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志度中継局

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志度中継局
大谷山全景
大谷山全景
局名 志度中継局
送信波 地上アナログテレビジョン放送
偏波面 水平偏波
送信塔 2塔
空中線形式
凡例
4L1段4面(NHK-TG・NHK-TE)
4D2段3面(RSK-A・OHK-A・KSB-A・RNC-A・TSC-A)
送信放送局 NHK高松放送局(テレビ)
RNC西日本放送(テレビ)
KSB瀬戸内海放送
RSK山陽放送(テレビ)
OHK岡山放送
TSCテレビせとうち
空中線電力 10W
受信元 前田山送信所(NHK、KSB)
金甲山送信所(RNC、RSK、OHK、KSB)
指向性 NHK以外は全局に指向性あり
放送区域 香川県さぬき市の一部
開局 1971年
設置場所 769-2104 香川県さぬき市鴨部字北谷
北緯34度17分57.98秒 東経134度14分1.68秒 / 北緯34.2994389度 東経134.2338000度 / 34.2994389; 134.2338000座標: 北緯34度17分57.98秒 東経134度14分1.68秒 / 北緯34.2994389度 東経134.2338000度 / 34.2994389; 134.2338000
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志度中継局(しどちゅうけいきょく)は香川県さぬき市の大谷山に置かれていたアナログテレビジョン放送中継局である。

放送区域

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この中継局の電波法に基づく放送区域(3mV/m)は香川県さぬき市の一部である。具体的には鴨部川のうち河口から造田乙井、そこへ合流する地蔵川の市立天王中学校裏山にかけての南北に細長い一帯と、津田湾の湾岸一帯にあたる。

この中継局の名称は志度中継局となっているが、ここから旧志度町の中心部は地形の影響から全くカバーしておらず(中心部は志度西中継局のエリア)、逆に旧津田町のほぼ全域をカバーしているほか、旧寒川町や旧長尾町の各一部も放送区域のエリア内となっている。

歴史

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アナアナ変換

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この中継局もデジタル放送開始にあわせて全国的に行われた現行アナログチャンネルの移行、いわゆる「アナアナ変換」の対象となった。2006年7月1日[1]より対策を開始、翌8月9日[2]に旧チャンネル停波し新チャンネルに移行した。対象となったアナログチャンネルはNHK教育(45ch→56ch)の1波。対策世帯はさぬき市の一部、約630世帯である。

停波された旧アナログチャンネル45chは金甲山送信所でNHK岡山教育テレビのデジタルチャンネルとして使用されている。

また、これに先立って周辺中継局で行われたアナアナ変換に伴う受信対策も2度にわたって行われている。1度目は讃岐白鳥局のアナアナ変換によって2003年6月25日~7月30日[3]に行われた受信局変更及び共同受信施設接続等で、対策世帯はさぬき市の一部、約169世帯である。2度目は鬼無局のアナアナ変換によって2004年3月5日~4月8日[4]に行われた受信局変更で、対策世帯はさぬき市の一部、約50世帯である。

地上デジタル放送移行後

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NHKの送信施設
民放の送信施設

この中継局はデジタル放送には対応しないため、アナログ放送停波と同時に廃局になる。そのためアナログ放送でこの中継局を受信していた世帯は、デジタル放送移行により前田山小豆島局あるいは金甲山のいずれかを受信するようアンテナの向きを変更する必要がある[5]

この地域はアナログ放送においては山陰などの地形的要因でゴースト障害が発生するなど、それら周辺大規模送信所を良好に受信できない場所が多かったが、そもそもデジタル放送ではゴーストの影響は全く受けないため、ある一定以上の受信レベルさえ確保すれば通常の視聴が可能である。

施設

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中継局はさぬき市の旧志度町と旧津田町の境に位置する大谷山(標高169.1m)の北側の峰に存在する。

アクセス路は旧志度町側であるが、そこからは自動車類の通行できない登山道であるため、何人も麓から中継局まで徒歩で登らなければならない。

施設は南側にNHK単独施設と北側に民放共用施設の2ヶ所がある。

NHK

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NHK高松が総合テレビと教育テレビを送信している。送信設備は全て総合・教育共用で、送信アンテナも共用の4L双ループアンテナ1段4面。受信アンテナは90度コーナーレフレクターアンテナ前田山(37ch・39ch)を受信している。

RSK・OHK・KSB・RNC・TSC

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RSK山陽放送OHK岡山放送KSB瀬戸内海放送RNC西日本放送TSCテレビせとうちがテレビ放送を送信している。受信アンテナを除く送信設備は全て全社共用で、送信アンテナも共用の4Dダイポールアンテナ2段3面。受信アンテナは各社が12素子あるいは8素子の八木・宇田アンテナ金甲山(9ch・11ch・23ch・35ch)を受信している中、KSBのみは90度コーナーレフレクターアンテナでNHKと同じ前田山(33ch)を受信している。ただし、この前田山はNHKにとっては親局であるが、KSBにとっては中継局である。とはいえ、開局直前の1984年9月30日まではKSBもNHKと同様に前田山が親局であった他、現在でも演奏所から直接STLで結ばれているため、他社が単なる中継局として扱っているのとはシステムが異なっている。

地上アナログテレビジョン放送送信設備

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チャンネル 放送局名 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数
47- NHK高松総合テレビ 映像10W/
音声2.5W
映像24W/音声6W 香川県 -
52- TSCテレビせとうち 映像30W/音声7.5W 岡山県・香川県
54+ RNC西日本放送
56+ NHK高松教育テレビ 映像24W/音声6W 全国放送
58+ KSB瀬戸内海放送 映像30W/音声7.5W 岡山県・香川県
60- OHK岡山放送
62- RSK山陽放送
※全局局名は志度局
※47ch、56ch以外は全局に指向性あり
※中継局であるためコールサインは無い
※47ch、52ch、60ch、62chはオフセット-10kHz局
※54ch、56ch、58chはオフセット+10kHz局

脚注

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関連項目

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外部リンク

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