怨み屋本舗

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怨み屋本舗 
ジャンル 青年漫画クライム・サスペンス
漫画:怨み屋本舗(第1部)
怨み屋本舗 巣来間風介(第2部)
怨み屋本舗 REBOOT(第3部)
怨み屋本舗 REVENGE(第4部)
怨み屋本舗 EVIL HEART(第5部)
怨み屋本舗 WORST(第6部)
作者 栗原正尚
出版社 日本の旗 集英社
掲載誌 ビジネスジャンプ増刊エクストラ
ビジネスジャンプ
グランドジャンプ(第4部より)
発表期間 2000年3月27日発売号 - 2007年8月15日発売号(第1部)

2007年9月15日発売号 - 2009年3月19日発売号(第2部)
2009年4月1日発売号 - 2011年10月5日発売号(第3部)
2011年11月16日発売号 - 2014年8月6日発売号(第4部)
2014年11月5日発売号 - 2017年5月17日発売号(第5部)
2017年6月7日発売号 - 連載中(第6部)

巻数 全20巻(第1部)
全6巻(第2部)
全13巻(第3部)
全11巻(第4部)
既刊8巻(第5部)
テンプレート - ノート

怨み屋本舗』(うらみやほんぽ)は、栗原正尚による日本漫画。何らかの恨みを持つ人間から、「怨み屋」と呼ばれる者が依頼を受けて復讐の代行をするという物語である。テレビドラマ化もされた。

本項目では『怨み屋本舗』『怨み屋本舗 巣来間風介』『怨み屋本舗REBOOT』『怨み屋本舗REVENGE』『怨み屋本舗EVIL HEART』『怨み屋本舗WORST』をまとめて記述する。

特に注意がない限り、『怨み屋本舗』を第1部、『怨み屋本舗 巣来間風介』を第2部、『怨み屋本舗REBOOT』を第3部、『怨み屋本舗REVENGE』を第4部、『怨み屋本舗EVIL HEART』を第5部、『怨み屋本舗WORST』を第6部と表記する。

概要[編集]

2000年3月27日発売の隔月刊誌『ビジネスジャンプ増刊エクストラ』(集英社)で『怨み屋本舗』の連載が開始され、2001年に連載誌を『ビジネスジャンプ』(以下、『BJ』と表記)に移し、2003年よりレギュラー連載となる。2007年8月15日発売分で連載終了。単行本は全20巻。

『ビジネスジャンプ増刊BJ魂』(隔月刊)では2004年より2005年まで、沖縄支店を舞台とした番外編『怨み屋支店』が連載された。単行本収録時には、それぞれ本編のひとつ(第13巻91話以降)としてカウントされている。『BJ魂』では十二月田や里奈を主人公とした番外編も掲載された。

2007年9月15日発売の『BJ』より横浜支店を舞台とした本作の続編『怨み屋本舗 巣来間風介』の連載が開始された。2009年春に連載終了し単行本は全6巻。「旧シリーズを読んでくれたファンの期待を大切にしたい」という作者の思いから、全20巻だった前作に引き続いていることを表すために単行本には『怨み屋シリーズ21』と続き番号で表記されている。

2009年4月1日発売の『BJ』より、再び怨み屋本店を舞台としたシリーズ第3弾『怨み屋本舗REBOOT(リブート)』の連載が開始された。単行本は全13巻。

2011年11月16日発売の『グランドジャンプ』(以下、『GJ』と表記)創刊号より、シリーズ第4弾『怨み屋本舗REVENGE(リベンジ)』の連載が開始された。単行本は全11巻。

2014年11月5日発売の『GJ』2014年23号より、シリーズ第5弾『怨み屋本舗EVIL HEART(エヴィルハート)』の連載が開始された。

なお、この作品は、連載誌版と単行本版(リミックス版も含む)とでは、話によっては進め方は同じでも掲載されている内容が少し異なっていて、単行本版は、連載誌版よりもページやコマの内容が大小の追記シーンがなされている。そのため、連載誌版ではなかった事やわからなかった事が、単行本版で判明するケースもある。

怨み屋[編集]

怨みをもつ人間に代わり、依頼を受けて金銭と引き換えに復讐を代行する者のこと。怨み屋はまず恨みを持つ者の身辺調査を行い、その人物に「あなたの怨み晴らします。社会的抹殺・人探し・実質的殺害(価格応談)」と書かれた黒い名刺を渡す。連絡を受けると、直接依頼者と会い、復讐の動機、何をして欲しいか、そしてそれに応じた金銭の要求を行う。依頼人が依頼料が払えない場合は、怨み屋が指示する「別の方法」[1]で金を作らせ、その金で報酬として支払わせる。なお、依頼人の好意による追加報酬も受け取っている。

仕事の内容は大きく分けて「実質的殺害」と「社会的抹殺」であり、何らかの理由で怨みの対象が分からない場合は別料金で「人探し」も行う[2]。標的の生活スタイルや心理を巧みに突きながら、毎回様々な手段を用いて仕事を行って標的を破滅させ、依頼者以外には怨み屋が関与したという認識すら残さない。また、直接的暴力はなるべく使わず、頭脳によって抹殺を行うことをモットーとする。

依頼料は依頼人の収入(保険金も含む)・怨みの内容・標的の詳細と人数によって異なり、「社会的抹殺」は数十万以上、「実質的殺害」は1千万以上になる。値引きや分割払いは受け付けず、仮に値引きが出来たとしても、依頼人はそれなりのリスクを背負う事になる[3]。また、標的が苦しむ姿をビデオカメラで録画するサービスも行っている。

あくまで「怨み屋」であって「殺し屋」ではないため、怨みのない仕事(幼稚な妬みや逆恨みといった依頼人に問題があり、標的に非がない場合も含む)は受けず、自分を騙して仕事をさせようとする者や依頼料を踏み倒そうとする者へは契約違反として報復を行うこともある[4]

怨み屋は裏社会の人間である為、家族や友達に怨み屋の名や存在を口にしてはならない。また、怨み屋メンバーの殆どが辛い過去を背負っており、その過去を詮索するのはタブーである[5]。家族を巻き込ませない為、恋愛や家族を作る事も禁止されている。

登場人物[編集]

声はCR怨み屋本舗のもの[6]

怨み屋本舗[編集]

本店[編集]

事務所(アジト)は状況によって場所が変わる事があり、第1部では「浦宮リサーチカンパニー」という名で所在不明のマンションの404号室を使用していたが、聖福教壊滅後に引っ越した(第2部では怨み屋達が横浜支店に訪れている為、何処に引っ越したかは不明)。第3部では所在不明の建物に引っ越しており、休眠会社の名で借りていたが、恨み屋商会との抗争時にアジトを捨てた。なお、証拠(家具や毛髪など)を残さないよう、灯油入りのペットボトルを用意しており、それに火を点けて燃やしている。

怨み屋
- 原島梢
本名は宝条 栞(ほうじょう しおり)。年齢は不詳だが、秀島の推測では30歳前後であり、「オバサン」と言われてカチンときたこともある[7]。出身地は不明。身長165cm前後、Bカップと推定されるが、作中の描写によれば情報屋以外の大抵の男性に比べて高身長に描かれる。普段の髪型は黒のロングだがそれはかつらで、実際には淡い色のショート。いつも勾玉のペンダントのネックレスをしている。「いつの時代も上司と部下は敵対する」という台詞から察せるように、彼女は部下に対する飴と鞭を効率よく使い分けて良好な人間関係を築いている[8]
多額の報酬を受け、対象者の「社会的抹殺」や「実質的殺害」を請け負う復讐代行業の女。自らを「正義」ではなく「必要悪」と認識しており、非常にドライかつ冷徹で計算高い性格である。自分が正義ではないと認識するために、依頼人の資産に応じて搾り取れる限度額を報酬として要求することが多い。また、いつか聖福教を潰すための資金稼ぎも兼ねていた。その一方で依頼人の要求を反故にして標的の共犯者を抹殺したり社会的抹殺を依頼されているがそれでは軽いと読者[9]に取られような標的は別に怨んでいる依頼人を見つけ実質的殺害で依頼させて二重搾取する場合もある。
知識だけでなく、子供の頃から空手、英語、ピアノを習っており、若い頃は鎧塚に鍛えられたため時に体を張った仕事もこなしている為、1対1での格闘も非常に強い。情報屋と共に本名を捨て、いくつもの偽造戸籍を持っており[10]、メンバーに「怨み屋」と呼ばせている[11]。怨み屋商会との抗争で警察に任意同行を求められた際には、取り調べ中は大阪弁を話し「私は大阪に住んでる内村緑や」と言い切って偽のアリバイを実証させた(大阪支店も参照)。
決め台詞は「(依頼を受けてくれないかという問いかけに対し)しかるべく」「(仕事が終わった後で依頼人に)怨みを晴らしたい時はまたご用命を!!」である。また、相手の返事「はいはい」や「へいへい」に対して、「はい(へい)は一回!」と言ったりする。これは早乙女などから「『はいは一回』攻撃」と呼ばれている。ただし怨み屋本人も「はいはい」[12]と言った事がある。
連載初期は善人であろうと利用できる相手は利用し、標的は子供であっても容赦なく殺し、自らの手を汚さずに標的を抹殺する冷酷な女性として描かれ、美人だが近寄りたくない雰囲気を纏ったキャラクターであった。しかし、次第に顔付きや行動も変わっていき、妖艶で微笑の似合う女性となり、標的の抹殺に利用するのはあくまで悪党のみとなった(それでも、たまに無関係な人を巻き込むことはあり、また標的を破滅させる為にその子供を利用したり標的を始末する経緯でその子供も被害を受けることがある[13])。十二月田を初めとしたオタクの言動には理解に苦しむことがあり、軽い頭痛を覚えたり唖然としたこともある。情報屋によると、人前で食事をしなかったり、知人が亡くなっても涙を流さない等、人前で自分の弱味を見せない行動を取るらしい。
主な抹殺方法は人間の心理を巧みについて破滅へと向かわせるというもの。相手に警戒心を抱かせず、甘い餌と痛い鞭を上手に使い分ける。そうして相応の報いを標的に与える。また、標的を工作員として育て上げ、別件の標的の抹殺に向かわせる形でまとめて始末する作戦を取る。琉球空手の達人であるため依頼人と接触するのは彼女の役目となっている(依頼人がナメた態度を取っても力でねじ伏せられるため)。自らの暴力による直接的な抹殺は基本的に行わないことを信条としている(ただし、抹殺の過程で暴力が必要な場合は使用する。あくまでとどめに暴力は使わないだけ)。
愛車は大幅に改造&チューンした1967年式フォルクスワーゲン・ビートルであり、警察の目から誤魔化す為の策略でもある(巣来間曰く「目立ってはいけないが、計算して目立つのであれば良い」)。
かつては裕福な家庭であり、両親は民事専門の弁護士を勤めていた。高校3年生の時、不良に絡まれていた桐野美鈴を助けたが、彼女にストーキングされ、彼女からの聖福教への入信の誘いを断った。その事で美鈴に逆恨みされ、整形手術で自分と同じ顔になった美鈴が悪行を働き、その濡れ衣を着せられて学校で教師や生徒から虐めを受けた。桐野家の悪事が判明した後、翌朝に証拠を持って警察に報告しようとするが、弟の脩(シュウ)と外出している間に美鈴が雇った薬物中毒者によって家が放火され、両親を失ってしまう。その数日後、美鈴を整形手術したドクターと知り会い、彼の紹介で先代怨み屋と関わり、怨み屋の一員になった。そして第1部での聖福教との決戦では、自分の身代わりを用意し、美鈴を木経に殺害させ、聖福教を壊滅に追い込んだ。
第2部では壊滅した厚木支店の代わりに札束カップ事件の被害者の遺族の依頼を受け、寄木聡警部の従弟・寄木和哉刑事を利用しようとサーベルエースの事を教えた。
第3部では標的であるオトナヤンキーに抹殺を行う途中、オトナヤンキーの仕掛けたトラバサミで右足を負傷してしまう。
第4部では鎧塚の罠で寄木に捕まりそうになるが、大西によってアリバイが出来、釈放された。最後の抗争では3人の敵討ちを自身からの依頼として敢行、仲間と共に商会メンバーを潰し、鎧塚を半月板をヒールで割って動きを封じ、一番の屈辱である柳海の手による殺害を行わせた(鎧塚に会う前に柳海を助けた上で鎧塚が柳海を駒としてしか見ていないことを告げて柳海に火をつけた)。鎧塚との交戦で腹を撃たれるが、一命を取り留めており、回復後は里奈の墓参りに行っている。
第5部では神アプリの舞台となるスポーツクラブ「SHOW SHOW」に通っており、ここでも「相葉夏美(あいば なつみ)」という偽名を利用している。
情報屋
声 - 山田浩貴
本名は獅堂 詠示(しどう えいじ)。30代前半。射手座生まれ。正確には怨み屋の協力者で、正規の社員(工作員)ではない。
電子・情報技術に長けた男。名の通り情報屋で、その腕前は裏社会でも一目置かれ、怨み屋曰く「優秀な情報屋」である。本人曰く「金さえくれりゃあ総理大臣の口座番号だって調べてやる」。またピッキング技術にも長けており、怨み屋の依頼を受けてターゲットが自宅などを不在時に外から鍵を開けて忍び込み、盗聴器を仕掛けることもある。
所在不明のマンションの606号室に居を構え、表向きは「ホキマ情報研究所」としている。初期はあくまで情報屋として怨み屋に関わっていたが、次第に怨み屋の仕事に直接的にも関わるようになる。第1部の中盤以降は、怨み屋の仕事に工作員として関わっていることが多い。
情報屋としてハッキング技術など電子・情報技術に長けているのと同時に、諸田やJなど多くの「耳」(下請けとなる情報源)を抱えている。裏世界の人間として冷徹な側面もあるが、好きな言葉は「仁義」で情に厚い面もあり、しばしば個人感情の発露で怨み屋に仕事を頼むことがある。その辺りを怨み屋からよく注意されるが、あまり気にしていない。毒舌な面もあり、冷徹な言動をとる怨み屋や怨み屋としての自覚が欠けている里奈に愚痴をこぼしている。十二月田に対してもオタク的言動に呆れており、第4部からは素手やハリセンでツッコミを入れている。
初期は入浴と掃除が嫌いな不潔・不摂生な人物として描かれており、特にフケだらけの頭を掻き、その掻いた指の臭いを嗅ぐのが癖であった。また出不精で長く床屋にも行かず長髪を後ろで縛っていた。あるエピソードで自ら標的を抹殺することを望み、髪を切った以降は清潔感のある髪型になっており、掻いた指を嗅ぐ癖をしなくなった。以後は外出シーンも多くなり、怨み屋と行動を共にすることも多い。第1部第14話からはミドリガメトメ吉を飼い始める。嘘をつく時の癖は「髭に触る」。
また怨み屋が心配するほどのヘビースモーカーだったが、第1部の後半で禁煙を開始。しかし第2部からは「禁煙はお休み」と言って再び喫煙者に戻っている。
具体的な過去は不明。かつて家族を失った際に当時の法律で煮え湯を飲まされたと語っており、そのため社会的に理不尽な事柄には怒りを露わにする。親しい怨み屋も彼のことはあまり知らず、本名の「獅堂詠示」も諸田の件によって初めて知った。西海大学出身であり、里奈の先輩にあたる。
復讐手段は標的の身辺を調べ尽くし行動パターンを利用するというもの。別人に成りすまし、標的と問題なく話を合わせることも可能。また、得意の電子・情報技術でサポートすることも多い。怨み屋達と違い、武術を鍛えていないため、戦闘力は高くないが、相手が怯んでいた場合なら簡単に倒せる。
第2部では本店だけでなく、横浜支店や千葉支店などにも顔を出している事が判明。横浜支店でも復讐に協力している。
第3部では怨み屋から先代怨み屋を殺害した真犯人の調査を頼まれ、ドクターである事を突き止めた。
第4部の最後の抗争ではSDカードにも細工してアジトを突き止め、車で鎧塚に特攻する(鎧塚の銃乱射でハンドルが狂い壁に激突、但しRR車のため駆動系には影響なし)など活躍している。このとき、怨み屋との比較で鎧塚の敗因は彼自身の性格にありと分析して告げた。
リセットマン』にも情報屋として1コマだけ登場している。
シュウ
声 - 横澤啓幸
本名は宝条 脩(ほうじょう しゅう)。怨み屋の実弟。年齢は怨み屋より3つ年下[14]。正確には怨み屋の協力者で、正規の社員(工作員)ではない。
初登場時はホストをしており、初期はナルシストな面も描かれた。その話術と容姿を活かして女性を手玉に取ることに長けている。金を持った熟女専門で、ミツヨやヨシエといった太客がいる。また職業柄、鑑定眼を持ち目利きに自信がある。第3部以降は登場する度に髪形を変えている。
姉弟関係は微妙なところがあり、最初に登場した回では「必要とあらば実の弟である俺も容赦せずに殺すはず」と吐き捨てており、怨み屋の方も弟を平然と切り捨てるような言動をとることがある(情報屋に強く非難されたこともあった)が、互いに心配し合ったり、気遣う面があり、少なくとも姉弟愛はある模様。幼い頃から姉にいじられてた為か、大人になった現在でも姉に対して頭が上がらない。
正規の工作員ではなく、半ば姉に手伝わさせられている。高額の報酬はきっちり出るが、仕事内容は本業とあまり変わらない上に本業の方が高収入のため、当初は文句を付けることが多かった。次第に正規工作員と見ても差し支えないくらい、怨み屋の仕事に参加する。十二月田を見下している部分があり縁を切りたがっている様子もある。巣来間とは「キャラが被る」という理由で嫌な態度をとるが、情報屋さえ知らなかった怨み屋の本名を教えたり、彼の指示で抹殺の演出を手伝う等、根っから嫌っている訳ではない。由香とは元彼元彼女という関係であり、彼女を毛嫌いしている。
復讐手段は主に容姿や話術を生かして標的の女性を篭絡したり、詐欺師のように相手を騙したりするが、尾行や情報収集など、比較的地味な仕事を担うことも多い。また、通信教育でボクシングを習得しており、並の相手なら難無く倒せる。
中学3年生の時、下校中に栞(怨み屋)に似た女性が援助交際をしているところを目撃し、その女性が桐野美鈴だと見抜いた。桐野家の悪事が判明した後、翌朝に証拠を持って警察に報告しようとするが、栞と外出している間に美鈴が雇った薬物中毒者によって家が放火され、両親を失ってしまう。その数日後、美鈴を整形手術したドクターと知り合うが、怨み屋にはならず、ホストになった。第1部での聖福教との決着では、桐野美鈴と岩近を港まで誘き寄せるが、岩近の拳銃で両腕を負傷。その後、怨み屋と情報屋に助けられた。
第3部では標的であるサヤカを尾行していたところ、逆にストーキングされ、足の小指を切断されたり、顔や腹を包丁で刺されるが、ドクターの治療によって足の小指はくっ付き、顔も整形手術で治った。
第4部ではホストを辞め、クラブ経営者となった。最後の抗争では鎧塚の監視をサボってヨシエと会っていた事で十二月田が襲われてしまい、その罪滅ぼしとして巣来間と同じ服で現れて麻生と鎧塚を撹乱する作戦にのる。麻生のナイフで腕や足を刺されるも、妹のように可愛がっていた里奈を傷付けた麻生に怒りをぶつけて仇を討った。その後、巣来間と共に姫岸の治療を受けた。
十二月田 猛臣(しわすだ たけおみ)
声 - 佐々木啓夫
外見・言動・思考すべて典型的なオタク。25歳(第2部以降は26歳)独身。通称「シワちゃん」。
「宇宙人の指令」を信じるなど、いわゆる「電波」の入った細身のオタク。無職だが、オークション物の転売や、組み立てたガレージキットの販売などで生計を立てている、いわゆるネオニート。また、両親がマラソンランナーであったため、幼少時から身体を鍛えられており、見かけによらず身のこなしが軽く、足が速い。格闘能力は無いが、少し腕の立つ程度の相手であれば攻撃を見切って容易に避けてしまう。また、6kg程の重さもあるリュックサックを背負っており、そのリュックが恨み屋商会との抗争に役立っていた[15]。頭脳に関しては二次元や模型等には詳しいが、常識的な事には疎い面があり、相手の嘘に騙される事もある[16]。ただし、標的の正体を見破ったり、弱点を突くといった勘の鋭い面もある。
人に対してニックネームで呼ぶ癖があり、恥ずかしい名前を考えて付けている[17]。自分の才能を認めてくれる怨み屋に忠誠を誓っており、彼女に褒められようと任務を遂行したり、「怨み屋以外の下では働かない」という信念を持っている[18]。巣来間とは気が合う面があり、彼の事を普通に「スクルマくん」と呼んでいる。里奈に対しては彼女の名前をワザと間違えて呼んだり(「リエ」「リカ」「リサ」など)、嫌味を言う事があるが、里奈が危ない目に遭いそうになった時には怨み屋の意見を無視してまでも彼女を助けようとしたり、恨み屋商会に殺害された里奈の前で涙を流す等、大切に思っていた模様。一方、オタクを馬鹿にするシュウ、生意気な態度をとる荒羽と由香と桜花、初対面時に自分に手を上げてきた泡森と姫岸(両者とも十二月田の失礼な発言が原因)の事を快く思っていない[19]
復讐手段には推移があり、当初の利用されていた期間を含めた基本は、標的に付き纏い疲弊させることである。正式な工作員となってからは、元来の身体能力の高さを利用して標的を誘い出すといったサポート的な役回りが多い。また、「チュチュ~ン」と言いながら指先から光線を出して相手を攻撃するつもりになっている、という行動があり、相手を気味悪がせる効果がある。その後、これを発展させる形で「死ね死ね光線」といったシンナーで薄めた溶液を発射して相手の目を潰すといった実体のある攻撃を用いるようになる。他にはオタクとしての腕前からトレースによる文書の偽造なども行っている。標的を挑発して誘き寄せたり、手を出させるが、標的の暴行を受けて痛い目に遭うこともある。
幼い頃、思い込みが激しい両親に強制的に走らされたり、フォームが悪いと虐待を受けたり、挙げ句の果てには才能がないと分かると「失敗作」と見捨てられる等、辛い過去を背負っており、これが原因で人間に関心を持たなくなった。自分と趣味の合う者と会う度に後を追っており、ストーカーの容疑で逮捕された事が何度もあった。あるストーカーの社会的抹殺のため怨み屋に利用された事でその経緯から初期は怨み屋のことを本気で宇宙人と考えていた。集団煉炭自殺に参加して自殺しようするが、標的である生命保険外交員を抹殺しに来た怨み屋に命を救われた。聖福教の班長抹殺の際、怨み屋の指示で班長や班員を恐れさせ、逮捕させる事に成功。聖福教の班長抹殺後、オタク故の常識離れした発想とオタク離れした身体能力を買われ、正式に工作員となる。怨み屋達は当初、十二月田をトラブルメーカーと見ていたが、工作員として成長していく彼を見て何時しか「怨み屋本舗にはなくてはならない存在」と認識していくようになった。第1部での聖福教との決着ではシュウに近づこうとしている木経透子を足止めしている。
第2部では中盤から登場しており、横浜支店の依頼でエアガンを改造したり、婚姻届けや捜査令状を偽造している。
第3部ではオタク狩りの標的の抹殺の依頼で怨み屋から「秋葉原支店長」に任命される(十二月田を煽てる為に言っただけ)。終盤からサヤカを「カプセル怪獣」と呼んで手懐け、個人的な部下として使っている。
第4部ではアパートから埼玉近くの2LDKの一軒家(賃貸)に引っ越した。「つぶやく者達」に登場する標的によって濡れ衣を着せられ、住所もバレてしまう(怨み屋達の策略によって疑いは晴れた)。最後の抗争では恨み屋商会に殺された里奈の仇を討つ事を決意。木経と共に川に飛び込み重りの入ったリュックサックを背負わせて溺死に追い込み、その後自身は川から這い上がりサヤカと共に隙をついた鎧塚に善戦するといった活躍を見せた。
第5部では「地図を見ただけで覚える」という特技が判明しており、上海の地図を見て覚え、寄木を暗殺した趙と劉を地溝油のマンホールまで誘き寄せた。
番外編として『十二月田本舗』の主人公を務めている他、同作者の別作品『神アプリ』にも登場。
杉河 里奈(すぎかわ りな)
声 - 梶山はる香
都立舎人川西高校3年の女子高生→西海大学の女子大生。
印象に残らないような大人しい少女。観察力が優れており、怨み屋や巣来間からも注目されている。嘘をつく時の癖は「口の右端が引き上がる」。
母親の再婚相手である北金目健治に暴行されていた過去から極度の男性恐怖症。そのため、シュウが苦手だが、逆に生身の女性に興味が無さそうな情報屋や十二月田には普通に対応できる。その後、様々な依頼を通し、怨み屋のアドバイスもあって徐々に男性恐怖を克服する。また、そのような過去から依頼の要因に理不尽な性犯罪が関わっていると感情的になり、時には怨み屋の命令に背くこともある[20]
復讐手段はサポートに回る事が多く、大半は女性という立場を利用して標的を罠にかけている。
虐めや母親の再婚相手である北金目健治に性行為を強要された事で集団煉炭自殺に参加して自殺しようとしたところで怨み屋と出会い、怨み屋の工作によって北金目は自分と母親の前から去った。そしてその依頼料505万円を返すために工作員となる。虐めや友人達の裏切りに遭ったり[21] 、母が義父に殺害されるという悲劇に遭う[22] が、それらを乗り越えて成長し、第1部終盤ではクラスの大半と仲良くなった。聖福教との決着では、木経透子と交戦している十二月田に木経が嘘をついている事とその対処法を助言している。
第2部では横浜の大学への進学に伴い横浜支店に出向し、巣来間たちと行動を共にする。嘘破術を身に付けており、情報屋や他の工作員の嘘をつく時の仕草を見抜いている。
第3部では本部に復帰。しかし、プロ意識の欠如が原因で、度々トラブルに巻き込まれる事が多く、ストーカー達に誘拐されたり、爆弾魔事件では爆発に巻き込まれて意識不明になって病院に搬送されたり(数週間後に復帰)、恨み屋商会と怨み屋が抗争した際に柳海に丸坊主にされる。抗争が終わった後は、個人の戦闘能力をつけるため、早乙女の下で修業を始める。
第4部では泡森の指導で格闘術を身に付けると同時に泡森とは男女の仲となる。泡森の個人的な鎧塚への復讐計画の目論見も手伝って、性格も好戦的となり、怨み屋に反抗心を抱くようになった。鎧塚が早乙女の私設刑務所を襲撃した際、慢心に加え、怨み屋の教えを無視した為、危機に陥ってしまい、早乙女と泡森は殺害され、自身の左手も切断されてしまう。最後の抵抗として、鎧塚の性格を利用し、彼の左目を潰すと同時にプライドを傷つけるが、激昂した鎧塚の手でトドメを刺されて死亡。妹のように可愛がっていた彼女の亡骸を見て工作員達は涙を流し、彼女の死が怨み屋に鎧塚達の抹殺を決意させる契機となった。その後、早乙女と泡森同様に怨み屋の判断で、遺体は埋め立て地に遺棄され、その死は世間に知られることになった。第4部エピローグにおいて、怨み屋商会との戦いを終えた後の怨み屋は里奈の墓参りに訪れている。
寄木 桜花(やどろぎ おうか)
寄木聡警部の一人娘。フリーター。18歳。第5部から登場。
父(聡)に似た勝気な少女で、正義感が強い。父から武道を習っていた為、大の大人を複数人相手でも圧勝できるほど高い戦闘力を持つ。正義感の強さが高じて、悪人を夜討ちする生活を送っていた。
卓越した戦闘力・頭脳を持つ怨み屋と、情報収集力に長けた情報屋には畏敬の念を持っているが、奇行が多く自身より戦闘力が低いと判断した十二月田の事は軽んじている為、その態度が気に食わない十二月田と口喧嘩が絶えない。
新米である為、サポートに回る事が多いが、武術で襲ってくる標的をなぎ倒している。また、怨み屋本舗に相談しようか悩んでいる優柔不断な一家に対して標的を装って一家を襲い、相談する決意を持たせた事がある。
幼い頃、娘を女性らしく育てたい母の教育方針から、武道を教育する父との交流は次第に薄れていたが、父への尊敬の念は変わらず、成長後も母の目を盗んで父から武道を習っていた。中学2年の時、幼馴染みの素寿美が亡くなった事件で父に事件の捜査を頼んだが、父は日々の忙しさでまともに捜査が出来なかった為、それがきっかけで父とは不仲になった。素寿美が亡くなる前日、彼女から「首にトカゲのタトゥーがある男(火川)に狙われている」と聞き、悪人を夜討ちしながらその情報を集めていた。父の死後、怨み屋から父の死の真相や母の不倫相手である雫緑が自分を殺そうとしている事を知り、怨み屋に協力し、雫緑を痛めつけた。偽依頼への報復と桜花を仲間に引き入れる一石二鳥を狙った怨み屋の策謀により、母と雫緑が黒社会の中国人に殺害され、自身も狙われるも、怨み屋に助けられた。両親を失った後、怨み屋の誘いを受けて、怨み屋の一員になった[23]。父が殺害される朝に父へ辛辣な発言をしてしまった事をひどく後悔すると同時に、父の殉職による保険金で不自由ない生活ができている事に感謝しており、殺害事件解決後はそれまで住んでいた自宅を売りに出し、安アパートや賃貸マンションで独り暮らしをしながら父を供養している。
怨み屋の仕事で標的のアカネを尾行していたが、アカネと火川に気づかれ、左腕を負傷する。1ヵ月後には完治するも丸寺が起こした殺人の教唆犯として警察に連行され、父を快く思っていなかった刑事達から取調べを受けた。

