広瀬駿

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広瀬 駿(ひろせ しゅん、1989年6月19日 - )は、気象予報士事務所に所属する気象予報士防災士で、毎日放送 (MBS) 専属の気象キャスター。かつては、北海道テレビ放送 (HTB) の番組でも気象キャスターを務めた。

来歴[編集]

愛媛県砥部町の出身で、愛媛県立松山東高等学校[1] を経て、神奈川県内で過ごしていた大学時代に台風を研究。横浜国立大学大学院環境情報学府の修了・気象予報士試験の合格を経て、2014年4月から2016年9月24日まで、『イチオシ!モーニング』(北海道テレビ)土曜日の気象キャスターを担当していた。

2016年10月から、南利幸が代表を務める株式会社南気象予報士事務所へ所属。活動の拠点を北海道から関西地方へ移すとともに、当時この事務所へ所属していた西池沙織の後任として、MBSとの間で気象キャスターとしての専属契約を結んだ。

MBSでは、報道局内の気象情報部[2] に籍を置きながら、テレビ番組向けの気象解説を担当。2016年10月3日から、「きょうのそらいろ」(『ちちんぷいぷい』『VOICE』内の天気予報コーナー)と、『そらいろのーと』(近畿地方・徳島県向け天気予報の平日最終版に当たる事前収録の独立番組)に出演している。『ちちんぷいぷい』では、「こちらぷいぷいお天気部!」(詳細後述)のロケや、天気予報以外の生中継でもリポーターを随時担当。2017年1月6日から9月30日までは、MBSで初めての「ピンポイント予報」(同局の独自調査による特定地点向けの天気予報)を、「広瀬駿の土日のお天気」(金曜日のエンディングコーナー)内で伝えていた[2]。2018年11月3日から2020年3月28日までは『サタデープラス』(全国ネットの生放送番組)、2019年4月2日からは『ミント!』(同年3月29日で終了した『VOICE』の後継番組)でも気象キャスターを担当。『ちちんぷいぷい』『ミント!』が2021年3月で終了したことに伴って、同月29日からは後継番組の『よんチャンTV』へ出演する。

MBSラジオでは、トーク番組や特別番組へゲストとして随時出演。2017年度のナイターオフ期間からは、同部に所属する他の気象予報士(南・吉村真希前田智宏)と共に、『こちら茶屋町お天気部!』(MBSラジオの生放送番組)でパーソナリティを務めている。

2020年7月22日には、自身初の著書「こちら、横浜国大『そらの研究室』!天気と気象の特別授業 知れば知るほど面白い!」[注 1]三笠書房から発売(「知的生きかた文庫」に所収)。

人物・エピソード[編集]

趣味は俳句作りで、歳時記七十二候にも詳しい。『ちちんぷいぷい』の「きょうのそらいろ」では、プロジェクターに映し出す気象概況・話題のポイントを本番前に自ら毛筆で書いたり、「駿の旬ばなし」(歳時記・七十二候にちなんだ気象の知識・表現)や「シュンの一句」(放送翌日の気象概況のポイントを詠み込んだ自作の句)を随時披露したりしている。ちなみに、おじ・おば共に「いつき組」(自身と同じ愛媛県出身の俳人夏井いつき[3] がリーダーを務める俳句集団)の組員[4]。おじ(村重尚)は、NHK松山放送局へ勤務していた時期に、プロデューサーとして『俳句王国』(夏井が出演する同局制作の文芸番組)を立ち上げたという[5]。その影響で、広瀬自身も中学生時代から、夏井が主宰する「句会ライブ」へ数回参加している。

学生時代には、NPO法人気象キャスターネットワークの気象予報士養成講座を受講する[6]一方で、『キャッツ』へ感銘を受けたこと[7] をきっかけにアマチュア演劇へ参加。一時は、ミュージカル俳優を養成する専門学校に通っていた。このような経験から、『イチオシ!モーニング』では、「歌って踊れる気象予報士」という一面を披露。「勇気100%」(光GENJIの楽曲)に合わせて踊りながら、北海道内の気象概況を伝えたこともある。『ちちんぷいぷい』2017年夏季「スペシャルウィーク」(7月31日 - 8月4日)期間中の「そらいろのーと」では、毎日放送本社(大阪市北区茶屋町)1階「ちゃぷらステージ」からの生中継による特別企画「らいよん 音頭de温度」で、「浴衣姿でオリジナルの盆踊りを披露しながら(当時の放送エリアであった)大阪・鹿児島における放送翌日の予想最高気温を発表する」という試みに取り組んでいる。

