引越社

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株式会社引越社
HIKKOSHISHA Co., Ltd.
Hikkoshi-sha Headquarter 20150920.JPG
株式会社引越社・中部本部
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 愛知県名古屋市中川区江松5-226
北緯35度7分33.2秒 東経136度49分10.7秒 / 北緯35.125889度 東経136.819639度 / 35.125889; 136.819639座標: 北緯35度7分33.2秒 東経136度49分10.7秒 / 北緯35.125889度 東経136.819639度 / 35.125889; 136.819639
設立 1971年6月
業種 陸運業
法人番号 8180001054482
事業内容 運送業
代表者 代表取締役社長 空雅英
資本金 3,000万円(引越社・引越社関西・引越社関東)
売上高 273億7,647万円(2014年3月末・連結)
従業員数 3,965名(平成26年5月末現在)
主要子会社 (株)引越社関東
(株)引越社関西
(株)アリさんサービス
(株)アリさんサービス大阪
外部リンク http://www.2626.co.jp/
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株式会社 引越社(ひっこししゃ・: HIKKOSHISHA Co., Ltd.)は、引越業務を専門とする日本運送会社である。札幌市厚別区・静岡県掛川市名古屋市中川区にそれぞれ本部を置く。

沿革[編集]

  • 1971年(昭和46年)6月 - 名古屋市港区いろは町にて創業する。オーナーは角田朝男
  • 1990年(平成2年)6月 - 関連会社の株式会社アリさんサービスを発足させる
  • 1991年(平成3年)1月 - 宇治支店を開設し、関西に進出。
  • 1996年(平成8年)2月 - 株式会社引越社関西を発足させる。
  • 2000年(平成12年)4月 - 東京本部を開設し、関東に進出する。
  • 2008年(平成20年)11月 - 藤沢支店・津支店・久留米支店を開設。
  • 2009年(平成21年)
    • 2月 - 「グリーン物流パートナーシップ」への取り組み開始。
    • 7月 - 支店会議にてシステムWEB化を実施する。
  • 2010年(平成22年)8月 - 広島支店を開設する。
  • 2014年(平成26年)
    • 1月 - 熊本支店を開設する。
    • 8月 - 北海道本部・札幌支店・札幌西支店を開設する。
  • 2015年(平成27年)11月 - 後述する労働問題によりグループ会社「引越社関東」が、ブラック企業大賞2015にて「アリ得ないで賞」「WEB投票賞」を受賞[1][2]

関連会社をめぐる訴訟、不祥事[編集]

2006年3月10日に、引越社関西事件判決大阪地方裁判所、事件番号平成17年(ワ)1301号)。繁忙期の在籍を前提に賞与支給日に前払いされる奨励金は、実態として賞与の一部であり、退職に伴う奨励金返還の合意は労働基準法93条違反で無効とされた[3][4]

2006年3月、大阪府東大阪市阪神高速道路で、引越社関西の姫路支店所属の男性運転手がトラックを居眠り運転し、車列に追突し死亡した[5]。過労と知りながら運転させたとして、姫路支店長代行が道路交通法違反容疑で大阪府警察逮捕され罰金30万円の略式命令を受けた[5]。また、本社など3か所が家宅捜査され[6]、社長の角田淑子など役員・管理職が任意の事情聴取に応じた。府警は、過労状態の認識や個別の業務指示への関与はなかったとして立件を見送ったものの、同年7月31日、同法違反容疑で法人としての引越社関西を書類送検した[7]2007年2月22日兵庫労働局は、死亡した運転手は最大で30時間半の超過勤務をしていた、姫路支店長代行は時間外労働に関する協定(三六協定)を結ばないまま基準を超える超過勤務をさせたとして、労働基準法違反の疑いで引越社関西と姫路支店長代行を書類送検した[5]。引越社関西は「深く反省し再発を防止する」とコメントした[5]

同社とグループ会社の社員と元社員計12人が、作業で家具が破損した際や、交通事故を起こした際などに、それらの弁済費用を給与から天引きされたことが違法であるとして、2015年7月31日に計7,000万円の支払いを求め名古屋地方裁判所に提訴した[8]。その後元支店長や元人事担当者らも相次いで提訴、引越社グループ各社に対する[9]集団訴訟参加者は、2016年2月時点で30人を超えた[10]

