徳川家広

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
徳川 家広
徳川宗家19代徳川家広氏.JPG
講演中の徳川家広(2015年2月、愛知県蒲郡市
誕生 (1965-02-07) 1965年2月7日(56歳)
日本の旗 日本 東京都
職業 評論家翻訳家
言語 日本語英語
国籍 日本の旗 日本
教育 修士
最終学歴 ミシガン大学大学院
コロンビア大学大学院
ジャンル 政治経済
代表作 『自分を守る経済学』[1]
デビュー作 『バブルの興亡 日本は破滅の未来を変えられるのか』
活動期間 2003年 -
子供 なし
親族 徳川恆孝(父)
公式サイト バブルの興亡・2番底を超えて
Portal.svg ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

徳川 家広(とくがわ いえひろ、旧字体:德川 家廣、1965年昭和40年)2月7日 - )は、日本政治経済評論家[2]翻訳家[1]作家[3]徳川宗家次期当主で、公益財団法人徳川記念財団理事[3]長崎大学国際連携研究戦略本部客員教授[3]。特定非営利活動法人公共政策調査機構顧問。

来歴[編集]

東京都に生まれた。小学1年生から3年生までをアメリカで過ごす[4]。その後、学習院高等科に進学、在学中は文芸部に所属していた。慶應義塾大学経済学部卒業。

ミシガン大学大学院経済学修士号を取得。財団法人国際開発高等教育機構(FASID)、国際連合食糧農業機関(FAO)のローマ本部、ベトナム支部(ハノイ)に勤務し、その後コロンビア大学大学院政治学研究科を修了し、政治学修士号を取得(国際関係論[1]

1997年頃、FAOベトナム支部勤務時代に11歳下のベトナム人女性と知り合い、恋仲となる[4]。早々にこの女性との結婚を決意し、2001年に日本へ帰国[4]2006年頃、両親は猛反対したが意を曲げずこの女性と婚姻した[4]

2010年、アメリカ映画『グリーン・ゾーン』の字幕翻訳を担当。2012年10月、政策フォーラム「日本の選択」の設立に参加し、その座長となる[5]

2016年には広島県立美術館新潟市美術館で開催された「徳川家康没後400年記念 天下太平 徳川名宝展」[6]をプロデュース、その最初の開催地である広島市では、同地の菓子会社・にしき堂が「徳川宗家十九代 徳川家広氏プロデュース」の「葵もみじ」を発売[7]、2017年には浜松市の菓子会社・春華堂が「徳川宗家十九代 徳川家広氏の監修」として慶長小判を象った最中を発売した[8]

政治活動[編集]

2018年10月に知人の北海道議会議員から要請を受け、任期満了に伴う北海道知事選挙(2019年4月執行)への立候補の準備を始める。2019年1月に住民票を札幌市に移し、北海道内を回って情報収集をしていた[9]が、同年2月20日、自らの理解が浅かったとして不出馬を表明した[10][11]

同年5月28日、第25回参議院議員通常選挙静岡県選挙区(改選数2)から立憲民主党公認で立候補する意向を表明した[12]。7月21日に行われた参院選では「最重点区」として党幹部の手厚い応援を受けたが落選[13][14]

立憲民主党本部は参院選で30万票強を獲得した徳川を重要視し、次期衆院選の静岡4区または静岡5区への立候補を打診。徳川も「出るなら5区」と考え政治活動を続けた。ところが同年11月27日、国民民主党静岡県連が静岡5区総支部長に小野範和(伊豆の国市小野登志子の長男)を選出する[15][16]と、徳川は「野党共闘の邪魔はしたくない」と述べ、翌11月28日に次期衆院選への立候補を見送ることを決めた[17]

2020年5月19日、立憲民主党静岡県連に離党届を提出した。党関係者によれば、徳川は自身が参院選で競合した国民民主党との合流協議が進んでいた事に対し不信感を募らせており、3月には党幹事長の福山哲郎に離党の意向を示し、慰留されていたが4月に静岡4区補欠選挙があったため結論を先延ばしにされていた[18][19][20]。6月24日に党県連は離党を承認した[21]

人物[編集]

