怪盗紳士ルパン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
怪盗紳士リュパンから転送)
怪盗紳士ルパン
Arsène Lupin, gentleman-cambrioleur
著者 モーリス・ルブラン
イラスト Henri Goussé
発行日 1905年 - 1907年(連載)
1907年(単行本)
発行元 Éditions Pierre Lafitte
ジャンル 推理小説
フランスの旗 フランス
言語 フランス語
形態 短編集
次作ルパン対ホームズ
ウィキポータル 文学
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

怪盗紳士ルパン』(かいとうしんしルパン、Arsène Lupin, gentleman-cambrioleur)は、モーリス・ルブランアルセーヌ・ルパンシリーズの一篇。第一短編集にして初の単行本である。1907年発表。タイトルの日本語訳は『怪盗紳士』『強盗紳士』とも。

この短編集の第1話「アルセーヌ・ルパンの逮捕」にて、怪盗紳士アルセーヌ・ルパンが初登場することとなる。第1話で逮捕されたルパンが、第3話「アルセーヌ・ルパンの脱獄」で最初の脱獄をし、以下、ルパンの大活躍が記されていくこととなる。

また、第5話「王妃の首飾り」(「女王の首飾り」とも)ではルパンの幼少時代が語られ、第6話「ハートの7」ではルパンの伝記作家たる「わたし」との出会い、第9話「遅かりしシャーロック・ホームズ」ではライバルのシャーロック・ホームズ(原語では「Herlock Sholmes」)との邂逅が描かれるなど、後のルパンシリーズのエッセンスが詰まっている。

1932年にアシェット社の『Le Point d'interrogation(疑問符)』選集の1巻として出版されたものは、「アンベール夫人の金庫」と「黒真珠」が省かれ、代わりに「『ルパンの告白』の中の「うろつく死神」が収録されている。

収録作品[編集]

1905年から1907年にかけて、月刊雑誌「ジュ・セ・トゥ」(Je sais tout、「私は何でも知っている」)に掲載された。

  • アルセーヌ・ルパンの逮捕(L'Arrestation d'Arsène Lupin)
  • 獄中のアルセーヌ・ルパン(Arsène Lupin en prison)
  • アルセーヌ・ルパンの脱獄(L'Évasion d'Arsène Lupin)
  • 謎の旅行者(Le Mystérieux voyageur)
  • 王妃の首飾り(Le Collier de la reine)
  • ハートの7(Comment j'ai connu Aresène Lupin : Le Sept de cœur)
  • アンベール夫人の金庫(Le Coffre-fort de Madame Imbert)
  • 黒真珠(La Perle noire)
  • 遅かりしシャーロック・ホームズ(Herlock Sholmes arrive trop tard)(雑誌初出時タイトル:Sherlock Holmes arrive trop tard)

外部リンク[編集]