また、高校生時代からの熱心なフィギュアスケートファンで、1シーズンに2回は試合やアイスショーを会場で鑑賞。自身はアイススケートを一切滑れないにもかかわらず、フィギュアスケートの演技を解説するためだけに番組へ登場したり、自身で考えた振り付けをスタジオで披露したりすることもある[8]。2018年2月の平昌オリンピック期間中には、宮原知子坂本花織両選手が日本代表として臨んだフィギュアスケート・女子シングルのフリープログラムが終盤(2月23日)に組まれていたことから、開催の前日(2月22日)から開催国の韓国へ急遽渡航。滞在先からの生中継形式で『ちちんぷいぷい』向けに天気予報を伝えながら、オリンピックの開幕直前から韓国に派遣されていた辻憲太郎(毎日放送報道局解説委員)に代わって、フリープログラムの観戦リポートや周辺取材を担った。

気象キャスターとしてMBSとの間で専属契約を結んだことを機に、関西地方で初めて生活しながら、担当番組向けの取材や生中継リポートをほぼ1人でこなしている。2017年1月10日(火曜日)の『ちちんぷいぷい』本番前には、MBSテレビの番組出演者を代表して、今宮戎神社大阪市浪速区)の宝恵駕籠(ほえかご)行列で宝恵駕籠への搭乗を初めて経験した[9]。2018年には、『インクレディブル・ファミリー』(ピクサー・アニメーション・スタジオ製作のアニメーション映画)の日本語吹き替え版において、ニュースキャスター役で声優デビューを果たした。

2017年3月12日に開催の「第5回淀川寬平マラソン」(『ちちんぷいぷい』金曜レギュラーの間寛平が主宰するマラソン大会)には、同番組のレギュラー出演者を代表して出場。山中真松川浩子大吉洋平豊崎由里絵(いずれも毎日放送アナウンサー)とチームを組んだうえで、同年から新設された「42.195km駅伝部門」4区(11km)へ出走した[10]ところ、チームの目標タイム(3時間55分)を上回る3時間16分3秒(59チーム中9位)という記録での完走に貢献した。広瀬自身は、本格的なランニングの経験がなかったにもかかわらず、目標タイム(60分30秒)を5分ほど上回るペース(55分5秒)で4区を走り切っている[11]。2018年5月29日(火曜日)の『ちちんぷいぷい』本番前に万博記念競技場大阪市吹田市)で実施された吉本陸上競技会(2001年から年に1回開催)でも、大会史上初めて参加した「ちちんぷいぷいチーム」の一員として、6区間で構成された「10km駅伝」の3区(1km)[12]と「5kmマラソン」へ出場している。2019年の同競技会にも、「ちちんぷいぷい&ミント!チーム」のメンバーとして、5区間構成の駅伝で3区に出場。

出演番組[編集]

現在[編集]

テレビ[編集]

日本列島に異常気象が予想される場合や、世界規模のフィギュアスケート競技大会へ日本人の有力選手が出場する場合には、他の生放送番組(『せやねん!』など)にも出演することがある。

ラジオ[編集]

いずれもMBSラジオ制作の番組

以下の番組には、前田との分担体制の見直しに伴って、2020年8月から定期的に出演。

過去[編集]

北海道テレビの気象予報士時代[編集]

いずれも北海道テレビ制作の番組で、気象キャスターとして出演。

毎日放送の気象予報士時代[編集]