系譜[編集]

父は徳川宗家第18代当主、元日本郵船副社長で徳川記念財団理事長の徳川恆孝[3]。血統面では松平容保男系玄孫にあたり、水戸徳川家の祖頼房の長男松平頼重の男系子孫である。また徳川家達島津忠義鍋島直大池田詮政寺島宗則の玄孫、島津久光鍋島閑叟の来孫でもある。

著書[編集]

  • バブルの興亡 日本は破滅の未来を変えられるのか(講談社BIZ、2009年)
  • 自分を守る経済学(ちくま新書、2010年)
  • なぜ日本経済が21世紀をリードするのか ポスト「資本主義」世界の構図(NHK出版新書、2012年)
  • マルクスを読みなおす(筑摩選書、2014年)

日本語訳書[編集]

  • 新上海(パメラ・ヤツコ、集英社インターナショナル、2003年)
  • 戦争で儲ける人たち ブッシュを支えるカーライル・グループ(ダン・ブリオディ、幻冬舎、2004年)
  • ドル暴落から、世界不況が始まる(リチャード・ダンカン、日本経済新聞社、2004年)
  • ワイルドグラス 中国を揺さぶる庶民の闘い(イアン・ジョンソン、日本放送出版協会、2005年)
  • 新・世界戦争論 アメリカは、なぜ戦うのか(ジョージ・フリードマン、日本経済新聞出版社、2005年)
  • 「豊かさ」の誕生―成長と発展の文明史(ウィリアム・バーンスタイン、日本経済新聞出版社、2006年)
  • マネー中毒 「もうお金に振り回されない」劇的回復法(ロン・ガレン、光文社ペーパーバックス、2006年)
  • ラスト・ブレス 死ぬための技術(ピーター・スターク、講談社文庫、2007年)
  • ヒトラー・マネー(ローレンス・マルキン、講談社、2008年)
  • 中国 危うい超大国(スーザン・L・シャーク、日本放送出版協会、2008年)
  • 暗殺の政治史 権力による殺人の掟(リチャード・ベルフィールド、扶桑社、2008年)
  • ジョブズはなぜ天才集団を作れたか(ジェフリー・L・クルークシャンク、講談社、2008年)
  • ソロスは警告する 超バブルの崩壊=悪夢のシナリオ(ジョージ・ソロス、講談社、2008年)
  • ソロスは警告する2009 恐慌へのカウントダウン(ジョージ・ソロス、講談社、2009年)
  • グリーン・ゾーン(ラジブ・チャンドラセカラン、集英社インターナショナル、2010年2月)
  • ソロスの講義録 資本主義の呪縛を超えて(ジョージ・ソロス、講談社、2010年6月)
  • 最強国の条件エイミー・チュア、講談社、2011年5月)
  • 混乱の本質 叛逆するリアル 民主主義・移民・宗教・債務危機(ジョージ・ソロス、トニー・ブレア他、土曜社、2012年8月)
  • 訣別 ゴールドマン・サックス(グレッグ・スミス、講談社、2012年10月)
  • 日本政治の大転換 「鉄とコメの同盟」から日本型自由主義へ(フランシス・ローゼンブルース、マイケル・ティース、勁草書房、2012年12月)
  • 大いなる探求(上) 経済学を創造した天才たち(シルヴィア・ナサー、新潮社、2013年6月)
  • 大いなる探求(下) 人類は経済を制御できるか(グレッグ・スミス、新潮社、2013年6月)
  • ナチスの楽園―アメリカではなぜ元SS将校が大手を振って歩いているのか―(エリック・リヒトブラウ、新潮社、2015年11月)