沖縄支店[編集]

第1部の番外編『怨み屋支店』で登場する支店。事務所(アジト)は相果川のダイビングショップ兼自宅。第3部以降では相果川や夕子も登場している。

相果川 剛志(あいかがわ たけし)
声 - 德石勝大
『怨み屋支店』の主人公で、沖縄支店長。通称「アイちゃん」。
表向きはダイビングのインストラクターをしている人物で、オカマらしい言動をとる[24]。そのナヨナヨした外見の一方で、琉球空手の使い手でもあり、元々沖縄に来たのもその修得のためであった(よってウチナーンチュ、沖縄出身者ではない)。沖縄の明るさは好きだが、本土人として沖縄人の軽さを冷ややかに見ることもある。女性が非常に苦手で、初期は裸を見るだけで吐き気を催すほどであったが、夕子の存在によってかなり改善する。依頼人が例え未成年であろうと依頼料を高値で要求するが、代金代わりに父の形見であるルビーの裸石で払った女学生に対して学割として半額(本来なら100万円の所を50万円にまけた。ただし、相果川曰く「売ってもせいぜい36万円」との事)で受けたり、依頼達成後にその女学生にルビーの裸石を返すといった面もある。詳しい過去は不明だが、親に勘当されたらしい。
復讐手段はハブや防空壕の利用など、沖縄ならではものを用いることが多いのが特徴。ただし、「ゴミを海に捨てたくない」という理由から、海での殺害あるいは海に死体を遺棄しない(但し、浅瀬で事故に見せかけて標的を殺害した事はある)。また、過程より結果が大事と考えており、間接的に標的を葬ることが多い怨み屋メンバーの中で、標的の米兵を自らの手で殺害したこともある。
第3部では東南アジアにいる標的を抹殺する為、怨み屋と行動を共にする。第4部では名前や回想しか登場せず、恨み屋商会との最後の抗争に参加しなかったが、第5部で再び登場し、中国・上海にて怨み屋・十二月田と共に行動。世界中に友達ネットワークを持っており、その1人である張(チャン)が上海で強力な助っ人となっている。
知念 夕子(ちねん ゆうこ)
相果川の助手。貞操観念の低い若い女性。大雑把な性格で、異性の前でも下着姿になったり、部屋をゴミで散らかすなど、相果川から「汚ギャル」と呼ばれている。
初登場時は男漁りをするアメ女であり、ドラッグにも手を出していた(これが米兵とのトラブルの原因の一端となる)。人種差別をする米兵から暴行を受けて大怪我をした事がきっかけで、相果川の復讐代行に協力した。その後、自身の母親が別の男と再婚したが、酒癖の悪い義父とは相性が悪かった為、相果川の家で助手として居座る。当初、女嫌いの相果川は彼女を嫌がっていたが、次第にパートナーとして扱うようになる。
復讐手段はサポートに回る事が多く、標的をおびき寄せたり、偵察を行っている。夕子本人はブツクサと文句を言う事が多いが、居候の身である為、家賃を稼ごうと動いている。
第5部で久々に登場し、上海に滞在する標的の情報取りをソツなく行う等成長しており、相果川にも信頼されてきている。

横浜支店[編集]

第2部の主人公・巣来間が所属する支店。事務所(アジト)はビル4階のデザインスタジオ。以下に挙げるメンバー以外にも里奈が出向し、情報屋も情報提供をしている。横浜支店に依頼する時はベイブリッジの絵葉書に自身の電話番号と「連絡乞う」というをメッセージを書き、巣来間の勤めている区役所の区民の声ポストに出す事も可能。

巣来間 風介(すくるま ふうすけ)
声 - 西山宏太朗
『怨み屋本舗 巣来間風介』の主人公。横浜支店の工作員で、同支店のナンバー2。表向きは区役所戸籍係の公務員で、元マジシャン。25歳(第2部)。左目の泣き黒子が特徴。
表向きは冴えない公務員として振舞うが、裏では元マジシャンという経歴で復讐代行を行う。工作員としての活動時はグレー地に赤いストライプの入ったスーツを着用したホストのような風貌である為、シュウからは「若干キャラが被る」と言われている[25]。相応の腕を持つが、怨み屋と違い情に厚く甘い面があり、依頼人の話を聴きその内容に同情するあまり涙を流し、依頼人を困惑させる事もあった[26]。「必要悪」ではなく「正義感」を持っている事から、怨み屋からは腕は自分以上と評されつつも、その性格面をやや不安視されている。他の工作員と違い怨み屋を本名の「栞さん」と呼び、その度に怨み屋の逆鱗に触れる事がしばしばある。「同情しないぜ」が口癖であり、この台詞は標的だけでなく、依頼人や他の被害者に対しても言う。嘘をつく時の癖は「耳を触る」。マジシャンとしての経験から人の心理状況を読み取りすぐに懐に入る事ができる能力があり、誰もが距離を取りたがる十二月田とも初対面から仲良く接している[27]。住民票にはアパートに住んでいると書かれているが、それはダミーであり、本来は高層マンションに住んでおり、チワワのボランを飼っている。愛車はフィアット500。好きな物はこち亀とコーヒー。
クロースアップマジックに定評のあったマジシャン「ドクター・マルクス」こと巣来間良介を父に持ち、その父からマジックの手解きを受ける。父がマジシャンという自由業に就いていたため生活は貧しかったが両親ともに明るく前向きな性格であり、非常に温かい家庭で育った。しかし高校3年生の時、父が大学進学の為にマジックの仕掛けを売った事がきっかけで詐欺グループの一味として疑われ職を失い、さらに両親は自殺(正確には自殺を装った他殺)。札束カップ事件や両親の変死事件を捜査していた悪徳刑事・道倉に侮辱されたのがキッカケで大学を諦め、両親の死の真相を探る為、区役所の公務員になり、後に怨み屋の一員となった(詳しい日時・経緯は不明)。そのため、父の仇である詐欺集団「サーベル・エース」を追っており、その唯一の手掛かりである「スペードのA」のマークが入ったストラップを大切にしている。また、依頼に詐欺などが絡んでいると私情を挟みがちになる。
復讐手段はマジックの道具や手法を用いるのが特徴[28]。一方で格闘能力は他の工作員と比べて低く、そのため腕力のある敵の場合は幾重にもトラップを仕掛けておくことが多い。正義感が強い故に、標的が凶悪なほど、残虐な手段で報復する。さらに標的が子供である場合も容赦はせず大ケガを負わせたり間接的ではあるが人身売買組織に売らせたりと残虐な手段を取ることもある[29]。また、公務員であることを生かして依頼を受けたり、情報の収集を行ったり、時に報復する(標的の個人情報を流出するや戸籍を改竄するなど)こともあるが、逆に平日の午後5時以降、土日・祝日・有給休暇時しか裏の仕事をしない(というよりできない)という制限もある。一方で尾行が下手であり、情報屋に指摘された事がある。ナレーションの説明では残虐性は怨み屋と同等もしくはそれ以上と言われている。
第4部での最後の抗争では同じ格好をしたシュウ(瓜二つ)と共に鎧塚・麻生と対峙。美崎が恨み屋商会と繋がりがあった事を知り、河原の仇を討つ事を決意し、マジックや罠(棘柵)で麻生に怪我を負わせた。麻生に刺されて意識不明となり、腕と足を刺されたシュウ共々荒羽に背負われ、姫岸の治療により一命を取り止めた。
荒羽 天馬(あらわ てんま)
声 - 前川建志
横浜支店長。第1部終盤の回想シーンで初登場。
常にサングラスをかけ、ギターを持ち、「シェケナ!」が口癖の男で、依頼を受理する際は「シェケナべく!」という。ロックバンドのラモーンズに傾倒している。あまりにも「シェケナ!」と言うので、里奈からは「シェケナさん」とあだ名される。一目には明るそうな性格だがかなりのケチであり、好物もハンバーガーや肉まん等のファーストフードが多い。支店長でそれなりの腕も持つが、後述の理由もあって、支援にとどまり、仕事は巣来間が実行することが多い。ヘリコプターを所有しており、操縦もできる。
幼少時は音楽に天才的な才能を発揮し、強気で我儘な性格であったが、両親を航空事故で亡くし、叔父夫妻に引き取られてからは、彼らから家庭内暴力を受けて弱気な性格に変わり、さらに学校でも執拗ないじめを受けるようになる。ある時、いじめの際にサングラスをかけさせられた時、相手の眼を見ないことで強気になれることに気付き、以後サングラスを常用するようになる。後に先代の怨み屋に拾われ、現在の怨み屋と共に最有力の後継者として育てられるが、サングラスを外すと一転して弱気な性格に戻ってしまうため、支店長止まりとなった。嘘をつく時の癖は「サングラスに触る」で、これは無意識に(上述の通り)弱点であるサングラスをかばってしまうためのもの。
当初は里奈から「部下に任せて働かない」ことで軽蔑されていたが、彼が支店長に相応しい実力の持ち主であることや、部下を育てるためにあえて仕事を任せていることを理解してそれもナリを潜める。ただし、普段が普段なのであまり頼られていない。里奈との絡みが多く勝手にあだ名をつけて呼んだり、逆に自分のことは「ジョニーと呼べ」と言っているがまったく呼ばれていない。里奈が爆弾魔事件に巻き込まれて意識不明になった時は心配して本店に電話をかけたり、柳海に襲われ丸刈りにされた時は真っ先にキレて殴りかかったり、鎧塚に殺害された時は「まだ19歳だってのによ…」と涙を流して悲しむ等、彼女の事を大切に思っていた模様。
復讐手段は音を用いるのが特徴。天才的な感性によって、人の感情をコントロールしたり、身体機能を狂わせる曲(音)を作ることができる。声帯模写の達人でもあり、老若男女様々な声を出すことができ、それを利用することも多い。また、絶対音感の持ち主であり、相手の発する音で相手の行動を読んだり、音叉から出た振動の反射により物の位置や個数を掴む事が出来る(ナレーション曰く「潜水艦のソナー」)。さらに、怨み屋や相果川と同様に琉球空手も使えるなど能力は非常に高い。
第4部では恨み屋商会との抗争では自身が所有するヘリコプターで本店と横浜支店のメンバーを乗せ、早乙女私設刑務所に向かうも間に合わなかった。その後、多威我亜連合の寸林(後述)と3人を倒して寸林の情報を得て帰還、その後恨み屋商会に対して姫岸や十二月田と共に対峙し一時的には優位に立つも大音量で音楽を流されて音を封じられた挙句サングラスを外されて気弱状態になり三人に逃げられた(ちなみにそれを知らなかったのは十二月田、姫岸の2名のみで十二月田は仲間外れにされたと思ってしまった)。
第4部での最後の抗争では多威我亜連合から抜けようとした寸林に由解の真実が録画されたSDカードを渡して多威我亜連合が仲間割れを起こすキッカケを作った。由香と共に麻生戦で負傷したシュウと巣来間を姫岸の元へ運んだ。
曽武川 由香(そむかわ ゆか)
声 - 関山美沙紀
横浜支店の工作員。22歳(第3部)。2月5日生まれ。
表向き6,000種もの香りを嗅ぎ分けることが出来る調香師(パフューマー)の美女。常に露出度の高い派手な格好をしている。荒羽や巣来間から性格が悪いと評されるように、表向きの態度とは似つかないほど腹の中ではかなり策謀を張り巡らせている。用いる復讐手段で怪我をすることが多いため、入院していることが多い。下記の理由から保険金殺人を激しく嫌悪しており私情を挟んでしまうこともある。しかし柳海に丸刈りにされた里奈の頭に自分の上着を被せたり、女性を道具として扱う標的に怒りを露わにしたり、先代怨み屋や里奈達が亡くなった事で涙を流す等、根は優しく熱い心の持ち主である。両耳に付けているイヤリングは先代怨み屋から貰ったもの。嘘をつく時の癖は「人差し指を立てる」。
怨み屋のことを「怨み屋姐さん」と呼ぶが、「女」であることを武器にしない彼女に反目することが多く[30]、怨み屋の方も怪我をして入院することが多い彼女には呆れているものの、互いの実力は認め合っている。シュウとは元彼元彼女という関係であり、シュウから毛嫌いされている。十二月田を見下しており、第4部では彼のボケに突っ込みを入れる事が多くなった。
復讐手段は自ら調合した香料によって相手の感情をコントロールするのが特徴[31]。また、その際には自己暗示をかけてメイドやレディースなど様々な人格になりきる。その上で、対象者にわざと自分を襲わせ、殺人(傷害)未遂犯として社会的抹殺する方法を好むが、その代償として上述のように入院することが多い。美しい容姿とは裏腹に武術も長けており、一方的にヤンキーを倒した事がある。
かつては駅のコインロッカーに放置された捨て子で、養護施設で育った。施設では生まれつき優れていた嗅覚で気味悪がられるが、11歳の時に裕福な家庭に引き取られ、2人の義姉とは本当の姉妹以上に仲良く過ごしていた。しかし、16歳の時に養父の事業が破綻し、両親に保険金目当てで2人の義姉が殺され、自身も殺されかけたところを先代怨み屋達に助けられる。この時、正当防衛とはいえ養母を殺害しており、先代怨み屋から「自分の犯した罪は自分で償いなさい」と言われ、怨み屋の工作員となる。この経緯から先代怨み屋に深い恩義を感じており、「怨み屋本舗再起動(リブート)計画」にも加担していた。
第4部での最後の抗争では荒羽と共に麻生戦で負傷したシュウと巣来間を姫岸の元へ運んだ。

大阪支店[編集]

第4部終盤に登場してる支店。大阪支店の工作員らはシルエットのみ登場。

宮松(みやまつ)
怨み屋のアリバイを成立させるため、大西美紀子の監視役を務めている。大西が怨み屋の指示通り、指定の時間に指定の場所に居るかどうかを常に監視している。
怨み屋とは長い間会っておらず、「たまには顔を見せてくれ」と言っている。

ドクターとその家族[編集]

ドクターとその妻・先代怨み屋の本名は不明であり、彼らの血を受け継いでいる育雄と杏は「姫岸」という名字で名乗っている。

ドクター
医師免許はあるが開業届を出していない、モグリの医者。怨み屋を「お嬢様」と呼ぶ。怨み屋の社員ではないが、外科手術や薬物関係でサポートをし、時に直接手を下すこともある[32] 。若い時は先代怨み屋のパートナーとして行動を共にしていた。モグリとは言え医者としてプライドを持っており、薬品や医療に関する詐欺を働いた標的には容赦しない。またシュウや情報屋もエグイと感じるような手段を用いることも多いが、本人は相応の報いと考えている。
初老の男だが、常に顔の上半分を変わった仮面をつけることで隠しており、外出時も帽子を目深に被りサングラスとマスクをするために素顔は判然としない。ただし、医療的処置をするときは素顔を晒している。また、マゾヒストな性格の持ち主でもあり、怨み屋に虐待されることを悦びとしているが、逆に怨み屋を解剖して犯したいというサディスティックな性癖も持ち合わせるなど、人体を弄り回すのを至上の喜びとしている。
かつては聖福教の信者で後に総務部長となる桐野美鈴(後述)を宝条栞の顔そっくりに整形したことから、口止めを狙う桐野美鈴に命を狙われる。そこで聖福教と手を切り、宝条栞を当時の先代怨み屋に引き合わせる。そのため、怨み屋とシュウとは昔からの知り合いである。第1部では「顔を失くした女」に登場した大西美紀子とその標的の顔を怨み屋と同じ顔に整形し、標的を美鈴に殺害させた。第3部では怨み屋やシュウが足を負傷した際に手当てを行った。また、先代怨み屋とは夫婦関係であり、孫娘・杏がいる事も判明している。孫娘をネタに鎧塚に脅迫されたため、先代怨み屋の自宅に放火し、苦渋の選択の末に彼女を殺した。怨み屋本舗と恨み屋商会が対決し、情報屋がドクターを裏切り者と告げた時、孫娘を怨み屋に託して鎧塚をナイフで刺そうとしたが、逆にスナイパー(刑部)に射殺された。怨み屋やシュウの手当ては、情報屋の連絡によってドクターの孫娘である姫岸によって引き継がれた。
姫岸 育雄(ひめきし いくお)
ドクターと先代怨み屋の息子であり、杏の父。怨み屋の関係者だが、工作員ではない為、一般人として普通に生活している。
第4部から3年前、鎧塚に騙されて裏カジノで3000万円の借金を背負う羽目になった。返済を要求された鎧塚に懐中時計の事を話した後、保険金目当てで鎧塚に殺された。
姫岸 杏(ひめきし あん)
ドクターと先代怨み屋の孫娘であり、育雄の娘。36歳→37歳(第5部)。独身。非常に冷めたものの見方をする性格で、自分の感情などを必要以上に喋り過ぎるきらいがある。喫煙者。
祖父であるドクターとは10回も会っていないらしく、「ドクターが恨み屋商会に殺されたことは怨んでいない」と述べている[33]
「お局」と呼ばれることを嫌っている。千葉の山奥で開業医を営んでいるが、収入は厳しく総合病院の非常勤医師もやっている。
ドクターとは容姿は全く似ていないが、メガネが似ていたり、やはりドクターを思わせる奇人的要素を持っている。手口は医者らしく薬品を用いるほか、瞬時に相手の肉体的弱点を見抜き正確に攻撃できるため、喧嘩慣れしている男性でも敵わない。
密かに怨み屋商会と接触し、スパイとなって怨み屋が持つ懐中時計の行方を探っていた。しかし実際には、自分の祖父母と父親を殺した鎧塚を怨んでおり、復讐のために近づいたに過ぎなかった。しかし鎧塚に感づかれたため暗殺に失敗し、逆に殺されそうになったが、十二月田や荒羽によって助けられ、以後は素直に怨み屋に協力する。恨み屋商会との最後の抗争後、抗争の際に怪我を負ったシュウや巣来間の治療を行った。
第5部では、火川やアカネとの交戦で左腕を骨折した桜花にモグリの医師を紹介した。

私設刑務所[編集]

早乙女 元次(さおとめ もとじ)
元怨み屋本舗工作員で、元傭兵。59歳。千葉の山中にて私設刑務所を運営している。
由香の過去の回想には先代怨み屋・現怨み屋・荒羽・相果川・鎧塚とともに登場。由香が義父に殺されかけた際、義父を一撃で蹴り殺している(元々、社会的抹殺の依頼内容だったが、傭兵時代の癖で殺害してしまったため)。約30年前、先代怨み屋にスカウトされ、その後、怨み屋を含む何人の工作員に傭兵の格闘術を教えた。年齢とは裏腹に体力は健在であり、第4部では「身体年齢は36歳」と評している。怨み屋本舗と恨み屋商会の抗争が終わった時、怨み屋から泡森と共に里奈に傭兵の格闘術を教える様に頼まれた。里奈に対しては昔の怨み屋と同様に根性があると評価している。
鎧塚達による襲撃で単身戦いに挑んで善戦するが、暴走した里奈に気を取られてしまい致命傷を負ってしまう。投げナイフで商会の1人であるスナイパーの刑部を殺害するも、鎧塚に頭を撃たれて死亡。その後、里奈と泡森同様に怨み屋の判断で、遺体は埋め立て地に遺棄され、その死は世間に知られることになった。
泡森 拓実(あわもり たくみ)
元怨み屋本舗工作員で、現在は早乙女が運営する私設刑務所の看守。常に帽子を着用し、左目には眼帯をしているが、帽子は鎧塚に髪を毟られて男性器型のハゲにされた部分を、眼帯も鎧塚に抉り取られた後、針を射出する義眼を仕込んだことを隠すためのもの。普段は笑顔を見せていて大人しそうな青年だが、実は物凄い短気ですぐに囚人に暴力を振るい、特に名前をからかわれる事を何よりも嫌っている。自己保身の為なら他人を利用したり、仲間を裏切る面もあり、鎧塚から「プライドがない」と評されている。
かつては捨て子で先代怨み屋に育てられた一人である。荒羽や由香に再起動(リブート)計画を持ち掛け、怨み屋の覚悟を試す為に芝居を打ち、鎧塚が恨み屋商会のボスで裏切り者だと怨み屋に告げた。バイセクシャルであり鎧塚とは肉体関係があった。そのためか鎧塚に対する憎悪はメンバーの中では一番であり怨み屋にも鎧塚を殺すのは自分だと警告している。なおそのために里奈を殺人マシーンとして鎧塚にぶつける算段まで計画していた。
鎧塚を恨んでいる理由は、鎧塚と彼が肉体関係を持つ「別の意味での元恋人同士」だったのに、鎧塚が自分をフッたから。しかも、その2人の情事を早乙女の元で修行をしていた栞が目撃してしまい、鎧塚と泡森の関係を知って身の毛がよだつ思いをさせた。恨み屋商会との戦いでは里奈の勇み足により窮地に陥り、鎧塚によって右目も潰されてしまう(泡森曰く「両目が見えなくても気を感じ取れば普通に生活できる」との事)。義眼の針で隙を突いた後、里奈を放置して逃れようとするが、鎧塚に拘束され、助かりたい一心で先程の針も口にするが、手榴弾で胸元から下を吹っ飛ばされて爆殺された。その後、里奈や早乙女と共に遺体は怨み屋の判断で埋立て地に遺棄され、その死は世間に知られることになった。