労働組合「プレカリアートユニオン」加入者との争議[編集]

引越社関東の男性社員(以下・社員A)の一人が、残業代未払いによる労働組合であるプレカリアートユニオンへの加入を理由に、不利益な異動命令を受けたとして、2015年7月に引越社関東を相手取り東京地方裁判所に提訴した[11][12]

引越社関東は2015年7月31日に異動取り消しの裁判を起こされると、2015年8月11日に社員Aを懲戒解雇とし、この解雇を告知する目的で社員Aの氏名・顔写真・年齢入りのチラシ(罪状ペーパー)を「自己の権利を主張し、職責を果たしていない」と題して、全支店の壁に張り付けたほか、グループ会社の会報にも掲載するなどし、勤務する職員に向けて会社ルールの厳守を求める行動を取った[13][12]。しかし、社員Aが仮処分を申し立てると同時に撤回された[13][12]

2015年10月1日に引越社関東のオフィス前で昼時間時に街宣車と拡声器を使った抗議を社員Aが加入している労組プレカリアートユニオンにより行われていた際に「仕事の邪魔になる」と拡声器の使用中止を求める引越社関東副社長の井ノ口昇平が出てきたところユニオンの組合員にいきなり激昂し、怒号を飛ばし恫喝する部分の動画が公開された[14]

社員Aは2011年1月に入社したが、2015 年1月に車両事故を営業車を運転中に起こすと48万円の弁償金を求められ、弁償金48万円を毎月1万円ずつを給与から天引きされるようになった。その後、会社の機密漏えいによる会社への名誉棄損などを理由に、8月11日付で懲戒解雇処分を受けたが、その際に社員Aの解雇通知を全店に貼り出されるなどした。社員Aの仮処分の申し立てなどを受け、引越社は一転して解雇を撤回、社員Aは10月1日に復職していたが、シュレッダー係として立ち仕事に配置転換されるなどした[12]。2016年2月9日放映のテレビ東京制作『日経スペシャル ガイアの夜明け』では、「密着!会社と闘う者たち 〜"長時間労働"をなくすために〜」と題してこれらの経緯を取り上げた[15]。この裁判は2017年5月24日、裁判所から出された社員Aと引越社関東に対する和解提案により決着を迎えた[13]。社員Aは2017年6月1日から、営業専任職に復帰することとなり、給与は営業職だったときと同じ水準に戻された。さらに引越社関東は、配置転換・懲戒解雇・罪状ペーパーの3件の謝罪も行った[13]。なお、共同記者会見の場で労組と弁護団は、残業手当をめぐり社員Aが引越社関東を相手取った別の裁判を続けていることを明らかにした[13]。 2017年5月に解雇の無効などを求めた東京地裁にて、会社から営業職への復帰と解決金を受けとることで和解した[12]

引越社側[編集]

引越社側は社員Aは度重なる遅刻癖や無断欠勤があり、更に営業部在籍時に営業車で人身事故を起こした後も相手方にその後も謝罪しに行かなかったこと、営業部からアポイント部(電話営業部)に移動後も遅刻を繰り返すなど勤務態度に改善がなかったことからシュレッダー係にしたとして、シュレッダー係は過剰な処置だったことは認めていると述べた。

懲戒解雇の理由は社員Aが取引先にユニオンのビラを撒いていたこととユニオンに対して引越社の社員の住所や電話番号、社員Aが担当していた取引先の情報の漏洩させていたからだと述べている。副社長は公開された動画が撮影された当時の会社前の状況について、ユニオン側による一時間以上もの東京本社前での大音量コールと当社担当者が囲まれていたことから駆けつけたが、怒鳴声のような大声でないと会話も出来ないような騒音と怒声だったと述べている。副社長はオフィス前でのユニオンの街宣車による法外な額を支払えなどのコールなど営業妨害に対して民事不介入から警察には頼れないとして、コールの中止やユニオンの組合員に囲まれた担当従業員を守るために出ていったと述べた。本社の街宣車や拡声器によるコールによる騒音が続いた中で、足を故意に踏まれて怒り出したタイミングのシーン撮影に合わせて街宣車による騒音やコールを止めたことで一方的に怒鳴っているように編集されたとして、立場を踏まえずに挑発行為にのってしまったと振り返った。引越社側は労基から指摘された深夜残業の未払い・労働時間の超過分の支払いと社員Aの懲戒解雇処分も取り消しと改善した後の妥結案の話し合いで『生涯賃金(約2億5000万円)[16]を払えば許す』との要求している社員Aやユニオン側に対して言いたいことがあるとしている。