英訳書[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 徳川 家広|日本経済新聞出版”. 日本経済新聞出版社. 2020年7月25日閲覧。
  2. ^ 徳川家末裔が明かす細川家と小泉家の奇妙な縁」『週刊朝日』2014年2月7日号、dot.(ドット)
  3. ^ a b c d 世界から見た家康公 - 岡崎商工会議所”. 岡崎商工会議所 (2015年12月). 2020年7月25日閲覧。
  4. ^ a b c d e 「両親は猛反対「ベトナム人女性」と結婚した徳川家19代」『週刊新潮』2007年9月20日号、 44-45頁。
  5. ^ 2012-10-26 政策フォーラム「日本の選択」を設立しました。”. 木内たかたねブログ. 2019年7月8日閲覧。
  6. ^ 徳川名宝展”. 広島県立美術館ホームページ (2016年4月1日). 2019年7月8日閲覧。
  7. ^ 葵もみじ”. にしき堂ホームページ (2016年4月1日). 2019年7月8日閲覧。
  8. ^ 慶長小判もなか地域限定販売のお知らせ”. 春華堂ホームページ (2017年9月13日). 2019年7月8日閲覧。
  9. ^ “道知事選に徳川家19代目の家広氏意欲”. 北海道新聞. (2019年1月29日). https://www.hokkaido-np.co.jp/article/271367 2019年2月20日閲覧。 
  10. ^ “徳川宗家の19代目、北海道知事選「いざ出陣」とりやめ”. 朝日新聞. (2019年2月20日). https://www.asahi.com/articles/ASM2M6K41M2MIIPE01Z.html 2019年2月20日閲覧。 
  11. ^ “北海道知事選、徳川19代目・家広氏“出馬”急浮上! 十勝毎日新聞取材に「可能性は排除していない」”. ZAKZAK. (2019年1月19日). https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190119/soc1901190001-n1.html 2019年2月20日閲覧。 
  12. ^ “立民・徳川氏が出馬表明 参院選静岡選挙区、構図混沌”. 静岡新聞. (2019年5月29日). https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/639228.html 2020年4月14日閲覧。 
  13. ^ “徳川宗家19代目・家広氏、敗戦の弁「力不足だった」”. 産経新聞. (2019年7月21日). https://www.sankei.com/politics/news/190721/plt1907210191-n1.html 2019年7月23日閲覧。 
  14. ^ “立憲が国民に「刺客」=官邸参戦で対立激化-静岡【注目区を行く】”. 時事ドットコムニュース. (2019年7月11日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019071100713&g=pol 2019年7月23日閲覧。 
  15. ^ “国民民主党5区総支部長に小野氏 静岡県連選出”. 静岡新聞. (2019年11月28日). https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/709824.html 2020年4月14日閲覧。 
  16. ^ “衆院静岡5区行方の混沌 国民民主、総支部長に小野氏”. 静岡新聞. (2019年11月28日). https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/709825.html 2020年4月14日閲覧。 
  17. ^ 広田和也 (2019年11月30日). “【静岡】立民・徳川氏 出馬断念 「野党共闘の邪魔したくない」”. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/article/shizuoka/list/201911/CK2019113002000166.html 2020年4月14日閲覧。 
  18. ^ “徳川さんが立民離党へ 来夏知事選を視野か”. 中日新聞. (2020年3月28日). https://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2020032802000110.html 2020年5月4日閲覧。 
  19. ^ “徳川家広氏が立憲民主党に離党届 19年の参院静岡選挙区で落選”. 東京新聞. (2020年5月19日). https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020051901002222.html 2020年5月19日閲覧。 
  20. ^ “徳川家広氏が立憲民主党県連に離党届提出 去年の参院選に公認で出馬 静岡”. 静岡朝日テレビ. (2020年5月19日). https://news.yahoo.co.jp/articles/9070acea5f20230c57d23ab460e5b42b64c52f0e 2020年6月25日閲覧。 
  21. ^ “徳川家広氏、立憲を離党 国民との合流に異議 /静岡”. 毎日新聞. (2020年6月25日). https://mainichi.jp/articles/20200625/ddl/k22/010/236000c 2020年6月25日閲覧。 
  22. ^ (休日版) ゾンビ映画今昔”. 徳川家広ブログ (2009年11月29日). 2019年7月8日閲覧。
  23. ^ 宮崎哲弥のトーキングヘッズ』(朝日ニュースター)、2010年4月放映にて
  24. ^ a b c 朝日・東大谷口研究室共同調査”. 朝日新聞 (2019年). 2019年7月8日閲覧。
  25. ^ 宮台真司との対談『M2』シリーズ。

外部リンク[編集]