恋するカレン

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恋するカレン
大滝詠一シングル
初出アルバム『A LONG VACATION
A面 恋するカレン
B面 雨のウェンズデイ
リリース
規格 7"シングルレコード
録音 CBS/SONY Roppongi & Shinanomachi
ジャンル ポップス
ロック
時間
レーベル NIAGARACBS/SONY
作詞・作曲 松本隆 / 大瀧詠一
プロデュース 大瀧詠一
チャート最高順位
大滝詠一 シングル 年表
君は天然色
1981年
恋するカレン
(1981年)
A面で恋をして ⁄ さらばシベリア鉄道
1982年
ナイアガラ・レーベル 年表
君は天然色 / 大滝詠一
1981年
'恋するカレン / 大滝詠一
(1981年)
Siberia(哀愁のさらばシベリア鉄道) / FIOLD 7
(1981年)
A LONG VACATION 収録曲
SIDE A
  1. 君は天然色
  2. Velvet Motel
  3. カナリア諸島にて
  4. Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語(ストーリー)
  5. 我が心のピンボール
SIDE B
  1. 雨のウェンズデイ
  2. スピーチ・バルーン
  3. 恋するカレン
  4. FUN×4
  5. さらばシベリア鉄道
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恋するカレン」(こいするカレン)は、1981年6月21日に発売された大滝詠一通算8作目のシングル

解説[編集]

「恋するカレン」はアルバム『A LONG VACATION[注 1]収録曲だが、イントロの音量が2.5db上げられている[1]。カップリングに収録された「雨のウェンズデイ」が翌年、タイトル・トラックとして再シングル・カットされた際[注 2]、カップリングで再収録された。この曲は大滝がスラップスティックに提供した「海辺のジュリエット」を、松本隆書き下ろしの新たな詩とサビのパートを追加してセルフカバーしたものである。

この曲は「君は天然色[注 3]と同じく一発録りだが、アコースティック・ギターパーカッションピアノなどが何層にもダビングされているという[2]大滝詠一によれば「ベースはウッド・ベースとDANELECTROベースを絡めるというテクニックを使いました。良いオーディオ・システムで聴いてみると分かるでしょう。松任谷君で、どこにどんな感じのフレーズが欲しいかを細かく説明したものを元に譜面に起してもらいました」[2]と答えている。

サビ、とりわけ2回目で強い印象を与える大滝自身による多重コーラスについては「この曲は『ロンバケ』で唯一マルチをシンクロさせました。おかげでたっぷりコーラスにトラックを使うことができましたね。ダビング中はスレーブ・マルチだけで作業します。完成したら(CBSソニー信濃町スタジオ)Bstでスレーブを回してコーラス部だけ卓でミックス。その2ミックスをケーブル直引きで隣のAstに持ってきて同期並走するマスター・マルチの2trに戻しました。なので、ミックス時には24trマルチ1本なのです」[2]とし、アレンジはあらかじめ譜面に細かく書かれていたわけではなく、頭の中にあるイメージを元に現場で作り込んでいったのだという。

その一方で、ヴォーカルの出来に納得がいかず、一時はお蔵入りも覚悟したという。その理由については「何せオケを作ってコーラスまで分厚く作りこんでありましたからね。カラオケができた段階で“どうだ、ザマーミロイっ! これで文句はあるまい!”って勝利宣言したのはいいんだけれど、いざ歌入れしてみたらあまりに豪華なバックに負けちゃうんですよ、歌が。だもんで、ホントやめちゃおうかなと思ったり」[2]としている[注 4]

プロモ・シングルはブルー・レーベル、クリア・ヴィニール仕様[注 5]。音源にはステレオ音源を機械的にモノラル化したものが使用されており、以降ソニー盤プロモのモノラル盤は同処理が行われていた[1]

収録曲[編集]

SIDE A[編集]

  1. 恋するカレン (3:21)  OT-7
    松本隆 作詞, 大瀧詠一 作曲, 多羅尾伴内 編曲

SIDE B[編集]

