弥海砂

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弥海砂
DEATH NOTEのキャラクター
登場(最初) 第25話「馬鹿」
(単行本第3巻「激走」収録)
作者 大場つぐみ
小畑健
声優 平野綾
シャノン・チャン=ケント(英語版)
俳優 戸田恵梨香(実写映画版)
唯月ふうか(ミュージカル版)
佐野ひなこ(連続ドラマ版)
篠川桃音(連続ドラマ版幼少期)
プロフィール
愛称 ミサミサ
別名 第二のキラ
性別 女性
国籍 日本の旗 日本
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弥 海砂(あまね ミサ、Misa Amane)は、漫画『DEATH NOTE』に登場する架空の人物で、本作の主要登場人物であり、同作のヒロイン

キャスト[編集]

声優
俳優

プロフィール[編集]

人物[編集]

一人称は「ミサ」(映画版では「私」)。愛称は「ミサミサ」。

実年齢は月より1歳年上[注 1]だが、子供のように幼稚で無邪気な面があり、殺人に対する恐怖心や罪悪感は希薄である[注 2]

月と初対面を果たした際、1年前に両親を強盗に殺された自身の過去を語った際、「(犯人を)殺したいとも考えた…でも、それは、いけないこと」と発言していることから、犯人がキラに裁かれるまでの道徳観は、良識の部類にあった模様。また、非常に無鉄砲であるが、アリバイ工作や潜入捜査など人並み外れた行動力も合わせ持つ。

月への恋愛感情はLに「異常」と評されるほど。おどけた言動が多く、山上たつひこの漫画作品『がきデカ』のギャグ「死刑!」のジェスチャーをしたことがある。

欠点として思い込みが激しく、自己中心的な思考を持つ点が挙げられる。最初に月に接触した時は「利用されてもいい」と告げたにもかかわらず、結局は月の気持ちを確かめることなく、彼とは両想いだと思い込み、警察の疑惑を逸らす為の月の偽装デートすら許さなかった。

知能が高い登場人物が多い中、たびたび知力が低い描写をされており、月と初めて接触する際も犯行の証拠隠滅能力に欠け、ヨツバ編でもレムの説明を部分的にしか理解できていない様子が描かれていた。月やメロにも「馬鹿」と明け透けに評されている。しかし、決して無能というわけでもなく、自身の口車で火口にヨツバキラの自白を取ったり、月が動けない状況下、捜査本部のメンバーを相手にキラを演じたりもしている。

金髪が特徴。髪型はよくツーサイドアップ(初期はツインテール)にしている。服装は黒を基調とし、アクセサリーを付けていることが多い(本作の両作者によるとゴスロリと公言しているが、これに関しては不明瞭な点がある。どちらかというとパンクファッションに近い)。また、ミニスカートなど露出の高い服装も多く、ヨツバへ潜入するための面接では「ヌードにはなりませんが水着下着姿までならOKです」と言っている。第2部では下着に近い恰好で相沢や模木の前に姿を現したこともある。

原作では、京都在住の姉がいると言及されている。一方、映画版では弟に変更され、祖父母や従兄弟も登場している。

第一部[編集]

ストーカーに襲われ殺されるところだったが、死神ジェラスに助けられる。かつて両親を強盗に殺された[注 3]が、逮捕起訴されても長期裁判となり、冤罪説まで浮上して苦悩していたところをキラが裁きを下してくれた経緯によりキラを崇拝・信奉するようになる。また、同時期に死神レムからジェラスのデスノートを与えられたことから、キラに接触するために関西から上京し、「第二のキラ」として事件を起こす。その後、本物のキラである夜神月に出会い、一目惚れをする。

アニメ版第25話では、月の真意(自分が利用されていること)に気づいたような描写がなされ、そのショックで虚ろな精神状態となり、ゴスロリ系のファッションで身を包み、唄を歌いながら街中を徘徊するという、奇行に及んだ。

第二部[編集]

Lの死後、夜神月とは恋人関係として同居生活を送り、裏では第二のキラとして活動する。同棲してからは月にも本気で愛されていると思い込んでいる。しかし相変わらず月には死神の目を持つ者として利用されているに過ぎず、第一部同様、一度月に殺されそうになっている。また、レムに対する感謝の念は薄いらしい。マフィア壊滅後、月の作戦でデスノートの所有権を再び放棄。所有していたノートは魅上照の元へと送られ、以後はノートに関する記憶を全て失った状態で模木と行動を共にしている。高田清美との食事では、高田への対抗意識の為にあっさりとキラを否定した。

品性はある方とは言えず、高田と会食した際にもワインのラッパ飲みに乱暴な言葉遣いと、余りの品の無さに高田が辟易する様子がある。紅白の打ち合わせでも関係者に度々言動を注意されたとミサ自身が漏らしているシーンもある。

最終回には登場しなかったものの、キラ事件解決後の2011年2月14日に死亡したことが、単行本13巻(解説本)にて明かされている。作者(大場つぐみ)によれば、「(最終回に登場しなかったのは) 状況的にどうしても描けなかったから。キラの記憶は失っていてもこれまで同様に月を愛している。そして、ノートを使った者が不幸になるというなら、松田辺りが月が死んだ事をつい漏らしてしまったのではないかと思い、それを苦に自殺した、といったところだろう」と語っている。