テレビ[編集]
  • ちちんぷいぷい
    • 「きょうのそらいろ」(南日本放送宮崎放送との相互ネット方式で放送する天気予報)を中心に担当。2017年9月からは、「MBS気象情報部 気象予報士」という肩書で出演していた。台風・大雨・大雪の概況解説や防災関連の企画で出演する場合には、放送上の肩書に「防災士」を加えている(『ミント!』でも継承)。
    • HTBとサービスエリアの重なる北海道放送 (HBC) でも2018年9月21日(金曜日)まで同時ネットを実施していた時期には、異常気象時にのみHBCでも放送する時間帯(当時は13:55 - 15:40)に登場。2017年2月6日(月曜日)から2月10日(金曜日)までの5日間は、「リアル北海道くん」(北海道内からの生中継)のリポーターとして当該時間帯に出演した。
    • 前田が南気象予報士事務所・毎日放送報道局気象情報部および、当番組のレギュラー(放送上の肩書は「フィールド気象予報士」)に加わった2018年4月以降も引き続き出演。『サタデープラス』へのレギュラー出演開始を機に、月曜日の「きょうのそらいろ」では、自身に代わって前田が担当する機会が増えていた。放送時間を短縮した2019年4月以降は、日・月曜日を公休やロケ取材(後述)へ充てる関係で、火 - 金曜日の「きょうのそらいろ」を主に担当。
    • 2017年10月5日から2019年3月15日までの水曜日には、放送上新設された「ぷいぷいお天気部」の「部長」として、「こちらぷいぷいお天気部!!」(気象に関する森羅万象を調査するコーナー)でスタジオ解説やロケ取材を随時担当。2019年4月8日から2020年3月21日の最終回までは、広瀬の担当分を金曜日(前田の担当分を月曜日)に月1回のペースで「きょうのそらいろ」の直前に放送していた。
    • 「きょうのそらいろ」「こちらぷいぷいお天気部!!」以外にも、フィギュアスケート関連の企画で、スタジオ解説やリポーターを随時担当。2019年4月以降の「きょうのそらいろ」では、淀川の河川敷でフィギュアスケート風の回転演技を披露した映像が冒頭に流れていた。2020年8月第2週の『ちちんぷいぷい&ミント!夏休みウィーク 夏の自由すぎ研究』から、テレビでの担当番組を『ミント!』へ事実上集約。
  • そらいろのーと(2016年10月3日 - 2018年3月30日)
  • VOICE
    • 主に「きょうのそらいろ」(2018年4月2日以降は「広瀬駿の天気のはなし」)を担当。生中継のリポートを兼ねて、中継先から気象概況を伝えることもあった。
  • ミント!(2019年4月2日 - 2021年3月19日)
    • 2020年7月最終週までは、前田智宏(南気象予報士事務所・毎日放送報道局気象情報部の同僚、気象予報士で元・福井放送アナウンサー)と分担しながら、「広瀬駿のあしたのそらいろ」(火 - 金曜日18時台の天気予報)に出演していた。『ちちんぷいぷい&ミント!夏休みウィーク 夏の自由すぎ研究』(『ちちんぷいぷい』との共同制作で2020年8月第2週に放送)から前田との分担体制を見直したことに伴って、「空みてミント」(前田が前週まで担当していた17時台の天気予報)と「きょうのそらいろ」を全曜日で担当していた。
    • 「空みてミント」「きょうのそらいろ」を組み込んでいた本編(関西ローカルパート)を休止する一方で、「Newsミント!」(関西ローカルニュースパート)だけを単独番組として編成する場合にも、「Newsミント!」内で気象情報を伝えていた。2021年3月5日(金曜日)で本編の放送を終了してからも、8日(月曜日)から26日(金曜日)まで「Newsミント!」を単独番組として編成していたことに伴って、「Newsミント!」へ19日(金曜日)放送分まで出演していた(最終週は前田が担当)。
  • 吉本陸上競技会(2018年に「ちちんぷいぷいチーム」・2019年に「ちちんぷいぷい&ミント!チーム」の選手として一部の競技に出場)
  • ごぶごぶ(2018年9月11日)
    • 2018年8月20日(月曜日)のロケ中にMCの浜田雅功とゲストの藤山直美が『ちちんぷいぷい』を放送中のスタジオへ突然出演した直後に、「視聴者として広瀬のことが気になっている」という藤山[13] が「広瀬を浜田に紹介したい」と提案したことから、当日の「きょうのそらいろ」の本番直後に毎日放送局内のロケへ急遽登場した[14][15]
  • サタデープラス(MBSテレビ制作・TBSテレビ系列の全国ネット番組、2018年11月3日 - 2020年3月28日)
    • (HTBの気象予報士時代を含めて)初めてレギュラーで気象キャスター(放送上の肩書は「プレゼンター」)を務めた全国ネット番組。レギュラーで出演する前にも、日本列島に異常気象が予想される場合に、気象概況を解説する目的でスタジオに登場することがあった。
  • コトノハ図鑑(2018年11月2日)
    • 「お天気のコトノハ(言葉)」を取り上げた関係で、松井愛山中真(いずれも毎日放送アナウンサー)によるロケ取材に同行。
  • 山村美紗トラベルミステリー「鉄道警察官 捜査ファイル」(MBSテレビ・TBSテレビの共同制作で2020年[16] に放送)
    • 警視庁地域課鉄道警察隊の隊員役で、隊長役の田中美佐子とワンシーンだけ共演。
  • NHKだめ自慢~みんながでるテレビ~NHK総合テレビ、2020年7月25日)
    • 「踊る気象予報士のだめ自慢」というテーマで、毎日放送の気象予報士就任後初めて、他局の番組にリモート方式で出演。
ラジオ[編集]

出演作品[編集]

映画[編集]