その他の関係者・協力者[編集]

以下の人物以外にも怨み屋や情報屋に協力する者達がおり(沖縄の米軍基地に勤める中年女性、ホームレス、ミリタリーショップの店長など)、情報提供を行っている。

先代怨み屋
回想シーンのみの登場。見た目は優しそうな老婆。現・怨み屋の宝条栞、荒羽天馬、相果川剛志を怨み屋として直に育てた人物。常に微笑を浮かべているが作り笑いだという。指示を出す際には「いいですよね?」と相手に有無を言わさない言い方をし、荒羽からは「いいですよね攻撃」と言われていた。まだ駆け出しの情報屋に対してアドバイスをしていたこともあり、情報屋も彼女に恩義を感じている。
ドクターとは昔から復讐代行業をやっていた仲間であり、後に結ばれて夫婦となり、息子・育雄と孫娘・杏を儲けた。
第3部では、彼女の住居は燃やされ、女性の遺体が発見されている事をJが情報屋に告げた。しかし、怨み屋本舗や恨み屋商会が抗争した時、情報屋の調査やドクターの告白で、ドクターが鎧塚に利用され、住居を放火した後、彼女を絞め殺して住居に放り込んだ事が明らかになる(その際に「裏切り者は医師だ」というメモを残したが、ドクターと会った時点では彼が脅迫されていた事に気付き、「誰に利用されているの?」と問いかけた)。
アザミの絵柄がついた懐中時計を持っており、栞が怨み屋になった時に譲り渡している。
秦野 誠一(はたの せいいち)
警視庁松島署の刑事で寄木聡の部下。第4部から怨み屋の協力者となる。
#警察関係者
J(ジェイ)
情報屋の「耳」。情報屋のことを「ダンナ」と呼んでいる。
常にスーツに、サングラス、マスク、そして「J」のロゴが入ったキャップを身に付けている正体不明の人物。非常に用心深いが、「耳」としては非常に有能で時に情報屋に助言することもある。
第2部では、寄木和哉から父の死の真相やサーベル・エースの正体を調べるよう依頼されていた。
第3部では、情報屋の下請けから「親」になれるのではないかと考え、情報屋との「怨み屋に不利な情報は流さないでくれ」という約束を破り、先代怨み屋の住居が燃やされ、女性の遺体が発見されたことを情報屋に告げている。復讐代行業を取材していた秀島にもわずかにだが情報を流したり、恨み屋商会にも接している。もしもの時を考え、いろんな人々と情報収集するために「『怨み屋本舗』の名刺」、「『恨み屋商会』の名刺」、「怨み屋の写真(秀島が隠し撮りした写真)」という3つのカードを利用しようとしている。
第4部では、恨み屋商会との抗争から3日後、柳海が自分の乳首を失ったのを「情報屋に自分を売ったJのせい」と逆恨みし短絡的に殺害された。情報屋はそのことを5ヶ月把握していなかったが、殺害の事実を小耳に挟んだ姫岸により明かされた。
トミー・ヴィスコンティー
日本でバーを経営しているアメリカ人男性。
情報屋の知り合いであり、情報屋とは文句を言い合っているが、仲が悪いという訳ではない。
第1部では情報屋に改造拳銃(引き金を引くと銃が暴発して銃の破片が体に突き刺さる仕掛けになっている)を渡した。第5部でも登場しており、寄木聡警部を暗殺をした趙と劉の情報を教えた。
大西美紀子(おおにし みきこ)
第1部「顔を失くした女」において被害者として登場。
標的となった女によって硫酸をかけられ、人前では仮面を被らなければならない程の大火傷を負った。その5年後、怨み屋への標的抹殺の依頼の際、怨み屋の影武者となる事やアリバイ工作に協力するという取引に応じたて、標的抹殺後はドクターにより整形手術を受け、怨み屋と全く同じ顔に変えられた。そして、実際には死亡しているが死亡届の出てない内村緑という女性の戸籍を買い、本物の運転免許証やパスポートまでも取得し、内村緑として生まれ変わった。
その後は大阪に移住し、怨み屋の指示を受けて指定された時間に指定された場所にいることで偽のアリバイ作りに協力している[34]。なお、彼女が本当にアリバイ工作に加担しているかどうかを確かめるため、宮松を含む大阪支店の工作員が常に秘密裏に彼女を監視しており、その動向は常に怨み屋に報告されている。
ママ
沖縄のオカマバー「ちゅらさん」のママ。オカマ。相果川の情報屋的存在ともいえる。
裏の世界に詳しく、オカマネットワークで沖縄中にいるオカマ達に情報提供を行っている。
成下 鞘華(なりした さやか)
肥満体で妄想癖のある女性。36歳。後に十二月田の個人的な部下となる。
自己中心的な性格で妄想・虚言癖な女で、いわゆる「電波系」の人物。肥満体だが幼少時に空手を習っていたことから動きは俊敏。ピッキングも得意。第3部にて登場し、恨み屋商会に利用されて「地底人からの命令」として商会の仕事を行っていた(そのため、サヤカ自身は商会のことを知らない)。その後、怨み屋の標的となって制裁を受け、第3部最終盤で十二月田の部下として再登場する。自分にとって都合の悪い事を言われると「キーンキーン」「サヤカの耳は故障中」と誤魔化す。
自身が生まれてすぐ父親が出ていき、偏見な思考を持つ母親に育てられた。母親から虐待を受け、「男はクズだ」「お前をブタと呼んでいるのは愛情表現だ」と言い聞かせられており、万引きをさせられ、何時しか「母親の命令は絶対」と認識するようになった。18歳の頃、母親が見知らぬ男を家に連れ込んで性交をしているのを目撃し、自身は母親に裏切られたと思い、母親を事故を装って殺害した。
サヤカによる商会の仕事の被害者が怨み屋の依頼人となったことから、怨み屋の標的となる。強い妄想癖故の猜疑心の強さでシュウの尾行に気づき、逆に彼を捕獲・拷問をかけるなど怨み屋に苦戦を強いる。しかし、怨み屋が地底人に成り代わり、それを利用して社会的抹殺を敢行される。怨み屋側の標的(恨み屋商会の依頼人)を抹殺した後はトラックにはねられて重傷を負い、さらに今まで自分が起こしてきた通り魔事件の犯人として逮捕される[35]
その後、被害者が被害届を出さなかっために釈放される。十二月田を地底人と思い込んだまま、彼の指令を忠実に実行する存在となっており、十二月田からは「カプセル怪獣(モンスター)」と呼ばれるようになる。直接的な戦闘力を持たない十二月田の実質的な武器となっており、危機に陥った際は彼女が呼び出される。
同作者の別作品『神アプリ』にも登場。
張(チャン)
第5部に登場。相果川の友達であり、陽気な性格をした中国人男性。栗原正尚のファン。
日本に留学した事があり、そこで日本人の心の良さや社会を学び、日本の事が好きになった。
相果川の頼みで趙を監視しており、趙が劉達と接触している事を相果川に知らせるが、趙に気付かれてしまう。趙達の拷問を受けても「お前らのような奴らがいるから中国人のイメージが悪くなるんだ」「死んでも話さない」と口を割らなかったが、趙にナイフで額を刺されて死亡する。

警察関係者[編集]

本編に登場する警察組織。寄木聡のような真面目で正義感の強い警察官がいるが、警察という立場を利用して犯罪に手を染める悪徳警官(警察の上層部、道倉、強羅など)や悪徳警官に加担したり、言いなりになる者もいる他、「検挙率を下げたくない」「面倒くさい」という理由でまともに捜査をしなかったり、冤罪で疑った事を謝罪しない者もいる。また、警察組織の中には怨み屋や聖福教に情報提供する警察官もいる。

寄木 聡(やどろぎ さとし)
警視庁保塚署の刑事課所属→警視庁松島署の刑事課課長代理。警部。42歳(第1部)→44歳(第5部)。口の左下に傷がある。
経験豊富で優秀な刑事。公正明大を信条とし、証拠を固めてから動くリアリスト。一方で正義感の強さから融通が利かない面があり、上層部からは煙たがられている。対照的に秦野など部下や後輩からの人望は厚い。また、事件に集中する余り家庭を顧みない性分でもあり、妻との不和が第5部冒頭の遠因ともなっている。他方で一人娘の桜花に武術を教え、父として尊敬されていたが、とある事件の調査を桜花から依頼された際、日々の忙しさで十分に調査を行えなかった事により不信感を持たれ、不仲となっていた。
怨み屋が起こした事件に関わることが多く、次第に怨み屋の存在を感じ取り、その存在に確信を持っていく。怨み屋の似顔絵まで入手して彼女に迫るが、第1部最終盤にて怨み屋と同じ顔を持つ桐野美鈴の死体が見つかったことで、やや疑問を残しつつ怨み屋は死んだと判断し、手を引く。
第2部では、叔父(和哉の父)の死の真相を探ろうとしている従弟の和哉に「謹慎中に勝手な事をするな」と告げたが、彼を止める事が出来なかった。
第3部及び第4部では、怨み屋が生きていることを確信し、再度自主的な捜査を進める。鎧塚が怨み屋への牽制のために寄木に情報を流すなどしたため、第1部以上に怨み屋の障害となる。しかし、怨み屋の大西美紀子を使ったアリバイ確保によって、結局攻めきることができず、怨み屋を逮捕できずに終わる。
第5部の第2話にて怨み屋が仲間に引き入れたい相手として名があがる。ところがその矢先に日中の路上で中国人犯罪者に殺害される。後にこの殺人は不倫中の妻が保険金目当てで中国人犯罪者に依頼した事件だったことが明かされ、娘の桜花が怨み屋に入るきっかけとなる。
第1話にも端役ながら登場しており、主人公・怨み屋以外では最古参の登場人物でもあった。
秦野 誠一(はたの せいいち)
警視庁松島署の刑事課所属。巡査長。寄木聡の部下。29歳(第5部)。
刑事としては未熟で寄木によく不備を指摘される。最初は上司の寄木を内心馬鹿にしていたが、やがて彼の生真面目さと実力を知り、尊敬するようになる。また母親が殺害された里奈に対して同情しており、何度も不幸な事件に巻き込まれた彼女のことを後述の亡き妹と重ねている。
第3部から15年前、かつて妹が轢き逃げで死亡しており、その後逮捕された犯人・柿庭 天平(かきば てんぺい)を強く憎んでいた[36]。釈放された柿庭に対して、刑事の立場を利用して嫌がらせをしていたが、それを怨み屋に知られてしまう。結果として怨み屋の暗躍によって柿庭は事故死する事となって仇討を果たすも、これが第4部以降、怨み屋の協力者になる原因となっている。協力者にされたことを本意ではないと否定するものの、怨みを晴らせたことには多大な感謝をしており、怨み屋からは「こっち側の人間だった」と評される。
第4部にて上述のように怨み屋の協力者となっていたことが明かされる。寄木聡の捜査状況や、警察の秘密情報にアクセスしてリークするなど、怨み屋の駒として働いている。終盤では、恨み屋商会一味を尾行していたところを木経により腹部を刺されて重傷を負い、怨み屋に借りを返す為、寄木に真の黒幕は恨み屋商会だと告げた。恨み屋商会壊滅後は退院しており、寄木と共に里奈の墓参りに行っている。
第5部では中国人2人組による強盗事件の聞き込みの際、目前で寄木が殺害されることとなり、怨み屋に必ず報復するよう頼み込み、聡の妻・葉華を紹介した。
諸田 和友(もろた かずとも)
警視庁鉄道警察隊所属の警察官。後に本庁の刑事部刑事総務課に異動(第45話)。巡査部長。
情報屋の「耳(情報提供者)」で、警察の捜査情報を流している。パチンコ・競馬にのめり込んで多額の借金を背負っており、情報屋にリークするようになったきっかけでもある。私生活や外見とは裏腹に優秀で、柔道にも長けている。
強請るために情報屋の正体を突き止め、情報屋を逮捕しようとするが、怨み屋に止められる。怨み屋からの協力要請に対して、これを利用して怨み屋も強請ろうと考えを許諾。怨み屋の指示でアパートに向かうが、一室で聖福教の信者達と遭遇し、信者の一人・井賀見タエ子に刺されて致命傷を負ってしまう。実は彼女の作戦は聖福教の抹殺と諸田の口封じを兼ねたものであり、諸田は刺された時にその事に気付いた。苦しみながらも、聖福教と繋がりがあった警察情報提供者・水無川から拳銃を奪い、水無川とタエ子を射殺した。救急車で病院に搬送される中、最期の力を振り絞り、寄木の腕に「ウラみや」という血文字を残して息絶えた。
第5部での回想では、先輩である寄木聡の頼みで「最早素寿美変死事件」を再捜査したが、よく調べずに自殺と断定した為、寄木の娘・桜花が父(聡)と不仲になる原因を作ってしまった。
宮野(みやの)
警視庁松島署の署長。警視正。36歳(第1部)。
年齢は寄木より年下だが、警視正まで上り詰めた実績があり、40歳には警視長になる予定。しかしその昇進の殆どが上層部に対するゴマスリであり、昇進の為なら上層部の犯した事件をもみ消したり、もみ消しに応じない事件の被害者を公務執行妨害で逮捕しようとする等、警察官としてのプライドがない。厳格な寄木を快く思っていない。
権藤徳雄警視監の犯した轢き逃げ事故をもみ消したが、情報屋の工作によって事故の事が週刊誌に載せられてしまい、自身の立場が危なくなる。それを阻止する為、権藤と共に被害者の遺族の家に行き、遺族である老人に麻薬を打つが、権藤にスケープゴートとして殺害される。宮野の死後、誰が松島署の署長になっているのかは不明。
田沼(たぬま)
警視庁松島署の副署長。警視。54歳(第1部)。
ノンキャリアで警視まで上り詰めた実績を持っているが、淫行の悪性を調べるという理由で署長室でアダルトビデオを見る等、警察官としての自覚が足りない。厳格な寄木を快く思っていない。
寄木 和哉(やどろぎ かずや)
神奈川県警刑事部捜査二課所属の刑事。警部補。寄木聡の6歳下の従弟であり、桜花の叔父にあたる。38歳(第5部)。坊主頭で、右眉の上に傷がある。
詐欺事件のエキスパートで、巣来間と同じくサーベル・エースを追う。巣来間と同じスペードのエースのストラップを持っており、また警察官だった父親の事故死に同組織が関わっているという密告も受けている。警察内部にもサーベル・エース関係者がいることに勘付いており、密かに捜査を進めている。
サーベルエースと関わりのある詐欺師を事情聴取の最中に死なせてしまった為、その責任を背負って謹慎処分を受けた。さらに単独行動を取るようになり、事件の核心に迫ろうとする。 聡にその事を危惧しており、わざわざ会いに来てまで忠告したが、聞き入れなかった。 事件解決後は部下の責任をとって停職処分を受け、左遷される。その後、警察を辞めたことが巣来間から明らかになった。第5部にも登場しており、聡の葬儀に参列した。辞職後の状況は不明。
美崎 優
神奈川県警捜査二課の女性刑事。寄木和哉の部下。33歳。詐欺組織「サーベルエース」の正体。
#サーベル・エース

敵組織[編集]

聖福教(せいふくきょう)[編集]

信者約4万人を抱える中堅クラスの新興宗教団体。政界と深い繋がりを持ち、ある程度の事件なら揉み消してしまうほどの力を持つ。また、強引な勧誘法や詐欺(ただの水道水を聖水と偽って売る)などでしばしば問題視されている。第1部における最終的な敵であり、第1部のラストで怨み屋の仕向けた策略により麻薬取引の罪を着せられ壊滅する。

総務部長
本名は桐野 美鈴(きりの みすず)。病床の三像院輝子に代わって事実上、聖福教を取り仕切る人物。普段は帽子によって素顔がわかりにくくなっており、信者ですら側近で無い限りは男女の区別すらつかないが女性である。怨み屋と同じ顔を持つ。鼻をほじるのが癖[37]
自分本位な性格で神といったものもまったく信じていない。当然、聖福教の教えも例外ではなく、道具程度の認識である。後述の宝条家への一連の行為や、時々褒美を授けることで上納金を効果的に集めるやり口など、とかく他者を操るのが上手い。彼女が取り仕切るようになってから、教団は不法な勧誘やマルチ商法紛いの体制へと変貌する。
聖福教の幹部職員の家に生まれ、聖福教を信じる両親を内心では馬鹿にしていた。高校3年生の時、本人は容姿が醜かったためにいじめに遭っており、そこを正義感が強かった当時の宝条栞(同じく高校生)に助けられたことから、彼女に憧れを持つ。以後、変質的なストーカー行為を起こすようになるが、拒絶されたことから最終的に怨みを持つ。宝条栞の両親が聖福教被害者の会の顧問弁護士だったことを知ると、「教祖様のお告げ」と称して親やドクターの協力を得て宝条栞そっくりに整形し、宝条栞として悪事を行って彼女を貶める。最終的に、狂信者を煽って宝条家を襲わせ、宝条栞が恨みを持つと同時に、宝条栞が怨み屋になるきっかけを作る。その後、この時の功績をきっかけに聖福教で地位を持ち、両親も謀殺して、現在の地位まで進む。
物語終盤、シュウを追って彼を殺害しようとするも、車でやって来た怨み屋に阻止される[38] 。岩近の拳銃で怨み屋を追い詰め、彼女を射殺するが、これは替え玉[39]であり、直後に怨み屋に密かに誘導された木経透子から怨み屋と間違えられ、滅多刺しにされて死亡する。なお、その死体は、怨み屋の存在に気付いていた寄木に対して、彼女が死んだと思わせる狙いもあった。
三像院 輝子(さんぞういん てるこ)
聖福教の教祖。72歳。作中直接は登場しない。
輝子自身は病気のために、既に数年公の場に姿を出しておらず、教祖代理のわずか10歳であるひ孫・輝臣(てるおみ)を擁立した総務部長が事実上教団を取り仕切っている。勧誘手法など何かと問題が取り沙汰される教団であるが、輝子の現役時は比較的まともな教団と認識されており(問題が無かったわけではない)、おかしくなるのは、彼女が病に伏した後、特に総務部長が取り仕切るようになってからである。
岩近(いわちか)
聖福教の総務部長の側近。左目下の大きな黒子が特徴。かつてフランス軍の傭兵部隊に所属していた経験を持っており、銃の扱いに長けている。
第1部での決戦ではシュウを追いかけて銃で彼の両腕を撃つも、情報屋の車にぶつかって気を失う。美鈴に起こされ、その場を去ろうとするが、美鈴を致命傷に負わせた木経の後を追って姿を消した。
総務部長の死亡後は詳細不明であったが、第3部において再登場し、相変わらずマルチ商法紛いのことを行なっており聖福教の手口と同じく、部下を洗脳して詐欺同然の行為を善行と思い込ませていた。最終的には怨み屋の策略により逮捕されて破滅した。
班長
本名は不明。聖福教の勧誘部第26班班長。聖福教の入信の勧誘を行っており、卑劣な手段を使って相手を入信させようとする。
5年前に交通事故で夫を失い、友人の紹介で聖福教に入信した。4年半の月日をかけて勧誘を行い、班長になった。
ある一人の会社員を入信させる為、班員達(駅員・浅生、会社員、OL、本屋の店員)との策略で痴漢や万引きの濡れ衣を着せて誓約書を書かせた。誓約書をたてに会社員を入信させようとしたり、会社員の祖母に聖水を買わせようとするも、その会社員は情報屋の知り合いであり、情報屋の紹介で怨み屋に事情を話した事で怨み屋の標的となる。聖水を売った後、突如現れた十二月田(この時はまだ怨み屋の工作員ではない)の奇怪な行動に恐れて逃走。最終的には班長に呼ばれて十二月田を足止めしていた本屋の店員が傷害の現行犯で逮捕され、自身も詐欺罪及び薬事法違反で逮捕された(OLに預けた誓約書はシュウに奪われた)。
浅生(あそう)
聖福教の信者の一人。表向きは駅員。
初登場時は勧誘部第26班班員だったが、前班長逮捕後に班長になった。怨み屋の策略で標的の木経を聖福教に入信させようとし、彼女から暴行を受けてもしつこく勧誘する。聖福教壊滅後の行方は不明。
水無川(みながわ)
聖福教の信者の一人。表向きは警察官(巡査)。警察情報提供者であり、事件で心に傷を負った被害者のリストを聖福教に横流ししている。
初登場時は入信を勧める浅生に暴力を振っている木経を捕まえて「聖福教に入信するか?傷害の現行犯で逮捕されるか?」と彼女を追い詰めた。井賀見タエ子やその娘・早苗と二股をかけており、その事が彼女らにバレそうになった為、タエ子を唆し、早苗を殺害させた。その現場を目撃した秋美を隠れ家であるアパートに監禁し、彼女を拘束した。彼の計画では秋美を放心状態にし、タエ子と殺し合いさせるつもりだったが、諸田の登場で計算が狂ってしまう。タエ子の刃物で致命傷を負った諸田に拳銃を奪われ、射殺される。
井賀見 タエ子(いがみ たえこ)
聖福教の信者の一人。早苗(さなえ)秋美(あきみ)という2人の娘がおり、秋美は里奈のクラスメイト。19年前から色々な宗教に入信しており、現在は聖福教に心酔し、早苗と共に入信している。その為、夫や秋美との関係は冷めている。
初登場時は勧誘部第26班の班員であり、木経をに入信させようとした。水無川と性的関係になっていた事が早苗に知られてしまった為、刃物で脅そうとするが、水無川に唆されて早苗を殺害してしまう。その影響で気が狂ってしまい、秋美が拘束されても、「娘の為だ」と助けずにお祈りしてばかりだった。神と偽った怨み屋の策略で「もうすぐアパートにやってくる悪魔を刺せ」と書かれたメールが届き、怨み屋の指示でアパートに入った諸田に致命傷を負わせた。その直後、水無川から拳銃を奪った諸田に射殺される。
秋美は無事に救助されたが、この事件の後で高校を退学し、秋田に引っ越した。
大探田 伯英(おおたんだ はくえい)
本名は太田 英一(おおた えいいち)。聖福教の幹部。50歳。白髪と白鬚が特徴だが、それはカツラと付け髭であり、本来の姿は特徴のない坊主頭の男性。怨み屋の変装を見抜くほどの勘の鋭さを持っており、フィリピンで射撃訓練を受けた経験がある。
易学を出た後は暴力団に入り、拳銃や麻薬の運び屋をやっていたが、25歳の時に空港で警察に逮捕された。出所後の詳細は不明だが、43歳の時に聖福教に入信し、幹部まで辿り着いた。現在は助手の巣野村と共に心に傷を負った事故の被害者を対象に悪質な占いで安物の壺を高価な壺と偽って買わせる詐欺を働いている。
悪質な詐欺で妻の性格が歪んでしまった事で会社員の依頼により怨み屋の標的となる[40]。変装して潜入する怨み屋を「怪しい奴」と見抜き、道場に連れて行こうとする。マンションの駐車場で情報屋に銃を向けられた為、持っていた銃で彼に発砲した[41]。車で逃走するも、後を追ってくる十二月田やハッキングで信号を操作する情報屋や巣野村のミスによって衆叡教に突っ込んでしまう。衆叡教の信者達に仇討ちと勘違いされ、袋叩きに遭い、全治3ヶ月の怪我を負い、銃刀法違反で逮捕された。
巣野村(すのむら)
聖福教の信者の一人。大探田の助手。
初登場時は雫元(しずもと)だったが、離婚して元の姓に戻った。大探田の悪事を手伝い、彼の身の回りの世話をしている。携帯を部屋に忘れる等、ミスする面があり、情報屋の信号の操作の際に「信号無視しろ」と言われても、事故に遭いたくないという理由で彼の指示を無視し、衆叡教に突っ込んでしまう。衆叡教の信者達に仇討ちと勘違いされ、袋叩きに遭い、全治3ヶ月の怪我を負った。
桐野夫妻
第1部の回想に登場。桐野美鈴の両親。夫婦ともに聖福教の幹部職員。
聖福教や神を信じており、娘・美鈴の語る「教祖様のお告げ」を嘘だと知らずに彼女の言いなりになっている。美鈴が宝条栞になりすまして、宝条一家を絶望に追い詰めようとするが、宝条一家にその企みを知られてしまい落ち込んでしまう。宝条夫妻抹殺後、美鈴に殺害される。

