弥陀ヶ原 (立山)

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弥陀ヶ原 
Midagahara01st3200.jpg
5月の弥陀ヶ原
標高 1,600 m
所在地 富山県中新川郡立山町
位置 北緯36度34分20.60秒
東経137度31分57.07秒
種類 高原
Project.svg プロジェクト 山
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弥陀ヶ原(みだがはら)は富山県中新川郡立山町芦峅寺(あしくらじ)にある高原中部山岳国立公園内にあり、標高は1,600mから2,000m程度[1]活火山となっており2016年12月1日より気象庁の指定する常時観測火山となる[2]

高原上を立山黒部アルペンルート立山有料道路が通る。2012年(平成24年)7月3日にはラムサール条約に登録された[3]

概要[編集]

弥陀ヶ原(立山火山とも)の地形図。左へ伸びる平坦部が弥陀ヶ原。中央右の窪地は立山カルデラ

弥陀ヶ原は立山の麓から常願寺川水系称名川の左岸にかけて、東西4km、南北2kmに広がる溶岩台地で、浸食カルデラ[4]であるが、かつては陥没カルデラとされていた[5]。 この大規模な高原の存在が、立山の雄大さの一つの要因である。高所に位置するため、11月頃から7月頃まで雪に覆われる。夏には川が流れ、餓鬼の田(池塘)が数多く存在する高原湿地であるため多種の高山植物が見られる。高度が低くなると樹木が増えてくる。秋には周辺の山々とも合わさり雄大な紅葉が見られる。

アスファルトの立山有料道路と整備された遊歩道(木道)とベンチ、ところどころに展望台がある。

火山活動史[編集]

最近の約4万年間は静穏期で、マグマに由来する生成物は生産されなかったが、地獄谷など爆裂火口群の水蒸気爆発と地獄谷の噴気孔・温泉活動が主な火山活動になっている。

有史以降の活動
  • 1836年(天保7年)7月 - 小規模な水蒸気噴火。火山爆発指数:VEI1。
  • 1858年(安政5年) - 飛越地震に伴う山体崩壊が泥流を生じる。鳶山崩れ(大鳶崩れ)。
  • 1946年(昭和21年)9月11日 - 噴煙活動活発化(水蒸気噴火?)。
  • 1949年(昭和24年)10月23日 - 噴煙活動活発化(水蒸気噴火?)。
  • 1967年(昭和42年)11月4日 - 硫化水素により、キャンプ中の2名死亡。
  • 1973年(昭和48年)から1987年(昭和62年) - 複数回、溶融硫黄流出。
  • 2004年(平成16年) - 気象庁が立山室堂に臨時地震計設置[6]
  • 2006年(平成18年)12月6日 - 噴煙活動活発化。
  • 2007年(平成19年)12月1日 - 気象庁による噴火予報発表(平常)
  • 2011年(平成23年)10月から12月 - 周辺の地震増加[7]
  • 2012年(平成24年)6月 - 噴気。
  • 2016年(平成28年)12月1日 - 気象庁の指定する常時観測火山に追加[2]

植物[編集]

木道脇などに自生する
ニッコウキスゲ

ハクサンチドリキヌガサソウミズバショウニッコウキスゲチングルマイワショウブベニヒカゲワタスゲトキソウモウセンゴケなどが見られる。

周辺の観光ポイント[編集]

弥陀ヶ原内の施設[編集]

国民宿舎展望立山荘、弥陀ヶ原ホテル、立山カルデラ展望台、弥陀ヶ原バス停。

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 地図閲覧サービス(弥陀ヶ原)”. 国土地理院. 2011年9月5日閲覧。
  2. ^ a b 八甲田山、十和田、弥陀ヶ原を常時観測火山に追加します”. 気象庁. 2016年11月18日閲覧。
  3. ^ ラムサール条約湿地の新規登録について 富山県
  4. ^ 立山・弥陀ヶ原・地獄谷
  5. ^ 野崎保、菊川茂:立山カルデラの形成と深層崩壊の歴史 -鳶泥と国見泥- 日本地すべり学会誌 Vol.49(2012) No.4 p.196-203
  6. ^ 白山砂防通信 Vol.10 2005冬号 国土交通省北陸地方整備局 白山砂防科学館
  7. ^ 東北地方太平洋沖地震後に活発化した飛騨山脈脊梁部の地震活動について 京都大学防災研究所年報 第55号B 平成24年6月 (PDF)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]