弦楽のための交響曲 (メンデルスゾーン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

弦楽のための交響曲、もしくは弦楽のためのシンフォニア(原題:"Sinfonia")は、フェリックス・メンデルスゾーンが12歳から14歳にかけて作曲した、交響曲の習作とされる作品群の総称。13曲存在する。これらはメンデルスゾーン家で毎週開催されていた日曜音楽会において演奏するために作曲された[要出典]

バッハの影響を受けながら、多彩な旋律、高度な対位法と和声を用いた初期の優れた作品群である。

5つの番号付き交響曲中最初の交響曲第1番の自筆譜に「交響曲第13番」と表記されている事を考慮すると、この作品群の重要性が明確さを理解できる。実際、近年になって複数のレーベルから全集がリリースされている。

作品リスト[編集]

第1番 ハ長調[編集]

1821年作曲。全3楽章。演奏時間:約11分。

  • Allegro
  • Andante
  • Allegro

第2番 ニ長調[編集]

1821年作曲。全3楽章。演奏時間:約11分。

  • Allegro
  • Andante
  • Allegro vivace

第3番 ホ短調[編集]

1821年作曲。全3楽章。演奏時間:約9分。

  • Allegro di molto
  • Andante
  • Allegro

第4番 ハ短調[編集]

1821年作曲。全3楽章。演奏時間:約9分。

  • Grave-Allegro
  • Andante
  • Allegro vivace

第5番 変ロ長調[編集]

1821年作曲。全3楽章。演奏時間:約10分。

  • Allegro vivace
  • Andante
  • Presto

第6番 変ホ長調[編集]

1821年作曲。全3楽章。演奏時間:約11分。

  • Allegro
  • Menuetto
  • Prestissimo

第7番 ニ短調[編集]

1822年作曲。全4楽章。演奏時間:約22分。

  • Allegro
  • Andante (amorevole)
  • Menuetto
  • Allegro molto

第8番 ニ長調[編集]

1822年作曲。全4楽章。演奏時間 約30分。

弦楽合奏曲からアンサンブルを書き始めたメンデルスゾーンが、初めてオーケストレーションを試みた作品。同年に作られた管弦楽版は、フルートオーボエクラリネットファゴットホルントランペット各2、ティンパニ弦五部の編成。演奏時間は同じ。
  • Adagio - Allegro
  • Adagio
  • Menuetto:Allegro Molto-Trio(Presto)
  • Allegro Molto

(メンデルスゾーン全集版より:DVfM)

第9番 ハ長調[編集]

1823年作曲。全4楽章。演奏時間:約29分。

「スイス」の副題を持つ(第3楽章トリオの表題)。ヴィオラも始終2部に別れている。
  • Grave(ハ短調)‐Allegro(ハ長調)
  • Andante(ヴァイオリンが4部に別れる)
  • Scherzo-Trio:La Suisse, più lento
  • Allegro vivace


(メンデルスゾーン全集版より:DVfM)

第10番 ロ短調[編集]

1823年作曲。全1楽章。演奏時間:約10分。

1つの楽章のみを書いたのか、他の楽章が失われたのかは不明。
  • Adagio-Allegro

第11番 ヘ長調ヘ短調[編集]

1823年作曲。全5楽章。演奏時間:約40分。

第2楽章のスケルツォ『スイスの歌』には斜線が引かれており、削除したのかどうかは不明(オイレンブルク版の楽譜では全4楽章の付録として収録)。『スイスの歌』は、一連の作品中唯一ティンパニシンバルトライアングルを伴う。
  • Adagio-Allegro molto
  • スケルツォ Commodo:Schweizerlied(『スイスの歌』)
  • Adagio
  • メヌエット Allegro moderato
  • Allegro molto

第12番 ト短調[編集]

1823年作曲。全3楽章。演奏時間:約22分。

  • フーガ Grave-Allegro
  • Andante
  • Allegro molto

第13番 ハ短調[編集]

1823年作曲。全1楽章。演奏時間:約7分。

未完成とも言われており(「交響的断章」とも呼ばれる)自筆譜には番号の記載はない。
  • Grave-Allegro molto

参考資料[編集]