忌み言葉
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忌み言葉(いみことば)とは、特定の集団内で使用が控えられる言葉又はこれにより言い換えられた言葉や表現を指す。
集団内の信仰・文化において忌避されているもの、あるいは畏怖されているものを直接的に表現するのを控えるものである[1]。日本語で「死」を「なくなる」と表現することがあるように、中国語では「崩」や「上天道」などの代替語があり、英語でも「die」の婉曲的表現として「pass away」などが使われる[2][3]。
日本では、平安時代に成立した『延喜式』において死や病気にまつわる言葉の言い換え方が記述されており、斎宮の忌み詞にその名残りを留めている[1][4]。また、マタギや漁師などの職業集団内でも山言葉・沖言葉といわれる固有の忌み言葉やその代替語があり、これらは隠語の一種とも扱われる[1]。「スルメ」から「アタリメ」など、信仰・忌みを直接の由来としない、縁起担ぎの一種としての言い換えは縁起言葉ともいわれる[1][5]。
脚注
[編集]- 1 2 3 4 菊池義裕 著「Ⅳ 祈りと知識:2 忌み言葉」、小松和彦、野本寛一 編『芸術と娯楽の民俗』雄山閣出版〈講座 日本の民俗学〉、1999年、269-284頁。ISBN 978-4-6390-1609-0。
- ↑ 小稲義男 (1952). “英語の忌み言葉とSwearing”. The Youth's companion (日本英語教育協会) 7 (5): 72-75. doi:10.11501/3542771.
- ↑ 陳姍姍 (2014). “中国語の忌み言葉と代替語についての一考察 : レトリックの視点から”. 横浜商大論集 (横浜商科大学学術研究会) 48 (1): 78-88.
- ↑ 『日本民俗事典』弘文堂、1994年、52-53頁。ISBN 978-4-335-57050-6。
- ↑ 楳垣実『日本の忌みことば』岩崎美術社〈民俗民芸双書〉、1973年、238-243頁。doi:10.11501/12448897。