1月10日に社員Aが起こした車両事故に修理費を給料から徴収した等の報道を否定して、事故は営業開始前の社員Aが出勤する時におこしたものだったため1円も天引きしていないと反論した。厳しいルールに関しても解雇をなるべくしないためとだしてリーマンショック時には賃金3%削減に当時の全社員に納得してもらうことで解雇や離職が0だったこと、上司を部下らが査定する制度、結婚記念日に有給休暇配偶者の誕生日には三万円支給など真面目な人には遣り甲斐がある労働環境だと述べている[17][18][19]。。

主な事業所[編集]

引越社関東東京本部が入居する岡谷ビルディング(中央区日本橋小伝馬町)(2016年3月)
  • 引越社中部本部
  • 引越社静岡本部
  • 引越社関西関西本部
  • 引越社関東東京本部
  • 引越社関西京都本部
  • 引越社関西広島本部
  • 引越社関東九州本部
  • 引越社北海道本部

関連会社一覧[編集]

  • 株式会社引越社関東
  • 株式会社引越社関西
  • 株式会社アリさんサービス
  • 株式会社アリさんサービス大阪

脚注[編集]

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  1. ^ ブラック企業大賞実行委員会 (2015年11月30日). “ブラック企業大賞: 受賞企業決定”. 2016年2月4日閲覧。
  2. ^ 弁護士ドットコム (2015年11月29日). “ブラック企業大賞に「セブンイレブン」、「アリさん」引越社には「アリえないで賞」”. 2016年2月4日閲覧。
  3. ^ 個別労働関係紛争判例集 > 2.雇用関係の開始 > (10)前借金相殺~前借金と賃金との相殺禁止~ 独立行政法人労働政策研究・研修機構
  4. ^ 引越社関西事件 労働法ナビ
  5. ^ a b c d 「アリさん、やっぱり働き過ぎ…引越社関西、また書類送検」読売新聞、2007年2月23日
  6. ^ 「『労働者をこき使って大きくなった』引越社 労働条件改善の闘いに注目・支援を!!」『北合同ニュース130号』北大阪合同労働組合、2009年3月25日発行
  7. ^ 「アリさん引越社を書類送検 役員立件は見送り」共同通信、2006年7月31日
  8. ^ 弁償代天引きは不当と提訴 名古屋の引越社社員ら 家具破損や交通事故 産経新聞 2015年7月31日
  9. ^ アリさんマークの引越社の江戸川支店元支店長など3人が2480万円の支払いを求めて提訴!”. レイバーネット日本 (2016年2月23日). 2016年3月5日閲覧。
  10. ^ 「アリ」たちの反乱 引っ越し大手、過重労働の現場”. 日本経済新聞 (2016年2月29日). 2016年3月5日閲覧。
  11. ^ 提訴:「アリさんマーク」引っ越し業者を 毎日新聞 2015年8月1日
  12. ^ a b c d e 「事故で配転は無効 アリさん引越社和解 顔写真付き「罪状」と社内報に掲載,産経ニュース,2017年5月24日
  13. ^ a b c d e アリさんマークの引越社を社員が損害賠償求め提訴 アリさん引越社がついに謝罪へ… 男性は2年間シュレッダー係の仕事に在職し続けたがBuzzfeedNews
  14. ^ 「引越社の恫喝動画」とブラック企業狩りの真相”. 日経ビジネス (2015年10月13日). 2017年11月30日閲覧。
  15. ^ 02月09日放送 第702回 密着!会社と闘う者たち 〜"長時間労働"をなくすために〜、テレビ東京『日経スペシャル ガイアの夜明け』
  16. ^ [1]
  17. ^ [2]
  18. ^ [3]
  19. ^ 週刊SPA!2015年12月8号「全ては従業員を守る為にやったこと」 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]