  • インクレディブル・ファミリー(2018年、日本語吹き替え版) - 「ひとこと声優」というプロジェクトの一環で、劇中のテレビに映るニュースキャスターのセリフ(約1秒半)を吹き替え。

ミュージック・ビデオ[編集]

  • 佐藤和哉 feat. 渡和久「晴レウララ」 - 「MBSお天気部」2020年4 - 6月分のテーマ曲として書き下ろされた縁で出演

著書[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 大学院生時代の指導教官であった筆保弘徳・気象予報士でサイエンスライターの今井明子との共著

出典[編集]

  1. ^ 2019年4月18日のツイッターへの投稿(https://twitter.com/hirose_tenki/status/1118824127081529344)より
  2. ^ a b オンエアの裏側 MBS「お天気部」広瀬駿キャスター 生活情報交え幅広く(『毎日新聞』2016年12月10日付記事)
  3. ^ 2016年10月27日放送分の『ちちんぷいぷい』で「俳句の才能査定ランキング」(MBS制作の全国ネット番組『プレバト!!』で夏井が査定を担当する企画)との連動企画を実施した際には、自作の句を査定した夏井から、VTRを通じて「凡人のど真ん中」という判定を受けている(参照)。ただし、中学生時代に参加した「句会ライブ」では、夏井から直々に褒められたことがあったという。
  4. ^ いわゆる「いつき組」のメンバー。夏井によれば、「組員」になる条件は、「俳句の楽しさを広める活動に賛同したうえで、余裕があれば自身も関わっていく」という点に限っているという。つまり、従来の俳句結社の「同人」などと違って、上記の条件を満たせば「組員」を自称できる。
  5. ^ 広瀬による夏井へのインタビュー企画を実施した2017年1月30日放送分の『VOICE』 より。2017年2月6日(月曜日) - 2月8日(水曜日)の『そらいろのーと』でも、広瀬が『ちちんぷいぷい』の「リアル北海道くん」で道内に滞在していた関係で、『ちちんぷいぷい』『VOICE』未放送分のインタビュー映像を流した。
  6. ^ 「こちら、横浜国大『そらの研究室』! 天気と気象の特別授業」第6章「天気予報の舞台裏」pp.239 - 240を参照。同書では、第5章「知っておきたい『気象災害と防災』の話」と第6章(最終章)を執筆している。
  7. ^ 「MBSそらいろプロジェクト」(MBS気象情報部)のFacebook公式アカウントに2017年1月31日付で掲載された記事 を参照
  8. ^ 気象予報士・広瀬駿氏が熱い羽生トーク「ありがとう神様」 自作振付も披露(『デイリースポーツ』2018年2月17日付記事)
  9. ^ 「MBSそらいろプロジェクト」Facebook公式アカウントへ当日投稿された記事 を参照
  10. ^ MBS『ちちんぷいぷい』チーム 寬平マラソン参戦!(『サンケイスポーツ』2017年2月17日付記事)を参照。当初は金曜日のメインパーソナリティ(総合司会)などを務める河田直也(毎日放送アナウンサー)が4区を走る予定だったが、大会当日に番組のロケが決まっていたため、河田に代わって参加。
  11. ^ 『ちちんぷいぷい』チーム、駅伝で激走9位!寛平も脱帽「堪忍な」(『サンケイスポーツ』2017年3月13日付記事)
  12. ^ 1区(2km)を間、2区(1km)を沢松奈生子、4区(2km)を山中、5区(1km)をくっすん、6区(2km)を河田が担当。広瀬および、チームの最終順位は、5チーム中4位だった。
  13. ^ 浜ちゃんと藤山直美が、生放送中の「ちちんぷいぷい」に乱入!(『ザ・テレビジョン』2018年9月10日付記事)
  14. ^ 『ごぶごぶ』2018年9月11日放送分
  15. ^ 放送の直後に広瀬が発信したツイート
  16. ^ TBSでは3月16日(月曜日)の1:50 - 3:50、MBSでは4月4日(土曜日)の15:00 - 17:00、BS-TBSでは4月5日(日曜日)の19:00 - 20:54。

関連項目[編集]

  • 南利幸
  • 吉村真希
  • 豊崎由里絵 - 気象予報士ではないが、毎日放送のアナウンサー時代に、「ちちんぷいぷいお天気部」の第1号部員として活動。
  • 前田智宏 - 『ちちんぷいぷい』『ミント!』内の天気予報を広瀬と分担。広瀬と同じく気象予報士・防災士の資格を保有していて、「ちちんぷいぷいお天気部」の第2号部員でもあった。

外部リンク[編集]