨハン2世は1864年に有名なワルツ『朝の新聞』を作曲しているが、これの献呈先も同じく「コンコルディア」である。

ニューイヤーコンサート[編集]

出典[編集]

音楽・音声外部リンク
全曲を試聴する
Eingesendet, Polka schnell, op. 240 - 管弦楽団紬演奏。公式YouTubeチャンネル。
  1. ^ CD『ヨーゼフ・シュトラウス・ポルカ集/ボスコフスキー指揮』解説書より、「短いことづて」(解説:保柳健
  2. ^ a b 若宮由美ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2018解説:76歳のムーティが5度目の登場で、伝統的なニューイヤーを!」より、ポルカ・シュネル〈投書欄〉op.240。