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愚物語

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愚物語
ジャンル 青春怪異小説
小説
著者 西尾維新
イラスト VOFAN
出版社 講談社
レーベル 講談社BOX
発売日 2015年10月5日
話数 全3話
関連作品
テンプレート - ノート

愚物語』(オロカモノガタリ)は、西尾維新による青春怪異小説〈物語〉シリーズの通巻19巻目として講談社BOXレーベルにて2015年10月5日に刊行された。イラストVOFANが手掛けている。

概要

現代の怪異を描き、『終物語』にて完結した〈物語〉シリーズのその後を描く〈物語〉シリーズ・オフシーズンの第1弾。それまでのシリーズ全作品で登場していた主人公・阿良々木暦(あららぎこよみ)は本作では一切登場しない。

収録されているエピソードは老倉育(おいくらそだち)のその後「そだちフィアスコ」、神原駿河(かんばるするが)のその後「するがボーンヘッド」、阿良々木月火(あららぎつきひ)のその後「つきひアンドゥ」の3話。 作者の西尾のあとがきによると「3人の愚かな少女が主人公の物語集」[1]とのこと。

パッケージイラストは魔法少女を演じる斧乃木余接(おののきよつぎ)が描かれている。

オリコン調べによる推定売上部数は2015年10月5日から10月11日の1週間で80110部で、この週のBOOK総合ランキングで1位になった[2]

あらすじ

そだちフィアスコ

高校三年生の11月。私立直江津(なおえつ)高校から公立宍倉崎(ししくらざき)高校に転校した老倉育(おいくらそだち)は心機一転、友達を作ろうとするのだが自己紹介で失敗する。

するがボーンヘッド

駿河が高校三年生になり、沼地蠟花(ぬまちろうか)との対決を終えたある日のこと。駿河は先輩の暦と喧嘩をしたため、一人で汚部屋の片づけをしていた。駿河は清掃中にゴミの中から干からびた左手の木乃伊を発見する。かつて、駿河に憑依した「レイニー・デヴィル」の残骸は沼地蝋花に奪われ、忍野忍(おしのしのぶ)によって処理されたはずであった。いつの間に現れたのか忍野扇(おしのおうぎ)に不意に声をかけられ、びっくりした駿河はその左手の木乃伊を放り投げてしまう。飛んで行った左手はふすまに突き刺さっていたのだが、その手には謎の手紙が握られていた。駿河と扇はふすまの中から現れたその一通の手紙の謎を解く。

つきひアンドゥ

阿良々木月火の正体は不死鳥の怪異「しでの鳥」である。斧乃木余接(おののきよつぎ)は怪異の専門家である影縫余弦(かげぬいよづる)の命令で、その不死鳥の監視のために阿良々木家にて「等身大のぬいぐるみ」という設定で居座っていた。ところが、ある日、アイスクリームを食べているところを、月火に見られてしまう。余接はとっさに動かないふりをするのだが、月火はなんとかしてその正体を暴こうとする。挙句の果てに月火はサラダ油を余接にぶっかけて、着火しようとしはじめた。止むを得ず、余接は魔法少女のふりをして場をしのごうとするのだった。

登場人物

老倉 育(おいくら そだち)
「そだちフィアスコ」の主人公。両親が離婚し母親が失踪し、一人暮らしをしていたのだが、箱邊夫妻に引き取られることになり、直江津高校から宍倉崎高校に転校した。阿良々木暦のことを誰よりも激しく嫌っている。目つきが悪く、コミュニケーションが苦手。
箱邊夫妻(はこべふさい)
老倉育を引き取って育てることになった老夫婦。
惣瀬 亜美子(ゆるがせ あみこ)
育が転校してきたクラスの出席番号41番の生徒。姉御肌でクラスからは浮いている。
珠洲林 リリ(すずばやし りり)
クラスのリーダー格の女子。面倒見が良く、部活を引退してからもOBとして顔を出している。
客藤 乃理香(きゃくふじ のりか)
クラスの女子。穏やかな性格をしている。
端村 勇平(はしむら ゆうへい)
クラスの男子。頼りになる奴らしい。
旗本 肖(はたもと あやかり)
不登校になっている生徒。
阿良々木 暦(あららぎ こよみ)
物語シリーズの主人公。「そだちフィアスコ」の時点では直江津高校の三年生だが、「するがボーンヘッド」「つきひアンドゥ」の時期はもう卒業している。オフシーズンである本作に直接は登場しないが、作中では度々名前が挙がっている。
神原 駿河 (かんばる するが)
直江津高校の三年生女子。かつてはバスケ部のエースだったが三つの願いと引き換えに魂を奪う怪異「レイニー・デヴィル」の事件がきっかけで引退した。BL好きで「鬼畜ギャルソンシリーズ『骨までしゃぶるぞ、鬼畜ギャルソン』」を所持していることを扇に見つかる。
忍野 扇(おしの おうぎ)
直江津高校の二年生男子。夏なのに真っ黒な長袖を着ている。駿河の部屋にあった悪魔の左手に願いをかけようとする。
臥遠 遠江(がえん とおえ)
今は亡き神原駿河の母親。「悪魔の左手」を遺した張本人。茶髪にジャージ、足にはギプスという沼地蝋花の姿で登場する。
斧乃木 余接(おののき よつぎ)
阿良々木家に居候している式神の童女。100年生きた死体から作られた付喪神の怪異で、肉体の一部を肥大化させて攻撃する「アンリミテッド・ルールブック」という必殺技を持っている。死体のため炎には弱い。等身大のぬいぐるみという設定で普段は動かないふりをしている。
阿良々木 月火(あららぎ つきひ)
阿良々木家の次女で栂の木第二中学の三年生。髪型をコロコロと変えたがり、本作では両肩にお下げをしている。ファイヤーシスターズは解散しているが、動かない余接に火を放とうとするなどピーキーな性格は変わっていない。
千石 撫子(せんごく なでこ)
月火の友達の女の子。かつてはお札の力でメドゥーサのような蛇神の怪異となったが、詐欺師・貝木泥舟の偽物の怪異「蛞蝓豆腐(なめくじとうふ)」によって元の人間に戻れた。現在は髪を切って、身長も伸びている。

脚注

外部リンク