徒歩旅行

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徒歩旅行(とほりょこう)とは、徒歩で移動する旅行をいう。類義語として、「歩き旅」、「ウォーキング」及び「ハイキング」などがある。

概要[編集]

一般的に徒歩の移動速度は、時速4~5kmであると言われる(旅行者の体格や体調、携行品の重量や道程の環境によって左右される。たとえば軍隊などでは歩兵の移動速度は時速6km(普通50分行軍・10分小休止の繰り返し)と見積もられる。古代ローマでは舗装された道路を移動するので緊急時は軍隊が1日100kmの移動も可能であった)。完全な徒歩旅行の場合は、1日の内、食事・休憩を入れて8時間、延べ30km(時速5km)を距離の目安とすることが多い。

の過程で必要となる荷物を携行して歩くことが多いので、荷物は可能な限り小さく軽くする必要がある。両手が自由になることから、バックパックを使うことが多く、日帰りや数日間の場合はデイパック、数週間から数ヶ月に亘る場合は登山で使用する大型のリュックサックなどが使用される。また、バックパックではなく、嗜好や服装に合わせて、スーツケースやトートバッグを使う場合もある。場合によってはカートリヤカーなどを利用する者もいる。

装備[編集]

このような旅行の装備としては一例として次のようなものがあげられる。

服装[編集]

携行品[編集]

日本における環境[編集]

日本では古くより、東海道中山道などの主要街道をはじめとする、高度に発達した道路網が整備されてきた。これらは徒歩での移動を前提としていたため、徒歩での1日の移動距離を基準として一定間隔ごとに宿場が設けられていた。この宿場が発展して現在の鉄道の主要駅や市街地などになっていることが多いため、徒歩旅行における発着点となりやすい。また、これらの場所にはホテル飲食店金融機関などの施設が集中していることも多いため、その意味でも発着点としては便利である。

一方、近年の日本の道路行政は自動車の往来、いわゆるモータリゼーションを最優先したため、日本を縦横に貫く主要な国道から小さな路地に至るまで、歩行者の安全を最優先しているとは言い難い部分がある。 道路交通法上は歩行者の安全を最優先しているが、実際は歩道が極めて狭い場所もあり、徒歩による通行には危険を感じることが多い。特に主要国道やトンネルには歩行者用の専用道路が施設されているが、身の危険や利便性の低さを感じる箇所も多い。

問題[編集]

徒歩旅行は、日焼けやなど自然環境変化を直接受けるため、肉体的な疲労が他の移動手段と比較した場合、非常に大きい。 また、自分の歩行速度を超えないため、飛行機鉄道自動車など高速かつ効率的な移動手段に慣れている現代人にとって精神的な苦痛を感じることがある。

記録[編集]

前述のように、肉体的・精神的な苦痛がとても多いにも関わらず、古くより徒歩旅行が愛好され記録されてきた。

これは、江戸時代までの日本では主要街道にあっても徒歩がもっとも一般的な交通手段であったことによる。それと比較して、交通機関が発達した近代以降では、乗り物を一切使わずに自力で目的地までたどり着くという、最も素朴で過酷な経験が得られる為、とも思われる。

徒歩旅行の記録を残した歴史上の人物には、小林一茶与謝蕪村松尾芭蕉種田山頭火などが挙げられる。

最近では、インターネットカフェマンガ喫茶、またノートパソコン携帯電話の普及により、個人でホームページ又はウェブログを容易に作成、更新できるようになったこともあり、旅行の過程を日記形式の旅行記紀行文としてリアルタイムに公開する人が出てきている。

代表例[編集]

宗教信仰として行う徒歩旅行の代表例が世界各地で散見される聖地への巡礼行為である。有名な事例としてはイスラム教の聖地メッカに訪れる大巡礼(ハッジ)や日本四国地方を徒歩で廻るお遍路などが挙げられる。

他方、宗教又は信仰と関係なく、発着点として知名度の高い地点を結ぶ徒歩旅行に試みる場合がある。国内旅行であれば日本縦断や日本一周が代表例といえよう。

関連項目[編集]