広海・深海

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広海・深海
メンバー 広海
深海
別名 HIROMI FUKAMI
結成年 2009年
事務所 松竹芸能
活動時期 2008年 -
出身 三重県
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HIROMI FUKAMI
YouTube
チャンネル
活動期間 2020年 -
ジャンル バラエティ
登録者数 4.18万人
総再生回数 797万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年3月19日時点。
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広海・深海(ひろみ・ふかみ)は、三重県出身[1]の双子(一卵性双生児)。兄の広海はデジタルマーケティング会社の「株式会社Hi(ハイ、英文社名Hi Inc.)」を経営する実業家。弟の深海はスタイリスト学校講師、ブランドディレクター。現在は個々人での活動に加えて司会者タレントYouTuberとしても活動。共にゲイであることを公表している。松竹芸能所属[1]

メンバー[編集]

広海 / HIROMI(ひろみ、1989年11月29日 - )(34歳)
  • 兄。本名は、長谷川 堅二(はせがわ けんじ)[2][3][4]デジタルマーケティング会社「Hi inc.」代表取締役。
  • 血液型A型[1]。立ち位置は左。
  • 実業家になったきっかけは、タレント時代に抱えた多額の借金。その返済のためタレントの仕事以外でもお金を稼ぐ必要に迫られ、2016年から友人の紹介でインフルエンサー&SNSマーケティングを手掛けるLIDDELL株式会社にインターンとして参加。その後社員として勤務。そこで学んだデジタルマーケティング業が、元来の仕切り屋タイプの性格と親和性が高く適職に。2018年に独立し、デジタルマーケティング会社「株式会社Hi(Hi inc.)」を創業。2022年現在も代表取締役を務めている[5]
  • 調理師免許、アロマテラピー検定1級を取得[1]
  • 愛猫家。猫の保護活動団体やボランティア団体への支援を積極的に行っている[6]
  • 軽度のADHDであることを公表している[2]。家の掃除や片付けができない、人の話が聞けない、会話のスピードが早いなどのエピソードを、Instagramのライブ配信や著書の中で明かしている。
深海 / FUKAMI(ふかみ、1989年11月29日 - )(34歳)
  • 弟。本名は、長谷川 一也(はせがわ かずや)[3][4]スタイリスト、学校講師。weakendブランドディレクター[7]
  • 2018年からTOKYO GIRLS COLLECTIONブランドディレクター。
  • 血液型A型[1]。立ち位置は右。
  • パーソナルカラー検定2級を取得。
  • 読書家。小学校時代は図書館の本はほとんど読み尽くした[8]
  • サウナ好きで、自他共に認めるサウナー。体調を崩したことがきっかけで、治療目的にサウナに通いだしてからその魅力にハマって習慣化。現在もジムのサウナ会員で、毎朝サウナに入っている[9]:3
  • 芸能界に入る前はアパレルの仕事も経験。芸能以外の仕事を模索している時に友人の紹介でスタイリストの野崎美穂に出会い、その人柄に感銘を受け、元々のファッション好きも高じて2012年に弟子入り。スタイリストに転身を果たした[9]:2。2015年に独立し、スタイリストとして国内外のファッションショー、ファッション誌、テレビ番組、広告、ライブなどで活動。漫画およびテレビアニメ『ランウェイで笑って』ではファッション監修を務める[10][注 1]

略歴[編集]

  • 2007年5月22日に『笑っていいとも!』の素人参加コーナー「花より双子」に出演したのがキッカケでスカウトされ[13]:1[2]、2008年に俳優としてデビュー[14][15]。デビュー当時の名義は「川素 広海(かわもと ひろみ)」と「川素 深海(かわもと ふかみ)」であり[14][15]、デビュー作であるドラマ『正しい王子のつくり方』では双子役を演じた[16]。当初はゲイであることを隠して活動していたが[13]:2、2009年8月、前所属事務所のディーミックスエンターテイメントから松竹芸能に移籍したのを機に、ゲイであることと貧乏エピソードを相次いでカミングアウト。おすぎとピーコ以来ともいわれる双子のおネエとして、『99プラス』などの出演で注目を集める。松竹芸能に移籍した当初は、お笑いコンビとして活動したこともあった[17]
  • 2010年4月29日に放送された朝の情報バラエティ番組『PON!』(日本テレビ)の曜日コーナー「お手を拝借! 手相でスッPON!」に出演。それが番組スタッフの目にとまり、2010年10月から火曜日の突撃芸人ならびコメンテーターとして2014年3月までレギュラー出演。
  • 2人共ファッションやビューティに対する造詣が深く、それらを活かして2012年以降は徐々に芸能以外の仕事に活躍の場を移していく。テレビドラマでのファッション・メイク監修や東京ガールズコレクションのオフィシャルサポーターを務めるなどその活動は多岐にわたる。
  • 兄の広海は2016年からインフルエンサー&SNSマーケティングを手掛けるLIDDELL株式会社にインターンとして参加し、その後社員として勤務[18]。2018年に独立し、デジタルマーケティング会社 Hi inc.を創業[2]。代表取締役を務めている[2]
  • 弟の深海は2012年からスタイリストの野崎美穂に師事。2015年に独立し、スタイリストとして国内外のファッションショー、ファッション誌、テレビ番組、広告、ライブなどで活動。
  • 2020年7月より、Instagramにてライブ配信を開始。プライベートをさらけ出す配信スタイルが話題となり、一躍人気インフルエンサーに。12月にはYouTubeに「HIROMI FUKAMI Channel」を開設。
  • 2022年5月に初の書籍「むすんでひらいて」を出版[2]

