張璇

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 張璇 八段
ワールド碁フェスティバルのトークショーでの張璇(2019年6月)
名前 張璇
生年月日 (1968-06-22) 1968年6月22日(55歳)
プロ入り年 1986年
出身地 中華人民共和国の旗 福建省福州市
所属 中国囲棋協会
師匠羅建文 七단
段位 八段
概要
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張璇(ちょう せん、张璇、チャン・シュアン、1968年6月22日 - )は中華人民共和国囲碁棋士福建省福州市出身、中国囲棋協会所属、八段。建橋杯女子囲棋公開戦4連覇含む優勝5回、宝海杯世界女子選手権戦優勝など。夫は常昊九段。

経歴[編集]

8歳で囲碁を学び、12歳で国家囲棋集中訓練隊に入る。1982年四段認定。1986年に国手戦で7位、海峡杯女子の部優勝。1987、88年、新体育杯戦リーグ入り。1989年、五牛杯戦優勝。1990年、全国囲棋個人戦女子の部優勝。1996年新人王戦ベスト8。1997年天元戦挑戦者決定戦に進出し常昊に敗退、八段。1998年、宝海杯世界女子選手権戦決勝で韓国の黄焰二段を2-1で破り優勝。1999年、NEC杯囲棋賽ベスト8、常昊と結婚。2001年、第1期女子名人戦優勝。2003年、トヨタ&デンソー杯囲碁世界王座戦に推薦で出場、1回戦で王銘琬に敗れる。2003年から建橋杯女子囲棋公開戦4連覇。

甲級リーグには2003年、2006年に出場、女子甲級リーグでは2013年に厦門観音山チームで出場、2014年からは同チームコーチ。中国棋士ランキングでは、1997年7月に9位を占めた。

タイトル歴[編集]

その他の棋歴[編集]

国際棋戦

国内棋戦

代表局[編集]

1998年第5期宝海杯は、芮廼偉が不出場のため張が有力視された。黄焰との決勝三番勝負は1勝1敗の後の第3局、序盤左上隅の大ナダレ定石からの戦いが全局に波及し、その後右下の振り替わりで白番黄の優勢となる。ここで黒番張の103手目、図△の手が、通常はaへ打つところ、勝利への執念を示した手で、ここから徐々に差を縮めて終盤で逆転、世界戦初優勝を果たした。

黒 張璇 白 黄焰

参考文献[編集]

  • 小松英樹「並べて強くなる21世紀への入魂譜」(「棋道」誌1999年1月号)

外部リンク[編集]