後閑信吾

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ごかん しんご
後閑 信吾
Shingo Gokan 2018.jpg
生誕 (1983-02-14) 1983年2月14日(37歳)
日本の旗 日本神奈川県川崎市
職業 バーテンダー

後閑 信吾(ごかん しんご、1983年2月14日‐)は、日本人バーテンダー、バーコンサルタント、レストランプロデューサー、カクテル講師。神奈川県川崎市出身 [注釈 1]、米国ニューヨーク在住。元「Angel's Share NY」ディレクター。

現在はSG Groupファウンダーとして、SG Management LLC(NY)、株式会社SGマネジメント(東京)、株式会社ファイブセンシス(東京)、上海后感公司(上海)の各代表を務め、「Speak Low」「Sober Company」「The Odd Couple」(以上上海)および「The SG Club」(東京)を運営。

バカルディ・レガシー・カクテルコンペティション2012」世界大会優勝[2]

2017年、Tales of the Cocktail「International Bartender of the Year 2017」を受賞[3]

ASIA'S 50 BEST BARS 2019において「ALTOS BARTENDERS' BARTENDER」を受賞[4]

来歴[編集]

2001年、バーテンダーとしてキャリアをスタート。地元のレストランバーでバーテンダーの基礎知識を身に着け、その後川崎市のバー「potluck」にて本格的な酒類に関する勉強とカクテル作りにのめりこむ。(同店には約3年間従事)日頃から後閑の実力を認めていた同店の常連客などから米国行きを強く勧められ渡米を決意。

2006年、単身ニューヨークへ渡米。ニューヨークでの下積みを経て、「Angel's Share」のヘッドバーテンダーに就任。

2011年、「Bacardi Legacy Cocktail Competition 2011(バカルディ世界レガシーカクテルコンペテション)」出場。(北米ニューヨーク地区大会にて3位)

2012年、「Bacardi Legacy Cocktail Competition 2012(バカルディ世界レガシーカクテルコンペテション)」出場。(全米大会にて優勝を経て)世界大会で優勝[2]

同年8月には、ロンドンサヴォイ・ホテル内にある「ジ・アメリカン・バー」にて、1889年創業以来初めて(120年の歴史上初めて)となるゲストバーテンダーとして迎えられた[5]

2013年8月、日本でおこなわれたSUMMER SONIC 2013(サマーソニック2013)を皮切りに、ゲストバーテンディングとして北京、上海、日本国内、ヨーロッパ各地のイベントゲストバーテンダー、カクテルコンペティションのジャッジ等の活動をスタート。40カ以上の国、延べ100都市にて活動中。

同年10月には、ニューヨークの「Angel's Share」が「THE WORLD'S 50 BEST BARS」に選ばれる。

また、アメリカ版・料理の鉄人「アイアン・シェフ・アメリカ」のカクテルペアリングスペシャルにて、和の鉄人である森本正治氏とタッグを組み、アメリカ南西部料理の鉄人であるボビー・フレイ氏に勝利する。

2014年6月、禁酒法時代のアメリカで地下営業をおこなっていた「もぐり酒場」を模したSpeakeasy(スピークイージー)スタイルのバー「Speak Low」と、バーツール類を取り扱うバーツールショップ「OCHO」を上海市内に同時オープン。

同年12月、「Speak Low」がShanghai Best cocktail bar, Best new barにて2部門を受賞する。

2015年4月、「Speak Low」が中国にてBest cocktail bar, Best new barの2部門を受賞。

また、同店Bar managerのFaye Chenが「バカルディ・レガシー・カクテルコンペティション2015」にてベスト8となる[6]

同年7月、「Tales of the Cocktail」にて世界のベストバーテンダー10人に選出される[7]

同年10月、アトランタにオープンした予約制ラウンジ「Himitsu」のクリエイティブディレクターに就任。コンサルタントおよびトレーニングを行う[8]

2016年4月、ウィリアム・リード・ビジネス・メディアが主催する「ASIA'S 50 BEST BARS 2016」にて「Speak Low」が2位を受賞[9]

同年10月、ウィリアム・リード・ビジネス・メディアが主催する「THE WORLD'S 50 BEST BARS 2016」にて、「Speak Low」が15位を受賞[10]

2017年2月、上海市内にて「Sober Company」をオープン。

同年6月、「ASIA'S 50 BEST BARS 2017」にて「Speak Low」が再び2位を受賞[11]、「Sober Company」が19位に選出される[12]

同年7月、世界のバー業界のアカデミー賞といわれる「Tales of the Cocktail: The Spirited Awards」にて、2017年度の「International Bartender of the Year」を受賞[3]

同年10月、「THE WORLD'S 50 BEST BARS 2017」にて「Speak Low」が10位に選出される[13]

2018年6月、渋谷にて「The SG Club」をオープン。

同年11月、上海市内に「The Odd Couple」をオープン。

2019年 5月、ASIA'S 50 BEST BARS 2019において「ALTOS BARTENDERS' BARTENDER」を受賞[4]

同年7月、バー業界に最も影響を与える100人を選ぶ「Bar World 100」にランクインした[14]

2020年 5月、「ASIA'S 50 BEST BARS 2020」にて「The SG Club」が9位に選出され、日本国内最高位にランクしたバーを称える賞「The Best Bar in Japan, sponsored by Nikka Whisky」を贈られた[15]

近年は、若手バーテンダーの指導にも積極的に関わり、多くのタイトル保持者を生み出している。

人物・エピソード[編集]