生い立ち[編集]

  • 小さい頃に両親から育児放棄され、母方の祖父母に育てられたが、幼い頃から自給自足をしながらも電気を止められるほどの貧しい暮らしをしていた[19]。祖父が伊勢エビ漁師、祖母が海女。
  • 中学卒業まで暮らしていたのは、海の近くの砂の上に建てられた海女小屋のようなもので、壁は総トタン。土台が安定していないためビー玉が転がるほど傾いており、地震の時は床が滑り、台風の時はトタン屋根が吹き飛んでいた。そのため家庭訪問は家ではなく、近くの海で行われた。
  • 祖母から「人間は治るようにできている」と言われ、怪我をしても病院に連れて行かれるのは稀であった。小学2年の時に広海が土手から落ちて右腕を怪我した際、2日間放置された。その後、内出血で変色したため、ようやく病院で診察を受け、そこで初めて骨折だったことが判明。1年後、今度は深海が同じように土手から落ちて右腕を怪我したが、やはり放置されて、のちに骨折をしていたことが分かった。そのため二人の右腕は曲がっている。
  • お腹がすくと祖母から潜水眼鏡を渡され、自ら海に潜ってアワビやサザエ、ウニなどを獲り、それらを昼食とおやつ兼用で食べていた。
  • 貧乏だったため、幼少期の写真がない。
  • 水曜日のダウンタウン』に出演し貧乏生活を共にした祖父母に関して質問された際、祖父母らに都会に引っ越してより良い生活をできるようにと勧めた事を明かすが、長く住み慣れた生活を続けたいとの意思が固かったために拒否されたという。同番組では「貧富の差 拡大してる説」を検証しており、広海・深海を“芸人の中で平成最強貧乏”と呼んだ。

人物・エピソード[編集]

  • 2023年現在、人間3人(広海、広海のパートナー、深海)と猫2匹(スコティッシュフィールドのグリちゃん、ロシアンブルーのタオちゃん)で暮らしている[20][21]:2
  • ゲイだと自覚したのは、共に中学生の頃[22]
  • 2人共通の特技はサーフィン。小学校4年の頃に、海で遊んでいた時にプロサーファーに声をかけられたのがきっかけで始め、5年間やっていた。現在もプライベートで時々やっている。広海は第19回芸能界特技王決定戦 TEPPEN(2019年8月9日、フジテレビ系列)のサーフィン競技で優勝している。
  • Instagramでのライブ配信を始めたのは、コロナ禍で暇になったから[21]:2。プライベートを丸ごとさらけだす配信スタイルが注目を集め、多くのフォロワーからの支持を獲得。双子ならではの軽妙な掛け合いや小競り合いも好評。
  • InstagramYouTubeチャンネルでのファンの愛称は「友の会」[21]:3。ファンクラブ組織や入会方法などがあるわけではなく、自己申告制とのこと。

出演[編集]

テレビ[編集]

バラエティ番組[編集]

テレビドラマ[編集]

ラジオ[編集]

映画[編集]

舞台[編集]

作品[編集]

楽曲[編集]

  • 君が好きでタマらない - 『PON!』エンディングテーマ(2011年4月 - 6月、同番組の企画により制作)[34][注 3]

書籍[編集]

  • 広海 深海『むすんでひらいて』ワニブックス、2022年5月31日。ISBN 978-4-8470-7192-8
  • HIROMI FUKAMI『いいときもわるいときも - なんとかなる日めくり -』ワニブックス、2022年12月12日。ISBN 978-4-8470-8451-5
  • 広海 深海『ごきげんよう みんなの人生』ワニブックス、2023年12月12日。ISBN 978-4-8470-7372-4

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 東京服飾専門学校と共にコミックス7巻から正式に協力[11]。コミックス7巻から11巻までは「HASEGAWA KAZUYA」として[11]、コミックス12巻以降およびテレビアニメでは「HASEGAWA KAZUYA(FUKAMI)」としてクレジット表記されている[12]
  2. ^ a b c 「川素広海」および「川素深海」名義
  3. ^ 「おP-カマ」名義