サーベル・エース[編集]

謎の多い詐欺組織。絆創膏の女が様々な犯罪のマニュアルなるものをばら撒いている。主人公の巣来間や寄木和哉が捜している犯罪組織であり、第2部における最終的な敵。実は架空の犯罪組織で、正式な構成員は絆創膏の女こと美崎優ただ一人で、彼女が犯罪のマニュアルを直接は無関係の悪人達に渡すことでサーベル・エースが成り立っている。

サーベル・エース(絆創膏の女) / 美崎優(みさき ゆう)
プロファイリングと犯罪心理学を専攻しており、人心のコントロールに長けた女性。普段は、寄木の部下としてドジを装いつつ振舞うが、本性はプライドが異常に高く、自分以外の人間を見下している。その裏の顔は絆創膏の女として「サーベルエース」を主催し、荒稼ぎすると同時に、自身のプライドに抵触した人間を陥れたり、遊び感覚で犯罪者を操ったりしていた。
10歳の頃、文通雑誌で知り合った男を唆して通り魔事件を起こさせ、何人もの通行人を傷付けてきた。心理学者であった実父とは性的関係を持っており、最後の一線は20歳と決めていたが18歳の時に最愛の父が事故死してしまう。そこで父と面影が似ていた巣来間の父・良介に惚れ、求愛するが拒否され、屈辱を受ける。警官になった7年後、良介夫妻が仲睦まじくしているのを見て憎悪を抱き、詐欺の汚名を着せた上で練炭自殺に見せかけ殺害。殺人だと気付いた寄木の父も事故に見せかけ殺害していた。
その後、絆創膏の女として「サーベルエース」を作り様々な詐欺を働いて荒稼ぎした上で(最終的には約15億円)、自身が考案した巧妙な犯罪の手口をマニュアル化し、有料で悪人達に提供する(彼女曰く「悪意の拡散」)。さらにネットで知り合った正田を「闇の警察官」として操作し、11人以上を間接的に殺害させる指示を出した。そして巣来間を絶望に陥れようと、正田に河原を殺害させ、駆けつけて来た巣来間を逮捕するが、彼の無実の証拠が見つかった事で失敗する。
終盤、正田に撃たれて死亡したかのように偽装し、偽造パスポートで海外逃亡を画策するが、巣来間に見破られ、追い詰められる。本性を表し、全てを明かした上で巣来間を殺そうとするが、彼に4発も殴打される。巣来間から「お前の預金は全部奪った」と言われて預けてある口座を確かめようとするが、実は巣来間に殴られた際、密かに小型カメラを取り付けられており、美崎が慌てて確かめるためにパスワードを打ったところをカメラで見ていた情報屋にハッキングされた。詐欺で得た金を全て警察に送りつけられてしまい、駆けつけた寄木和哉によって逮捕された。
逮捕後は今までの事件を完全黙秘していたが、実況見分中に恨み屋商会の人物(鎧塚)から「正田育成に失敗したマヌケに用はない」といわれ、商会のスナイパー・刑部による遠距離から狙撃され死亡する。
正田 善人(しょうだ よしと)
歪んだ正義感を持つ男。サーベル・エースに唆され、「闇の警察官」として動く。
生活保護の不正受給で生活していた両親の影響を受けて身勝手な正義の価値観を持つようになり、中学生時は正義の名の下にいじめやカツアゲを行なっていた。高校卒業後、警察官になろうと試験を受けるも、ろくに勉強していなかった為に不合格になったが、自分のミスを認めずに他人のせいにしている。生活保護の不正受給で生活し、ネット上で犯行予告を行い逮捕されるが、そのことでさらに屈折した正義感を持つようになる。そしてネットで知り合ったサーベル・エースから「闇の警察官」として働くことを持ちかけられ、正義の名の下に10人以上の人間を殺害する[42]。中には巻き添えで被害を受けた人間も含まれているが、「正義の行動に犠牲は付きもの」と述べている。また、直情的で粗暴な性格の反面、用心深い性格も持ち合わせ、自分に繋がる証拠を全く残さず、正体を掴むことすら難しい。美崎が恨み屋商会に殺された理由が彼の育成に失敗したことであるため、少なからず恨み屋商会に注目されていた模様(歪んだ正義感を持っている点は同じ)。
美崎に扇動されて河原を殺害した後、美崎から「公園のベンチの下に用意した2種類の拳銃を持って湘浜埠頭まで行き、美崎と寄木和哉を撃て」という指示に従い、美崎と和哉を撃った[43] 。尊敬していた父を侮辱した巣来間を殺害しようと彼の後を追いかけてドラム缶が置いてある倉庫まで辿り着いた。そこにいた巣来間を見て鏡のトリックだと気付き、後ろを狙って撃ったが、それは巣来間が仕掛けた裏の裏をかいたトリックであり、銃弾が油入りのドラム缶に当たって発火し、焼死する[44]

恨み屋商会[編集]

怨み屋本舗と同業の謎の復讐代行業者。ただし、仕事内容は怨み屋本舗より荒い。第2部のラストに美崎を暗殺した組織であり、第3部への引き金となる。怨み屋本舗と同様、黒い名刺を使い、「正義の制裁」との語句を盛り込んでいる。第4部における最終的な敵。

鎧塚 凱夢(よろいづか がいむ)
声 - 前川建志
恨み屋商会のボス。
人心を操ることに長けた男で、自己評価の高い自信過剰な人物。能力は高い一方で思い込みが強い欠点や、弱者に対する油断があり、また自身の失敗は認めず他人のせいにする悪癖を持つ。恨みを晴らすこと自体は真摯に考え、その原因の善悪や逆恨みについては怨み屋と同じ価値判断を持つが、自分達の行為を必要悪と考える怨み屋に対して、自らを「正義」と標榜しており、標的に必要以上の制裁を加える。依頼人への「その復讐に正義はあるか?」の問いが決め台詞。
元怨み屋本舗の厚木支店長で、当時は怨み屋の恋人。知能・戦闘能力共に高いため、怨み屋の次期後継者と目されていたが、その性格を危惧した先代によって現怨み屋が後継者となったため、厚木支店による反乱を起こす。最終的に怨み屋に崖から突き落とされて死亡したものと思われていたが、存命しており、恨み屋商会を立ち上げて復讐の機会を狙っていた。
第3部ではREBOOT計画の遠因の存在として初登場する。その後、先代怨み屋の殺害や、彼女の懐中時計に絡んだ謎について暗躍していたことが明かされる。柳海の独断専行で計画が狂ってしまうも、すべての裏を明かした上で自身が操っていたドクターを殺害し、柳海への制裁で怨み屋との手打ちを行い幕引きを図る。
第4部では藤堂や由解を操って怨み屋との抗争に備える一方で、先代の懐中時計に隠されているという10億円の行方を追う。怨み屋達の居場所を知るため、早乙女の私設刑務所を襲撃して早乙女・泡森・里奈の3人を殺害するも、刑部を失った上、里奈からは性格の弱点を突かれて左目を失明する。最終決戦では怨み屋との謀略戦の末に、怨み屋に操られた由解が率いる数百人の半グレメンバーに襲われることとなり、混戦の中を柳海や麻生を切り捨て生き延びようとする。拳銃で怨み屋と情報屋を撃ち、止めを刺そうとするが、十二月田とサヤカの不意打ちを喰らった上、怨み屋に足を折られる。最終的には怨み屋によってそれまでの信頼が一転して憎悪に転じた柳海に襲われ、ナイフで額を刺された上に滅多刺しにされて死亡(これは鎧塚の性格をして自身が駒としか見てなかった者に殺害されるのは最大の屈辱だろうと考えた、怨み屋にとっての最大の復讐方法)。
柳海 律子(やなみ りつこ)
声 - 梶山はる香
恨み屋商会のNo2。鎧塚の側近。
飾り気の無いボブカットの女性。「瞬殺サイボーグ」と呼ばれる空手の達人で、その名の通り標的を一瞬で抹殺する。鎧塚を好いており絶対の忠誠を誓うが、逆に鎧塚から好意を利用されている面もある。純粋な戦闘力は高いが、激昂しやすい分、操作されやすい欠点を持つ。
第3部終盤において、かつて鎧塚の恋人でもあった怨み屋への嫉妬心もあり独断専行で「怨み屋」のアジトを襲撃する。アジトを手榴弾で爆破したり、里奈を丸坊主にするなど怨み屋を追いこむものの、得意の格闘戦で彼女に追い込まれ、結果として襲撃は失敗に終わる。最後に現れた鎧塚によって柳海の乳首を切断することで抗争を手打ちとする。
第4部では鎧塚の忠実な部下として彼と行動を共にすることが多く、かつてのボス・由解と鎧塚を引き合わせるなど暗躍する。最終決戦では、鎧塚に捨てられる形で由解の部下100人を相手に置き去りにされる。それでも鎧塚を信じて大半を返り討ちにし、瀕死のところを怨み屋に助けられる。そして鎧塚に屈辱的な死を与えたい彼女によって彼への不信を確信に変えられ、最期は残った気力で鎧塚を殺害し、自身も息絶える。
麻生 寧音(あそう ねおん)
恨み屋商会のNo3。
ナイフ使いの華奢な女性で、金髪のショートヘアで濃いめのアイシャドウをしている。残忍かつ好戦的な性格で、商会が請け負った仕事で直接は関係のない標的の家族を無残に殺害する。一方、ナイフを舐めて舌を怪我するといったドジな面がある。
第4部では私設刑務所の襲撃などに関わる。最終決戦では鎧塚を補佐して逃走するが、巣来間らが仕掛けた棘柵の罠の気配を察知した鎧塚によって囮にされ、罠で重傷を負う。手負いの状態でも巣来間に重傷を負わせるが、激昂したシュウの返り討ちに遭って罠に倒れ込み、柵の棘が身体を貫通して死亡する。
刑部 英郎(おさかべ ひでろう)
恨み屋商会のNo4。スナイパー。
銃器の扱いに長けた寡黙な男で、特にスナイパーライフルを得意とする。本格的に登場したのは第4部であるが、第2部で美崎、第3部でドクターを射殺した張本人である。
第4部では早乙女の私設刑務所を襲撃し、数の多寡もあって早乙女を致命傷に追いこむが、彼が隠し持っていた投げナイフが自身の頸動脈に刺さり、死亡する。
木経 透子(きつね とうこ)
第1部の登場人物(標的)。後に恨み屋商会の工作員として再登場する。
キツネ顔で極度の妄想・虚言癖のある、自称天才。性質の悪い女で人を陥れる事に関しては頭の回転が早く、行動力がある。また非常に執念深く、何よりも復讐を優先する。幼少時より裕福な環境で自己中心的な母親に過剰に保護されて育った為、極めて自己中心的で我侭な性格が形成される。
第1部にてストーカー事件の犯人として登場。その後、被害者から依頼を受けた怨み屋によって社会的抹殺されるが、それによって怨み屋の存在を感じ取り、怨み屋への復讐のために動き出す。第1部終盤に怨み屋によってその執念深い性格を利用され、総務部長こと桐野美鈴を殺害する駒として利用される。そして現場から逃亡して行方不明となるが、怨み屋の生存を感じ取る。
第3部・第4部にて恨み屋商会の工作員として正式に再登場する。怨み屋への復讐心を鎧塚に利用される形となっており、サヤカの後任扱いにされている。第4部終盤では、鎧塚の殺人を録画した十二月田を殺害しようとするが、十二月田から重りの入ったリュックサックを着せられた上で共にドブ川に落ち、ヘドロの溜まった川底で溺死する。

EVIL HEART(エヴィル ハート)→DEVIL HEART(デビル ハート)[編集]

第5部から登場した謎の犯罪組織。中心人物となる偉人がインターネット等で依頼を受け、それを通じて予め歪んだ正義漢を植え付けた特定の悪人に対し、対象者への攻撃等をけしかける。特定の悪人に対して歪んだ正義感を植え付けて育成する点では前述のサーベル・エースと共通している。丸寺死亡後にDEVIL HEARTと改名する。

取松 偉人(とりまつ ぐれいと)
EVIL HEARTの正体。中学2年生。「DH」のマークが書かれたキャップを被っている。
中学生とは思えないほど冷酷な性格で頭がきれており、インターネットで復讐代行業者を営んでいる。
火川や丸寺を自分の駒として動かし、自身の手を汚さずに彼らに標的を殺させた。丸寺から奪った金を桜花の部屋に置き、今まで丸寺が犯した罪を彼女に擦り付けた。桜花逮捕後、DEVIL HEARTと名前を変え、依頼人や標的とは無関係な子供を誘拐し、その親に標的を殺させる「人質ゲーム」を計画する。
取松 美晴(とりまつ みはる)
偉人の母親。34歳。きつめの目つきが特徴。
桜花と同じマンションで偉人と住んでいるが、偉人を君付けで呼んだり、巡回連絡カードには一人暮らしと書かれてあったり、美晴の免許証の写真には太めの女性が写っていたりと謎が多い。
火川 海拓(ひかわ かいたく)
EVIL HEARTの駒の一人。首にトカゲのタトゥーがあり、両耳に3つずつピアスをしている男性。
元ドラッグディーラーであり、桜花の友人・最早素寿美を殺害した真犯人。素寿美に「タダで薬をくれないと警察に言う」と脅されたため、自殺を装って彼女を殺害した。
その後の経緯は不明だが、偉人の指示でサイトを管理しており、依頼人から依頼を受けた後、インターネットのチャットを使って特定の悪人に対して歪んだ正義感を植え付けては、アドバイスを与えるなどして対象者の始末を命じている。本来なら社会的抹殺の依頼であろうと、サービスとして実質的殺害を行う癖がある。
思い込みの激しい女性・天宮寺アカネを利用するため、アカネが怨んでいたコンビニの店員を殺害し、携帯を通じてアカネに指示を出して標的を抹殺させた。アカネを尾行する桜花に近づき、素寿美の事を明かして殺害しようとするが、失敗してしまう。拾った桜花のスマホの履歴を見て今度は十二月田を殺害しようとするが、怨み屋の策略によって自身の正体がバレてしまい、逃走。高飛びするための資金を貰おうと、公園でEVIL HEARTを待っていたが、口封じとして偉人に殺害された。
丸寺 昇造(まるでら しょうぞう)
桜花と同じマンションに住む老人。72歳。20年前に妻を亡くしている。
元々は優しくて真面目な性格だったが、年の老いで「自分が正しい」と思い込み、悪いのを何でも世の中のせいにしている。
ある日、友人の髭岡と再会するが、真面目に年金保険料を払って退職金や妻の保険金を切り崩して生活している自身が年金保険料や税金を払わずに生活保護の不正受給で生活している髭岡に馬鹿にされた上、30年前に髭岡が丸寺の妻を犯した事で怒りが爆発し、髭岡を殺害した。その直後、EVIL HEARTと名乗る女性(美晴)に唆され、不正受給者狩りを行うようになった。当初は抵抗感を持っていたが、殺害していくうちに性格が歪んでいき、正義の使者だと思うようになり、知らないうちにEVIL HEARTの駒になっていた。
盛山元副総理の自宅に押し入り、盛山一家と家政婦を殺害し、4000万円を奪った事で家政婦の遺族の依頼で怨み屋の標的となる。EVIL HEARTに奪った金を盗まれた後、桜花をEVIL HEARTだと思い込み、襲おうとするが、失敗してしまう。EVIL HEARTからきたメールで暴力団員を殺害しようとするが、自身のミスでまた失敗してしまう。実はそのメールは怨み屋達の仕掛けた罠であり、道に仕掛けられた防犯カメラで自身の悪事が写されたしまった。最終的には殺しそこなった暴力団員に撲殺された。

怨み屋メンバーの親族[編集]

宝条 拓人(ほうじょう たくと)
栞(怨み屋)と脩(シュウ)の父。民事専門の弁護士。
栞が高校3年生の時、聖福教被害者の会の顧問弁護士を担当する事になった。聖福教の幹部・桐野夫妻とは因縁があり、その娘・美鈴が栞になりすまして悪事を行い、栞に濡れ衣を着せようとした事で怒りを露わにしている。桐野家の悪事が判明した後、翌朝に証拠を持って警察に報告しようとするが、栞と脩が外出している間に美鈴が送り出した薬物中毒者に襲われ、焼死する。
宝条 由貴(ほうじょう ゆき)
栞(怨み屋)と脩(シュウ)の母。民事専門の弁護士。
栞が高校3年生の時、夫と共に聖福教被害者の会の顧問弁護士を担当する事になった。桐野家の悪事が判明した後、翌朝に証拠を持って警察に報告しようとするが、栞と脩が外出している間に美鈴が送り出した薬物中毒者に襲われ、焼死する。
十二月田の両親
十二月田の両親。夫婦ともにマラソンランナーであり、数々の賞を得てきた。
思い込みの激しい性格であり、息子の猛臣をマラソンランナーにしようと無理矢理走らせていた。猛臣に対しては息子の描いている絵を破いたり、フォームが悪いと虐待したり、才能がないとわかると「失敗作」と吐いて見捨てる等、愛情の無い育て方をしており、これが原因で十二月田は人間に関心を持たなくなった。
十二月田が怨み屋の工作員になった現在の行方は不明。
里奈の母
里奈の実母。夫(里奈の実父)に先立たれ、再婚した北金目にも別れられたが、女手一つで里奈を育てた。北金目の本性や里奈が怨み屋の工作員である事に気付いていない。里奈に幸せな人生を歩んでほしい事を願い、里奈の分の貯金を作っている。
帰宅時に家に上がり込んだ北金目に殺害され、貯金100万円を奪われた。その後、怨み屋の紹介でとある寺の墓に埋葬された。
北金目 健治(きたかなめ けんじ)
里奈の義父。警備員。表向きは優しい父親を演じ、妻(里奈の実母)にも良い顔をしているが、裏では里奈を恒常的にレイプし、性欲のはけ口としていた。里奈の男性嫌いの元凶。
怨み屋によって不良外国人のジャックに強姦されて同性愛者に変えられてしまう。女性に触られると蕁麻疹が起きるほどの女嫌いとなり、言動もオカマのそれとなって、健治の方から離婚を切り出すという形で処理される(里奈はこの代金を払うために工作員として怨み屋に入る)。
その後、麻薬成分を含んだ催淫剤入りの潤滑クリームによって薬物中毒となり、その代金のため、女装して路上強盗に及ぶようになる(北金目に襲われて死亡した被害者の遺族の依頼で怨み屋の標的となる)。さらに里奈の家へ強盗に入り、里奈の母を滅多刺しにして殺害し、貯金を奪い取った。ゲイの外国人男性達と共に富士山近くの貸別荘に集まっていたが、怨み屋達に潤滑クリームを筋縮小剤に摩り替えられた事でまともに動けない状態となり、幻覚剤で狂ったジャックにナイフで滅多刺しにされて殺害される。
巣来間 良介(すくるま りょうすけ)
巣来間の父。クロースアップマジックを得意とするマジシャンであり、周囲から「ドクター・マルクス」と呼ばれている。明るくて前向きな性格であり、「手品はお客を騙すかが鍵だが、悪意を持って人を騙してはいけない」という信念を持っている。息子の風介に手品やマジシャンとしての信念を教えた。
風介が高校3年生の時、風介に大学で色んな事を学んで大きな人間になってほしい事を願い、自分の手品のタネを売って金を工面した。しかし、その手品のタネを買った絆創膏の女は詐欺師・美崎優であり、自分が売った手品のタネを詐欺に悪用され、詐欺事件が起こった。さらに悪徳刑事・道倉に連行され尋問を受ける羽目になり、証拠不十分で釈放されたが、マジシャン界から追放された。それでも無実が証明される事を信じてバイトで食いつなごうと前向きに考えて生きようとしたが、妻・早苗と共に美崎に殺害される。
巣来間 早苗(すくるま さなえ)
巣来間の母。泣き黒子が特徴。夫・良介と同じく明るくて前向きな性格であり、夫婦仲は良好。パートで生活費を稼いでいる。
風介が高校3年生の時、良介と共に美崎に殺害される。
荒羽の両親
荒羽の両親。父はスタジオミュージシャンのギタリスト、母はジャズピアニスト。
息子の天馬に音楽を教えたが、天馬が8歳の頃、海外公演中に飛行機事故で亡くなる。
荒羽の叔父
荒羽の父の弟。既婚者であり、二人の息子がいる。学生時代、兄(荒羽の父)のパシリにされていた事で兄を恨んでおり、その恨みを甥・天馬にぶつけている。
両親を亡くした天馬を引き取ったが、天馬が成人するまで管理する約束だった遺産2億円を勝手に使い果たした上、自身たち一家には裕福な環境、天馬には質素な環境を作った(天馬の食事は御飯とふりかけのみ等)。さらに妻子共々、天馬を拳で殴る等の虐待を行い、天馬にトラウマを植え付けた。
荒羽が怨み屋の横浜支店長になった現在の行方は不明。
曽武川夫妻
由香の義理の両親。夫は会社の社長。一見良い夫婦だが、裏で悪事を働いており、何人もの人間を死に追いやっている。妻は悪徳保険外交員・波照野と浮気している他、「由香が嫌がる顔が楽しいから」という理由で由香の嫌うジャンヌ・ジューブの香水をワザと体に吹き付けている等、結構腹黒い。
会社の経営が悪化し、波照野の助言により政略結婚目的で引き取った由香達を殺害して保険金を手に入れようと企む。2人の養女を殺害するも、夫は早乙女、妻は由香に殺害された(由香の場合は正当防衛に値する)。
由香の義姉達
由香と同じく曽武川夫妻に引き取られた2人の養女。由香とは血の繋がりはないものの、本当の姉妹以上に仲が良い。
2人とも曽武川夫妻による保険金目当てで殺された。
寄木 聡(やどろぎ さとし)
桜花の父。警視庁松島署の警部。第5部で妻・葉華が依頼した中国人の2人組・趙と劉に殺害される。
#警察関係者
寄木 葉華(やどろぎ ようか)
寄木聡の妻で桜花の母。39歳。若い頃から常に男がいないと気が済まない性格であった為、日々の仕事が忙しい夫と相性が悪く複数の男と不倫を繰り返し、娘の桜花を夫から遠ざけていた。子供が好きでない為、桜花に対する愛情も薄い。
夫の聡が中国人犯罪者に殺害されたことから、その報復を怨み屋に依頼する。しかし実際は彼女自身が不倫相手の雫緑と共謀の末、中国人の2人組・趙と劉に夫の殺害を依頼した黒幕であり、その後自分達を強請ってきた彼らを始末するために怨み屋に依頼したことが判明する。自分達を騙そうとした事の他に、桜花を仲間に引き入れたい怨み屋の思惑もあり、雫緑と共に怨み屋に唆された劉の兄に殺害される。

その他の人物[編集]

複数のエピソードに登場したり、レギュラーキャラクターと関係が深い人物を挙げる。

第1部から登場[編集]

