手紙 (小説)

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手紙』(てがみ)は、東野圭吾小説。これを原作とした同名の日本映画2006年に公開された。

犯罪加害者の親族の視点に立って、その心情の動向を丹念に追った作品である。

概要[編集]

毎日新聞」日曜版に2001年夏から2002年秋にかけて連載され、2003年に毎日新聞社から単行本が刊行された。第129回直木賞候補作である。映画化に合わせて、2006年に文春文庫版が刊行された。文庫版は1ヶ月で100万部以上を売り上げ、同社最速のミリオンセラーとなり、2007年1月時点で140万部を超えている。

あらすじ[編集]

弟の大学入学のために強盗殺人犯になってしまった剛志。主人公の武島直貴には、月に一度、獄中の兄から手紙が届く。獄中の兄の平穏な日々とは裏腹に、進学、就職、ミュージシャン、恋愛と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、彼の前には「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる。理解してくれる由美子と結婚して幸せが訪れるが娘の実記が当該理由で仲間はずれにされる、正々堂々と生きている意味がなくなる。そして剛志との縁を切るため手紙を出す。しかし犯罪者の親兄弟及び娘も許されない責任があるというテーマの作品である。

映画[編集]

手紙
監督 生野慈朗
脚本 安倍照雄
清水友佳子
出演者 山田孝之
玉山鉄二
沢尻エリカ
吹石一恵
尾上寛之
吹越満
杉浦直樹
音楽 佐藤直紀
撮影 藤石修
編集 川島章正
配給 ギャガ
公開 日本の旗 2006年11月3日
上映時間 121分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 12億円
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2006年11月3日に全国松竹東急系で公開された。

主人公・武島直貴は、原作ではバンドを結成するが、映画では漫才コンビを結成する。

キャスト[編集]

武島直貴 - 山田孝之
兄と2人暮らし。のちに人生の転機を迎えるたびに兄の犯罪が付きまとい…。愛する家族を守るために、兄に離別の手紙を書く。しかし…。
武島剛志 - 玉山鉄二
直貴の兄。直貴を大学に行かせるための金欲しさから強盗殺人を犯してしまう。直貴を思う気持ちから刑務所から手紙を書き続けるが、ある出来事を境に、直貴から離別の手紙を送られる。
白石由実子 - 沢尻エリカ
基本的に原作通り関西弁でしゃべる。
直貴に一方的にアプローチし、後に精神的支えとなる。彼女もまたある事情を抱えていた。
中条朝美 - 吹石一恵
直貴の恋人。犯罪者のために、顔に一生消えない傷を負ってしまう。
中条 - 風間杜夫
GSコーポレーション社長。朝美の父。
嘉島孝文 - 山下徹大
朝美の婚約者。
寺尾祐輔 - 尾上寛之
直貴の同級生であり友人で、お笑いコンビ「テラタケ」を結成する。誤解から直貴を殴ってしまうが、後に直貴の真意を知って和解する。
緒方 - 高田敏江
緒方忠夫の母(被害者)
緒方忠夫 - 吹越満
剛志の犯罪被害者の息子。
平野(会長) - 杉浦直樹
直貴の勤務先であるケーズデンキの会長。
ケーズデンキ店長 - 小林すすむ
直貴に倉庫に異動を言い渡す。
倉田 - 田中要次
直貴の仕事場の先輩。過去に千葉刑務所に服役。
バーのマスター - 松澤一之
直貴のバイト先
神山裕子:石井苗子
お笑いコンビ「テラタケ」の所属事務所社長。
刑務所の慰問歌手 - 若山かずさ
アパートの管理人 - 螢雪次朗
食堂のおばちゃん - 松浦佐知子
食堂のおばちゃん - 山田スミ子
食堂のおばちゃん - 鷲尾真知子
レポーター - 寺田千穂
原実那
沢本ゆきみ
深沢菜央
司容熱子
宇和川士朗
関根由佳梨
大橋智和
佐伯直之
安田暁
有川マコト
影山英俊
猪口卓治
岩佐まり
マシンガンズ

西堀亮 滝沢秀一

360°モンキーズ

山内崇 杉浦双亮

ダーリンハニー

長嶋智彦 吉川正洋


エピソード[編集]

  • 山田孝之は「そのままの演技力を出す」ということで、撮影中は監督から一切指示を受けることがなかった。
  • 沢尻エリカは、ドラマ「タイヨウのうた」に続いての山田孝之との共演である。ただし撮影自体は本作の方が先であった。
  • 東野圭吾が舞台挨拶で沢尻エリカと会い、あまりに綺麗なので舞い上がってしまったという。
  • 玉山鉄二は、殺人犯で刑務所に服役する役のため、人生初の坊主頭になった。
  • テラタケの漫才は、テラタケの先輩芸人役で出演しているマシンガンズの指導による。

音楽[編集]

主題歌
高橋瞳コ・モ・レ・ビ
挿入曲
小田和正言葉にできない
若山かずさ縁切寺

※ほか全12曲が挿入曲として使用されている

スタッフ[編集]

舞台劇[編集]

2008年4月に菱田信也脚色・演出で演劇化された。

キャスト[編集]

外部リンク[編集]