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 広海 深海(業務提携)」『松竹芸能株式会社』。2023年3月19日閲覧
  2. ^ a b c d e f HIROMI「起業から5年で年商10億円 高級ブランドも信頼する元双子タレント広海の「仕事の流儀」」『WWDJAPAN』(インタビュー)(インタビュアー:松下久美)、2022年12月2日。2023年3月19日閲覧
  3. ^ a b 広海 深海 2022, p. 166.
  4. ^ a b 【広海 深海さんが表彰!】話題の双子“広海 深海”さんが、ふるさとへ凱旋!」『WANI BOOKOUT』ワニマガジン、2022年9月16日。2023年3月22日閲覧
  5. ^ 広海 深海 2022, p. 2.
  6. ^ "元双子タレント"の広海・深海が高いエンゲージメントを持つ理由、プロモーションの現在地」『FASHIONSNAP』(インタビュー)(インタビュアー:古堅明日香)、2022年10月17日。2023年3月19日閲覧
  7. ^ スタイリストのフカミによる新ブランド「ウィークエンド」がデビュー」『WWDJAPAN』2022年6月3日。2023年3月19日閲覧
  8. ^ 広海 深海 2022, pp. 24–25.
  9. ^ a b FUKAMI「スタイリストのFUKAMIさん」『Avec CITROËN アベック シトロエン』(インタビュー)(インタビュアー:長谷川 ミラ)。2022年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月6日閲覧
  10. ^ 【伊勢丹新宿店】ポップアップイベント開催のお知らせ」『AHKAH』2020年12月2日。2023年3月30日閲覧
  11. ^ a b 猪ノ谷言葉『ランウェイで笑って 7』講談社、2018年、1頁。ISBN 978-4-06-512997-5
  12. ^ 猪ノ谷言葉『ランウェイで笑って 12』講談社、2019年、1頁。ISBN 978-4-06-516792-2
  13. ^ a b 私たちの現在地 広くて深いここだけの話|第1回 はじめまして、広海 深海です。」『WANI BOOKOUT』(インタビュー)(インタビュアー:石井美輪)、ワニマガジン、2021年8月2日。2023年4月11日閲覧
  14. ^ a b 川素広海 - オリコンTV出演情報
  15. ^ a b 川素深海 - オリコンTV出演情報
  16. ^ 人物相関図」『正しい王子のつくり方』テレビ東京。2023年4月11日閲覧
  17. ^ 松竹、期待の若手芸人に会えるライブ開催」『お笑いナタリー』2009年8月14日。2023年4月17日閲覧
  18. ^ 広海 深海 2022, pp. 67–71.
  19. ^ 広海 深海 2022, p. 19.
  20. ^ 私たちの現在地 広くて深いここだけの話|第2回 家族であり、戦友であり、同志でもある私たち」『WANI BOOKOUT』(インタビュー)(インタビュアー:石井美輪)、ワニマガジン、2021年9月6日。2022年2月6日閲覧
  21. ^ a b c 片岡あけの「双子タレントとして活躍していた広海深海が育児放棄された幼少期を告白「“親ガチャ”なんて言葉、私は好きじゃない」」『週刊女性PRIME』2023年2月21日。2023年3月22日閲覧
  22. ^ FUKAMI「人気スタイリストFUKAMIちゃん、夢を掴むまでの道のりとハッピーオーラの秘密!」『marie claire』(インタビュー)(インタビュアー:Miyuki Kikuchi)、2022年6月1日。2023年3月19日閲覧
  23. ^ 「99プラス」で話題の「ノーギャラ御殿」再び」『お笑いナタリー』2009年9月14日。2023年4月12日閲覧
  24. ^ “オカマ双子”日テレ「PON」レギュラーに」『スポニチ Sponichi Annex』2010年9月30日。2023年4月12日閲覧
  25. ^ CAST (出演者)」『みちゃえる!』。2023年4月12日閲覧
  26. ^ フジテレビ木曜劇場 広海深海がファッション・メイク監修、出演決定!」『松竹芸能』2017年4月17日。2023年4月12日閲覧
  27. ^ 『人は見た目が100パーセント』スピンオフドラマ『決戦はアフター5』」『FOD』。2023年4月12日閲覧
  28. ^ 半分の月がのぼる空」『映画ナタリー』。2023年4月12日閲覧
  29. ^ 演劇ワークショップTAKE1 六期卒業公演『比翼の鳥/ファインディング・サトコ』」『Laputa』。2023年4月14日閲覧
  30. ^ 飛龍伝21 〜殺戮の秋〈いつの日か、白き翼に乗りて〉」『株式会社アール・ユー・ピー』。2023年4月12日閲覧
  31. ^ 桐谷美玲、広海深海が「私たちより男らしいわ」と絶賛 - 『飛龍伝21』初日」『マイナビニュース』2013年10月6日。2023年4月12日閲覧
  32. ^ つかこうへいダブルス2014 『新・幕末純情伝』『広島に原爆を落とす日』」『株式会社アール・ユー・ピー』。2023年4月12日閲覧
  33. ^ つかこうへいダブルス2014 『新・幕末純情伝』『広島に原爆を落とす日』囲み取材 2014年08月」『エンタメターミナル』2014年8月29日。2023年4月12日閲覧
  34. ^ 広海深海「タマらない」PON!テーマ曲が本日先行配信」2011年4月20日。2023年4月12日閲覧

参考文献[編集]

外部リンク[編集]