福沢(ふくざわ)
『怨み屋本舗』第1部第1話「怨みの方程式」に登場。
妻が自分の子供を妊娠したが、その翌日、妻(とお腹の中の子供)が何者かに殺害されてしまう。妻が亡くなった後は会社を辞職し、捜査が進んでいない警察に苛立っていた所で怨み屋と知り合い、真犯人の調査を依頼した。怨み屋が調べたところ、その人物は妻の事件をまともに捜査していなかった刑事とわかり、怨み屋の忠告を聞かずにその刑事を殺害した。しかし、警察の取り調べの際、真犯人は妻の元恋人であり、警察ではDNA鑑定終了後に逮捕状を取る段階であった(この時取り調べを行っていたのは保塚署に配属されていた寄木)。さらに自身が怨み屋に利用されたと気付き、刑務所に送られた[45]
第1部の終盤に登場しており、寄木と再会し、彼に怨み屋の事を話した。寄木から「女性関係が派手で、5人もの女性を中絶に追い込んだ」と言われるが、「妻を愛していたのは本当」「5人の内の誰かが自分の抹殺を怨み屋に依頼した」と答えている。妻子を失った時は憎悪によって性格が荒れていたが、その後は落ち着いた性格になっており、自分が犯した罪を後悔している。
漆原 正太郎(うるしばら しょうたろう)
漫画家でアニメ化もされ大ヒットした「電脳探偵K」の作者。初登場時は独身だったが、7巻42話の1ヶ月前に結婚。挨拶をしない人間が嫌い。
自分の周りで起きた事柄を漫画のネタにしてしまう程タフな性格(例えば初登場時でのストーカー被害を元に、「ストーカーガール」という新作を刊行していた)で時には怨み屋の手段に注文を付けることがあるが、怨み屋を題材にしようとした時は本人から警告を受けているにも関わらず、怨み屋をモデルにしたキャラクターを登場させている。また、読者を大事にしたいなどと言っているが、援助交際など矛盾した行為も行なっており、第3部でも義妹(妻の妹)・冬月かすみ(ふゆつき かすみ)と不倫関係になっている。
ストーカー事件後も原稿や仕事場を荒らす木経薫[46]や自身の名を利用して女遊びをしている山本[47]などの事で怨み屋と関わる。
怨み屋は彼のマンガが好きらしく新刊がでるたびに買っている。十二月田や巣来間、鎧塚も読んでいる。
ある種、作者本人を投影した人物となっている。挨拶をしない人間が嫌い。
漆原 華蓮(うるしばら かれん)
漆原正太郎の妻。旧姓:冬月(ふゆつき)
美女であるが、苛烈な性格の女性であり、浮気性の夫・漆原を罵詈雑言の上に殴り飛ばす。既に夫には愛想を尽かしているが、人気漫画家で稼ぎ頭のため別れる気はなく、自身も夫の編集者・山本と不倫している。実妹・かすみがその不倫相手の妻とのトラブルからプロストーカーの被害にあった際に、漆原が妹を助けるように仕向け、夫と妹が不倫関係になるよう誘導する。なお、幼少時のエピソードが元で妹への愛情は薄い。
山本 タクロウ(やまもと たくろう)
「集栄社」の編集者であり、漆原の担当。見た目はかっこ良く見えるが、女癖が悪い。いい加減な性格であり、締め切りをコロコロと変えたり、漆原に余計な一言を言う。
漫画家になりすまし、会社の経費で漫画家のファンの女性と性的関係を持ち、弄んでいた。その事を怨み屋から聞いたファンの女性に袋叩きにされ、多額の慰謝料を支払う羽目になった。
第3部でも女癖は直っておらず、漆原の妻・華蓮と不倫関係になっている。
ヨシエ
都内に24軒のアパートを所有する総資産20億円の未亡人。
ホストクラブに通い詰めて熟専のシュウの上客となっており、シュウの為に怨み屋と火花を散らした事もある(怨み屋がシュウの姉である事に気付いていない)。シュウがホストを辞めた後でも関係は続いている。
シュウにより悪人(暴行魔、空き巣、詐欺師)の抹殺を怨み屋に依頼をした事もあり、ヨシエのアパートは怨み屋が標的を抹殺する舞台や里奈が仮住まいのためのアパートをシュウを通じて提供した事もある。
黒須川 真(くろすがわ まこと)
弁護士。怨み屋への依頼者の弁護人(一般民事や法律事務など)としてしばしば登場するが、怨み屋との直接的な関係は特に描写されていない(そもそも初登場時は、怨み屋に依頼する前の段階で関わっていた)。『リセットマン』など、同作者の他作品にも登場し、同作者作品での弁護士の記号的な面が強い。
異常な程の潔癖症であるが、初登場時を除いて特に描写されていない。
ジャック
がたいの良い体格をした不良外国人。ゲイ専門のクラブで怨み屋から紹介料を貰い、催淫剤を使って北金目を犯して同性愛者に変えた。
その後、麻薬成分を含んだ催淫剤入りの潤滑クリームで北金目を薬物中毒にし、金づるとして路上強盗をさせていた。ゲイの外国人男性達と共に富士山近くの貸別荘に集まっていた(北金目を殺害し、遺体を樹海に捨てる予定だった)が、怨み屋達に潤滑クリームを筋縮小剤に摩り替えられ、幻覚剤を打たれた。幻覚によって北金目が悪魔に見えた為、ナイフで彼を殺害するが、一緒にいた外国人男性に殺害される。
竜ヶ崎 寅男(りゅうがさき とらお)
元刑事。寄木の元上司であり、彼に捜査のイロハを教えた人物。
5年前、ホームセンターで亀の餌を万引きし、本庁から6ヶ月の謹慎を言い渡されたが、依頼退職して退職金を手に入れている。
現在は現職時代に自分が担当した20人もの前科者達を強請っており、その内の1人を自殺に追い込んだ。自殺した男性の妻の依頼で怨み屋の標的となる。怨み屋に抹殺されそうになるも自力で逃げ切り、その翌日に寄木に怨み屋の逮捕を依頼した。しかし数日後、寄木に強請りや依頼人に暴行をくわえていた事を知られてしまい、逃走。鉄橋で怨み屋と依頼人に捕まり、麻薬を撃たれた後、電車に轢かれて死亡する[48]
寄木がいつも持っている怨み屋の似顔絵は竜ヶ崎の証言を参考に秦野が描いたものであり、第4部まで持ち続けていた。
木経の母
木経姉弟(透子と薫)の母。資産家。
自分の子供を甘やかして育てており、学校側に苦情の電話を出すといったモンスターペアレント。子供達が成人になった現在でも子供達を溺愛しており、娘の透子に大金を仕送りしている。
宮上 広志(みやがみ ひろし)
掲示板自動書き込みソフトを使用する出会い系業者。
管下 ヒロキ(かんした ひろき)」という偽名でホームページの掲示板に詐欺広告や中傷文を書く等の悪事(いわゆる荒らし)を行っている。その被害者の一人・漆原の依頼で怨み屋の標的となる。荒らしを行って外に出るも、漆原のリクエストを受けた怨み屋の策略によってすべての口座やクレジットカードが使えなくなり、自宅にあった家具が業者に回収されてしまい、挙げ句の果てには死亡届が出された事でこの世に存在しない者と扱われ、路頭に迷う羽目になった。
その後の行方は不明だが、第4部にて「TDシステムズ」の社長・藤堂歩の従兄弟である事が判明しており、宮上の抹殺が復讐SNS「AVENGE」の誕生のキッカケとなっている。
大西の標的
第1部「顔を失くした女」に登場。
第1部から5年前、好意を抱いていた男性と交際していた大西美紀子を逆恨みし、彼女の顔に硫酸をかけた。裁判では反省するフリをしてウソ泣きで周囲を騙し、懲役3年の刑を言い渡された。刑務所で男性受刑者と知り合い、出所後に婚約した。慰謝料を請求しに訪れた大西に「お前のせいで懲役3年をくらった」と逆恨みし、化け物と呼んで彼女を追い払った。大西の依頼で怨み屋の標的となる。出会い系で知り合ったシュウと会おうとするが、彼に催眠スプレーで眠らされ、ドクターの整形手術によって顔の骨格まで変えられ、化け物のような顔(ドクター曰く「ゴリラ顔のバカ女」)になってしまった。その顔はとても恐ろしく、元受刑者である男性や自身も驚愕していた。
その後の経緯は不明だが、聖福教の総務部長・桐野美鈴を抹殺する為、怨み屋の指示を受けたドクターの整形手術によって怨み屋と同じ顔に変えられた。ドクターの指示で港のコンテナで待っていたが、実は自身が桐野を騙す為の替え玉であり、怨み屋と勘違いした桐野に射殺される。彼女の遺体は怨み屋の遺体として警察に運ばれた。
校長
都立舎人川西高校の校長。来年の春(里奈達が卒業する時期)に定年退職し、教育センターに天下りする予定。生徒の死を悲しまない誠意のない性格であり、管理責任を問われて天下りの話を取り消されたくないという理由で、学校内での問題をもみ消そうとする。教師から「タヌキオヤジ」「イジメっ子みたいで最低な男」と評されている。
初登場時は依頼人として登場。女子生徒を盗撮する女教師を依頼退職させる形で怨み屋に社会的抹殺を依頼した。
生徒のイジメ自殺事件(実際はイジメ部が虐められっ子を殺害)に関しては「学校内では虐めはなかった」「自殺した生徒は受験ノイローゼで妄想を抱いており、担任の手塚に相談していた」と気の弱い教師達を強要し、事件をうやむやにしようとした。虐めの事実を隠そうとした行動が虐められっ子の遺族の怒りを買い、怨み屋の標的となる。体育教師の品川と共に女子高生との乱交パーティーに参加するが、実はそのパーティーは怨み屋達が計画したものであり、その数日後にイジメの事実や未成年との淫行がバレてしまい、マスコミに絡まれた挙げ句、淫行の条例違反で警察に逮捕された(当然、天下りの話も無くなった)。
権藤 徳雄(ごんどう のりお)
警視庁の警視監。56歳。悪徳警官。
学生時代から猛勉強をし、T大学法学部や公務員Ⅰ種試験で合格し、警視監まで上り詰めたキャリア組。体力は健在であり、逮捕術も心得ている。しかし冷酷非道かつ自己中心的な性格であり、警視監という立場を利用して犯罪を行ったり、事件のもみ消しを行う。自分以外の人間達を「低学歴のゴミ」「税金を払う家畜」と見下しており、捜査費を自身の女遊びに使いまくっている。
愛人と共にホテルに向かう途中、道を歩いていた老婆を轢き逃げし、警視監の権限で「何者かが自身の車を盗んで轢き逃げを行った」と強要し、松島署署長の宮野に事故のもみ消しを命じた。事故の事実を隠そうとした行動が老人(老婆の夫)の怒りを買い、怨み屋の標的となる。情報屋によって事故の真実が知られそうになった為、宮野と共に老人宅を訪れ、老人に麻薬を打った宮野を殺害し、「麻薬の横流しをしていた宮野が目撃者と自称する麻薬中毒者の老人に殺害された」という状況を作ろうとした。轢き逃げの時に一緒にいた愛人を始末しようと考えるが、宮野殺害の一部始終を十二月田の携帯で撮影された為、十二月田殺害に変更する。逮捕術で追い詰めるも、十二月田の奇怪な言動に翻弄し、「死ね死ね光線」をもろに浴びて怯んでしまう。駆けつけて来た寄木に自身の犯行を知られてしまい、殺人容疑で逮捕された[49]
逮捕後は今まで自身が犯した犯行について完全黙秘していたが、第4部での怨み屋の取り調べの際、寄木が「権藤徳雄事件」の事を挙げていた事から、自白したと思われる[50]
伊与田 マサル(いよだ まさる)
情報屋の知人で、情報屋が閲覧するホームページ「亀っ子クラブ」の運営者。初登場時は中学3年生の少年。動物が好きであり、将来の夢はブリーダー。
情報屋(エイキチと名乗っている)とは亀仲間であり、亀の飼育方法をアドバイスしたりと、仲が良い。正義感が強く、悪を許さない性格。不良達に虐められていたクラスメイト・南野(なんの)を助けるが、それが原因で不良達に目をつけられ、女子生徒の縦笛にイタズラをした濡れ衣を着せられ、周囲から虐めを受けた挙げ句、愛犬・ボランを殺害される[51]。その後、事情を知った情報屋から激励を貰い、情報屋と怨み屋の工作によって、不良達は制裁を受け、自分にかかった疑いも晴れた[52]
第3部で高校生となって登場。車上荒らしに間違われ、正義の味方を自称する通り魔グループ[53]によって殺害される。その後、情報屋の依頼で怨みが晴らされる[54]
木経 薫(きつね かおる)
木経透子の弟。姉と同じくキツネ顔で妄想癖・虚言癖のある男。一人称は「拙者」。語尾に「ござる」をつけ、姉のことを「姉上」と呼ぶ。親指をくわえるのが癖。口癖は「イジメは倍返し?」。
姉同様、思い込みの激しい性格であり、色々な仕事で働いていたが、その性格が原因で3日で解雇された。人を陥れる事に関しては頭の回転が早く、執拗で狡猾な嫌がらせを敢行する。
自分勝手な理由で漆原の原稿と仕事場を荒らし、漫画のネタや嘘の合成写真をネットで拡散し、彼の家庭を滅茶苦茶にした事で怨み屋の標的となる。後を追ってくる十二月田を2回も撒くも、それでもしつこく追い回された。漆原のリクエストを受けた怨み屋達の策略によって制裁を受け、東京が怖くなって実家へ帰ってしまった[55]
手塚 和夫(てづか かずお)
都立舎人川西高校の数学教師。40歳独身。表情をほとんど変えないことから、一部の教師や生徒達からは「テッカ」(鉄仮面の意味)と呼ばれている。悪人ではないが平穏な生活を求めており、学校内の虐めにも無関心。生徒からは「足し算すら出来ない」と馬鹿にされているが、記憶力は良く、カツアゲされた代金や数年前に卒業した生徒の顔を覚えている。里奈のクラスの担任を務めており、過去でも怨み屋のクラスの担任を務めていた。
物語終盤、体育教師の品川にカツアゲ等の虐めを受けていたため怨み屋に社会的抹殺を依頼した。怨み屋に対面した際、彼女が首に掛けていたネックレスから、過去に舎人川西高に在籍していた(被害に遭った事件も相まって強い印象のあった)宝条栞の存在を思い出し、高校の過去の卒業アルバムを確認しその正体に気付く。その後、母がハマって自分の人生に害を及ぼしていた聖福教の壊滅を依頼し、総務部長との最終決戦の引き金ともなった。その後卒業アルバムを処分し寄木からの追及に対しても持ち前の無表情と校内で認識されているキャラクターにより沈黙を守り通した。
品川(しながわ)
都立舎人川西高校の体育教師。32歳。手塚をはじめ、気の弱い教師達からカツアゲなどの虐めを行っており、手塚から怨まれている(26ヶ月で約115万円も奪っている)。
手塚の依頼で怨み屋の標的となる。怨み屋の策略で校長と共に女子高生との乱交パーティーのところを盗撮され、マスコミに知れ渡り、校長と共に淫行の条例違反で逮捕された。

第2部から登場[編集]

河原 綾乃(かわはら あやの)
区役所の女性職員。巣来間の同僚。
ごく普通の女性。聡明で正義感の強い真面目な性格(巣来間曰く「学級委員タイプ」)。最初は巣来間をそのまま額面通り、うだつの上がらない男と見ていたが、手入れの行き届いた指先や、時折のぞかせる鋭い視線から、次第に気にかけるようになっていく。
「絡まる糸」では、店で万引きをしていた中学生達を店長に報告して阻止したが、中学生とその親達に逆恨みされ、自分の働いている区役所に嘘のクレームと合成写真(巣来間と共にラブホテルから出てくる)が届いたり、アパートの郵便桶に鳩の死骸を入れられるといった災難に遭う。巣来間や怨み屋達によって疑いは晴れ、標的となった中学生とその親達は抹殺され、平和を取り戻した。
第2部終盤で巣来間と喧嘩をしてしまい、帰宅後に巣来間への謝罪のメールを打っている途中、美崎に操作された正田に襲われ、殺害される[56]
巣来間も河原に好意を抱いており、第4部での最後の抗争や第5部での殺人計画の阻止でも巣来間の回想に登場しており、「大切な人」「愛する人」と称している。
道倉 朋実(みちくら ともみ)
神奈川県警西野辺署の刑事。悪徳警官。普段から笑みを浮かべているが、腹黒い性格をしている。
第2部から7年前、札束カップ事件を担当しており、ろくに捜査もせずに巣来間の父・良介を犯人と疑い、良介がマジシャン界から追放される原因を作った。さらに巣来間の両親が亡くなった際もろくに捜査をせずに自殺と片付け、巣来間達を侮辱した。これがキッカケで巣来間は区役所の職員になり、両親の死の真相を探るようになった。
あくどい性格は現在も変わっておらず、万引きした女性達に無理矢理性的関係を持たせ、その悪事を別の警察に告白しようとした女性を自殺を装って殺害した。そのため、殺害された女性の母親の依頼で怨み屋の標的となる。依頼人を殺害しに行く途中、荒羽の声帯模写によって廃ビルまで行き、巣来間と再会した。7年前の事件はサーベル・エースと関わっている事を話し、良介を侮辱した。巣来間を殺害しようとするが、巣来間の仕掛けたスズメバチに刺されて死亡し、自宅のパソコンに保存してあった自分が脅した女性の画像が証拠となり、その悪事が世間に明かされた。
寄木(やどろぎ)
寄木和哉の父。聡の叔父であり、桜花の大叔父にあたる。神奈川県警の刑事。
腕っ節が強く、正義感の強い性格の持ち主であり、聡と和哉が警察官になるキッカケとなった。
7年前、港で車の中で溺死しており、アルコールの反応があった事から飲酒運転をしたと思われたが、和哉達の「父は酒豪だが、飲酒運転はしない」という証言や警察の厚意で捜査中に起こった事故として片付けられた。実は巣来間夫妻変死事件を個人で捜査していた際、真犯人が美崎である事に気付き、彼女に口封じに殺害された事が判明。

第3部から登場[編集]

秀島 政史(ひでじま まさふみ)
週刊誌・週刊蒐英の記者。第3部「オトナ未成年」からの登場人物だが、それ以前から小さなコマに登場している。
スクープ記事を撮る為なら手段を選ばない性格であり、公務員と偽って盗撮したり、会社の経費を誤魔化して3ヶ月もかけて10万円をネコババしている。
怨み屋の存在を知って調査を行い、俱済行人(くずみ ゆきと)[57] のカツアゲによって会社員である息子・マサルを殺害された母親・沼野木正代(ぬまのぎ まさよ)を餌に怨み屋へ迫ろうとするが、怨み屋の返り討ちに遭い、さらに金に困ってることを餌に協力者にさせられる。ところが、秀島自身が実質的殺害の依頼を受けた怨み屋の標的であり、一石二鳥を狙った彼女によって別件の工作員として社会的抹殺した標的・行人[58]から滅多刺しにされ殺害される[59]
波照野(はてるの)
集英生命の保険外交員。
表向きは保険外交員だが、裏では保険加入者に保険金殺人を助言し、保険金の半分を貰って稼いでいる。10年間で7件もこの行動を繰り返し、何人もの人間を死に追い込んでいる。過去にて由香達養女を殺害する計画に関わっていた人物であり、不倫関係になっていた曽武川夫人(由香の養母)に保険金殺人を助言した。
保険金殺人で亡くなった男性の遺族の依頼で怨み屋の標的となる。道端で由香と再会し、保険金殺人の事を知られた為、由香の殺害を計画する。深夜、廃墟となった建物で由香に呼び出され、彼女を殺害しようとするも、その行動を十二月田達に撮影され、逮捕される(由香曰く「保険金殺人の場合は死刑は免れない」)。
菊荷(きくに)
悪徳弁護士。主に暴力団や詐欺師等の弁護を担当しており、巧みな話術や法律擦れ擦れの卑劣な手段で悪人の罪を軽くしたり、無実の人間を有罪に追い込もうとする。
怨み屋への標的の弁護人としてしばしば登場する。怨み屋は「聞いたことのある名前」と彼のことを知っているようだが、詳細は不明。
第4部にも登場しており、中国の結婚詐欺の手口を後に怨み屋の標的となる男に伝授するなど謎が多い。

第4部から登場[編集]

藤堂 歩(とうどう あゆむ)
IT企業「TDシステムズ」の社長。後述の因縁から怨み屋を狙う人物。第4部前半の敵。
IT企業を立ち上げ業績を伸ばすやり手の若社長。かつて雇っていた従兄弟である宮上が怨み屋の標的となった関係で、その復讐に巻き込まれる形となり、会社が傾き辛酸を舐めた過去を持つ。怨み屋のことはまったく知らなかったが、復讐心は忘れずにいたところを鎧塚に出会い、怨み屋について教えられ、復讐を誓う。
新進気鋭の社長だけあって能力は高く、また過去の経験から怪しい人間を見抜く才を持つが、一方で鎧塚には良いように利用されており、第4部前半のキーとなる復讐代行サイト「AVENGE」の作成を行う。また、普段は冷静で寛大に見える一方で本性は執念深く、会社に損害を与えた社員のパソコンにハッキングしては無実の罪に陥れて解雇するなど、陰湿で悪辣。
元々怨み屋たちには存在は察知されていたが半ば放置されており、第4部中盤でAVENGE壊滅を含む依頼が正式に来たことで怨み屋の標的となる。最終的にハッキングなどの悪事をすべて明るみにされ、社会的に抹殺される。
緑至 健次(りょくじ けんじ)
前科2犯の男。32歳。「要生町の人々」からの登場人物だが、それ以前の「理不尽な復讐」から登場している。
初めて刑務所に入った時、囚人の命令に逆らった事で口の中に釘を入れられて柱にぶつけられて怪我を負った事があり、その傷を隠す為にマスクを付けている。生活保護の不正受給や鎧塚に勧められた復讐代行サイト「AVENGE」での報酬で生活しており、生活保護で貰った薬を脱法ドラッグと交換して稼いでいる。
要生町の町会長の孫娘・葉瀬 果絵菜(はせ かえな)の依頼で自分をこき使う先輩・毛呂山 珠理杏(もろやま じゅりあん)を病院送りにした[60]。それをネタに果絵菜を強請って金を得ていたが、彼女が警察に自首しようとした為、大量のドラッグを飲ませて殺害してしまう。町会長の依頼で怨み屋の標的となる。姫岸杏からの連絡で薬とドラッグを交換しに公園に向かうも、彼女に大量の特製ドラッグを飲まされる。果絵奈殺害前にAVENGEで見かけた怨み屋も狙っており、彼女と一緒にいた情報屋に聞き出そうと襲いかかった事もあり、その事で情報屋に問い詰められるも、鎧塚からの報復を恐れて何も言わなかった。幻覚症状にかかり、暴力団事務所「愚蘭度工業(ぐらんどこうぎょう)」で暴れ回り、組員達の過剰防衛によって重体になった。その後、果絵菜の殺害が明らかとなり、警察に逮捕された。
強羅 剛(ごうら つよし)
警視庁松島署刑事。悪徳警官。「つぶやく者達」と「被冤者」に登場している。
相手を威嚇するような強面の男で、署内の検挙率トップを誇る敏腕刑事として知られる人物。その実体は違法で強引な取調べによる自白の強要であり、また、詐欺グループに警官ゆえに知りえた情報を流すことで報酬を受け取っていたり、押収した薬物を用いた女性へのレイプの常習犯であった。
第4部「つぶやく者達」にて、標的の罠に嵌り警察に捕まった依頼人の担当刑事として登場。強引な取り調べを行い、冤罪と知った後も依頼人に謝罪せず、「国家権力をナメるな」と脅している。
「被冤者」では怨み屋の標的として登場。第4部から約8年前、ホームセンターで万引きを行い、悪徳店長・矢名田(やなた)との取引きで弱みを握られる。匿名の電話で矢名田が嘘の証言で客達を脅している事を聞き、路地で矢名田を痛めつけるが、殺害してしまう。その様子を見ていた矢名田の部下・田戸(たど)が匿名の人物と知り、「矢名田はお前のせいで死んだ」「逆らうとお前の家族を殺す」と脅し、矢名田殺害の罪を田戸の同僚・根部(ねぶ)に着せた[61]。強羅によって自白を迫られ殺人犯に仕立て上げられた根部は出所後、田戸の妹が持っていた田戸の日記で事件の真実を知った 。根部の依頼で怨み屋の標的となる。怨み屋の調査によって、強羅が根部を犯人に仕立て上げる為に根部の妻子や田戸を自殺に見せかけて殺害していたことが判明[62]。最終的に薬物の不正利用や同性との性交といった醜聞を仕立てられた挙句に、それら冤罪事件の真実を明るみに出され社会的に抹殺され、共犯である後輩刑事・湯元 鉄也(ゆもと てつや)と共に逮捕された。
その後、刑務所内では悪徳刑事ということで囚人達から復讐や性行為の強要といった毎日を送った[63]
オタク3人組
坊ちゃんカットと痩せ型が特徴の男、シルクハットと長髪が特徴の男、眼鏡と牛柄のパーカーが特徴の男で構成された3人組。
第4部「つぶやく者達」にて、標的の策略で犯罪の濡れ衣を着せられた十二月田に襲いかかろうとするが、後に真実がわかり、標的を成敗した。十二月田と和解し、良きオタク仲間となった。
その後の「バイトテロ」では自分達に残飯入りのお好み焼きを食べさせた悪質なバイト連中に残飯入りのお好み焼きをご馳走させた。
由解 光明(ゆげ みつあき)
関東で力を持つ、いわゆる半グレ「多威我亜連合(タイガー連合)」のボス。32歳であり、妻子持ち。第4部後半におけるもう1人の敵。
振り込め詐欺や違法風俗などの犯罪で荒稼ぎしている犯罪集団のボスで、数百人の部下を持つ。かつての柳海の上司でもあり面識がある。犯罪集団のボスとして抜け目ない性格と能力を兼ね揃え、部下を自分の駒として巧みに騙しているが、怨み屋や鎧塚には毎回出し抜かれてしまう。
ある一件で部下が怨み屋の標的となったことから、その報復として行方を追っていたところ、怨み屋の壊滅を目論む鎧塚の接触を受ける。怨み屋(正確には里奈と泡森)の拘束を鎧塚に依頼するが、鎧塚から殺人の押し売りをされ、3億円をふんだくられる。そこに今度は怨み屋が接触を図り、鎧塚との同士討ちを企むが、怨み屋にとっては初めから鎧塚を陥れるための囮であり、第4部のクライマックスで怨み屋の狙い通りに操作される。最後は、怨み屋から真実を知らされた部下達から報復され、その乱闘の最中を警察に逮捕される(後に14の罪状により懲役17年の実刑を受けたことが明かされる)。
寸林 凌勇(すんばやし りょうゆう)
「多威我亜連合」の下っ端。坊主頭と鼻の横一文字の傷が特徴。
ケンカっ早い性格であり、自身のひったくりを妨害をした大学生や敵対している「猿王会」のメンバーの歯をへし折っている。大学生の家族の依頼で怨み屋の標的となり、十二月田の行動によって自分が怪我を負わせた「猿王会」のメンバーに歯をへし折られた。
自分を酷い目に遭わせた十二月田に復讐しようとするも、荒羽に返り討ちにされ、恨み屋商会の事を話した。連合を抜けて田舎に帰る途中、荒羽から由解の真実が録画されたSDカードを受け取り、連合の仲間割れを起こすきっかけを作った。その後、警察に逮捕された模様。
亜須田 一夫(あすだ かずお)
元警察官(交通課の巡査)。28歳の時に依頼退職して警備員になったが、現在は定年退職している。60歳。
その正体は32年前に起こった「鎧塚夫妻殺人事件」の真犯人。32年前、女性(凱夢の母)と付き合っていたが、彼女が二股をかけており、亜須田を捨てて、鎧塚家の男と結婚した。自分を捨てた事で怨みを持った亜須田は鎧塚夫妻を殺害した。
実は亜須田が女性に捨てられた時点で彼女のお腹の中に亜須田の子供がおり、その子供こそが鎧塚凱夢である(つまり亜須田は凱夢の実父)。亜須田が凱夢を殺害しなかったのは「親子の情け」というものだが、2人の関係を知る者は凱夢の母だけであり、亜須田や凱夢は知らなかった。
家に訪ねて来た鎧塚に拘束され、28年前の事件の事で拷問を受けた。自分がやったと白状するが、鎧塚に頭をガスコンロの辺に何度もぶつけられ、死亡する(鎧塚曰く「パンプキンの刑」)。その場面を情報屋が仕掛けたカメラで一部始終録画されており、怨み屋が恨み屋商会を壊滅させる為にその画像を警察に送った。

