慢性前立腺炎
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慢性前立腺炎(まんせいぜんりつせんえん)とは、文字通り慢性の前立腺炎と定義されるが、その診断・治療は必ずしも容易では無い。会陰部痛・違和感、排尿関連症状を初め多彩な症状がありえ、原因にも病態により諸説考えられている。
原因[編集]
この慢性前立腺炎の原因は、急性の細菌性前立腺炎が慢性化して起こる場合と、何らかの基礎疾患があるか、カテーテルが入っているか、結石のような異物があり、それがブドウ球菌、腸球菌、セラチア菌などの細菌によって慢性的に起こる場合がある[1][2]。
ただ細菌が原因となる慢性前立腺炎は10%程度と比較的少なく、ほとんどが細菌とは関係の無い原因不明の非細菌性慢性前立腺炎である[1]。
症状[編集]
会陰部痛・違和感、排尿関連症状を初め多彩な症状がありえる。微熱程度の発熱(38度以下程度)、前立腺肥大症や慢性膀胱炎のような症状、精液に膿や血液が混じるなどもありうる。[1][2]。
診断[編集]
前立腺をマッサージして前立腺の分泌物を調べたり、マッサージ後の尿を調べて細菌を検査する事になるが、細菌を検出するのが難しい場合もある。直腸のほうから前立腺を触ってみると、硬くゴツゴツした前立腺を触れる事もあるが、余り所見の無い事もある[1]。
治療[編集]
急性前立腺炎から慢性化して起こる場合や、細菌性の慢性前立腺炎の場合は、抗菌剤を用いて保存的に治療する[2][3]。
治療の大半は保存的な治療が主体となり、治癒するまでは通常長くかかり、数年かかる場合もある[3]。
出典[編集]
参考文献[編集]
関連項目[編集]
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