アニメ版最終回では、月の死を悟ったことで第一部と同様に街中を徘徊し、その後はYB倉庫の近くにあるビルの屋上にて、柵の向こう側に佇んでいる(自殺の示唆と思われる)シーンが設けられ、生死不明のまま出番を終えた。

実写映画版[編集]

強盗目的で家に不法侵入し、家族を惨殺した太村要一を目撃するも、目撃証言に信憑性が薄いとして太村は不起訴となる。料理番組に出演したりCDを発表したりと、芸能活動が多彩。また、後編では夜神粧裕の非難に動揺したり、総一郎を殺そうとした月の方針に戸惑う一面を見せるなど、原作のような何よりもキラ思想や月を優先するような盲目的で非道な面は抑えられており、家族を亡くした境遇ゆえに被害者への同情と殺人への罪悪感を根底に持ち続けている。

リュークによってノートに名前を書かれた月の死を目の当たりにし、深い悲しみに溺れながら逮捕されるものの、Lによるノートの焼却によってノートに関する犯罪の記憶が抹消され起訴はできなくなったため有罪には問われなかった。その1年後に月の家族同様、月を偲ぶ様子が描かれた。

キラ対策室のエレベーター内でワタリと言葉を交わした後、彼の死を目撃している。その際、「ワタリはデスノートによって殺された」ことを瞬時に悟った。

月の死から10年後の2016年、警察からの監視を受けながらも、海砂はアイドルから女優へと転身し、芸能活動を続けていた。そんなある日、仕事現場の楽屋に置いてあったデスノートを手にし、再び10年前の記憶が蘇る。『6冊のデスノートをすべて手に入れれば月に逢える』という話を聞き、心が揺れる。

連続ドラマ版[編集]

人気アイドルユニット「イチゴBERRY」のメンバーで、月は彼女のファン。愛称は「ミサミサ」。演じる佐野がグラビアアイドルをしていることから、リュークには当初「ボインちゃん」と呼ばれていた。似志田の無期懲役判決を報じた新聞記事によれば、幼少時は群馬県前橋市に在住していた。

両親の仇である似志田が仮出所することを告げられた際は憤慨していた。ストーキングしていた裕木田を衝動的に平手打ちし、逆上されて自宅前の階段で転落させられるが、幸い軽傷で済んだ。意識が戻った際、裕木田の死体を発見し、その直後に空から落ちてきたジェラスの「赤いデスノート」を拾い、レムと出会う。その後レムから「死神の目」の取引をし、ライブ会場にいた月の頭上に寿命が見えないことで彼がキラだと確信し、レイが月を殺害しようとする現場に居合わせ、両親の仇をとってくれたキラへの「お礼」としてレイの本名をノートに書き殺害。

月がLに監視されていることを知らずに彼の家を訪ねた際に、月がキラであることをうっかりバラしそうになる等、空気が読めないところがある。「死神の目」を使うことで月のL抹殺に協力しようとするが、テレビ局に送った脅迫状から彼女の指紋や部屋に飾っていた花の花粉が検出されたことで、7月27日のライブ当日に、Lの指示を受けた警察によって開演直前に逮捕・拘束された。この事については、同じく「イチゴBERRY」に所属しているマコとセリナから「(海砂は)急用ができて、ライブに出られなくなった」と説明されたのみで、同日に「イチゴBERRY」の活動休止も急遽発表された。また、海砂がLによって監禁されている間の彼女の動向については、世間に対して「『女優修行』の一環として、映画のオーディションを受ける為にハリウッドへ渡米した」と報道されている。「第二のキラ」容疑が晴れたその後、芸能活動に復帰した模様。

その後は原作同様に月の指示で秘匿されていたノートを回収するが、触れて所有権を得る前に奪われてしまい、魅上の手に渡ってしまう。しかし、魅上が月の側に付いたため、赤いノートに触れて記憶を取り戻すことには成功する。その後は赤いノートの切れ端を肌身離さず持ち歩くことで記憶を維持し、魅上と分担する形で裁きを行っていた。ニアとの最終決戦ではニア殺害の完了後、捜査本部メンバーの殺害を行うことになっていたが、実行前に赤いノートが焼失、それと同時に切れ端も力を失ったことでデスノートに関連する全ての記憶を再び喪失し、切れ端をゴミ箱に捨てた(直後、切れ端は消滅した)。その後どうなったのかは不明だが月や魅上と行動を共にしていなかったことから逮捕されることはなかったと思われる。月死亡後の自殺を連想させた原作・アニメーション、記憶を失いながらも愛情から涙を流した実写映画版と比べ、一切関わり無かったように全てを忘れ去ったのはドラマ版が初で、関係はやや希薄。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 映画版、ドラマ版では同年齢。
  2. ^ 原作者曰く「月が彼女を躊躇いなく利用できるのは、心の中では彼女を『犯罪者』と軽蔑しているから」だという。
  3. ^ 実写映画版では弟がいたが両親と共に、不法侵入した太村要一によって殺される。

出典[編集]

  1. ^ 大場つぐみ小畑健 『DEATH NOTE/Aアニメーション公式解析ガイド 残像』 集英社、2007年9月4日、8頁。ISBN 978-4-08-874197-0
  2. ^ 大場つぐみ小畑健DEATH NOTE HOW TO READ 13集英社2006年10月13日、16頁。ISBN 4-08-874095-5