第5部から登場[編集]

趙剣鋒(チョウ ジェンフォン)、劉永斌(リュウ ヤンビン)
蛇頭と関わりのある中国人2人組。右頬に傷がある男が趙、前髪がセンター分けの男が劉。2人とも冷酷な性格であり、平気で犯罪を行う。
経営コンサルタントの間津竹育男(まつたけ いくお)[64]の協力で密入国をしており、日本で殺人や強盗等を100件以上働いた。
葉華の依頼で寄木を殺害し、そのネタを強請って彼女から1億円を手に入れようと企む。上海に帰国後、自身を偵察していた相果川の協力者・張を殺害し、十二月田を追い詰めようとするが、駆けつけてきた怨み屋と相果川に返り討ちにされる。怨み屋達に「寄木殺害は葉華が依頼した」と話し、隙を見て逃亡するが、怨み屋と十二月田の策略によって地溝油のマンホールに落ちて溺死した。
劉には黒社会に潜む兄がおり、相果川に「弟は葉華と雫緑のせいで殺された」「メンツが丸潰れになる」と唆されて、日本に渡って葉華と雫緑を殺害した(最後は怨み屋の返り討ちに遭い、逮捕された模様)。
雫緑 俊次(しずみどり としつぐ)
葉華の不倫相手。派遣のバイト。46歳。趣味は筋トレであり、プロテインを摂取したり、小1時間もかけて自分の筋肉をチェックしている。実家暮らしであり、母親と二人暮らし。
第5部から5年前、スポーツクラブで葉華と知り合い、交際するようになった。しかし現在は彼女の事を金づるとしか思っておらず、寄木家の財産を狙おうと企んでいる。葉華の夫・聡の保険金狙いで葉華を唆した為、寄木殺害の元凶ともいえる。
邪魔者である桜花を殺して保険金を奪おうと考えており、怨み屋に「桜花を殺害しないと警察に言う」「前の依頼で3千万円払ったから今回の依頼は無料でやれ」と脅迫する。数日後、桜花殺害の確認の為、怨み屋に呼び出され、殺害の依頼を録音したテープで怨み屋を脅そうとするが、怨み屋から真実を聞いて死んだフリをしていた桜花に袋叩きされる。桜花に呼び出された葉華に桜花殺害計画がバレた上、葉華と共に劉の兄に殺害される。
最早 素寿美(もはや すずみ)
桜花の幼馴染み。桜花の回想にて登場。口元の黒子が特徴。
小学生の頃は黒髪で眼鏡をかけた大人しい容姿だったが、私立中学に落ちた後は不良になり、悪い連中とつるんでいた。中学2年の時、当時ドラッグディーラーだった火川に「ドラッグをタダでやらないと警察に言う」と脅した事で火川に狙われ、電話で桜花に助けを求めるが、その翌日に自室で遺体となって発見された。事件を担当した諸田は自殺だと見ていたが、火川が彼女を殺害し、密室にして自殺に見せかけた事が真実であった。
天宮寺 アカネ(てんぐうじ あかね)
おかっぱ頭と大きな黒目が特徴の女性。38歳。思い込みが激しい性格をしており、自分の頭を相手に擦り付けるのが癖。
旧姓は敷根屋(しきねや)。元々は中小企業・敷根屋製作所の社長令嬢だったが、10年前、一方的な逆恨みでコンビニの店員を襲った事で逮捕され、懲役10年の判決を言い渡された。父親に勘当され、戸籍ロンダリングによって天宮寺家の養子になった。出所後、道端に落ちていた携帯を拾い、携帯を通じてEVIL HEART(火川)から指示を受け、火川の駒として何人もの人達を抹殺した。
EVIL HEARTの依頼人の希望で一人の男性を絶望に追い詰めようとするが、男性の依頼で怨み屋の標的となる。自身を尾行していた桜花を左腕骨折に追い詰め、その翌日に十二月田を襲おうとするが、怨み屋達の罠にはまり、自身が負傷してしまい逃走。駅前で男性(怨み屋の依頼人)とEVIL HEARTの依頼人に近づいた際、情報屋が用意した火川のクローン携帯の指示でEVIL HEARTの依頼人をメッタ刺しにした(EVIL HEARTの依頼人は一命を取り留めたが、後遺症が残る状態になった)。警察に逮捕され、懲役13年の実刑判決を言い渡されたが、その後の行方は不明となった。

用語[編集]

怨み屋関連[編集]

名刺
依頼人となる人物に配っている名刺。紙は黒地に白抜きで「あなたの怨み晴らします 怨み屋本舗 ○人探し○社会的抹殺○実質的殺害(価格相談) 〇九〇 - 〇二五九 - ××××[65]」(下4桁××××の部分は回によって三四五六など変化している)と書かれている。また、この名刺は感熱紙印刷であり、時間が経つと熱で文字が消えるようになっている。配る地区によって名刺の電話番号が異なる。
携帯電話
連絡用などに使う。使い捨てや他人名義の物が多い。怨み屋は十数台持っており、十二月田の携帯のGPSや警察無線の盗聴などに使用している。
透明特殊シリコンクリーム
旧ソ連も使用したつや消し特殊シリコン。指先に塗る事で手袋無しでも指紋が残らない。
催眠スプレー
クロロホルムが配合されており、標的を眠らせるのに使用。効力は1時間程度。
身分証明書
怨み屋メンバーの写真が貼られた偽の運転免許証や警察手帳。証明書に書かれている名前は死亡届を出してない死人の名前を使っている。
当選くじ
「闇の金券屋」から購入した宝くじ。警察に捕まった際、金の出所(依頼人からの報酬)がバレないよう、「税金のかからない宝くじの当選金」として誤魔化している。
厚木支店
第3部から6年前まであった支店。支店長は鎧塚凱夢。元はまともだったが、鎧塚の間違った正義によって無関係な者までも殺害するようになった。本店チーム対厚木支店による抗争が起き、鎧塚は栞(怨み屋)の蹴りで崖から転落、鎧塚の部下達は死亡したり、逃走したり等で厚木支店は壊滅した。しかし、鎧塚は一命を取り留めており、怨み屋メンバーに復讐しようと企んでいる。
怨み屋本舗再起動計画(うらみやほんぽリブートけいかく)
第3部において重要なキーワード。旧工作員世代の隠語で「裏切り者狩り」を意味する。
第3部終盤から4ヶ月前、先代怨み屋の家が全焼し、焼け跡から先代怨み屋の遺体と「裏切り者は○○(○の部分は焼けていた)だ」と書かれた紙が発見された。これを見た由香は怨み屋の関係者がやったと思い、荒羽や泡森と共に調査を開始した。由香は最初、聖福教壊滅の為に10億円を使った怨み屋が怪しいと見ていたが、放火があった日にアリバイがあった為、除外された。泡森からの情報で焼け跡から恨み屋商会の名刺が発見され、本店メンバーの中に恨み屋商会のスパイがいると思い、情報屋や十二月田達にカマをかけた(無論全員シロ)。そして新たな情報が入り、恨み屋商会のボスが鎧塚凱夢である事が判明し、由香達は彼を疑った。しかし、怨み屋は先代怨み屋がすでに裏切っている鎧塚を「裏切り者は○○だ」と書くハズがないと思い、情報屋に再調査を頼んだ結果、その裏切り者はドクターだったことが判明した。ドクターは恨み屋商会に寝返るフリをして鎧塚を殺害しようとするが、刑部に射殺される形で「怨み屋本舗再起動計画」は終了した。
先代怨み屋を殺害したのはドクターだが、ドクターはある人物に「言う事を聞かないと孫娘(杏)の命はない」と脅迫され、先代怨み屋の家を放火した。「裏切り者は医師だ」と書いて脱出した先代怨み屋はドクターと会い、「誰かに操られているのか?」と問うが、ドクターは苦渋の選択の末、先代怨み屋を殺害し、彼女の遺体を燃える家に投げ込んだ。実はドクターを脅迫していた人物こそが鎧塚であり、由香達の予想は当たっていた。しかしドクターは真実を告げずに亡くなった為、その真実は闇の中へと消えていった(ただし、死ぬ直前に怨み屋に「孫娘を頼む」と告げている)。
懐中時計
先代怨み屋が所持しているアザミの絵柄がついた懐中時計。鎧塚は先代怨み屋の息子・姫岸育雄から「懐中時計には大金の在処が示されている」「誰かの手に渡った」と聞き、時計を狙う事を考えた。
実はその時計には10億円もの預金があるスイスにある銀行の口座番号と暗証番号が記されており、先代怨み屋は「この時計を得る者は『恨み』を理解した者」に渡している。その時計を受け取った人物が怨み屋(宝条栞)であり、「巨大な怨みを晴らす時にこの10億を使うがよい」と告げられた怨み屋は自身が因縁のある聖福教を崩壊させる為に、この10億円を麻薬を仕入れるための資金に使った。役目を終えた懐中時計は先代怨み屋が亡くなった現在でも怨み屋が所持している。

施設・地理[編集]

長谷矢総合病院(はせやそうごうびょういん)
第1部に登場する病院。中年男性・長谷矢(はせや)が理事長、その甥・透(とおる)が医師を勤めている。
透が医療ミスを4回も犯しており、理事長の権限でもみ消していたが、理事長は透に呆れており、自身の後継者を別の人間にしようと考えるも、透も理事長が病院の運営費を横領している証拠(裏帳簿)を持っており、「俺を後継者から外すならこれを警察に突き出して道連れにする」と脅している[66]。医療ミスで亡くなった少女の父親の依頼で怨み屋の標的となり、理事長は横領罪で警察に逮捕、透は依頼人の妻(少女の母親)に殺害された[67]
事件後は病院自体が潰れ、建物は廃墟と化しており、不良のたまり場や怨み屋達が標的を抹殺する為の狩場となっている。その為か、跡地で死傷者が出ており、周囲から「お化け病院」と呼ばれるようになった。
第3部「オトナヤンキー」において再登場し、依頼人が標的に拉致された場所となり、怨み屋が救出に向かうも、標的が仕掛けた罠にかかってしまった。
ホストクラブ「club JET」
第1部・第3部にてシュウの勤めているホストクラブ。開店時間は午後7時30分。
借金をする女性やヨシエのような富豪が通っている。怨み屋もシュウに会いに訪ねた事もある。
ホストの中にはシュウに逆恨みして抹殺しようと企む者や客の悪事に加担する者もいる。第4部ではシュウがホスト時代にシュウを含む7人のホストから金を騙し取った元ホスト・淵脇真治(ふちわき しんじ)が妻と共に強請りを行っていたが、怨み屋やシュウの策略によって抹殺された。
都立舎人川西高等学校(とりつとねりがわにしこうとうがっこう)
第1部にて里奈の通う都立の高校。怨み屋とシュウもこの学校の卒業生である。
一見平穏に見えるが、教師と生徒の虐めや盗撮などが問題となっており、特に虐めに関しては周囲が無関心であったり、「巻き込まれたくない」という理由で無視される事が多い。教師や生徒の中には虐めを行うイジメ部やマッドサイエンティストのような生物教師といった性格・行動に問題がある者がおり、学校を管理する校長も誠意のない人物であり、自己保身の為に学校内の問題を隠蔽しようとしている[68]
「復活‼杉河里奈」では、校長の依頼で女子生徒を盗撮して金稼ぎしている美術女教師・桂木(かつらぎ)を依頼退職に追い込んだ[69]。「イジメ部」では、男子生徒の遺族と手塚の依頼で虐められっ子の男子生徒を自殺を装って殺害したイジメ部3人、虐めの事実をもみ消そうとした校長、気の弱い教師からカツアゲをする体育教師を社会的抹殺に追い込んだ。その後、標的達は学校から去ったが、イジメ部や校長達の起こした事件が原因で就職内定の取り消しや推薦入学の白紙等の問題が起こった。
オカマバー「ちゅらさん」
沖縄にある、相果川の協力者・ママが経営するオカマバー。店長と店員は全員、ニューハーフ。
ママがオカマネットワークで沖縄中のオカマ達と情報を取り合っている。
西海大学(せいかいだいがく)
第2部・第3部にて里奈の通う横浜の大学。情報屋もこの大学の卒業生である。
第3部「窒息ゲーム」では、里奈の友達が標的達の窒息ゲームに巻き込まれて酷い目に遭った。
湘浜埠頭(しょうひんふとう)
第2部に登場する横浜の港。
巣来間が標的を抹殺する狩場として使われており、会社員を溺死に追い込んだ若者3人、事件のもみ消しと逆恨みによる嫌がらせを行う副署長と愛人、サーベル・エースの指示で何人もの人達を殺害した正田善人を抹殺した。
私設刑務所
第3部にて、元怨み屋本舗工作員の早乙女と泡森が運営する刑務所。千葉県の山奥に建っており、その存在を知る者は少ない。金次第で誰でも服役させる、いわゆる監禁施設であり、政治家の隠し子や闇社会の証人、怨み屋の標的が服役している。支払う代金によって部屋の大きさや食事が異なる。
第4部では里奈も刑務所の手伝いをしている。恨み屋商会の襲撃で里奈達3人や刑務所内にいた囚人22人全員が死亡し、刑務所は放火され、刑務所の存在は世間に知れ渡ってしまった。
要生町(かなめぶちょう)
第4部に登場する東京の町。松島署の管轄内。
一見平穏に見えるが、問題のある住人が多い。怨み屋達の工作によって、いらない家電を他人に押し付ける中年女性、信用金庫の顧客を殺害して金を奪う変態趣味を持つ職員、その職員と自身の妻と元恋人を脅すシステムエンジニア、町会長の孫を強請って殺害した前科者、町会費を横領する町会長を社会的抹殺に追い込んだ。
ダンスクラブ「CLUB SYU」
第4部にてシュウがオーナーとして経営しているダンスクラブ。
スポーツクラブ「SHOW SHOW」
第4部・第5部に登場するスポーツクラブ。第5部時点で開店22年を迎えている。
会員達の中では独特の階級制度があり、入会歴の長い人ほど位が高い。会員の中でのトップはコズエという中年女性であり、彼女はスポーツクラブに土地を貸している地主である為、開店直後に入会し、会員達の間では「主」と称されている。会員の中には入会歴の長いのをいい事に自分より入会歴の短い会員を見下したり、勝手にロッカーを私物化する者もいる。

組織・団体[編集]

集英組(しゅうえいぐみ)
第1部・第3部に登場する暴力団。組長の名前は黒川(くろかわ)であり、第3部では組長の息子が登場している。
第1部では集英組東海連合松澤組に所属する標的を抹殺する為、情報屋が集英組東京本部の木崎(きざき)になりすました。第3部では投資詐欺を行っている集英組元組員である標的を怨み屋と相果川が抹殺している。
衆叡教(しゅうえいきょう)
第1部に登場する宗教。信者達は坊主頭が特徴の厳つい男性であり、黒いシャツを着ている。
怨み屋は大探田抹殺後に聖福教と衆叡教に敵対関係を持たせようと中傷文をばらまいた。なお、衆叡教はどういう宗教であり、聖福教壊滅後はどうなったのかは不明。
イジメ部
第1部に登場する舎人川西高校の虐めグループ。メンバーは里奈の同級生であり、リーダー格の五味沢(ごみさわ)時村(ときむら)紙田(かみだ)の3人。
気の弱い生徒や市民を虐めており、周囲から嫌われている(本人達も落ちこぼれと自覚している)。教師と生徒達は彼らの存在や行動に気付いているが、「巻き込まれたくない」という理由で無視している。
里奈のクラスメイト・戸蓑タカシ(とみの たかし)を虐めて彼の母親と妹を犯そうと企み、警察に通報しようとした戸蓑を自殺を装って殺害した。戸蓑を脅して書かせた嘘の遺書を利用してイジメによる自殺と見せかけて、進路が決まっている生徒達の就職の内定を取り消したり、推薦入学を白紙にするといった悪事を行い、絶望へと陥れた[70]
虐めの事実を知った戸蓑の母親の依頼で(虐めの事実を隠そうとした校長と共に)怨み屋の標的となる。怨み屋の策略によって自分達の悪事や個人情報が全国中に拡散され、周囲からバッシングを受ける羽目になった。さらに暴徒化した市民の投げた火炎瓶によって5世帯が巻き込まれる程の火事が起こった。幸いにも死者は出ておらず、イジメ部3人は一命を取りとめたが、全身火傷によって皮膚が溶けてしまい指を動かせない程の重体になった。この事件でイジメ部3人と暴徒化して火炎瓶を投げた市民8人が逮捕された。
聖福教被害者の会
怨み屋が高校3年生の時まで存在していた団体。聖福教の悪質な勧誘や詐欺等で被害に遭った者達で構成されている。
民事専門の弁護士・宝条夫妻(怨み屋とシュウの両親)が会の顧問弁護士を担当する事になったが、聖福教の企みによって宝条夫妻が死亡し、会も政界の圧力で解散となった。
復讐チームZ
第3部に登場する復讐代行業。代表は大多喜(おおたき)
復讐代行業であるが、仕事は大雑把であり、依頼人を強請って大金を要求する。工作員はおらず、ネットで募集したバイトを利用している。
興津(おきつ)の依頼で久里浜(くりはま)を標的とし、役者、カフェ難民、ヤンキーの3人と共に久里浜とその妻を病院送りにした。興津に「500万円払わないと復讐の依頼の事を警察に言う」と脅した事で怨み屋の標的となる。由香は大多喜や彼に雇われた3人のバイトを唆し、マンションに誘い出して3人に大多喜を殺害させた。バイト達は由香に「他のバイト達を始末しろ」と指示され、殴り合いをて重体になった。大多喜から取り返した脅迫のSDカードを興津に返すが、実は興津も怨み屋の標的であり、怨み屋の仕掛けたネズミがいる落とし穴にはまり、精神異常になった。
なお、大多喜は鎧塚が気に入る程の人物であり、彼から恨み屋商会に入らないかとスカウトされるも、「一人が好きだから断る」と拒否した。
美依蛇無組(びいじゃんぐみ)
第3部に登場する広域暴力団。
裏でオタク達を強請る「アキバ ビージャン企画」や別れさせ屋「別れさせ総本家」といったフロント企業を掲げている。縄張り意識が高く、自分の縄張りを荒らす者には容赦なく暴行を加えたり、外国へ売り飛ばす。刑務所内にも関係者がいるらしい。
別離屋本舗(べつりやほんぽ)
第3部に登場する別れさせ代行業。メンバーは女社長・鮫津瑠璃(さめづ るり)、副社長・峰沢超次(みねさわ ちょうじ)、社員・竹本マサル(たけもと まさる)昭沢文男(しょうざわ ふみお)浪谷薫(なみや かおる)の5人。
「暴力を使わず頭を使って縁を切る」をモットーとしているが、社員達は裏で暴力や強姦で別れさせている。鮫津は男達を駒として利用して大金を稼ぎ、借金させた後で罪を着せて捨てるといったやり方を行っている。
別離屋本舗の社員達から暴行を受けたり、金を奪われた女性・住松圭花(すみまつ けいか)の依頼で怨み屋の標的となる。横浜支店も別離屋本舗の社員達から性的暴行を受けた女性・アヤコの依頼で別離屋本舗と彼らに依頼した元彼・常見野誠(つねみの まこと)を標的として抹殺しようとしていた為、本店と横浜支店が手を組んだ。最終的に常見野は荒羽によって自身の音楽プレーヤーを盗撮動画入りのプレーヤーに摩り替えられ、痴漢の濡れ衣を着せられて逮捕された。竹本と浪谷は巣来間の仕掛けたトラップによって全身大火傷で病院に運ばれた。昭沢は鮫津達の裏切りによって右手を潰され、別れさせ屋「別れさせ総本家」の縄張りを荒らした濡れ衣を着せられ、総本家の連中達に拘束された。鮫津と峰沢は昭沢から騙し取った金を持って逃亡するが、怨み屋に拘束され、真実を知った総本家の連中によって臓器移植で外国に連れて行かれた事で壊滅となった。
オトナヤンキー
第3部に登場する集団。リーダー格の亜久(あく)一家無田(なしだ)一家前藤(まえふじ)一家の3つの家族から成る[71]
大人は全員30~40代でいわゆるヤンキーのような風貌をしており、その子供も髪を染めている。大人や一部の子供[72]は全員悪人であり、自分達が気に入らない家族を町から追い出す「破滅ゲーム」で嫌がらせを行っており、4件も被害に遭っている。その悪事は少年法が適用されている自分の子供にやらせたり、ホームレス集団や太の後輩達である暴走族を利用している為、「悪知恵が働く連中だ」「決定的な証拠がないと訴える事が出来ない」と警察も困る程である。定職に就いておらず、偽造離婚や悪徳医師から貰った嘘の診断書で生活保護と母子家庭手当などを不正受給し、生活保護で貰った薬を太のパシリに売らせて稼いでおり、1ヶ月で30万円以上を手に入れている。
オトナヤンキー達の被害に遭っている3件の依頼で怨み屋の標的となる[73] 。ところが別の被害者が恨み屋商会に依頼し、柳海がオトナヤンキーの一人・綾香を丸刈りにして重体に追い込み、全裸の状態でゴミ捨て場に放置した[74] 。それに逆上した夫・修が怨み屋の依頼人の一人を拉致し、誘い寄せた怨み屋をトラバサミで足を負傷させた。怨み屋を襲うも、怨み屋の機転で交通事故を装った抹殺[75]により修は意識不明の重体となり、後に死亡した。残った亜久夫妻と前藤夫妻は怨み屋達の策略でホームレス集団や暴走族からのリンチを受けて重体になった[76]。更に怨み屋達が集めたオトナヤンキー達の悪事が記録された画像が証拠となり、5人とも詐欺罪や薬事法違反など多数の容疑で警察に逮捕された(オトナヤンキーの子供達は児童相談所に引き取られた)[77]
多威我亜連合(タイガーれんごう)
第4部に登場する半グレ集団。振り込め詐欺や違法風俗などの犯罪で荒稼ぎしている。人数は数百人。猿王会(えんおうかい)という集団と敵対している。
初登場時は他人の歯をへし折る寸林やAVENGEで荒稼ぎしている下っ端を標的に怨み屋達が抹殺してきた。逆恨みした由解が恨み屋商会に里奈と泡森の拘束を依頼したが、鎧塚達が里奈達を殺害してしまい、3億円を要求される。やってきた怨み屋本舗に恨み屋商会の抹殺を依頼し、両者を相殺させて金を奪う計画を立てた。
恨み屋商会のアジトに到着した際、数百人の部下が懸賞金目当てで集まり、鎧塚に見捨てられた柳海に襲いかかった。寸林が荒羽から貰ったSDカードで「由解が下っ端が集めた大金を幹部と山分けして下っ端を捨てる」という企みを流し、仲間割れが起こった。実は怨み屋達は里奈達の死に関わっていた多威我亜連合を標的として抹殺する事を計画していた(多威我亜連合の詐欺や暴行で被害を受けていた人達からの依頼を受けている)。さらに怨み屋達が流した多威我亜連合の悪事の証拠を受け取った警察が駆けつけ、全員逮捕された事で集団は壊滅となった。