  1. 雨のウェンズデイ (4:24)  OT-8
    松本隆 作詞, 大瀧詠一 作曲, 多羅尾伴内 編曲

クレジット[編集]

カバー[編集]

アーティスト 収録作品(初出のみ) 発売日 規格 品番
CBSソニー・グランド・オーケストラ ニュー・ミュージック・インストゥルメンタル 山下達郎 ⁄ 大瀧詠一作品集 1986年05月21日 CD 32DH 437
稲垣潤一 Self Portlait 1990年04月04日 CD FHCH-1012
たかはしまりこ 紗II 1990年05月21日 CD VICL-30
MAKI MY LOVERS ONLY 1992年05月25日 CD FHCF-2007
Ronnie Spector CANARY ISLANDS 大瀧詠一作品集[注 6] 1992年06月30日 CD VJCA-00017
J.T. TAYLOR CANARY ISLANDS –大瀧詠一カバー・コレクション[注 7] 1992年07月10日 CD COCA-10072
橋本仁 J-POP ISLAND 1993年04月21日 CD AVCD-11110
辛島美登里 ethernal-one 2001年02月21日 CD TOCT-24541
BEGIN ナイアガラで恋をして Tribute to EIICHI OHTAKI 2002年11月20日 CD WPC6-10237
CHEMISTRY Between the Lines[注 8] 2003年06月18日 CD DFCL-1101
つじあやの A LONG VACATION from Ladies 2009年11月04日 CD+DVD
CD
UMCK-9304【初回限定盤】
UMCK-1333【通常盤】
CHiP SHOP BOYZ WITH ANDROiD SiNGERS ORCHESTRA A LONG VACATION 南国アンドロイド・カバー 2011年03月21日 CD DOCB-12342

タイアップ[編集]

リリース日一覧[編集]

地域 タイトル リリース日 レーベル 規格 カタログ番号
日本 恋するカレン / 雨のウェンズデイ 1981年6月21日 (1981-06-21) NIAGARACBS/SONY 7"シングルレコード 07SH 1007

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ A LONG VACATION1981年3月21日発売 NIAGARACBS/SONY LP:27AH-1234, CT:27KH-959
  2. ^ 雨のウェンズデイ1982年5月21日発売 NIAGARA ⁄ CBS/SONY EP:07SH-1151
  3. ^ 君は天然色」 1981年3月21日発売 NIAGARA ⁄ CBS/SONY EP:07SH-944
  4. ^ アーサー・アレキサンダーの「Where Have You Been (All My Life)」とメロディラインが酷似しているが、大瀧の楽曲は意図的に既存の曲が下敷きとなっていることが少なくない。
  5. ^ 「恋するカレン ⁄ 雨のウェンズデイ」 1981年6月 NIAGARA ⁄ CBS/SONY EP:XDSH-93009
  6. ^ Ronnie Spector「KAREN」 作詞:松本隆, 英訳詞:JOHN SPERLING, 編曲:BRETT RAYMOND
  7. ^ J.T. TAYLOR「RAINY WEDNESDAY」 English Lyrics by Val Hawk & Turbo Yasunaga
  8. ^ 笛吹銅次監修によるカヴァー曲集『大瀧詠一 Cover Book I -大瀧詠一カバー集 Vol.1 (1982-2004)-』(2010年3月21日発売 CD:SRCL-5012)にも収録。

出典[編集]

  1. ^ a b 大瀧詠一 『All About Niagara』 白夜書房、2001年3月21日、5-204頁。ISBN 4-89367-692-X。「I “NIAGARA Discography”」
  2. ^ a b c d 「大滝詠一『A LONG VACATION』30周年リマスター盤を語る vol.3」、『Sound & Recording Magazine』第30巻第6号、株式会社リットーミュージック、2011年6月1日、 50-53頁、 ISBN 4910040190615{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。