渡米を決意した後閑は、海外で通用する技術を身につける必要があると考え、カクテルを作るバーテンダーのホスピタリティと、日本の茶席における「もてなしの心」や、美しい所作に共通項を感じ、石州流茶道の指南を受ける。また、その茶道習得の傍ら、銀座のシェリー酒専門店「シェリーミュージアム」館長(中瀬航也)からシェリー酒について本格的に学び、「ベネンシアドール」の資格を取得するためスペインへ渡り、試験に合格(当時、日本人では五人目の認定)。

渡米当初、知人から紹介されたニューヨーク在住の日本人シェフのもとで米国生活をスタートした後閑は、さっそくニューヨークでその当時から有名だったバー「Angel's Share」にバーテンダーの職を求める。ところが、当時まったく英語が話せなかったことを理由に断られ、ニューヨーク市内の日本食レストランでバーテンダーとして約半年間働くこととなる(その間、後閑はそのレストランでヘッドバーテンダーとしての職に就き、同店のレストランサービスや米国式の働き方を学んだ)。半年後、当時の「Angel's Share」のマネージャーから偶然直接声がかかり、同店で働くことが許された(その後、同店のマネージメントを含めたヘッドバーテンダーとして、前職の責任者から立場を引き継ぐこととなった)。

後閑が27歳のとき、Bacardi社が初めて開催した世界を代表するカクテルコンペ「Bacardi Legacy Cocktail Competition 2011(バカルディ世界レガシーカクテルコンペテション)」へのエントリーインビテーションを正式に受け、同世界大会に参加。 この第1回への出場では、ニューヨーク地区大会にて26人で行われた準決勝で3位となった。

翌2012年の第2回バカルディ・レガシー・カクテルコンペティションでも、再び正式にバカルディ社から同世界大会へのエントリーインビテーションを受ける。ニューヨーク地区大会代表、合衆国代表と勝ち上がり、世界大会で、抹茶ラムをミックスしたオリジナルカクテル「スピーク・ロウ」で優勝した。

スピーク・ロウ

後閑が優勝した「Bacardi Legacy Cocktail Competition(バカルディ世界レガシーカクテルコンペテション)」の出場エントリーは(ニューヨークから出場の場合)、Bacardi社のワールドアンバサダーが匿名で店に訪れ、彼らが評価したバーテンダーにのみ帰り際に出場招待状を渡している。後閑は記念すべき第1回と、続く第2回の連続出場を果たしたことになる。

ちなみに同大会で各地区大会の審査員たちから高い評価を受けたオリジナルカクテル「スピーク・ロウ」は、日本から取り寄せた抹茶をふんだんに使い、茶筅を用いてラムで抹茶を点て、ベネンシアドールの資格を持つ後閑が選び抜いた黒蜜を感じさせる風味豊かなシェリーとシェイクするという、日本の伝統的茶道で仕立てたミクソロジーカクテルである。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ ただ、「渋谷生まれで川崎育ち」とも語っている[1]

出典[編集]

  1. ^ 後閑信吾The SG Groupファウンダー/バーテンダー”. HIGHFLYERS (2019年3月7日). 2020年3月16日閲覧。
  2. ^ a b United States Bartender Shingo Gokan is Winner in Second Annual BACARDI® Global Legacy Cocktail Competition”. CISION,PR Newswire (2012年3月1日). 2020年3月16日閲覧。
  3. ^ a b International Bartender of the Year”. Tales of the Cocktail Foundation. 2020年3月16日閲覧。
  4. ^ a b Altos Bartenders’ Bartender 2019” (英語). William Reed Business Media. 2019年12月6日閲覧。
  5. ^ Award-Winning Mixologist Crafting Menu for Umi’s Soon-To-Open Lounge, Himitsu”. Restaurant INFORMER,Sawyer Direct (2015年4月14日). 2020年3月16日閲覧。
  6. ^ Mixologist Faye Chen on Turning Traditional Chinese Food Into Tasty Cocktails”. RADII (2019年6月13日). 2020年3月16日閲覧。
  7. ^ Tales of the Cocktail announces top 10 Spirited Award nominees; Miami’s Broken Shaker & John Lermayer nominated!”. Spirited Miami. 2020年3月16日閲覧。
  8. ^ Himitsu”. 2020年3月16日閲覧。
  9. ^ Asia's 50 Best Bars 2016”. William Reed Business Media. 2020年3月16日閲覧。
  10. ^ The World's 50 Best Bars 2016”. William Reed Business Media. 2020年3月16日閲覧。
  11. ^ Asia's 50 Best Bars 2017”. William Reed Business Media. 2020年3月16日閲覧。
  12. ^ Asia's 50 Best Bars 2017”. William Reed Business Media. 2020年3月16日閲覧。
  13. ^ The World's 50 Best Bars 2017”. William Reed Business Media. 2020年3月16日閲覧。
  14. ^ Drinks International launches Bar World 100”. Drinks International (2019年7月31日). 2019年12月17日閲覧。
  15. ^ The best bars by country”. William Reed Business Media. 2020年5月14日閲覧。
  16. ^ The DRiNK Magazine Face: Faye Chen”. The DRiNK Magazine (2018年2月26日). 2020年3月16日閲覧。
  17. ^ Give it up for Gn Chan, Bacardí Legacy Global Cocktail Competition 2016 winner”. The Cocktail Lovers (2016年4月30日). 2020年4月19日閲覧。
  18. ^ ザ・シーバス マスターズ2017 世界チャンピオン 鈴木敦氏が語る ザ・シーバス マスターズ2017”. BAR TIMES (2017年8月17日). 2020年4月19日閲覧。
  19. ^ アイリッシュウイスキー「JAMESON」主催カクテルコンペティション 日本代表バーテンダー新井和久氏が世界大会で優勝 カクテル技術と情熱で世界を魅了”. BAR TIMES (2016年6月29日). 2020年4月19日閲覧。

外部リンク[編集]