道具・技[編集]

盗聴器
手の平サイズの盗聴器。高性能であり、窓の外や靴の中に仕掛けても部屋の中や数メートル離れた先の会話を聞き取る事が出来る。
情報屋やJは標的の部屋や衣類に小型の盗聴器を仕掛けており、標的の会話を録音している。録音した会話は依頼人に聞かせたり、標的の悪事の証拠として警察に提出している。
光線
十二月田が使用する技。光線と称しているが、実際は暗示をかけたり、液体や鉄製の物を飛ばしている。
コナゴナ光線
トゲ付きのメリケンサックをはめて相手の腹を殴る。見た目とは裏腹にあまり痛くない模様。
ラブラブ光線
自分(十二月田)の事が好きになる。効果が無く、逆に気味悪がられるだけだが、思い込みの激しいサヤカには効果があった。
改心光線
相手を改心させる。効果がなく、逆に相手を苛々させるだけ。
ストップ光線
相手の動きを止める。普通の人間には効果がないが、思い込みの激しい木経には効果があった。
死ね死ね光線
手袋から液体を発射する。この液体はシンナーで薄めたプラモデル用接着剤であり、顔(特に目)にかかるとかかった者は怯んでしまい、失明する恐れもある。ただし、眼鏡をかけている者に対しては液体がかかりにくい他、海外に持ち込む事が出来ないという欠点がある。十二月田はこの技をよく使用しており、最後の抗争では怨み屋を殺害しようとする鎧塚を妨害している。第3部では油を地面にまき、革靴を履いている標的を転倒させる「バージョン2」が登場している。
ミサイル光線
特殊合金でできた手袋を相手に向けて投げ飛ばす。手袋の製作日数は5週間であり、製作費は22万円。
ツルツル光線
腕に装着している弾倉から数十個ものパチンコ玉を出し、相手を転倒させる。
ネムネム光線
催眠スプレーを吹きかける。第4部「バイトテロ」では標的に向けて吹きかけたが、風下で使用した為、標的達と共に眠ってしまった。
キラキラビーム
シュウが使用する技。腕に装着している装置で性欲を高めるフェロモンを発射し、標的である女性を自分の虜にする。
催淫剤入り潤滑クリーム
肛門への挿入をスムーズにするクリーム。北金目は不良外人のジャックにこの薬を塗られ、同性愛者の虜になった。ジャックはこの薬に麻薬を混ぜており、北金目を薬物中毒者にした。
クローン携帯
とある方法でデータが空の携帯電話に対象の人物の電話番号を入れると、その人物の携帯になる。情報屋は標的の電話番号を記録したクローン携帯で標的を罠にはめている。
第5部では時代の流れによってスマートフォンになっており、クローンスマホが登場している。
読唇術(どくしんじゅつ)
唇の動きで何を話しているかを見破る方法。遠くにいても唇の動きを見て何を話しているかがわかる。怨み屋、シュウ、相果川、巣来間、荒羽は読唇術をマスターしており、里奈は完全にマスターしていないが、相手の顔を見て何を言っているのかがわかる。
琉球空手(りゅうきゅうからて)
沖縄の琉球時代の武術。相手の人体の部位(手首、足首等)を狙って攻撃すると、攻撃を受けた相手はその部位に大きな痛みを感じる。
ドクターの薬
ドクターが開発した薬。
男性ホルモンを増加させる薬
正式名は不明。この薬を女性に打つと短時間で髭、胸毛、脛毛が濃く生える。
発がん薬スペシャル
癌を起こしやすくする薬。
花粉症促進薬(かふんしょうそくしんやく)
濃縮杉花粉で作った涙腺活性剤。この薬を鼻の中に注入すると、花粉症の如く、涙や鼻水が止まらなくなり、くしゃみが酷くなる。薬の効き目は5年~20年ぐらいで切れる。麻酔を使うと薬の効果が半減する。
筋縮小剤(きんしゅくしょうざい)
この薬を相手の肛門に塗って挿入すると、膣痙攣のように筋肉が一時的に縮小し、締め付ける。薬の効果が発揮するまで5分ぐらいかかるが、アドレナリンの急激な増加によって効果が早まる事がある。
幻覚剤
旧ソ連KGBが開発した強力な幻覚剤。この薬を撃たれた者は強迫観念にかられ、殺し合ったり、自傷行為に走る。
手品の道具
巣来間が使用する手品の道具。マジックショップで購入したものを改良している。
トランプ
見た目は普通のトランプだが、ナイフが刺さらない程の強度がある。巣来間はトランプを袋状にしてシンナーが発射するよう改造したり、トランプの辺に剃刀を仕込んだりしている。また、標的への暗示としてトランプを置いていったりしている。
サムチップ
本物の指にそっくりな指サック。指先がライターになっており、巣来間は火炎放射器に改造したが、1つにつき1回しか使えないのが欠点となっている。値段は4800円。
カップ
巣来間の父・良介が使用していた「札束が出てくるカップ」のカップ。空洞になっている蓋の中に札束が入っており、カップに蓋をした際、蓋の底が抜けて吸音素材のカップの中に落ちる仕掛けになっている。良介はこの手品のタネを美崎優に売ったが、彼女に悪用された。
巣来間は蓋の空洞を二重になるよう改造しており、因縁のある悪徳刑事・道倉を抹殺する時はカップに札束とスズメバチを仕掛けた[78]
インクと紙
「摩擦熱を加えると消えるインク」と「摩擦熱を加えると無透明から黒に変わるインク」で印刷した紙。例として「消えるインク」で♦の3、「色が変わるインク」で♣の10を紙に印刷し、手で擦ると、手の摩擦熱によって♦の3が消え、無透明だった♣の10が黒く変色して浮かび上がる。
巣来間は売買契約書(消えるインク)と書かれた紙を標的に書かせ、就労契約書(色が変わるインク)に変えて業者に渡している。
フラッシュペーパー
一見ただの紙だが、原料は爆然性物質・ジニトロセルロースであり、火を点けると爆発したかのように燃え上がり、燃えカスが残らずに消える。濃度が高いジニトロセルロースの場合、煙草の火の粉だけでも激しく燃え上がる。
巣来間は相手を威嚇したり、攻撃するのに使用している。火力を調節する事で熱く感じるだけの低温炎を出す事も可能。
嘘破術(きょはじゅつ)
第2部において怨み屋が里奈に教えた嘘を見破る方法。約7割もの人間は嘘をつく時、不安によって顔や眼鏡に触ったり、指を立てる等の行動をとる為、その行動を見て嘘をついてるかがわかる。
鎧塚も嘘破術を得ており、第4部で里奈の嘘を見破っている。
サーベル・エースのストラップ
美崎優が配っているストラップ。楕円形の金属にAと♠が描かれている。ストラップを持っていると、犯罪マニュアルを購入した際、割引特典が受けられるとの事。
巣来間の持っているのは父・良介が手品のタネを売った時に貰ったもの。寄木和哉の持っているのは怨み屋が送ったもの。
改心ミサイル
十二月田が開発した小型のエアガン。腕に装着しており、BB弾を発射する。小型にした為、威力が高くない事と3発しか発射できないのが欠点。
マジックマッシュルーム
主に東南アジアに生えているキノコ。幻覚作用があり、食べると幻覚症状によって体が痺れて動けなくなる。東南アジアに住む地元の悪人達はこのキノコを調理したり、お茶に煎じて海外旅行者に食べさせており、相手が動けなくなった所で金品を奪ったり、強姦する事がある。
相果川は東南アジアで標的を抹殺する際、マジックマッシュルームを使った料理で標的の動きを鈍らせている。
ジャンヌ・ジューブ
作中に登場する香水。由香はこの香水を嗅ぐと、気分が悪くなる。
由香は自分を捨てた実母や自分を引き取った養母もこの香水を付けていた為、トラウマになっている。因縁の相手・波照野を抹殺する際は自分の体にジャンヌ・ジューブを付ける事で勢い余って殺さないよう、心のブレーキをかけている。
シワスダトラップ
十二月田が使用する技。多威我亜連合の寸林を抹殺する時に使用。
VOL.1「道化師の涙(ティアーズ オブ クラウン)」
相手の顔に向けて催涙スプレーを吹きかける。
VOL.2「棒倒し(ポールファイティング)」
あらかじめ仕掛けた2本のロープを引っ張り、十数本もの鉄の棒(長さ2m以上)を倒す。鉄の棒は左右に立てかけており、前後に逃げるしか方法はなく、まともに当たると負傷する。

その他[編集]

週刊スクープ
第1部にて栗正出版が出している週刊誌。「白目のプライバシー」では週刊誌のコーナーの1つ「援交OLバスターズ」を担当する東佐倉学(とうさくら まなぶ)がデタラメな記事で女性を自殺に追い込んだ事で怨み屋の標的となる。怨み屋の策略によって東佐倉は冤罪をかけられ、会社の金を横領していた事がバレて解雇され、最終的には電車に轢かれて死亡した。
その後も怨み屋達は標的達を抹殺する為に警視監の轢き逃げや高校教師達の淫行のネタを週刊スクープの編集部に送っている。
異次元戦士マクロイダー
作中に登場するアニメ。詳しい内容は不明だが、主人公(どういう人物かは不明)がマクロイン王国の住人と共に悪の宇宙人と戦う話である。マクロイン王国の住人は語尾に「チュ」をつけるらしい(十二月田曰く「マクロイン王国語」)
十二月田はこのアニメのファンであり、自分の部屋のドアに「マクロイン王国 地球支部」と書かれた紙を貼っている。また、十二月田は怨み屋達をマクロイン王国の同志、標的を悪の宇宙人(例として、緑色の血が流れているイウス星人)と思っている。
第3部では、「異次元戦士マクロイダー」でヒロイン・さくらの声を担当している天佑寺ちさと(てんゆうじ ちさと)が登場しており、自分をつけ狙うストーカーの抹殺を怨み屋に依頼した事がある。
十二月田本舗(しわすだほんぽ)
十二月田が運営しているホームページ。自分の作ったフィギュアの画像を掲載している。オタクから悩み事や相談が来ることもある。
第4部での「つぶやく者達」では、標的の悪事によって炎上した事がある。
亀っ子クラブ
ペットショップの息子・伊与田マサルが作ったホームページ。亀に関する知識や飼育方法が載っており、情報屋(ハンドルネームはエイキチ)も見ている。宮上の掲示板荒らしに遭ったことがある。第1部でのマサルは受験勉強で忙しかった為、更新があまり進んでなかった。
第3部でマサルが亡くなった後、「亀っ子クラブ」はどうなったのかは不明。
札束カップ事件
第2部から7年前に起こった詐欺事件。サーベル・エースの絆創膏の女こと美崎優が裕福な暮らしをしている老人を対象に「金の種を入れると本物の札束が出てくるカップ」を売るという詐欺を行った。被害者は百人以上であり、被害総額は5千万円以上。
息子・風介の学費を稼ぐために手品のタネを売った良介が警察に疑われ、悪徳刑事・道倉から尋問を受け、証拠不十分で釈放されるも、この事件が原因でマジシャン界から追放された。
この事件で自殺した被害者の遺族が厚木支店に依頼したが、厚木支店壊滅後は怨み屋が担当している。
通り魔事件
第2部から23年前に起こった事件。起こった場所は不明。一人の男が刃物を振り回して通行人達に襲いかかってきたが、その場にいた寄木刑事(寄木和哉の父)に捕り抑えられた。怪我人が出ており、現場にいた聡と和哉も刃物で顎や右目の上を切られた。
実はこの事件は当時10歳だった美崎が文通雑誌で知り合ったペンフレンドの相手(犯人)に「10人殺したら良い事をしてあげる」と唆しており、美崎もその様子を見ようと現場に来ていた。
オンラインゲーム「ズィンク アロイ」
ファンタジーをモチーフにしたネットゲーム。プレーヤーはゲーム内で手に入る仮装通貨や希少アイテムをネットオークションや掲示板で売買して金を稼いでおり(これをリアルマネートレードという)、中には年に1億稼ぐゲーマーもいる。
第3部ではこのゲームの事で連続爆破事件が起こり、標的を探っていた里奈も巻き込まれて意識不明の重体になった。
復讐SNS「AVENGE(アベンジ)」
藤堂歩が作り上げた会員制の復讐代行サイト。
名前と電話番号で登録する事で会員となり、会員内で復讐を依頼したり、依頼を引き受ける事が出来る。説明文には「サイトの存在を紹介以外で他人に明かしてはならず、明かしてしまった場合は必ず紹介する事」「依頼の内容の削除・変更は出来ない」「警察に捕まった際、サイトの事をバラすと、業者(恨み屋商会)から社会的抹殺或いは実質的殺害を受ける」と書かれている。恨み屋商会とも繋がりがあり、商会で抹殺の依頼を受けた後、その標的をサイトに掲示し、会員達に復讐させている。
「AVENGE」の被害者達(逆恨みや人違いで怪我を負った者達)からの依頼を受けた怨み屋達によって被害者に怪我を負わせた「AVENGE」の会員、恨み屋商会に依頼した男、「AVENGE」の設立者である藤堂を抹殺した。藤堂逮捕後にサイトは閉鎖された。

書誌情報[編集]

レーベルはいずれも集英社ヤングジャンプ・コミックス

『怨み屋本舗』 全20巻
  1. 2001年11月19日発売、ISBN 4-08-876231-2
  2. 2002年05月17日発売、ISBN 4-08-876303-3
  3. 2002年10月28日発売、ISBN 4-08-876363-7
  4. 2003年03月19日発売、ISBN 4-08-876420-X
  5. 2003年07月18日発売、ISBN 4-08-876479-X
  6. 2003年12月18日発売、ISBN 4-08-876545-1
  7. 2004年04月19日発売、ISBN 4-08-876604-0
  8. 2004年08月19日発売、ISBN 4-08-876664-4
  9. 2004年12月17日発売、ISBN 4-08-876727-6
  10. 2005年04月19日発売、ISBN 4-08-876791-8
  11. 2005年08月19日発売、ISBN 4-08-876844-2
  12. 2005年12月19日発売、ISBN 4-08-876899-X
  13. 2006年05月19日発売、ISBN 4-08-877071-4
  14. 2006年07月19日発売、ISBN 4-08-877118-4
  15. 2006年08月18日発売、ISBN 4-08-877135-4
  16. 2006年09月19日発売、ISBN 4-08-877150-8
  17. 2006年11月17日発売、ISBN 4-08-877180-X
  18. 2007年03月19日発売、ISBN 978-4-08-877245-5
  19. 2007年07月19日発売、ISBN 978-4-08-877301-8
  20. 2007年10月19日発売、ISBN 978-4-08-877343-8


『怨み屋本舗 巣来間風介』全6巻
  1. 2007年12月19日発売、ISBN 978-4-08-877373-5
  2. 2008年04月18日発売、ISBN 978-4-08-877437-4
  3. 2008年07月18日発売、ISBN 978-4-08-877480-0
  4. 2008年10月17日発売、ISBN 978-4-08-877532-6
  5. 2009年01月19日発売、ISBN 978-4-08-877584-5
  6. 2009年06月19日発売、ISBN 978-4-08-877652-1


『怨み屋本舗 REBOOT』 全13巻
  1. 2009年07月03日発売、ISBN 978-4-08-877687-3
  2. 2009年07月03日発売、ISBN 978-4-08-877688-0
  3. 2009年09月18日発売、ISBN 978-4-08-877710-8
  4. 2009年11月19日発売、ISBN 978-4-08-877770-2
  5. 2010年02月19日発売、ISBN 978-4-08-877792-4
  6. 2010年04月19日発売、ISBN 978-4-08-877846-4
  7. 2010年07月16日発売、ISBN 978-4-08-879002-2
  8. 2010年10月19日発売、ISBN 978-4-08-879049-7
  9. 2010年12月17日発売、ISBN 978-4-08-879084-8
  10. 2011年03月19日発売、ISBN 978-4-08-879124-1
  11. 2011年07月19日発売、ISBN 978-4-08-879176-0
  12. 2011年11月18日発売、ISBN 978-4-08-879230-9
  13. 2012年01月19日発売、ISBN 978-4-08-879261-3
『怨み屋本舗REVENGE』 全11巻
  1. 2012年03月19日発売、ISBN 978-4-08-879303-0
  2. 2012年06月19日発売、ISBN 978-4-08-879371-9
  3. 2012年09月19日発売、ISBN 978-4-08-879465-5
  4. 2012年12月19日発売、ISBN 978-4-08-879508-9
  5. 2013年03月19日発売、ISBN 978-4-08-879552-2
  6. 2013年07月14日発売、ISBN 978-4-08-879619-2
  7. 2013年10月18日発売、ISBN 978-4-08-879675-8
  8. 2014年01月17日発売、ISBN 978-4-08-879811-0
  9. 2014年05月19日発売、ISBN 978-4-08-879842-4
  10. 2014年07月18日発売、ISBN 978-4-08-879878-3
  11. 2014年11月19日発売、ISBN 978-4-08-890018-6


『怨み屋本舗 EVIL HEART』既刊8巻(2017年2月18日現在)
  1. 2015年02月09日発売、ISBN 978-4-08-890140-4
  2. 2015年06月19日発売、ISBN 978-4-08-890219-7
  3. 2015年09月18日発売、ISBN 978-4-08-890265-4
  4. 2016年01月19日発売、ISBN 978-4-08-890349-1
  5. 2016年05月19日発売、ISBN 978-4-08-890418-4
  6. 2016年08月19日発売、ISBN 978-4-08-890486-3
  7. 2016年11月18日発売、ISBN 978-4-08-890526-6
  8. 2017年02月18日発売、ISBN 978-4-08-890602-7


テレビドラマ[編集]

テレビ東京系列で2度テレビドラマ化されている。いずれも金曜深夜のドラマ枠であるドラマ24枠での放送となっている。

また、第1作終了から第2作の放映開始までの間にテレビスペシャルも2本が製作、放映されている。

テレビシリーズ
  • 怨み屋本舗
    • 放映期間:2006年7月14日‐9月29日
  • 怨み屋本舗REBOOT
    • 放映期間:2009年7月3日より9月25日
テレビスペシャル
  • 怨み屋本舗スペシャル 家族の闇 モンスター・ファミリー
    • 2008年1月6日に放送。
  • 怨み屋本舗スペシャル2 マインドコントロールの罠

パチンコ[編集]

CR怨み屋本舗(藤商事
  • 2015年11月下旬より設置。低確率1/319(2015年11月以降に発売の新台は低確率の下限が1/320のため、発売時点では下限いっぱいとなっている)、STによる回数切り(140回)確変を採用。
  • なお、演出の映像はテレビドラマ版の流用ではなく、本作のために独自にアニメーションを作成したものを使用しており、怨み屋本舗としては『初のアニメ化』となる。但し、大当たり期待度が高まる演出など一部で実写映像(新規に撮影。但し演者は不明)も用いられている。このアニメーションには作者の栗原氏も満足気であり、「テレビアニメ、誰か企画してくれないかなぁ」と期待を寄せている。
  • グランドジャンプ2015年21号にて、「CR怨み屋本舗」リリースを告知する番外編が掲載された。

脚注[編集]

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  1. ^ 標的をタコ部屋に売るや依頼人が手に入れられる登記本や社員名簿などを物納する標的を嵌めるための手伝いをするなど。
  2. ^ 依頼人の希望で標的の体を損傷(失明、腕がなくなる、大火傷を負う等)させたり、抹殺の追加も可能である。
  3. ^ 標的の仕業に見せかけるという理由で依頼人の家や車の鍵穴にパテをする、依頼人に対する中傷文を町中にばら撒く、標的から手に入れた食品を大腸菌と共に食べる等。
  4. ^ 依頼人の弱味を付け込んで依頼料を増やすよう要求する、依頼人の悪事を周囲に流す、依頼人を殺害する、依頼人の借用書を金融会社に売る等。
  5. ^ 怨み屋とシュウの時は情報屋達に聖福教との因縁を教えようとシュウが代弁している。巣来間の時は標的である悪徳刑事・道倉との因縁を里奈達に教えようと自身の口から明かしている。荒羽の時は里奈にせがまれた為、情報屋が代弁をしている。由香の時は怨み屋が十二月田に由香の過去(保険金殺人を憎む理由)を知ってあげようと彼女の許可を得ずに話している。
  6. ^ CR怨み屋本舗公式サイト内、動画一覧のうち「大当り 復讐完了BONUS」にて紹介されている。
  7. ^ 第1部で桐野美鈴に対して「(栞が高校3年生の時に)宝条夫妻を殺害して十年足らずで総務部長の座に着いた」という台詞や「やり残した仕事」で7~10年前の間で栞が18~19歳になっていた事を踏まえると、第1部での年齢は27~28歳と思われる。第4部にてシュウが27歳になっていた事からその時点での年齢は30歳になっている(シュウは怨み屋より3つ年下)。
  8. ^ 例として十二月田に指示を出す際、不満を言う十二月田に「十二月田にしか出来ない仕事だから頼りにしている」「シュウや里奈だけじゃ頼りない」と煽てており、それを見ていた情報屋と由香は「十二月田の扱いに慣れてきたな」「飼いならしている」と評している。
  9. ^ 作中では情報屋が代弁している。
  10. ^ 死亡しているが死亡届が出ていない人間の戸籍を拝借し、戸籍成立のために必要な納税や書類手続きは行っている。中には情報屋と婚姻関係にあるものもある(怨み屋曰く「幸いなことに肉体関係にはなっていない」とのこと)。
  11. ^ シュウからは「姉ちゃん」、十二月田からは「上司」、由香からは「(怨み屋)姐さん」、ドクターからは「お嬢様」、それ以外からは「怨み屋(さん・ちゃん)」と呼ばれている。なお、怨み屋は本名で呼ばれる事を嫌っており、巣来間が「栞さん」と呼ぶと「本名で呼ぶと殺すわよ」と注意してくる。ちなみに工作員時代は「シーちゃん」と呼ばれていた。
  12. ^ 第63話のラスト、第116話等。
  13. ^ ただしほとんどの場合、標的が手先として子供を利用しているため自業自得と言える。
  14. ^ 第4部にて、高校を卒業してすぐホストになり、8年後にはダンスクラブの経営者になっていた描写があった事から、第4部時点での年齢は27歳と思われる。
  15. ^ リュックの中にはインラインスケート、吸盤付きの銃、防犯カラーボール、鉄板等が入っている。第1部ではショルダーバッグを肩にかけていたが、木経との交戦の時に里奈から足の重点の事を指摘され、聖福教壊滅後にリュックサックに変えた。
  16. ^ 例として第4部で里奈が泡森達のところで修行している事を聞いた際、「お笑いの修行」だと思っていた。
  17. ^ 怨み屋を「上司」、情報屋を「ヒゲオ」、シュウを「ジョシブラ(上司の弟の略)」、荒羽を「黒メガネ」、由香を「パイパイ星人」「パイ子」、相果川を「アイカマ」、桜花を「コケシ姫」、サヤカを「マルカ」、泡森を「ニヤオ」と呼んでいる。
  18. ^ ただし、携帯電話の電源を切った状態でコミックマーケットに行ったり、集合時間に遅れる事もあり、怨み屋に注意されている。
  19. ^ シュウに対しては「上司(怨み屋)の弟だから自分より上」と思っており、ライバル視している。由香に対しては保険金殺人の事で彼女と争いになったが、怨み屋から由香の過去を聞いて涙を流しており、彼女が囮になって標的を襲わせる(十二月田がそれを撮影する)計画を聞いた時はそのガッツに免じて彼女の指示に従った。泡森に対しては23発も殴ってきたり、里奈を利用してあくどい事を考えている等で快く思っておらず、彼が死んだ際も「泡森はいいとして」と思っていた。
  20. ^ 第3部「オトナヤンキー」では、オトナヤンキー達に脅されてホームレス達と援助交際をさせられそうになっている主婦を目の当たりに怨み屋から「連中達に気付かれずにそのまま録画しろ」という命令を無視して、主婦を救出した(怨み屋は抹殺をしやすくする為、悪事を録画する事を命じており、主婦の救出もちゃんと考えていた)が、後を追ってきたホームレスによって主婦の夫が入院し、援助交際を要求する動画をオトナヤンキーに流されてしまった。里奈はそのペナルティーとしてオトナヤンキー達の標的(悪事を録画する為の囮)となり、オトナヤンキー達からの嫌がらせを受けて酷い目に遭った。
  21. ^ 虐めと言っても、無視されたり、「地味」と言われる程度であり、里奈は「虐められている」と妄想し、自分で壁を作って生徒達を避けていた(その証拠に里奈が母親を亡くした時にはクラスの大半が心配しており、彼女を元気付けていた。里奈も自分で壁を作っていた事に気付き、クラスメイト達と仲良く接した)。実際に里奈を虐めていたのはクラスメイトの秋美(あきみ)や同じマンションに住む中学3年生・久留美(くるみ)であり、表では里奈と仲良くしていたが、裏では悪事を行っていた(秋美は里奈の上履きをゴミ箱に捨てて、それを別の生徒に擦り付けた。久留美は同じ学校に通う不良達に虐められており、「里奈を差し出すから自分を虐めないでくれ」と不良達に頼んだ)。両者とも最終的には引っ越す形で里奈の前から消えた。
  22. ^ 唯一の血縁者である母が殺され、天涯孤独となった里奈は自分の手で北金目を殺害する事を決意した(葬式の後、怨み屋から香典300万円を貰った事で前述の依頼料を払い終えた)。里奈はナイフを持ち、怨み屋達の忠告を無視して北金目を刺そうとするも、ドクターの薬で幻覚症状にかかった外人達が暴れ出し、北金目は外人の一人・ジャックに殺害された。
  23. ^ 正義感の強さから早乙女に預けられた以降の好戦的な里奈を仲間達に思い出させており、危惧されている。実際社員になった直後も悪人を夜討ちする習慣が直らず、「怨み屋の信義に反する」として怨み屋から注意を受けており、情報屋から「今度やったら破門だ」と念押しされた。
  24. ^ 顔や体の良い男(標的も含む)に対してスキンシップを求めたり、キスをしようとしており、それを見ている夕子や依頼人達からは「(抹殺を頼むのは)この人で大丈夫なのか?」と半信半疑を持たされる事もある。怨み屋メンバーに対しても例外でなく、荒羽に抱き付いてスキンシップを求めたり、「シュウちゃんと暮らしたい」と愚痴をこぼしている。
  25. ^ 第4部での最後の抗争ではシュウも巣来間と同じスーツを着用しており、由香から「同じ服を着ていると見分けがつかない」と評された。
  26. ^ 保険のきかない治療を受けている肝炎の依頼人に対して2000万円のところを前金の500万円だけで受けたり、詐欺に遭って半信半疑になった依頼人に対して後払い(本来は100万円だが、後払いの場合は150万円になると告げている)で受けている。
  27. ^ 初対面時は「キャラ作ってるのか?」と疑問を抱いていた。巣来間は十二月田の才能や戦法を高く評価しており、婚姻届や捜査令状の偽造を依頼したり、サヤカにフェイント技を指示しているのを見て「戦略のプロ」と思った事がある。ちなみに十二月田の事を呼び捨てにする事があるが、基本的には「十二月田さん」と呼んでいる。
  28. ^ 例外として、他の被害者を利用して標的を抹殺する手段を取る。第2部「ペナルティー」では、標的である女性・村造泰子(むらづくりやすこ)に不倫の事で恐喝されているIT会社の社長(暴力的な性格であり、標的にお金を払った後でその近くにいた子供に八つ当たりしている。巣来間曰く「暴力を振う被害者は同情しない」)を利用し、その不倫や子供に八つ当たりしている画像をネットに流出した。それが原因で妻子に逃げられ、取引き先から苦情を受けた社長は村造がやったと思い、彼女を重体になるほど袋叩きにした。その後、村造は恐喝罪、彼女を殴った社長は暴行罪の現行犯で逮捕された。
  29. ^ エアガンで大人に怪我を負わせて「正当防衛でやった」と嘘を言う小学生・タカシら3人(荒羽がタカシ達の通う学校の掲示板に嘘の話を書き、タカシ達が仲間割れを起こすキッカケを作った。巣来間によって殺傷能力を高めた改造エアガンにすり替えられ、仲間割れでエアガンを撃ち合った結果、自身達が失明したり、歯が折れるなどの怪我を負った)、万引きを妨害された逆恨みでその店の店長や万引きを報告した河原に嫌がらせを行う中学生3人(情報屋が作成したウィルス入りのSDカードによって自身達や母親達が行っていた悪事の画像がネットで拡散され、周囲からバッシングを受けた。母親達も万引きの事がバレて夫から離婚を言い渡されたり、他人の車に傷を付けた事がバレて車の持ち主から多額の慰謝料と修理代を請求されたり、共犯である悪徳副署長を轢き殺した事で逮捕されるといった報復を受けた)、カッコウの托卵の要領で育ての親である男に悪態して財産を奪おうとする小学生の女子・アヤ(十二月田の偽造した婚姻届けで実母・ナオミがホームレスと再婚した事にされ、ナオミが養育費や母子扶養手当が受けられなくさせられ、収入が0になる。さらに巣来間の罠によって実父・ヤストの詐欺計画を知った暴力団が「組長と養子縁組を結び、組長の死後に隠し子と偽って遺産を奪おうとしている」と思い、ヤストを捕らえた。ヤストが「俺だけじゃ落とし前の5000万円を稼ぐのは無理だからナオミとアヤも連れて行け」と言い、道連れにされる形で連れて行かれる)など。
  30. ^ 怨み屋個人の信条として「女」を武器にするという手段は使わないが、彼女自身は標的に対して、色仕掛けを使ったことがある。標的の前で服を脱ぎ、乳首を舐めてと懇願して、目論み通り標的の男が乳首を舐めたが、実は乳首に暴力性の精神副作用のある薬が塗ってあった。ちなみに怨み屋は女」を武器にする由香を評価している(現に怨み屋は「男」を武器に女を唆す実弟・シュウも評価している)。
  31. ^ ただし、嗅覚の劣った者や強い信念と意思を持つ者に対しては効果が薄く、強い信念と意思を持つ怨み屋達や鼻詰まりの十二月田には効果が無かった。
  32. ^ 例として大西の標的の整形手術や暴行魔の去勢手術(シュウのリクエストによって暴行魔の陰茎を切断)など。第1部「薬」では標的を外に出させる為とはいえ、インフルエンザウィルスでマンションの住人を巻き込んだ事がある。
  33. ^ 杏によると、ドクターは小学生だった娘(杏の母)を捨てた事もあり、彼の事を快く思っていなかった模様。ただし、ドクターと先代怨み屋の子供は杏の父・育雄であり、矛盾が生じている。
  34. ^ 第4部で怨み屋が寄木警部からの取り調べを受けた際、第1部の「権藤徳雄事件」(関西の運転教習所にいた)と「聖福教総務部長殺人事件」(バイトしていた)、第3部の「オトナヤンキー事件」(京都の旅館にいた)で大西が怨み屋の指示を受けてアリバイを作った為、怨み屋は証拠不十分で釈放された。
  35. ^ 恨み屋商会側の依頼人・寺外(てらほか)は怨み屋側の依頼人・安東(あんどう)の仕事の良さや好きだった女性・イズミと交際しているのを妬み、恨み屋商会に依頼し、サヤカによって安東に会社のデータの流出の濡れ衣を着せ、イズミとの仲をぶち壊した。イズミに言い寄ろうとするが、怨み屋に洗脳されたサヤカに今までの悪事がバレてしまい、サヤカの蹴りで階段から転げ落ちて負傷した。その後、安東は無実が証明されて会社に復帰するも、付き合っていたイズミとはサヤカに傷を付けられた自身の顔を見て冷えた事で別れたが、「所詮その程度の女だった」と前向きに生きる事を決意した。
  36. ^ 轢き逃げ事故の原因は柿庭の飲酒運転であるが、裁判で柿庭は「秦野の妹が信号無視をして飛び出してきた」と嘘を言い、懲役4年の刑を言い渡された。柿庭は出所後も反省しておらず、飲酒運転を繰り返したり、「俺の人生を狂わしたあのガキが生きていたらもう一度轢き殺してやりてぇ」と逆恨みしていた。
  37. ^ 鼻糞を服や手紙に付けたり、食べたり、チベットで手に入れた秘薬「神霊山の苔」と偽って信者に渡している。鼻をほじる行為は学生時代からの癖であり、栞になりすまして悪事を働いていた時、鼻糞が付いた指を見たシュウに見破られた。
  38. ^ 警察情報提供者からの情報で今まで妨害してきた人物が宝条栞である事を知った美鈴は寄木の車に宝条姉弟(怨み屋とシュウ)の写真をワイパーに挟み、彼らを都立舎人川西高校まで誘導した。彼女の計画では寄木に栞を逮捕させるつもりだったが、怨み屋(栞)に依頼した手塚が宝条姉弟の世代を含む卒業アルバムをすべて処分した為、失敗に終わってしまう。
  39. ^ 第1部の「顔を失くした女」に怨み屋が社会的抹殺にした人物(その時の依頼者は前述の大西美紀子)をドクターが彼女そっくりに再整形。
  40. ^ 妻は事故や病気で息子や兄を失っており、大探田の占いで今度は両親や夫が亡くなると言われた為、壺を購入したり、毎日仏壇の前でお祈りをしていた。事件後、大探田の本性を知り、夫の叱咤激励で正気を取り戻し、和解した。
  41. ^ 情報屋は大探田達の留守中に部屋に忍び込み、押し入れにあった銃に暴発するよう細工したが、大探田は机の引き出しにあった銃を持っていた為、失敗してしまう。しかしこの時の情報屋は腰痛持ちであり、弾が腰に巻いていたコルセットの鉄の部分に当たった為、一命を取りとめている。
  42. ^ 正田によって殺害された河原を含む女性11人は公務員に就いていた経験があり、美崎から「国の金を横領している」と嘘を言われて実行した。河原殺害後もタバコのポイ捨てをしたヤンキーのアパートを放火している。
  43. ^ 美崎から「本物であるAの銃で美崎を殺害し、和哉をその事件の証人にする為、空砲であるBの銃で奴を狙え」と言われたが、実は銃の種類が逆であり、Aの銃は美崎が死んだように見せかける為の空砲、Bの銃は和哉を殺害させる為の本物だった。
  44. ^ 正田は巣来間の泣き黒子の位置を見て鏡だと気付き、自分の背後にいると思って後ろを撃ったが、当たったのはドラム缶に立てかけてあった鏡であり、最初に見た巣来間こそ本物だった。巣来間は正田の用心深さを利用して自分の背後に鏡を置き(倉庫は薄暗いため、バレにくかった)、泥で左目の下の泣き黒子を隠し、炭で右目の下に黒子を描いた。
  45. ^ 刑事の抹殺を依頼したのはその刑事の妻であり、夫の暴力を受けたり、子供の養育費をギャンブルに注ぎ込まれた事で怨み屋に依頼した。妻は夫に1億円の保険をかけており、その内の5千万円を怨み屋に渡している。
  46. ^ この木経薫のエピソードは、募集したアシスタントが実は偽装工作を行っていたという、作者本人の体験談がもとになっている。
  47. ^ 漆原はいい加減な性格の山本に呆れていたが、本心では信頼しており、怨み屋から「抹殺に協力する覚悟を持て」と言われた時は悩んでいた。山本抹殺後、彼の悪事を出版社に報告せず、漫画のネタにする他、自身の人気がなくなった時に弱みを付け込んで脅そうと考えていた。
  48. ^ 自殺に見せかける為、十二月田が作成した偽の遺書を用意した。
  49. ^ 権藤は老人を多量摂取による死亡に見せかけようとするが、麻薬を打つ前に十二月田に気付いた為、中断した。老人は警察に救助され、一命を取り留めている。
  50. ^ 十二月田は権藤の前で「怨み屋本舗工作員 十二月田猛臣」と名乗ってしまい、怨み屋の忠告を思い出した後で「ウラミンジャーのブルー」と誤魔化した。
  51. ^ 縦笛にイタズラをした真犯人は南野であり、マサルに助けられる度に虐められるからという理由で彼を仇で返し、不良達に寝返った(不良曰く「(使い捨ての)斬り込み隊長」)。教師側は虐めの事に気付いておらず、マサルが虐めの事を告白しようとしても「内申書に響くからおかしな事をするな」と受け入れてくれなかった。
  52. ^ 不良達は去年まで先輩達に虐められており、情報屋はこれを利用し、復讐の手段を考えた。不良達は「不良達が虐めの仕返しとして先輩の一人がドラッグを売っていた事を警察に密告して逮捕させた」と思った先輩達に呼び出されて袋叩きに遭い、重体で病院に搬送された(先輩達に「俺らの事を言ったら命はない」と脅された為、「自分達で殴り合った」と誤魔化した)。南野の方は学校の掲示板でイタズラの真実が明かされてしまい、再び虐められっ子に戻った。なお、今回の抹殺は情報屋達が勝手に行った事であり、マサルからお金を取っておらず、「受験で忙しくても、月に一度はホームページを更新する事」を要求している(怨み屋は情報屋にやってほしい仕事があった為、早く終わらせようと手伝った)。
  53. ^ スポーツクラブに通っている中年3人組。自分達の車が車上荒らしに遭った事がキッカケで車上荒らしを退治しようと結成。3人組は喫煙している未成年や立ち小便している会社員等も襲っており、間違えてマサルを殺害してしまっても、「夜中に出歩いてる奴が悪い」「逃げたと同じ服を着ていたから仕方がない」「悪者退治に犠牲は付きものだ」と開き直った態度を取っていた。また、退治後に酒を飲んで自転車を運転(飲酒運転)している。
  54. ^ 情報屋は中年3人組のうちの1人を脅して仲間割れを起こし、3人の体力がボロボロになった時に現れて怨み屋と共に暴力を振った。その後、3人組は今まで自分達が傷付けて来た被害者やその関係者達からの袋叩きに遭い、歯を折られたり、頬をアイスピックで突き刺される等の怪我を負った。
  55. ^ ストレスによる胃痛や妻の暴力で肉体的苦痛を受けた仕返し(シュウが薫の手に下剤を付けた。それを知らない薫は親指をくわえた事で下痢になった)、漫画のネタバレをネットで拡散された仕返し(薫は気に入らない相手の車に傷を付けており、怨み屋達がその画像をネットに拡散した)、合成写真による仕返し(怨み屋達によって「姉の透子と近親相姦」という合成写真をネットに拡散した)の3つ。これらによって薫は脱糞してしまい、車の持ち主達から「変態野郎」と暴行を受け、実家の金で車の修理代を弁償し、8時間もかけてタクシーで実家に帰った。
  56. ^ 河原はドアチェーンをかけており、警察と偽って聞き込みに来た正田に「聞き込みは2人組で行うハズだ」と警戒したが、正田からアパートの郵便桶に鳩の死骸が入っていた事を聞き、その事を思い出した河原は恐怖心によって冷静さを忘れてドアチェーンを外してしまった。なお、河原の住むアパートでは郵便桶に鳩の死骸が入れられた事件の後、防犯カメラが設置された。さらに正田が河原に訪れた時、彼女の部屋の隣人が目撃しており、これが正田が犯人である証拠となった。
  57. ^ 行人は17歳の時、同級生のルミに子供を産ませ、18歳になった後で籍を入れた(日時は不明だが、同級生に暴行をくわえた事で高校を退学された)。行人は妻子と共に夜8時にゲームセンターにおり、ゲームで金を使い果たした事でカツアゲを行い、マサルの目を潰し、突き飛ばして殺害した(突き飛ばした理由は万引きしたシャツを血で汚されたから)。マサルを殺害した行人は警察に逮捕されたが、当時の行人は18歳だった為、少年法によって名前は世間に公表されず、罪状は傷害致死となり、それを聞いた正代は「妻子持ちなのに少年法が適用されるなんておかしな話だ」と悔し泣きしていた。倶済一家は悪徳弁護士の菊荷の策略によって土地を購入して賠償金が支払えない状態に見せかけるといった手段をとり、裕福な生活をしていた。
  58. ^ ルミを16歳のホームレス襲撃犯に強姦の上殺害されて、子供や両親の行信(ゆきのぶ)綾美(あやみ)まで危害を加えられたため、それに怒って襲撃犯2人を殺害。なお襲撃犯をそそのかしたのは情報屋だったが、襲撃犯が髭面の記者と言ったので秀島と思い込んでしまった。逮捕後は20歳になったので少年法は適用されず、情報屋から「少年法を盾に好き勝手やった男が、少年たちによって破滅させられるとは皮肉なものだ」、怨み屋から「成人してから3人も殺したから極刑は確実、死刑までの恐怖のカウントダウンを味わうがいいわ」と言われた。
  59. ^ 秀島の抹殺を依頼した人物は出会い系で援助交際していた若妻であり、公務員と偽った秀島の盗撮や記事によって援助交際の事が夫と両親にばれ、離婚・勘当された。悲しんでいる時に怨み屋の名刺が届き、怨み屋に秀島の抹殺を依頼した。
  60. ^ 珠理杏は母親と共にいらない家電製品を他人に押し付けており、それを拒否した一家を逆恨みして嫌がらせをしていた。被害に遭った一家の依頼で怨み屋の標的となり、怨み屋の策略によって母親は不法投棄の罪で警察に逮捕された。珠理杏は依頼人である一家を逆恨みし、勝手に果絵菜の名前でAVENGEに登録して依頼人に復讐しようと企んだ。幼い頃から珠理杏にこき使われ、暴行を受けた果絵菜は緑至に襲う標的は本来の依頼人ではなく、珠理杏にしてほしいと頼んだ。
  61. ^ 矢名田は万引きを犯した者に取引きを持ちかける形で弱みを握ったり、部下である根部や田戸を虐めており、根部達に怨まれていた。強羅に殺害される前も独身である矢名田は妻子持ちの根部を妬み、「俺に恋人が出来ないのはお前のせいだ」「奥さんを俺にもやらせろ」と言いがかりをつけて争いになり、根部に顔を一発殴られた。なお、田戸はあくまで矢名田を痛い目に遭わせるつもりで強羅に連絡した。
  62. ^ 根部の妻子は強羅が根部家の近所に「根部は犯罪者だ」と嘘をばら撒かれて肩身の狭い思いをし、「旦那を釈放してやるから深夜にビルの屋上に来い」と呼ばれて来たが、強羅に突き落とされた。田戸は「根部が矢名田を殴った」という事実を証言し、根部を犯人にしてしまった事に罪悪感を感じ、別の警察に真実を告白をしようとしたが、強羅に絞殺された。
  63. ^ 根部は冤罪で家族と絶縁状態だったが、疑いが晴れた後は家族と和解し、警察から賠償金を貰った。怨み屋は田戸の日記のちぎれたページ(怨み屋は「これから強羅に会ってくる」と予想)の事で田戸の妹に「兄の仇を討とうと、根部に強羅を抹殺させる為に、ページをちぎったのか?」と問いかけたが、彼女は「根部っていう人に会ったことないから知らない」と嘘を言った。
  64. ^ 間津竹は自身の進出詐欺の他、趙と劉の犯罪や中国人女性・宣端麗(シェン レイリー)のホームステイ詐欺で金を稼いでいた。彼らの詐欺で被害に遭った被害者の依頼で怨み屋の標的となり、怨み屋の策略で金を奪われた他、黒社会の金を横領した濡れ衣を着せられ、宣と共に黒社会の人間達に連行され、行方不明となった。
  65. ^ PHS・携帯電話では、090などに続く8桁の番号で0から始まる番号は存在しない。これは固定電話で市内局番が0から始まらないのと同じ。
  66. ^ 理事長は子宝に恵まれず、甥の透を病院の後継者にしようと「医師は金になる」と説得し、裏口入学を行った事がある。透は医師に興味がなく、医療ミスが起こっても「医師だって間違える事もある」「他人が死のうが俺には関係ない」と開き直っている。
  67. ^ 本来は透を社会的抹殺する予定だったが、依頼人の妻が怨み屋の前に現れて「医療ミスを揉み消した理事長を社会的抹殺してほしい」「娘は自分の体の一部同様であり、自分の体を失ったも同然」と頼んだ為、標的の対象を変更した。妻は娘の死で精神が異常になっており、透殺害後は精神鑑定を受けた(その後の結果は不明)。なお、理事長は透が横領の事実を流したと思い、彼を道連れにする形で医療ミスの真実を告白した。
  68. ^ 怨み屋も高校3年生の時、桐野美鈴に悪事の濡れ衣を着せられ、教師や生徒から虐めを受けた経験があり、現在(里奈の世代)の学校の状況を聞いたシュウは「昔から何も変わってない」と呆れていた。虐められっ子の男子生徒の母親も「誠意のない校長がトップに立つ学校だから治安がボロボロになる」と怒りを露わにしていた。
  69. ^ 当初は怪しげな実験や解剖をする生物教師・脇田(わきた)が怪しいと思っていたが、盗撮事件とは無関係だった(里奈曰く「別の意味での変態」)。
  70. ^ 内容は「自分は五味沢達以外のクラスメイトや教師達に虐められていた。五味沢達は仲良くしてくれた」と書かれていた。学校側は誠意のない校長の自己保身によって「虐めはなかった」「戸蓑は受験ノイローゼによって虐めの妄想を抱いていており、担任の手塚に相談していた」と強要し、虐めの事実をもみ消そうとした。
  71. ^ 亜久家の聖人(まさと)が43歳でバツ3、直美(なおみ)が36歳でバツ2。無田家の修(おさむ)が42歳でバツ2、綾香(あやか)が32歳でバツ2。前藤家の太(ふとし)が38歳でバツ2、留美(るみ)が35歳でバツ3。女性陣は旧姓を使っている為、直美が白根(しらね)、綾香が台村(だいむら)、留美が橋田(はしだ)になっている。
  72. ^ 子供の人数は合計7人。亜久家の子供の宇瑠富(うるふ)播磨雄(はりまお)兄弟(4月と翌年の3月に生まれた年子)は残虐な性格で、「言う事を聞かないとお前の家に火を着けて皆殺しにする」「少年法で守られているから犯罪にはならない」と脅している。前藤家の子供も他人の足に小便をかけて殴られたフリをする悪ガキである。無田家にも子供がいるが、(オトナヤンキーの娘達を含めて)悪事を働く描写はない。
  73. ^ 1組目の依頼人は無田のアパートの向かいに住む主人であり、「夜中に騒いでいた事を警察に通報した」と疑われ、破滅ゲームの標的となり、彼らから嫌がらせを受けた。妻が精神不安定状態になってしまい、子を連れて実家に帰ってしまった。2組目の依頼人・那洲(なす)一家は息子のイクオが宇瑠富・播磨雄兄弟に脅されて万引きを行ってしまい、亜久夫妻がそれをネタに「ホームレスと性交しろ」と母親を脅してその動画を撮ろうとした。里奈の乱入によって性交せずに逃げる事が出来たが、主人の透(とおる)がホームレスに刺されて入院し、ホームレスに要求する動画を流され、イクオの万引きの噂もあって息子と共に静岡の実家に身を潜めた。3組目の依頼人・有川(ありかわ)は前藤太に「薬を売らないと暴走族がお前の母親と妹を襲う」と脅迫されて薬を売り、逮捕された経験がある。出所後も太に薬を売れと脅迫された。
  74. ^ 修と綾香は夫婦仲が冷めており、綾香は出会い系で男と会い、薬で眠らせた男から金やキャッシュカードを奪って私腹を肥やしていた(恨み屋商会の依頼人は綾香に金品を奪われた被害者)。修も薬で家出少女を強姦していた。
  75. ^ 情報屋がブレーキを効かなくさせてかつシートベルトがすぐ抜けるように細工をした
  76. ^ どちらも怨み屋達に濡れ衣を着せられる形で抹殺されている。前藤夫妻は有川が前藤夫妻名義で薬を売っていた事を知り、彼を痛めつけようとするが、「太が仲間である暴走族を裏切り、仲間の一人・シンヤの名義で薬を売った事でシンヤが逮捕された」と思った暴走族に絡まれ、留美と共に連れていかれる。亜久夫妻は買い物帰りに地下駐車場で荒羽達に目出し帽と寝袋で倉庫に拘束され、怨み屋に唆された宇瑠富・播磨雄兄弟に攻撃された。その際、正体が両親だと知らない兄弟に殴る蹴るだけでなく、那須一家を苦しめたマヨネーズ攻撃(宇瑠富曰くマヨミサイル)を受けてしまった。彼らの擦れ違いで「亜久夫妻が那洲家の件で悪事がバレないよう、区役所に通報してホームレス集団の住処を撤去させた」と思ったホームレス集団が現れて袋叩きに遭った。警察が発見した時には聖人は寝袋で拘束された状態、直美と前藤夫妻は全裸の状態になっていた。
  77. ^ 無田に拉致された依頼人に「綾香を襲ったのは怨み屋じゃないのか?」「無実である証拠を見つけないと残金は払わないし、警察に言う」と疑われた為、綾香の病室に盗聴器を仕掛けて、綾香が警察に尋問されているところを聞かせた。誤解が解け、依頼人は疑った事を謝罪し、残金を払った。また、那洲家の件ではオトナヤンキー抹殺後に那洲家に連絡し、亜久夫妻が流した動画を削除していると告げた。
  78. ^ 二重にする事で1回閉めると下の部分(札束)、蓋を開けてもう1回閉めると上の部分(スズメバチ)がカップの中に落ちる仕掛けになっている。狭い所に閉じ込められたスズメバチは攻撃的になり、蓋を開けた道倉に襲いかかった。巣来間は蜂避けの薬を体に付けていた為、刺されなかった。

外部リンク[編集]